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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Alive! / Kiss

2013年05月23日 | ハードロック・へヴィーメタル

Kiss

Alive! / Kiss (1975)

もう今となっては加える言葉もないくらい評価の高いキッス(Kiss)全盛期のライヴ2枚組。飛ぶ鳥を落とす勢いとはまさにこの事で、全キャリアを通じてもこれが最高傑作という人も数多い。

思えば自分とキッスの出会いは少し不幸だったのかもしれない。自分が洋楽を聴き始めたのは70年代中~後半頃。キッスの存在を最初に知ったのは週刊チャンピオンに連載されていた「マカロニほうれん荘」だったかな(笑)。それに8つ離れた姉がハードロックをかじっていて、ディープ・パープル(Deep Purple)、エアロスミス(Aerosmith)、クイーン(Queen)、なんかを聴いていたので当然キッスも聴くことになる。ただド派手な衣装とメイクを知っていたのに初めて聴いたのは「Hard Luck Woman」。もちろん当時のことだから映像はなく音だけ。「これじゃ、まるでロッド・スチュワート(Rod Stewart)…」とそのギャップに落胆することになり、その後聴くきっかけを失う(この曲のいきさつについては後で知る事となる)。伝説の「NHKヤング・ミュージック・ショー」は見たのかな、見てないのかな、しっかりした記憶がない。

その後に聴いたのは全盛期を過ぎたMTV時代。PVと共にかっこいいっと思った曲がメイク無し時期の「Heaven's On Fire」。だけれどこの曲は(たしか)ポール(Paul Stanley)のソロに近い作品だったらしく、ファンの中でも思ったほど評判が上がらない、とキッスの「いい時」をずっと逃し続けていた。他のハードロック・グループはかなり掘り下げて聴いてきたのにキッスだけは上っ面をなぞってきただけ。

いやぁ、確かにいいよ。かっこいい。こうしてあらためて腰を落ち着けて聴くと演奏は意外にシンプル。勢いがあり、数々のステージ・ギミックが頭に浮かぶようで素晴しいライヴ・アルバムだと思う。バンドの活きの良さが充分に伝わってくる。ここに欠けているのは自分の「思い入れ」だけ。最初にこのアルバムを聴いていれば…。

ブックオフにて購入(¥450)

  • CD (1990/10/25)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Polygram Records
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    Stiff Upper Lip (Australian Tour Edition) / AC/DC

    2013年05月15日 | ハードロック・へヴィーメタル

    Acdc

    Stiff Upper Lip (Australian Tour Edition) / AC/DC (2001)

    2000年に発表された大ヒット・アルバムのオーストラリア・ツアー記念に発表された2枚組。1枚は同名の通常アルバム。もう1枚がアルバム未収録の1曲と96年のスペイン闘牛場でのライヴ5曲、それにシングル発売された3曲のPVを収録。

    01 Cyberspace (Non LP Track) 
    02 Back in Black (Live 1996)
    03 Hard as a Rock (Live 1996)
    04 Ballbreaker (Live 1996)
    05 Whole Lotta Rosie (Live 1996)
    06 Let There Be Rock (Live 1996)
    07 Stiff Upper Lip (PV)
    08 Safe in New York City (PV)
    09 Satellite Blues (PV)

    オーストラリアやニュージーランドは日本と同じく世界ツアーの第2、又は第3クールにあてられる事が多く、アルバム発売から1年近く経ってしまっているのが普通なので、ツアー前にはこういったおまけ付きのアルバムやMaxiシングルが発表される事が多い。これもそんな1枚。

    ここに収録されている曲はすでに他でも発表されているし、そもそもDVDでライヴ映像が発売されているので貴重なテイクは何ひとつ無いが、シングルとかにバラバラに収録されていたりして聴きづらかったのと(じゃあDVD見ればいいのに…笑)、ただ手に取ってみたいというだけでつい購入してしまった。しかも今頃になって。ダブったオリジナル・アルバムはこれで3枚目?4枚目?(笑)。もちろんPVはDVD持ってるので必要なし。アホなファンならではの愚行です。

    オークションにて購入(¥953)

  • Audio CD (June 25, 2001)
  • Disc: 2
  • Format: Import
  • Label: Wea/East/West
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    Jack In The Box / AC/DC

    2013年05月11日 | ハードロック・へヴィーメタル

    Acdc_2

    Jack In The Box / AC/DC (2010)

    2010年のブラック・アイス・ジャパン・ツアー音源。3月12日の埼玉スーパーアリーナ初日公演を良好なオーディエンス録音で収録。New Tattooというレーベルからの発売で、CD-R(最近のブートはRが多い)だが安価だったので購入。

    あれからもう3年か…。埼玉2公演、大阪1公演の3公演全部に駆けつけた。いやぁ今更ながら楽しかったな、あの日々。AC/DCについては語りつくされているとはいえ、ここ日本においてはなぜか諸外国のような「生ける伝説」としての扱いは受けておらず、集客も今ひとつ。関東、関西共に超満員とならない不思議。彼らがなぜ世界中のファンに熱狂的に愛され、数多の超一流アーティスト達にリスペクトされているかはライヴに行けば一発で分かるのだ。

    そう言いながら自分も彼らを聴きだしたのは随分遅く、きっかけは(たぶん)80年代に雑誌のインタヴューか何かでストーンズ(The Rolling Stones)のキース(Keith Richards)がフェイバリット・バンドに挙げていたから。何しろ生ける伝説のキースが大好きだと言うんだから。それまでは自分もへヴィメタ?という偏見を持っていたので聴くまでに至らなかったけど、いわゆる日本でのジャンル分けに当てはまらず、へヴィメタの様式美なんて全く無い(ある意味別の様式美はあるが…)硬派なハードロック・バンドだと分かってから大好きになった。

    AC/DCは公演地によって演奏曲を変えたりなんて小細工はほぼゼロ。ツアーが始まったらどこであろうと最初から最後まで内容はほぼ同じで「お約束」の連続。アンガス(Angus Young)のギターリフが大音量で鳴り出したら全てを忘れて「お約束」に乗りまくるのが流儀だ。何しろええ歳こいて頭頂部が薄くなったオッサンがいまだにスクール・ボーイのコスプレってありえないでしょ、普通(←これもお約束なのだ)。それに相変わらずアンガスは本当にいい音鳴らすのだ。これは絶対に会場でしか味わえない快感。

    このNew Tattoo盤の音は超A級という訳ではないが、安心して聴けるレベル。昔のブートはとても聴けたもんじゃないものが多かったし高額だったが、最近は「来日公演もの」であれば余程の事が無い限り、大外しはない(物が物だけに自慢できる事ではないが)。何しろ器材も発達したし、情報が多いからね。しかもすでにこうした音源はCDにさえならない時代。80~90年代初めに西新宿で一か八かのブートを漁った事のある人(自分もです)からすれば隔世の感がある。

    オークションにて購入(¥1018)

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    Studio Albums 1978-84 / Van Halen

    2013年03月01日 | ハードロック・へヴィーメタル

    Van

    Studio Albums 1978-84 / Van Halen (2013)

    あぁ、またやってしまった「買い直し」。ヴァン・ヘイレン(Van Halen)の初期デイビッド・リー・ロス(David Lee Roth)時代の6枚が簡易紙ジャケットに入ったボックス・セット。破格の1枚330円。全部初期CDで持っているが、きっとリマスタリングしているだろうし、何と言っても安いからとポチッとやってしまった。

    実際聴いてみると、音の分離もいいし、低音もしっかり出ているので(多分)リマスタリングしていると思う。ただ、そういったデータの記述が全くないのはいかがなものか。それに商品情報には「Rhino」と書いてあるが、商品自体には全く記述がないし、あのライノのマークさえどこにも見当たらない。このあたりちょっと不親切。

    自分はデイヴ時代しか好きじゃないので、この6枚はもう最高。スコーンと突き抜けたような明るさと、インタヴューやPVを含めた馬鹿馬鹿しさと、すぐ「ホットなお姉ちゃん」を登場させる猥雑さがひとかたまりになって何も考えず楽しめる。エディ(Eddie Van Halen)のギターはリフうんぬんよりも音色の快感原理のみで聴かせられる。

    この時期のヴァン・ヘイレンの強みはオールド・ファッションな音楽に造詣が深かったデイヴが音楽性に幅を持たせた事だろう。1-10、2-4、3-8や5-10は、他の凡百のハードロック・バンドには真似出来ない楽しさを加えていた。実際デイヴがソロになった時も、スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)達にブルース・ルーツ音楽の素養が全くなかった事に驚いたそうだ。ただそれ故に5枚目の「Diver Down」で行き過ぎ、後のメンバー間の確執にも繋がったようだが…。

    amazonにて購入(¥1,995)

  • CD (2013/2/26)
  • Disc: 6
  • Fromat: CD, Import
  • Label: Rhino
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    Music from Another Dimension / Aerosmith

    2012年12月21日 | ハードロック・へヴィーメタル

    Aero

    Music from Another Dimension / Aerosmith (2012)

    久しぶりのエアロスミス(Aerosmith)のフルアルバム。ファースト・シングルの6にせよ今まであったド派手な分かりやすさとは若干違うので第一印象は地味でピンとこなかった。どんな前宣伝でもポジティヴ発言になるのは当然だろうとは思うが、メンバーの作品に対する充実感(特に今回はヴォーカルにも挑戦したというトム・ハミルトン Tom Hamilton)が伝わってくるようなコメントが目立ったので意外だった。

    でも何度も聴き込んでいくたびに派手さはないがジワジワとくる感じ。しっかり造り込んでいる。正直スローな曲ではスティーヴン(Steven Tyler)が少し前にやったソロとそう変りなく、いつだったかの「Angel」のような気恥ずかしさは否めない(さすがにあそこまでではないか)。相変わらず外部のソング・ライティング・チームを起用してはいるが、時間が経ってから昔のファンからも「いいアルバムだった」と言われるような気がするんだけれど…。その前にメンバーが「あれは最低だった」と言いそうな気もするが…(笑)。

    amazonにて購入(¥930)

  • CD (2012/11/6)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import, from UK
  • Label: Sony
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    Celebration Day (Deluxe Edition) / Led Zeppelin

    2012年12月07日 | ハードロック・へヴィーメタル

    Led_zep_2

    Celebration Day (Deluxe Edition) / Led Zeppelin (2012)

    AC/DCのライヴに続き、これもなぜ今頃の発売なのか分からないが、2007年に行われ奇跡的な大成功に終わった1回限りのツェッペリン(Led Zeppelin)再結成ギグ。これほどまでに完璧な再結成公演ってかつてあっただろうか。バンドも観客もファンもショービズ界も全て満足させる出来。(いきさつはどうあれ)1回限りだったという潔さがまたこの公演の価値を一段上に押し上げている。

    最初だけロバート(Robert Plant)の声に合わせたキーの低さと若干の不安定さが気になるが、暖まってくると後は怒涛のかっこよさ。最後まで緩む事のないテンション。これ以上を求めたらバチが当たります。こうしてCD+DVDで見る事が出来てうれしい(ボーナスDVDのリハ映像は蛇足かなと思うけど)。

    この公演を通じて感じられるのはおじさん達からのジェイソン(Jason Bohnam)に対する愛。オリジナル・メンバー、しかも親父の友人達でもあり、超スーパースターの中に入って演奏する事の難しさ、また絶対に伝説の親父と比べられる、というかなり不利な状況を承知の上でのこの熱演に、メンバー自体が「お、すごい」と驚いているかのよう。そこかしこにジェイソンに対するアイコンタクトが見られて微笑ましい。

    CD+DVD4枚組で価格も値打ちで完璧とも言えるパッケージなのだが、個人的にただひとつ残念なのは…当時日本のマスコミがこの公演を報道する時に「沢尻エリカ」と抱き合わせだった(注・ファンなのかどうか知らないけれど超プレミアムチケットを入手して見に行ったらしい)のでそのイメージが強く残ってしまっていて、「ツェッペリン再結成=沢尻エリカ」と脳内自動変換されてしまうこと(笑)。

    amazonにて購入(¥2,330)

  • CD (2012/11/21)
  • Disc: 4
  • Format: CD+DVD, Deluxe Edition, Import, from US
  • Label: Atlantic
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    Live at River Plate / AC/DC

    2012年12月03日 | ハードロック・へヴィーメタル

    Acdc

    Live at River Plate / AC/DC (2012)

    なぜ今頃の発売なのかよく分からないが、AC/DCの2009年は"Black Ice Tour"のアルゼンチン・ブエノスアイレス公演からの2枚組が届いた。すでに同公演のDVDが発売されてから1年以上経っているんだけれど…。まだしっかり聴き込んではいないが3日間の公演だったはずだからDVDとテイク違いとかあるのかな。

    内容はもちろん「最高」のひと言。いつも通りだが、いつも通り凄い。彼らの場合、セットリストや演奏の内容等はどの国でもほとんど一緒でサプライズはまずないが、手抜きも一切ない。いつでも全力投球なのがまぶしい。

    AC/DCってロック的快感の全てを含有しているように思う。「男らしさ」、「ガキ臭さ」、「お約束」、「必殺リフ」、「シンガロン(sing-along)」、「大音量」、「お馴染みのバンドロゴ」、「ステージギミック」…etc。それが若い頃のボン(Bon Scott)時代でも現ブライアン(Brian Johnson)時代でも全く変わらず、しかも歳をとった現在でも続行中というのが凄い。天然記念物というか…自分の中ではすでにストーンズ(The Rolling Stones)と並ぶ「世界遺産」。

    amazonにて購入(¥1,164)

  • CD (2012/11/20)
  • Disc: 2
  • Format: CD, Import, from UK
  • Label: Sony
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    Bangkok Shocks, Saigon Shakes, Hanoi Rocks / Hanoi Rocks

    2012年11月04日 | ハードロック・へヴィーメタル

    Hanoi

    Bangkok Shocks, Saigon Shakes, Hanoi Rocks / Hanoi Rocks (1981)

    ハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)のデビューアルバム。これは再発盤でジャケも黄色文字が加えられたりしてオリジナルではない。再発だけれど詳しいデータはなくリマスターもされているかどうかよく分からない。

    内容と言えばもう「若い」としか言いようがない。いくつかの曲のクオリティーは正直デモ録音並。マイケル(Michael Monroe)のヴォーカルもひっくり返るところ多数で、よくこれを発売したなと別の意味で感心するくらいの出来。でもアンディ(Andy McCoy)の作る曲はキャッチーで完成度が高く、解散期に発売された名ライヴアルバム「All Those Wasted Years」においては曲の出来の良さが充分に発揮されていた。つまりこのクオリティーは制作側に難があったと言わざるを得ない部分が多々ある。ま、プロデュースはご当人達2人なんだけれど…。

    発売当時は打込みのピコピコのサウンドが全盛で、こうしたいわゆるRock'n' Roll を下地とした音楽は正直メインストリームからは外れていたように思う。ルックスが良かったから認められた部分も確かにあっただろうが、後のガンズンローゼズ(Guns'n' Roses)がリスペクトを顕していたように女性だけでなく男性にもファンが多かった。メンバーの泥酔後の交通事故死などこのバンドもいわゆるロックンロール・ライフに巻き込まれ、これからという時に解散して残念だったが、上手い下手を気にさせない魅力が備わっていたいいバンドだった。

    個人的には高校生の頃、ある友達から勧められたけれどそのルックスから大嫌いだった「ヘビメタ」じゃないかと決めつけてしっかり聴かなかった覚えがある。後に彼らの魅力を再確認したのはCCR(Creedence Clearwater Rivival)の「Up Around The Bent」のカヴァーを聴いて「おっ?」と思ってからだったから随分遅い。

    ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1996/3/19)
  • Disc: 1
  • Format: Import, from US
  • Label: Geffen Gold Line Sp.
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