BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
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【ふしぎ】観光のふしぎ2

2008年10月04日 | テレビ


 以前にも「世界ふしぎ発見!」(TBS)の記事で、観光のことで触れていたのですけれども、観光の歴史、というものにも結構興味があります。
 今となっては「歴史上」の世界である江戸時代なんかは、平安や鎌倉時代の「歴史上」の世界に思いを馳せつつ、京都だ伊勢だ紀伊だとか、何かと観光ブームが起きたわけでしょう、それも庶民の間で。それを考えると、歴史というものは、何千年もの昔の遺跡とかだったら、実はそこで終わりではなくて、さらに観光する、という歴史が現代まで何千年もの間続いてきた、ということを考えたときに、一続きのものであるし、決して今と切り離すことの出来ないものなのだなと思うことが出来るわけでございますよ。

 そして世界の中で特に顕著なのが、エジプト観光、でございましょう。世界の七不思議に数えられた時代から、観光名所のトップに君臨してきたわけですし、世界遺産条約が締結される契機になったのも、エジプトの遺産群でしょう。

 而して今回のテーマが、世界初の旅行代理店「クック社」が発売した、女性一人旅のパックツアー。イギリスはまだ閉塞的な階級社会で(今もか)、女性は家の中にいるもの、という昔の日本的な又はイスラーム的な思想があった中で、そこに目をつけるというのがなんとも面白い。
 ジェームス・クックの「旅は人間性を豊かにする」という確信は、まさに同感。それと同時に、以下にこの時代は非人間性に行き詰っていたのか、何てことも考えてしまうのです。

 特に興味深かったのが、そういう女性の、「クックレディ」のマナーの悪さ。神殿やお墓にずかずかと入り込んだり、神殿のレリーフに落書きをしたり。嗚呼、世界遺産落書き問題は既に2世紀も前から起こっていたとは!これまた、現代にも通ずるツーリズムの問題点であり、観光客はいかにあるべきかを考えさせてくれるものです。

 そして改めて思いました。観光もまた人間の営みであり、歴史であり文化である。歴史や文化を見に行っている行為そのものに、それらがあったりする、というのを考えると実に興味深し。