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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

#1 / シーナ&ザ・ロケッツ

2013年02月06日 | ロック(日本)

Sheena

#1 / シーナ&ザ・ロケッツ (1979)

80年代後半頃には中古レコード店で結構な値段が付いてディスプレイされていたと記憶するシーナ&ザ・ロケッツのファースト・アルバム。自分はアルファ移籍後の「真空パック」の方を永らくファースト・アルバムだと思っていて、東京の中古レコード店で飾られているのを見て初めて「その前」があったと知った次第。サンハウスの事なんか当時全然知らなかったしね。

そのファーストのCD化。まだシーナの声が初々しく、ポップで活きのいいロックンロールが堪能出来る。柴山俊之共作のサンハウス時代からそのまま持ってきた曲も多く、代表曲のひとつとなった「レモン・ティー」も元々はサンハウス時代の曲。ヴォーカルがシーナに変わる事でよりポップなイメージになって、曲も声の低いシーナにはぴったり。ブルース・マナーに則ったダブル・ミーニングな歌詞も、ヤードバーズ(The Yardbirds)由来の曲もいつ聴いても、どのヴァージョンでもかっこいい。

ライヴを見に行くようになった80年代後半はまださほど感じなかったんだけれど、その後シーナの歌い方に変化が出て、へんな抑揚をつけたり、シャウトが耳障りだったりするようになり、個人的にあまり好きな感じの声ではなくなってしまった。もともと声域が狭いから声を潰したんだと思うんだけれど、それからあまり聴かなくなってしまった。だからこのアルバムでのシーナはよけいに新鮮だったな。

余談だけれど当時下北沢に住んでいたのでよく鮎川誠・シーナ夫妻を見かけた。あんなカッコイイ夫婦いない。鮎川誠がひとりでTシャツ、サンダル履きで自転車に乗ってフラッとコーヒー買いに行くところとかも。ふつうのオヤジがやったらカッコ悪いのに鮎川誠がやるとカッコイイんだ、これが。もう、立ち止まってポカーンと見ちゃうんですよ、あまりのカッコ良さに。男が男を(笑)。そっちの気はなくとも多分目がハートになってたな…。

中古店にて購入(¥735)

  • CD (2004/2/25)
  • Disc: 1
  • Label: ヴィヴィッド
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    Oldies but Goodies / クレイジーケンバンド

    2013年01月26日 | ロック(日本)

    Ken

    Oldies but Goodies / クレイジーケンバンド (2004)

    彼らについては全然詳しくない。出自もよく知らず、これを書くにあたってネット検索をして初めて知った。その昔テレビで宮藤官九郎脚本の「タイガー&ドラゴン」とうドラマがあり、その同名主題歌を歌っていたのがクレイジーケンバンドだった。このドラマは脚本も出来も秀逸だったので強く印象に残っていた。その曲以外全く聴いた事がなかったが興味があったので試しにその曲が収録されたベスト盤を購入してみた。

    聴いてみるとボサノバやラウンジっぽい雰囲気の曲が多い。ムード歌謡と言ってもいいかな。見た目からもっとロック由来の曲をやっているのかと想像していたので意外。もちろんこれはベスト・アルバムなのでオリジナル・アルバムにはそういう曲もあるに違いないとは思う。ヴォーカルの横山剣の地元横浜に根付いた歌詞は特徴的で面白い。ただ残念ながら前出の曲以外、自分にはどストライクっていう訳ではなかったな。

    中古店にて購入(¥1000)

  • CD (2004/3/3)
  • Disc: 2
  • Format: Limited Edition
  • Label: サブスタンス
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    THE KING OF LIVE / RCサクセション

    2013年01月17日 | ロック(日本)

    Rc

    THE KING OF LIVE / RCサクセション (1983)

    RCサクセションの83年発売のライヴ盤。渋谷公会堂での収録との事。発売当時はもちろんアナログだったが自分は買っていなかった。その頃はすでに洋楽の方に重心があったのと、たしか2枚組で値段が高かった為だったと思う。当時は2枚組のレコードって4000円位したからね。シングル「Summer Tour」は家にあったので、このアルバム辺りからRCの音楽と疎遠になっていったんんだろう。

    大上段に出たアルバム・タイトルは当時でもインパクトがあったと思うが、実際の評判はどうだったんだろう。今聴いてみると4や12など昔からのライヴ演奏曲だったけれど、なぜか過去のアルバムには収録されず、やっとアルバム「OK」で収録された曲がライヴで登場していてうれしい。後から知ったが当時、公私共に絶不調期だったという清志郎のヴォーカルは問題なく素晴らしいし、馴染みの曲もアレンジが変わっていてなかなか面白い。相変わらず彼のR&B(というかオーティスにか)に対するリスペクトが歌唱の所々に現れていて微笑ましい。名盤「Rhapsody」にあったような緊張感というか尖った空気感が無いので、あれを期待するとちょっと違うけれど、一般的な知名度が充分になり、メジャー期に突入したRCの安定した演奏が楽しめる。

    オークションにて購入(¥)

  • CD (1998/12/9)
  • ディスク枚数: 1
  • レーベル: EMIミュージック・ジャパン
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    叫ぶ人囁く、メッセージ・ソングス、追憶のエイトビート、私には夢がある / 泉谷しげる

    2013年01月15日 | ロック(日本)

    Izumiya1 Izumiya2

    Izumiya3 Izumiya4

    叫ぶ人囁く (1991)

    メッセージ・ソングス (1994)

    追憶のエイトビート (1995)

    私には夢がある (1998)

    泉谷しげるには一時期入れ込んだ。初期ルーザー(Loser)に魅せられて学祭の追っかけまでしていた(笑)。それまでは名盤「’80のバラッド」を含む何タイトルかはカセットテープ(!)を持っていたが、積極的にアルバムを購入していた訳ではなく、「吠えるバラッド」を聴いてこれはすごいとライヴにも足を運ぶようになった。何しろ演奏力が圧倒的で(あのメンバーだから当たり前だ)、泉谷も気持ちよさそうに、楽しそうに歌っていたのが印象的だった。

    その後、東京を離れた事をきっかけにだんだん興味を失っていき、泉谷が奥尻のチャリティーをやりだした頃にはもうほとんど聴かなくなっていたと思う。その後の泉谷の変遷を知るためにまとめて旧盤を購入。「叫ぶ人~」はまだルーザー名義。

    まだしっかり聴き込んではいないが、どのアルバムもそれなりに充実していて、ルーザーでの充実した音楽活動が引き継がれている。やっぱり同時代に買っておくべきだったな。ただもっと「抜いた」ところを入れてもいいような気はする。結局彼は音楽的にはすごくまじめで、アルバムというものに対してそういう事が出来ないんだろう。

    この中ではやはり故・加藤和彦プロデュースの「私には~」が一番気になるところ。何しろ個人的に「吠える~」と共に最高傑作と思う「’80の~」をプロデュースした人なのだから。今回購入したアルバムの中では一番落ちついた印象で、荒々しさは封印。粗野な印象の強い泉谷だが、彼の作る歌詞は独特の言葉使いを含めて繊細なものが多い。そんな泉谷の一面をうまく拾っていてアルバム全体が独特のやさしい雰囲気でまとまっている。少しひいき目もあろうが一番気に入った。

    オークションにて購入(@¥412)

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    Replicant Walk / Friction

    2012年12月27日 | ロック(日本)

    Friction

    88年発表のフリクション5枚目のアルバム(ライヴ抜きだと3枚目か)。ハードなギターと、重いベース、そしてレックの口から吐き出されるぶった切ったような言葉の羅列という基本的なスタイルは変わらず。

    初期にあったエッジを取り戻したかのようなギターの音色と、少し裏返ったようなレックの声が印象的。ただ少しアイデアが単調でアルバムを一気に聴かせる勢いがないのは否めない。東京ロッカーズとして(一部から)脚光を浴びてから約10年が経ち、他のバンドは消えるなり、形を変えるなりしてすでにその原型を留めず。

    時代がバブルだった事もあり、社会的に若者を苛立たせるような軋轢(フリクション)も表向き消えてしまったような浮かれた時代だった。ちょうどその頃に東京で暮らしていたが、「金満」というべき周りはすごい景気のいい話ばっかりだったなぁ。カネの無い(でも仕送りしてもらっていて全く無い訳でもない)学生の身分だった自分にはあまり実感がなかったが、今思えばとんでもない時代だった。そんな時代だったから余計に「過去に遡って」パンクや東京ロッカーズに興味をもったんだろう。

    Replicant Walk / Friction (1988)

    中古店にて購入(¥900)

  • CD (1995/10/25)
  • Disc: 1
  • Label: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
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    ROCK is LOFT - Purple Disc - / Various Artists

    2012年11月25日 | ロック(日本)

    Loft

    ROCK is LOFT - Purple Disc - / Various Artists (2006)

    ほとんど買ったこのシリーズもこれで打ち止め。ここにはユニバーサル系のアーティスト(ピンとこないけれど)が収録されている。フリクション、P-モデル、ヒカシュー、外道、アナーキー、ルースターズなど濃い面子の中に比較して新しいバンドも収録。

    今、ここに収録されたバンドのそれぞれのオリジナル・アルバムを全て聴き返すパワーは無いけれど、(結果的に)同時代性を備えた日本語のロックバンドがたくさんあったことを改めて再認識。どうかすると洋楽のコピーだとか、日本語とロックの親和性の成否ばかりが語られた気がするけれど、このシリーズに収録されたアーティスト達はそんなものを軽々と飛び越えていた事が分かる。

    それよりもヒップホップ文化を通過した現在の日本のロックに危機感を覚えずにはいられない。ジャンルこそ多様なものが存在するが、「信頼ソング」「応援ソング」「癒しソング」(命名筆者)ばかりで気持ちの悪い事甚だしい。目の前の異性とか家族、友人しか見えていない感じ。こんな世の中だからこそのもっとシビアな現実や虚無感が曲に反映されてもよさそうなんだけれど…。

    amazonにて購入(¥805)

  • CD (2006/6/14)
  • Disc: 2
  • Label: ユニバーサルJ
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    夏の十字架 / ラフィー・タフィー

    2012年10月29日 | ロック(日本)

    Rafytafy_2 

    夏の十字架 / ラフィー・タフィー (2000)

    物議を醸した「冬の十字架」の発売中止事件だが、こちらラフィータフィー名義の「夏の十字架」にはもう少し音楽業界の黒い部分が垣間見れるような事件があった。

    一般的にはインディーズ・レーベルというとアーティストに近くてメジャーに載らないアーティストの味方みたいなイメージがあるが、それはそれ、業界にはいろいろあるようで、収録曲「ライブ・ハウス」で「♪偉くなったんだな」と自身の事を揶揄された下北沢QUEのオーナーが激怒し、関係レーベルから発売されるはずだったこのアルバムが発売中止になってしまったらしい。メジャーからもインディーズからも発売中止というのは前代未聞の事だろう。

    それにしても天下の忌野清志郎でさえこんな了見の狭いゴタゴタに巻き込まれてしまうんだなとあ然とさせられる。お題に挙がった彼らからしてみれば、搾取がまかり通っているライブハウスの現状を歌った「ライブ・ハウス」の内容を自ずと証明してしまう結果になった訳だ。メジャーもマイナーも結局搾取する側の体質は一緒か。

    このいきさつについては清志郎著の「瀕死の双六問屋」で触れられている。細かい事実の言及は無く、フィクションのようなノンフィクションのような不思議な世界観で書かれているが、行間から彼の怒りと悔しさがにじみ出てくる力作だ。清志郎の言葉はふざけているようでいつも物事の「本質」を突いている。興味のある方は是非読んで欲しい。

    オークションにて購入(¥964)

  • CD (2000/7/7)
  • Disc: 1
  • Label: Swim Records
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    冬の十字架 / 忌野清志郎 Little Screaming Revue

    2012年10月24日 | ロック(日本)

    Screaming

    冬の十字架 / 忌野清志郎 Little Screaming Revue (1999)

    このアルバムが発売された頃は清志郎の動向に疎かったし、RCサクセションのアルバム「コブラの悩み」以降、タイマーズを除いては聴いていなかったので、また発売中止騒動に巻き込まれたというニュースは知っていたが実情はどんなだったか全然知らなかった。

    最近、また聴き始めたこともあっていろいろ過去の事を調べてみると、この時期においても彼は自分の信念に基づき、歌いたい曲を歌いたいように歌う、というアーティストとして至極真っ当な欲求に素直だったことに感心する。

    このアルバムでは「君が代」をロック・ヴァージョンで歌ったために怖気づいたレコード会社から発売中止になりインディーズからの発売となった。ただ当の宮内庁は特に否を論じなかったはずだし、右翼がどうしたとも聞かなかったはず…。これが最も怖い「自主規制」って奴なんだろう。

    あらためて聴いてみると清志郎の声はノッているし、以前にも増して輝きを放っているように感じる。リアルタイムで聴かなかったことを激しく後悔。収録時間が短いアルバムだがそれがまた集中して聴くことの出来る長さでもあり飽きさせない。

    そして続編ともいえるもう一つのアルバム「夏の十字架」の方がより彼の「凄み」を感じさせる事になるのだ。

    オークションにて購入(¥880)

  • CD (1999/9/22)
  • Disc: 1
  • Label: Swim Records
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    復活!!THE TIMERS  / ザ・タイマーズ

    2012年09月22日 | ロック(日本)

    Timers

    復活!!THE TIMERS  / ザ・タイマーズ (1995)

    1994年に復活したタイマーズのライヴアルバム。同日録音の兄弟アルバムがありそちらは内容的により過激なためインディーズからの発売。どちらも今は無き日清パワーステーションにてのライヴ録音。それでもメジャー発売が信じられない位こちらも過激。どうしてあのEMIが発売しようと思ったんだろうと興味がわく。「カバーズ」で懲りたはずなのに…。話題性と売上に目がくらんだか。

    このバンドはその歌詞の内容ばかりに評価が偏るが、演奏が素晴しい事にはあまり触れられない。このライヴ録音もそれほどいじってはないだろう、様々なジャンルの音楽をさらりとこなす高い演奏力は素晴しい。ある意味インスタントバンドなのにそうは思えないグルーヴ感が強烈。ヴォーカルばかりであまり話題に上らない清志…ZERRYのエネルギッシュなリズムギターも聴きどころ。このライヴ行った人がうらやましい。

    ファースト・アルバムをリアルタイムで聴いた後は興味が逸れてしまっていたが、ここにきてまたハマっている。もちろん東電の原発事故が影響している。全てこの人が言っていたとおりになってしまった。その自分内ブームに火をつけたのがこの映像 ↓ 。

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    YouTube: タイマーズのテーマ FM東京 デイドリームビリーバー イモ '89 10 13

    「ざまぁみやがれぃ!」…カッコ良過ぎる。合掌

    オークションにて購入(¥1118)

  • CD (1995/4/26)
  • Disc: 1
  • Label: EMIミュージック・ジャパン
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    ROCK is LOFT -Yellow Disc- & - Green Disc - / Various Artists

    2012年08月29日 | ロック(日本)

    Yellow Green

    ROCK is LOFT -Yellow Disc- / Various Artists (2006)

    ROCK is LOFT - Green Disc - / Various Artists (2006)

    以前買った「Blue Disc」に大変満足したのですぐに他のシリーズを探して購入。今回はビクターとEMI編。

    Yellow(ビクター)のDisc1は往年のパンクバンドがぎっちり。アナーキー久しぶりに聴いたけどこんなにポップだったんだな。かっこいい。確かどっかにアナログレコードがあるはず。Disc2になるともう自分的にはごく最近なので知らないバンドが多い。でもライヴ映えする曲ばかりでなかなか。しかも全体的に統一感があり素晴らしい。あ、サンボマスターだけはおじさんも聴いたな。

    Green(EMI)はDisc1とDisc2でがらっと雰囲気が変わっている。Disc1が80年代後半バンドブーム期の曲が多いのに比べてDisc2はもう思いっきりへヴィメタルバンド中心。うーん、これは個人的にちょっと無理。Bo●wyやLu●a Seaなど変な抑揚をつけて歌うヴォーカルは気持ち悪くて全く受け付けない。へヴィメタルな音楽が嫌いなわけではないけれどヘアーメタル的なヴィジュアルの日本のバンドは全て個人的に興味なし。

    amazonにて購入(¥537)、オークションにて購入(¥618)

  • CD (2006/6/14)
  • Disc: 2
  • Label: ビクターエンタテインメント、EMIミュージック・ジャパン
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