ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

辰己家 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年02月19日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜県庁近くで仕事の用事があった時に昼食に向かったのは、庁舎の裏手にあるうどん店「辰己家」。初めて伺ったのだが建物は意外と大きく、前面には後から造り足したような新しい棟(座敷席になっていた)もある。店に入った時はまだ開店して間もなくだったので客は少なかったが、昼休みになったら県職員らが押し寄せるんだろう。メニューを広げるとうどんの種類がかなり多く、「親たぬき」「きこり」「福笑い」「雷」などあまり見慣れない名前も(特に内容は書いてない)。うどんは”名物大黒うどん”、そばは”手打ち恵比寿そば”という名前が付いていた。酒のメニューがマジックで消してあるのは昼から呑んでしまうけしからん職員でも居ただろうか(笑)。自分が選んだのはこれもよく内容が分からない「いとこざる」。こういうのは店員に内容を尋ねない方が面白いので、さも前食べたことがあるかのように「”いとこざる”を”でっち”で。」とお願いした。こちらではセットメニューにこれまた個性的な「大番頭」「でっち」という名前が付けられていて、それぞれ”付出し+かしわ唐揚+五目御飯”、”付出し+五目御飯”が付く。

しばらくして運ばれた「いとこざる」は、うどんとそばがそれぞれの桶に盛られたいわゆる合盛りの一種。なるほど。”でっち”は煮物の小鉢、五目御飯、漬物が付いてきた。麺のつゆはしっかり濃いめ甘めの古(いにしえ)の東海地方仕様。刻みネギとねりわさびが付いている。うどんは中細麺。ふわっとした口当たりだがヤワではなくいい感じ。そばは麺肌なのか水切りの加減なのかやや水っぽく感じるもの。繊細な風味を味わう趣味蕎麦ではないので、もちろんどちらもつゆにどっぷりと浸していただく。途中ではねりわさびもつゆに溶いて手繰った。野暮だが旨い。小鉢の煮物は鶏肉、いんげん、人参、蒟蒻、がんもに玉子焼きも付く多彩な顔ぶれ。五目御飯は色付きが薄く、ほとんど具の姿も見えないもの。味付けもごく薄味。しっかりとした量があり、麺と飯で満腹になった。次もどれか変わった名前のうどんを頼んでみよう。(勘定は¥740)

辰己家

岐阜県岐阜市薮田南3-9-3

※令和5年10月27日を以って閉店されました。

 

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コメント (2)
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