一関市議会議員 勝浦のぶゆき

「新一関市の未来を考え、行動します」

市議会における、可否同数の議長裁決について

2022-11-15 14:14:36 | 日記

議長に就任して1年余りが経過しました。新型コロナ禍での議事運営ですが、

9月議会において、条例改正が議会運営委員会の発意で提案され、オンライン会議

が可能となりました。11月2日には、この取り組みを進めてきた「広聴・広報常任委員会」

が初めてオンライン会議を開催しました。ただし現状では、本会議のオンライン化は

認められていないため、議事の採決は本会議場でこれまでと同じように進められます。

6月に、市議会として「新型コロナ」に対する、議会の視察、視察受け入れをすることを

決めました。その後、多くの市議会、区議会の皆様が当市の先進事例の視察に訪れています。

議長として、可能な限り出席していますが、その際に議場を見学される事が多くあります。

一関市では、議場に大型モニターが設置され、議決も着座したままで「表決システム」を

利用して、採決を行います。私が議員になった頃は起立採決でした。個人的に、賛否が

拮抗する時、どのように数えるのか少し不安になった事が思い出されますが、まだ多くの

議会が起立採決となっています。ネットで検索すると

「・・・民主政治の基本原則は、住民が全員参加し、十分な討論、討議を前提とするが最終的には

多数決、通常には、過半数議決により決定される。一般に、全国民を代表する国会、地域住民を

代表する地方議会の議案、政策は議員の過半数以上の多数意思によって可決されたり、否決

されたりする。しかし、その議案の採決の時、賛成者と反対者が同数、可否同数の場合は、

否決するという「現状維持の原則」がある。これは、「可否同数は否決する原則」とも言われる。

この議案を可決するということは、現在の状況を変える、改革、変革することである。

新し い制度を導入したり、現在の制度を変更することである。これには、より大きな力、勢力 が

必要であるとする考えである。・・・」

や、「過半数議決の原則って?」などが検索できますが、「原則として出席議員の

過半数をもってその案件の可否が決定されます(地方自治法116条)。この例外として

「裁決」と「特別多数決」があります。表決の結果、賛否それぞれ同数になったときは、

議長がその案件の可否を決定することができ、これを「裁決」といいます(同条)。」

と明記されており、「採決」と「裁決」の違いが記されています。

先般、友好都市である新宮市の市長、と議長、副議長が当市に表敬訪問されましたが、

その際、新宮市の議長さんにお話を伺うと就任して数年経過したが、3度の可否同数

があったとお聞きしました。そのうち1件は、市長提案の議決という事で、議長の

職務の重要さをおもいました。

一関市議会では、改選前の6月議会、9月議会における「NEC関連予算」の賛否が

拮抗しました。また、先日開催開催された10月臨時会議においては、発議第2号の

「刑事訴訟法の再審規定の速やかな改正を求める意見書について」が、原案可決となり

ましたが、これは、委員会付託(議決に先立ち、詳しく検討を加えるため所管(総務委員会)

に審査や調査を委ねること)され、慎重審議され、原案反対となった案件が、本会議

において、一転可決となりました。基本的に、議員数は、議長を除く議員で表決を行う

ため、偶数(26名)となっており、可否同数にはならない仕組みとなっていますが、

当日は、1名の欠席があり、賛否が拮抗していたため、可否同数となる可能性があり

ました。

あらためて、地方自治法116条の「裁決」の重みについて考えを深めています。


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深まる秋、うれしいニュースが続く

2022-11-07 04:56:40 | 日記

10月後半から11月初めにかけて、秋の彩を楽しみながらの公務となりました。

全国市議会議長会が長野で開催され、出席しました。全国各地から多くの議長、議員、

事務局職員が参加されましたが、やはり、このような研修行事は大きな刺激となります。

特にも先進自治体の取り組みに関しては、興味とともに、当市議会での取り組みが可能

なものであるかなど、検討しながらの聴講となりました。

  

文化の日には、「市勢功労者表彰式」が開催され、祝辞をのべさせていただきました。

今回の受賞者は、勝部前市長、槻山前議長、伊藤前農業委員会会長、藤堂前教育長、

そして、NSPの皆さんでした。今回受賞された皆さんには、大変お世話になりましたので、

少し、私の思いを語らせていただきました

「・・・少し思い出を語らせていただきます。勝部様が最初に市長選に立候補された時、私も

市議選に初めて立候補しました。私は、国際リニアコライダーの誘致を公約に掲げました。

その後、勝部様のILCに対する強い思いを知り、その実現に協力してまいりました。今後におき

ましても、その思いをしっかり受け継ぎ、その実現に向け努力していきたいと思います。

また、私が初めて議場の椅子に座った時、隣におられたのが槻山様でした。議会の様々な事を

その時から多くは語らずにご教授くださいました。その多くの事は、私の今の活動の支えと

なっております。藤堂様には、市P T A連合会当時から大変お世話になりました。教育行政に

ついて、多くのことを議論し、教えていただいたことに感謝申し上げます。伊藤様には、

当市の基幹産業である農業について、農業委員会委員・会長として、この地域の農業発展の

ためにご尽力いただきました。今後ともご指導をよろしくお願いいたします。

先日、磐井川堤防に設置されたNSPメモリアルスポットに出かけました。先客がおりました。

二人組の男性の方と、私より少し年配のご夫婦でした。遠方からおいでになり、わざわざ

夕暮れ時に来られた二組の方が、ベンチに座り流れてくるメロディーを聴きながら思い出に

浸っておりました。素晴らしい楽曲は、時を超え我々の心に響きます。一関市の宝である

NSP様の数々の楽曲を大切にしていきたいと思っています。・・・」

  

11月に入り、各種総会が開催されました。コロナ禍とはいえ、各事務局のご努力で、感染症対策を

徹底し3年振りの懇談会を含む総会が開催されています。

当市が会長職を務める、「県際市長議会議長会」では、総会で決議をいただき、日程調整を経て

要望活動を行う予定です。

11月1日には、中央要望として、国土交通省、財務省の各部に出向き一関市の要望を市長、関係職員

治水関係者と共に、当市の抱える今後の課題等について私の考えを語らせていただきました。

   

忙しい中、うれしいニュースがありました。私の所に米を供出してくださる、首藤さんが「いわて

平泉食味コンクール」で最高賞を受賞したという事で、早速お祝いに駆けつけました。

中山間地である大東町の猿沢で、しっかりと地に足のついた米作りを丁寧に続けている方で、

大変嬉しく思いました。「猿沢ようかん」の取り組みで、かつての名品を次の時代に繋いだ猿沢の

皆さんの「農」に対する取り組みの成果の一つだと思っています。

 

公務は、ほぼ毎日のように続きますが、今月末からは12月議会に向けた協議がスタートします。

会う人会う人に、体調管理について声をかけていただきます。昨日は、夕飯前にちょっと息抜きに

「中尊寺」に出向きライトアップされた美しい紅葉を楽しんできました。先日遠くから眺めた

「戸隠山」に登るのはかなりというか、ほぼ無理ですが、適度な運動を行いながら、健康に留意し

頑張っていきたいと思います。

 

 

 

 

 


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