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蚊焼です。日記です。
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文化的琉球処分─

2011年05月15日 | 凡日記


今日の那覇国際通りは
祭りだわっせーわっせー。



御神輿に、神官が
神事を執り行っていた最中に。

「あれは何をしてるんですか」
と、高齢のおばあさんが語りかける。

神輿の神様を祭って
いるのですよと、まぁ
うろ覚えの知識で語る。

「そんなの予め寺で
 済ませてくればいいのに
 難儀な事を」
と、語って去って行った。

はっとしました。



違和感を感じるでしょう。
おばあさんが、
寺と神社の区別がつかないとは。
そもそも、神事の意味が分からないとは。

しかし、此処は、沖縄。
といったら、うっすら想像できる
のではないでしょうか。

「神事」とはあくまで、
大和の文化のなかでの神事。
神輿の前に米など五穀を具えて
頭を下げる行為。
そんなの、琉球にはなかった。

なかったのだけれども、
こうやって祭りの場で
恭しくやられると、
あぁ、昔からの伝統行事、
古から先人が執り行ってきた
事なんだなぁと子供たちのなかに
教育されていくのでしょう。

一方で、琉球にとって
本当の心のよりどころである
御嶽(うたき)へ頭を下げる
行為は忘れられていく。

嗚呼、文化的琉球処分。

そもそも文化とは、信仰とは、
伝統とは、継承とは、
何なんであろうかと
考えさせられたのでした。



これを見てどう思いますか?
と、もっと深く聞いてみてもよかった。
そのおばあさんに対して。

そんな興味が湧いた時には、
おばあさんはもうとっくに
その場所を離れていたけれども。



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