HIT / Peter Gabriel (2003)
2003年に発売されたピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のコンピレーション盤2枚組。1枚目が「Hit」で、2枚目は「Miss」と区別されている。自分が彼のアルバムを買ったのはMTV全盛期の「So」('86)が初めて。大ヒット曲「Sledgehammer」辺りのPVは本当に面白かった。そこが入口だったので、ジェネシス(Gennesis)時代や、ソロ初期は全然聴いたことが無く、その後も後追いしなかったので、このベスト盤では初めて聴く曲が多い。雑誌などで見ていた初期の奇抜なステージ衣装のイメージが強かったので、80年代のダンディーな姿との違和感が大きかったが、「So」収録のとことんまでポップな楽曲は嫌いじゃなかった。
クレジットを見てみると、ロバート・フリップ(Robert Fripp)やトニー・レヴィン(Tony Levin)など当たり前だがプログレ畑のアーティストの参加が目立つ。特にトニー・レヴィンはほとんど全曲参加じゃないかというくらいの頻度。他にもデュエットでヒットを放ったケイト・ブッシュ(Kate Bush)との相性は言わずもがな。珍しいところではポリス(The Police)のスチュワート・コープランド(Stewart Copeland)や、旧バンドメイトのフィル・コリンズ(Phil Collins)の名も。やはり個人的に耳に残るのは「So」収録曲だが、アルバムとしての評価が高い初期の音源がとても良かった。忘れてはいけないのが1980年のサード・アルバムに収録された1-12「Biko」。当時、南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策に反対した黒人活動家、スティーヴ・ビコ(Steve Biko)の死を歌った曲で、後のロック界の反南アフリカ政府活動(Sun Cityなど)の先駆けとなったロック史に残る重要曲。
オークションにて購入(¥527)
- CD (2003/11/4)
- Disc : 2
- Format: Original Recordings Remastered , Import
- Label : Geffen Records