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蚊焼です。日記です。
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寝苦しい夜、涼しいニュース

2006年08月28日 | 凡日記

 今朝はなんだか寝苦しかったね。
 また、真夏の夜に戻ったようで。
 起きたら汗ダラダラになっていたんだもの。

 しかも何か、腹立たしい夢を見るし。
 ─寝過ごして、飛行機の出発時刻に間に合わず、という夢。
 ありえそうだから怖いよ。

 そんないやな気持ちを吹っ飛ばせてくれたのが、今日のニュース。
 福島県矢祭町の、新しい図書館。

 矢祭町といえば、平成大合併の流れの中で「合併しない宣言」をした町。
 しかしながらそうすると当然、財政は火の車である。
 (もっとも、合併したからといってそれから逃れられるとは到底思えませんが。)

 建物自体は、使われなくなった築40年の柔剣道場を改装。
 そして蔵書は、全国からの寄付。
 さらに図書館の整備などを行うのは、住民ボランティア。
 だから、新しい図書館を作るためにかかる費用は、普通より遥かに安い。

 感動してしまいましたね。
 全国から10万冊(8月24日時点では118,073冊とのことです)もの本が、送料個人負担にも拘らず送られてくるのは。
 そして、地元ボランティアの方々の熱意と頑張り。
 これこそ、住民参加、協働の街づくりの形ではないかなぁ、と思うのですよね。

 あと、全国から本を送った方々の中には、「合併反対」という気持ちで、応援するつもりで送った方も多いのではないでしょうか。勝手な想像ですが。
 どこもかしこも、市町村合併ばかり行って、どうも、「地名」という歴史文化を無視しているようにしか思えないんですよ。

 例えば、長崎県諌早市の場合。多良見町、という「たらみゼリー」やみかんで有名な町があるのですけれども、そこは今年、諫早市と合併してしまいました。
 でも、一口に多良見町、と言いましても、半分は元々大村藩の領地で、もう半分は長崎の領地だったそうですね。
 当然その間は、領地合戦でかなり緊張があったようですね。大昔のことですけれども。
 それで、多良見町は諫早市と長崎市に接しているのですけれども、どちらに吸収されるか、はたまた合併しないか、揺れに揺れたそうですね。そういう歴史文化的背景があったからです。
 しかしながら無常にも、多良見町は諫早市と合併してしまったのです。

 それどころか諫早市は、周辺の町村も次々と飲み込ん…じゃ無かった、合併して、やたらデカイ市になってしまいましたよ。
 伊佐早氏の所有していた領地という意味合いが、無くなってしまいましたよ。

 えぇ、話は大きくそれてしまいましたけれども、とにかく合併しないで自分たちの文化を守った矢祭町は偉い、でも財政的に弱いから、つい応援したくなるという、様々な要因があって、全国からこうした大応援をもらっているのですね。

 そういう嬉しいニュースは、なんかこう、蒸し暑い部屋の中でも涼しさを感じましたね。
 納涼ニュースとでもいいましょうか。
 こういうニュースが少ないから、余計に涼しく感じるという現実も残念ですが。


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