６冊全巻、大人買い─

　『深夜特急』を思い切って
６冊全巻、大人買いしてきました。

　初めて手にしたのは高校時代の図書館。
　今から１８年も前の話ですが…

　それから後も、事あるごとに、
つまり本に書かれた国に行く前に、
図書館で借りたりしてその個所を
再読していたところでした。

　しかしだんだん、毎回借りるのも面倒に
なってきたと言いますか、何度も借りるなら
いっそ手元に置いておくべきだと考えるように
なってきました。

　そして、今住んでいる町の本屋へ行き、
ごっそり買ってきた次第です。



　それにしても１８年前、各巻の値段は
第６巻を除いて税抜400円だったというのに、
今や第４巻を除いて税抜480円だとは…
（値段が違う巻が異なるのもまたややこしや）

　それだったら値上げをする前に
買っておくべきだったか。

　ところがこの町では、ここ数年買う人が
いなかったらしく、前の値段で売られていました。
　これはお得！と感じたのもまた、
６冊まとめ買いを後押しした一因でもあります。

　それにしても各巻で値段がばらばらだなんて…
（どういう仕入れ方、いや売れ方してんだコレ…）
これはこれで、１８年という時の流れが
反映されているようで面白いように感じた。



　では、さっそく、今年行こうとする国が
書かれている巻を読むか…と、その前に、
高校時代に一番好きだった２巻から
読み始めてしまうのは、やむをえまい衝動。

　でも実は、今となって読み返すと
第２巻はあまり面白いと思えなくなってしまい、
むしろ高校時代に一番「つまらない」と
感じていた第５巻が凄まじく面白いと感じるように
なってしまいました。我ながらこの趣向の変化は
興味深いところです。