先週の地元紙の一面に大きく「定数・報酬議論足踏み」という記事が、
掲載されました。実際、今は意見統一が厳しい現状ですが、一関市議会で
取り組んできた「議会改革」は着実に前に進んでいます。
大きなところでは、
・災害対策行動指針の策定により、災害時の対応が前進した。
・代表質問の導入。
・ICT化の一環としてタブレットを12月議会より導入。
・通年議会の導入については、現在細部について協議中で任期内に導入予定。
・議会基本条例の検証。(現在検討内容を精査中)
・委員会会議録のホームページ公開(12月以降の会議を公開)
以上については、ほぼ話し合いも終了し、実現もしくはその準備段階となっています。
新聞にも、大きく掲載された
議員定数・報酬・政務活動費については、まだまだというか、もう少し
議論が必要という事となっています。
そのような中、昨日「北上市議会議員選挙」が行われ、無投票での選挙となりました。
新聞各紙には、「初の無投票に嘆き」や「報酬増もなり手不足」「候補者の考え聞けない」
「定数を減らすべき」「市民の声が反映されない」など、厳しい見出しが並びました。
私は、北上市議会の議会改革の取り組みをかなり注目して、見てきました。
定数減に触れないまま、報酬を5万上げた事に、驚きと市民の理解、意識の
醸成の積み上げが、スムーズに進んだ事に感心していました。
北上市議会では、若い世代のなり手不足を背景に、報酬増を行いましたが、残念
ながら、その成果はありませんでした。新人立候補者の平均年齢は60歳を
超えていますし、何よりも無競争になってしまった事に、議会は今後真摯に向き合う
必要が直ちに出てくると思います。下手をすると、改革したばかりなのに、また
直ちに議員数削減の検討が始まるかもしれません。
幸い、一関市議会では、この重要案件については、まだ結論を出していません。
定数減によって、立候補者がいなくなるといった意見や立候補者が少なくなると
女性が立候補しにくくなるなど、様々な意見が出ますが、今回の選挙結果も
私どもの議論の参考になると考えています。