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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Singles (Original Motion Picture Soudtrack) / Various Artists

2018年04月04日 | サウンドトラック

Singles (Original Motion Picture Soudtrack) / Various Artists (1992)

ロックを扱うことの多い映画監督キャメロン・クロウ(Cameron Crowe)の1992年の作品「シングルズ」のサントラ盤を今更ながらに購入。映画は観ていないので内容についての知識は全く無いのだが(汗)、サントラは当時全盛だった”グランジ”の面々が貴重な曲を提供しているということで話題になった覚えがあった。とうにグランジは聴いていなかったが、最近パール・ジャム(Peal Jam)のベスト盤を購入したので懐かしくなり購入してみた。収録曲は以下の通り。

01 Would? - Alice In Chains
02 Breath - Pearl Jam
03 Seasons - Chris Cornell
04 Dyslexic Heart - Paul Westerberg
05 Battle of Evermore - The Lovemongers
06 Chloe Dancer / Crown of Thorns - Mother Love Bone
07 Birth Ritual - Soundgarden
08 State of Love and Trust - Pearl Jam
09 Overblown - Mudhoney
10 Waiting for Somebody - Paul Westerberg
11 May This Be Love - Jimi Hendrix
12 Nearly Lost You - Screaming Trees
13 Drown - The Smashing Pumpkins

ニルヴァーナ(Nirvana)を除くグランジの有名どころ総登場といった豪華な布陣。ポール・ウエスターバーグ(Paul Westerberg)は80年代にカレッジ・チャートなどで人気があったリプレイスメンツ(The Replacements)のメンバー。活躍した昨年亡くなったサウンドガーデン(Soundgarden)のクリス・コーネル(Chris Cornell)のソロ曲も収録。同郷(シアトル)の金字塔ジミヘン(Jimi Hendrix)も1曲収録されている。映画の為に書き下ろされたのかどうかは知らないが、どの曲もクオリティーが高く、それぞれの”らしさ”が出ている佳曲揃い。最後のスマパン(The Smashing Pumpkins)の曲も凄くかっこよく気に入った。これらの曲が本編中にちゃんと使われたかどうか分からないが、映画にちょっと興味が湧いてきた(この監督好きだしね)。

ブックオフにて購入(¥280)

・CD (1992/7/2)
・Disc : 1
・Format: Soundtrack, Import
・Label : Sony

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Rugrats Go Wild : Music From The Motion Picture

2017年06月30日 | サウンドトラック

Rugrats Go Wild : Music From The Motion Picture (2003)

2003年に公開された米アニメ映画のサウンドトラック。未見だがラグラッツ(The Rugrats)は人気テレビ番組だったそうで、赤ちゃんたちが主人公のアニメ。人気にあやかって映画版も作られ、これが第3弾(ということは結構な人気だ)。このアニメには全く興味が無く、これからも見る予定はないが、エアロスミス(Aerosmith)のアルバム未収録曲(PVもある)を調べていてこのサントラ盤に行き着いた。収録曲目を見ていたら、他にも気になるアーティストが散見されたので安価で購入。収録曲は以下の通り。

01 Message In A Bottle - American Hi-Fi  
02 Big Bad Cat - Bruce Willis, Chrissie Hynde
03 She's On Fire - Train
04 Island Princess - Cheryl Chase
05 Lizard Love - Aerosmith
06 Ready To Roll - Flashlight Brown
07 The Morning After - Cheryl Chase, Cree Summer
08 Atomic Dog - George Clinton
09 Dresses And Shoes (Precious & Few) - Cheryl Chase, Cree Summer
10 Should I Stay Or Should I Go - The Clash
11 Lust For Life - Bruce Willis
12 Phil's Diapey's Hanging Low - Tim Curry
13 It's A Jungle Out There - The Rugrats
14 Changing Faces - E.G. Daily

アメリカン・ハイファイ(American Hi-Fi)はポリス(The Police)のカヴァー。声で出演したのかもしれないブルース・ウイリス(Bruce Willis)はあのクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)とデュエット。そしてこのサントラ用に書かれたものかは知らないが、エアロのアルバム未収録曲はらしさいっぱいでなかなかの出来。御大ジョージ・クリントン(George Clinton)、クラッシュ(The Clash)と強力な布陣が続く(残念ながらどちらも既発テイク)。ブルース・ウイリスがイギー(Iggy Pop)の名曲11を歌ったりも。そして、12は何とロッキー・ホラー・ショウ(The Rocky Horror Picture Show)の、あの怪優ティム・カリー(Tim Curry)だ(映画に声で出演しているらしい)。既発曲は別としてお遊びのような楽曲だし、アニメ側の曲は全く興味なしだが、なかなか楽しめた。

amazonにて購入(¥431)

  • CD (2003/6/25)
  • Disc : 1
  • Format: Soundtrack, Import
  • Label : Hollywood Records
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Essential Soundtracks / Various Artists

2016年10月22日 | サウンドトラック

Essential Soundtracks / Various Artists (1999)

イギリスのテレビ映画チャンネル「Film 4」が関係した映画作品の、サントラとして使われた曲のコンピレーション盤。サントラなのでロック、ソウル、ファンク、ポップ、オールディーズなど、内容は様々。続編もあり。収録曲は以下参照。

1-01 –Iggy Pop / Lust For Life
1-02 –Dick Dale & The Del-Tones / Misirlou
1-03 –James Brown / The Payback
1-04 –The La's / There She Goes
1-05 –Stereophonics / Just Looking
1-06 –Leftfield / Shallow Grave
1-07 –Shirley Bassey / Big Spender
1-08 –Al Green / Let's Stay Together
1-09 –Stealers Wheel / Stuck In The Middle With You
1-10 –Bjork & David Arnold / Play Dead
1-11 –Bedrock / For What You Dream Of
1-12 –Orbital / The Saint
1-13 –The Stone Roses / Fools Gold
1-14 –Ash / A Life Less Ordinary
1-15 –Ocean Colour Scene / Hundred Mile High City
1-16 –The Velvet Underground / Heroin
1-17 –Santana / Oye Como Va
1-18 –Kool & The Gang / Jungle Boogie
1-19 –Commodores / Machine Gun
1-20 –Bobby Womack / Across 110th Street

2-01 –Underworld / Born Slippy
2-02 –George Baker Selection / Little Green Bag
2-03 –Dusty Springfield / Son Of A Preacher Man
2-04 –The Delfonics / Didn't I (Blow Your Mind This Time) 
2-05 –Marvin Gaye / Trouble Man
2-06 –Lalo Schifrin / Bullitt (Main Title)
2-07 –Bobby Vinton / Blue Velvet
2-08 –Johnny Mercer / Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
2-09 –Roger Miller / King Of The Road 
2-10 –Lavern Baker / Soul On Fire
2-11 –Barry White / You're The First, The Last, My Everything 
2-12 –Donna Summer / Hot Stuff 
2-13 –The Emotions / Best Of My Love 
2-14 –Cheryl Lynn / Got To Be Real
2-15 –The Staple Singers / I'll Take You There 
2-16 –Steve Harley & Cockney Rebel / Make Me Smile (Come Up And See Me)
2-17 –Steppenwolf / Born To Be Wild
2-18 –Booker T And The MG's / Green Onions
2-19 –Angelo Badalamenti / Laura Palmer's Theme (Instrumental)
2-20 –Lou Reed / Perfect Day

99年に編集されたCDなので、それまで(あるいはその頃)に話題になった映画中心で、タランティーノ作品や、大ヒットした「トレインスポッティング」など、いわゆるメインストリームの映画ではなく、若者向きのちょっとクセのあるカルトっぽい位置づけの映画が多いのかな。こういうごちゃ混ぜのサントラが面白いのは自分が知っている曲が選曲されていた時と、全く知らない曲が心に引っかかった時。このコンピ盤は有名曲の割合が高いが、どれも元の映画は古くないだろうから、前者はどんな場面で使われていたか想像するのは楽しいし(本当は全部観ていればいいんだろうけれど)、後者はそのアーティスト自身への興味につながる。それにそれぞれの映画監督が数多ある中から選んだ曲には何か引っ掛かるところがあったんだろうから、そんな視点で聴くのも楽しいもの。

聴いていて、今回はよく知った曲ばっかりだなァと思って、ふと気にかかり、CD棚と収納ケースの一部を掘り返してみたら…、あ、これ持ってた…(涙)。いつもは複数のCD収納場所の山の中で、見つけたいCDはなかなか見つからないのに、こういう時だけすぐに見つかるんだから…。

ブックオフにて購入(¥280)

  • CD (1999/4/20)
  • Disc : 2
  • Format: Soundtrack, Import
  • Label : Telstar TV

 

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Greatest Hits 1969-1999 / John Williams

2016年03月20日 | サウンドトラック

Greatest Hits 1969-1999 / John Williams (1999)

数々のハリウッド映画で心に残るスコアを書いたジョン・ウイリアムス(John Williams)のベスト盤。映画のオリジナル・サウンドトラックという訳ではなく、ジョン・ウイリアムス本人が指揮を担当した演奏を収録している(オーケストラは全て同じではない)。全体を通して音楽、音質に統一感があり、発表年代の差を感じさせない感触の近さはこういう事情からくるものなのかもしれない。中でも圧倒的に知名度が高いものが多いのが70年代~80年代初め。「ジョーズ」「スターウォーズ」「未知との遭遇」「スーパーマン」「レイダース」「E.T.」と超の付く名曲が目白押し。これだけですでに殿堂入りの資格充分といった感じ。

収録された曲の中で自分が見た映画で一番古いのは「ジョーズ」かな(映画自体は「続・激突!カージャック」の方が古い)。昔、映画館で見て、その後も「日曜洋画劇場」などで繰り返し見た「ポセイドン・アドベンチャー」や「タワーリング・インフェルノ」もメイン・テーマはジョン・ウイリアムス作曲だが、ここには収録されていない(どちらも暗い曲だったしな)。映画、特に90年代以降の作品は見ていないものも多いが、久しぶりに聴いて一番印象に残っていたのが、意外にも1984年のロサンゼルス・オリンピックのテーマだった。ベートーベンやモーツァルトのクラシック・オーケストラ演奏曲が後世にこれだけ評価されているのなら、彼の作った音楽も同様に、あるいはそれ以上に評価されてもおかしくない(と個人的には思う)。

オークションにて購入(¥500)

  • CD (1999/11/5)
  • Disc : 2
  • Format : CD, Soundtrack, Import
  • Label : Sony
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Straight To Hell : Original Motion Picture Soundtrack

2015年07月28日 | サウンドトラック

Straight To Hell : Original Motion Picture Soundtrack (1987)

アレックス・コックス(Alex Cox)監督作品の映画「Straight To Hell」のサントラ。日本で公開されたのかどうかは知らないが、当時もその濃い面子が揃った映画はいわゆるカルト・ムーヴィーとして話題に挙がったと記憶する(自分は映画を見ていないので内容は知らないのだが…)。欧米人はマカロニ・ウエスタン映画(向こうで言う「Spaghetti Western Film」)に強い思い入れがあるようで、特に、パンク・ニューウェーヴやオルタナティヴ音楽では、マカロニ・ウエスタンの映画音楽、劇中サウンドやダイヤログ(台詞)がコラージュされている事が多い(それにしてもなぜ日本では「マカロニ」になったんだろう?)。この映画に出演した面々も、デニス・ホッパー(Dennis Hopper)、ジョー・ストラマー(Joe Strummer)、ディック・ルード(Dick Rude)、グレース・ジョーンズ(Grace Jones)、エルビス・コステロ(Elvis Costello)、ジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)など錚々たる顔ぶれ。ホール(Hole)のコートニー・ラヴ(Courtney Love)まで出演している。こりゃ一回観てみないとな…。

サントラはポーグス(The Pogues)の音楽を中心として、ラテンの要素が入って「ごった煮」感覚。当時のジョー・ストラマーはラテン風味の音楽にご執心だったし、ポーグスも元々そういう音楽要素があるから、アルバムとしての統一感があって楽しめる。聴き比べてはいないが、収録曲はヴァージョン違いだったりするらしいので、ファンは要注意(ポーグスは一聴して分かるが)。この記事を書くまで知らなかったが、映画にはDVD・ブルーレイ用(?)ニュー・ディレクターズ・カットの「Straight To Hell Returns」があるらしい。そのサントラも出ているようなので探してみようかな。

amazonにて購入(¥361)

  • CD (2004/1/6)
  • Original: 1987/6/26
  • Disc: 1
  • Format: Soundtrack, Import
  • Label: Msi
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The Hot Spot : Original Motion Picture Soundtrack

2015年06月19日 | サウンドトラック

The Hot Spot : Original Motion Picture Soundtrack (1990)

怪人デニス・ホッパー(Dennis Hopper)監督のアメリカ映画「ホット・スポット」のサントラ。プロデュースはあのジャック・ニッチェ(Jack Nitzsche)。映画は未見で内容は知らないが、ジャケットにも記された参加メンバーがものすごいので、遅ればせながら購入。もちろん発売当時はこのアルバムの存在も知らなかった。そのミュージシャン達とは、

John Lee Hooker - Vocal, Guitar
Miles Davis - Trumpet
Taj Mahal - Guitar, Vocal
Tim Drummond - Bass
Earl Palmer - Drums
Roy Rogers - Slide Guitar
Branford Ellis - Keyboards

と恐ろしい程の面子。何はともあれ、ブルースの巨人、ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)と、ジャズの巨人、マイルス・デイビス(Miles Davis)が共演しているというだけでもスゴイ。実際のレコーディングがどんなだったかはよく分からないが、2人が一緒のスタジオに入ったとは考えにくい。たぶんマイルスのトランペットが「あとのせ」というのが妥当なところだろう。で、曲はと言うと、ジョン・リー独特のブギーのリズムに、これまた特有の「Moan(呻き)」が加わって静かに進行し、そこにクールなマイルスのミュート・トランペットの音色が重なるという、ある意味究極の世界。どちらも決して熱くはならず、徹底的にクール。カッコいい。このコラボのアイデアは誰から出たのだろう。ジャック・ニッチェか、それとも自身、音楽に造詣の深いデニス・ホッパーか。こんな組み合わせは夢には見ても、なかなか実現はしないもの。発表されたフォーマットはやや中途半端にせよ、作品として結実したのは大したもの。特にマイルスを引っ張り出したのは快挙だろう。このレコーディングに関する詳しい情報が見当たらないのが残念。翌年に亡くなっているマイルスだが、この音が、もっとずっと以前の録音を編集したもの、っていうオチさえ有りそうな気が…。

amazonにて購入(¥720)

  • CD (1990/8/31)
  • Disc: 1
  • Format: Compilation, Soundtrack, Import
  • Label: Verve
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When You're Strange: Songs From the Motion Picture / The Doors

2015年05月05日 | サウンドトラック

When You're Strange: Songs From the Motion Picture / The Doors (2010)

2010年に公開されたドアーズ(The Doors)のドキュメンタリー映画「When You're Strange」のサントラCD。DVDは持っているのだが、ついついサントラも購入してしまった。ドアーズの音源に関してはココで触れたように、グループ存続時に発表されたオリジナルに加えて、手を変え品を変え、ありとあらゆる編集盤、未発表音源が発表され、挙句の果てには最近になって40周年記念と称して、今さら「これが本当の音でした」なんていう、後出しジャンケンみたいなものまで発表された(文句言いつつ買っちゃってますが…・涙)。自分は今でもドアーズ史上最高のコンピレーション盤は、死後間もない1972年に発表された「Weird Scene Inside The Gold Mine」だと思っているが(CDで出たので買い直そうかな…)、なんだかんだ言ってレコード会社の思惑通り、こういう色んな企画物をいつも買わされている。だから最近はドアーズに限らず、新品ではなく、期を見て中古を後から買う事が多くなった。

映画のナレーションを担当しているのは、最近クラシック・ロックの大御所とつるんで、オイシイところをかっさらっているジョニー・デップ(Johnny Depp)。このサントラにも曲間に彼のナレーション、あるいはジム(Jim Morrison)の詞の朗読が挿入されている。キース・リチャーズ(Keith Richrads)の自伝「Life」の朗読も彼だったが、低い落ち着いた声で聴きやすいし、ネーム・ヴァリューもあるから、ピッタリなんだろうなァ。ドアーズの音源としてはオリジナル・ヴァージョンに加え、以後の出入り禁止をくらった「エド・サリバン・ショー」出演時、個人的に最高のクオリティだったと思う「デニッシュTV」のスタジオ・パフォーマンス、1970年のニューヨークでのライヴ、などが収録されている。ちなみにここに収録されている、ギリシャ神話の影響を受け母子相姦を題材にした名曲「The End」は長尺のまま。編集盤としては選曲も(細かい好みを言うとキリがないが)過不足なく、的を射ているが、何も目新しい所がないので、なんで買った?と言われると言葉は無い。でも昔、自分でよく作った独自編集のカセットテープを聴いているような感じでなら楽しめる。

 映画のDVDの記事はこちら

amazonで購入(¥540)

  • CD (2010/4/27)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Soundtrack, Import
  • Label: Rhino / Wea
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Super Fly / Curtis Mayfield

2015年05月02日 | サウンドトラック

Super Fly / Curtis Mayfield (1972)

言わずと知れた大名盤。映画のサントラでもあり、カーティス(Curtis Mayfield)の代表作でもある。この盤はライノから出たボーナス・トラック(シングル・ミックス)を2曲加えたリマスター盤。実は恥ずかしながらアルバムとして聴くのは初めて。主題曲や2、3などの有名曲は色々なコンピに数限りなく収録されているのでずっと聴き続けているが、アルバムとしてはアナログでも持っていなかった。

カーティスが好きになったのはソウル・ファンクにいれ込んでから、ずっとあと。ファルセットが特徴の彼のヴォーカル・スタイルの良さがなかなか分からなかった。その優しい歌声と、相反するような社会風刺を含んだ歌詞のヘヴィーな内容、それに甘いラヴ・ソング、というそれぞれが、全然自分の中で噛み合わなくて、親しめなかった。彼をリスペクトしているアーティストは数多いので、そんなアーティストのカヴァー・ヴァージョンを聴いていって、だんだん御大を聴くようになったという感じだろうか。この頃の彼をはじめとする周辺の70年代ソウル・ファンク音楽には、特有の泥臭さがあって、アメリカのTVドラマ(刑事ものとかスパイもの)のBGMにぴったりとハマる質感は、なぜか今の黒人音楽にはあまり感じられないもの。ただそういういわゆる「ブラック・ムーヴィー」っぽいものって、社会的背景が身近じゃない事もあってか、自分が見てもなかなか面白いとまで感じられないのがもどかしいところ。

オークションにて購入(¥756)

  • CD (1999/7/20)
  • Original: 1972/8/4
  • Disc: 1
  • Format: Soundtrack, Import
  • Label: Rhino / Wea

 

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The Acid House : Music From The Motion Picture

2015年03月02日 | サウンドトラック

The Acid House : Music From The Motion Picture (1998)

トレインスポッティング」の原作者アーヴィン・ウェルシュ(Irvine Welsh)の短編集を基に作られた映画のサウンドトラックだそうだ。映画は見た事がない。サクッと調べてみたところ、「トレインスポッティング」と同様に、ワーキング・クラスの若者の日常に焦点を当てた映画だそうだ。特にこの映画の背景となった1990年代初めは、イギリスの若年層の失業率が高く、それが多かれ少なかれポップ・カルチャーにも影響を与えていた時代。もちろんそういう若者がハマるものといったら、ドラッグや音楽、それにサッカー。題名のごとく、「アシッド・ハウス」(あるいはレイヴ)なる音楽が席巻したのもこの頃で、ドラッグと強い結びつきがあったのは明らか。自分はこの頃すでに社会人だったので、日本にどの程度影響があったのかは直に感じ取る事は出来なかったが、日本で言うといわゆるバブル末期~崩壊期。このサントラに収録されたアーティストのラインナップを見ると、当時日本でも人気が出たり、注目されたアーティストが多い。「トレインスポッティング」もとても流行ったしね。社会状況と音楽の関係で言うと、70年代後半のイギリスの状況とパンク・ロックの関係性によく似ているかな。

このアルバムに収録された曲が全てアシッドハウスという事ではもちろんなくて、あくまで映画で描く社会の背景を象徴する言葉という感じなので(たぶん)、サントラらしく様々なタイプの音源が収録されている。冒頭のプライマル・スクリーム(Primal Scream)の尖った感じがかっこいい。彼らの作品の中でも異彩を放った「XTRMNTR」収録曲。でもこちらは歌無しのインストで、発売も先だから、当時は未発表曲だったはず。詳しくは知らないアーティストだが、2や10もかっこいい音を出している。映画の内容を反映しているのか分からないが、不穏でスリリングな感じの音作りをした曲が多い。分かり易い派手さこそ無いものの、なかなか良質なサウンドトラック。

01 Primal Scream – Insect Royalty
02 Gyres – Break
03 Pastels – Nothing To Be Done
04 Barry Adamson / Nick Cave – The Sweetest Embrace
05 Bentley Rhythm Ace – This Is Carbootechnodiscotechnobooto
06 Soul Renegades With Texas – You'll Never Know
07 Beth Orton – Precious Maybe
08 T. Rex – Hot Love
09 Belle & Sebastian – Slow Graffiti
10 Arab Strap – I Still Miss You
11 Oasis – Going Nowhere
12 Chemical Brothers – Leave Home
13 Sons Of Silence – Bobby Dazzler
14 Death In Vegas – Claiming Marilyn
15 Dimitri From Paris – Toujours L'Amoure
16 Verve – On Your Own
17 Chemical Brothers – Leave Home (Underworld Mix I)

中古店にて購入(¥108)

  • CD (1999/8/10)
  • Disc: 1
  • Format: Soundtrack, Import
  • Label: Emd/Capitol

(ザ・アシッド・ハウス Trainspotting レイヴ ハウス・ミュージック )

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The Sting / Original Motion Picture Soundtrack

2014年11月08日 | サウンドトラック

The Sting / Original Motion Picture Soundtrack (1973)

ポール・ニューマン(Paul Newman)とロバート・レッドフォード(Robert Redford)主演の映画「スティング(The Sting)」のオリジナル・サウンドトラック。この映画を初めて見たのは小学校高学年くらいの時か。映画館だったかどうか思い出せないが、たぶん日曜洋画劇場とかのテレビ番組でだったと思う(※)。家族が洋画好きだったこともあって、小さい頃からよく映画を見せてもらったが、この頃に見た「大脱走」、「タワーリング・インフェルノ」、そしてこの映画などの印象は強烈だった。今でも大好きな映画だ。手に汗握る展開と、どんでん返し。胸のすく結末に、小さいながら喝采を送った。「スティング」は映画音楽としても強く印象に残っていて、20年代の設定にピッタリのラグタイム・ピアノがかっこいい。自分の娘がピアノを習っていた時分に課題曲がこのアルバムに収録されている「Entertainer」だったこともあったな(笑)。未だにこのサントラの収録曲がテレビ・コマーシャルに採用されたりするところをみると、自分のようにこの映画の魅力にとりつかれた同世代のディレクターが大勢いるに違いない。(※ 調べてみると初回TV放送は1980年の「水曜ロードショー」のようです)

市販されたVHSビデオ・テープはもちろんDVDも持っているが、サントラCDは持っていなかった。ブックオフの棚で見つけて迷わず購入。Scott Joplin作曲の収録曲は何度聴いても飽きることがない。サントラとしても大傑作。これの高音質盤とかデラックス・エディションとか出ても良さそうなのになァ(もう出ていたりして)。この記事を書くためにちょっと調べたら、このサントラのテイクと映画のテイクでは違っているものがあったり、映画では流れたがサントラには収録されていない曲があったりするそうなので、デラックス・エディションにはうってつけだと思うんだけれど…。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1998/10/6)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Soundtrack, Import
  • Label: Mca
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