一関市議会議員 勝浦のぶゆき

「新一関市の未来を考え、行動します」

初の無投票に嘆き、議会改革の成果は・・・

2020-03-23 07:03:20 | 日記

先週の地元紙の一面に大きく「定数・報酬議論足踏み」という記事が、

掲載されました。実際、今は意見統一が厳しい現状ですが、一関市議会で

取り組んできた「議会改革」は着実に前に進んでいます。

大きなところでは、

・災害対策行動指針の策定により、災害時の対応が前進した。

・代表質問の導入。

・ICT化の一環としてタブレットを12月議会より導入。

・通年議会の導入については、現在細部について協議中で任期内に導入予定。

・議会基本条例の検証。(現在検討内容を精査中)

・委員会会議録のホームページ公開(12月以降の会議を公開)

以上については、ほぼ話し合いも終了し、実現もしくはその準備段階となっています。

新聞にも、大きく掲載された

議員定数・報酬・政務活動費については、まだまだというか、もう少し

議論が必要という事となっています。

   

そのような中、昨日「北上市議会議員選挙」が行われ、無投票での選挙となりました。

新聞各紙には、「初の無投票に嘆き」や「報酬増もなり手不足」「候補者の考え聞けない」

「定数を減らすべき」「市民の声が反映されない」など、厳しい見出しが並びました。

私は、北上市議会の議会改革の取り組みをかなり注目して、見てきました。

定数減に触れないまま、報酬を5万上げた事に、驚きと市民の理解、意識の

醸成の積み上げが、スムーズに進んだ事に感心していました。

北上市議会では、若い世代のなり手不足を背景に、報酬増を行いましたが、残念

ながら、その成果はありませんでした。新人立候補者の平均年齢は60歳を

超えていますし、何よりも無競争になってしまった事に、議会は今後真摯に向き合う

必要が直ちに出てくると思います。下手をすると、改革したばかりなのに、また

直ちに議員数削減の検討が始まるかもしれません。

幸い、一関市議会では、この重要案件については、まだ結論を出していません。

定数減によって、立候補者がいなくなるといった意見や立候補者が少なくなると

女性が立候補しにくくなるなど、様々な意見が出ますが、今回の選挙結果も

私どもの議論の参考になると考えています。

 


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電子図書館、花と泉、SDGs...3月議会で考える

2020-03-10 08:04:38 | 日記

3月議会も予算審査における、総括質疑、分科会が終了し、委員長報告を経て

16日の最終日となります。

先月、急逝した伊藤清彦さんにお会いできないまま、審議をしていることに、

後悔しながら、あらためて「本屋は死なない」という本を引っ張り出し、一関テレビ

で再放送されている「一関図書館」の番組を見ながら、これからの事を考えています。

一関図書館検討委員会では、様々な事を委員の皆さんが真剣に議論しました。その様子は、

私のブログでも何度も紹介させていたいてきました。昨秋は、「町に本屋がある幸せ」

という取り組みで、林真理子さんと綿谷りささんが、大東高校で出前授業を行いました。

先日は、富士大の早川さんと意見交換しました。電子図書館は、時代の流れだと思い、

その取り組みを興味を持って、意見提案していきたいと思っています。

これからの図書館が気にかかります。

 

今議会では、代表質問のほか、総括質疑において一関図書館に導入される予定の

電子図書館について質疑を行いました。

議事録は、まだ手元に届きませんが、約1000万円の予算で導入する予定の「電子図書館」

については、その準備があまりにもお粗末で、厳しい「質疑」となってしまいました。

個人的には、全国的に見てもほとんど導入実績のない「電子図書館」を

前例主義の市が、他市に先駆けて導入する意欲に賛同を得ました。

ところが、その進め方があまりにもずさんです。教育長に、導入の目的を聞いても

明確な答えはありませんし、その使い方、利用する目的に関しても明確な答えが

ありませんでした。

最も重要な予算の中身も一部業者の導入実績を根拠としているように見えました。

導入にあっては、プロポーザルも無し、ただ一点「公的機関の全てのウェブ

コンテンツにおいて、ウェブアクセシビリティの規格であるJIS X 8341:2016AA

準拠することが求められていることから、サイトデザインがJIS X 8341:2016AA

規格に達していること」が絶対条件という項目のみにこだわりが見えます。

現状では、電子図書の利用のほとんどが、いわゆる「マンガ」の購読が、ほとんど

をしめている事。導入された図書館の実績を見る限り、利用率が非常に低い事。

特にも、図書館が絶対条件としている「JIS X 8341:2016AA」の規格は、非常に

ハードルが高く、市のホームページも図書館のホームページもその規格に準拠していない

状態で、その規格を絶対条件としています。

JIS X 8341:2016AA」の規格は、今後公的機関では、標準となっていくことは

理解されますが、唯一、この規格に準拠した電子図書サービスも一部団体から、

そのサービス「JIS X 8341:2016AA」に対して意見が寄せられているとも言われています。

まだまだこれからのサービスであり、市や図書館も準拠していない発展途上であるサービスを

絶対条件とすることには、首をかしげざるをえません。

私は、今この先進的なサービスを導入するのであれば、6社が持つそれぞれの得意分野を

聞く「プロポーザル」方式で、業者選定を進めるべきと考えています。

何よりも税金を投入して整備するわけですから、費用対効果を無視するわけにはいきません。

約1000万円の根拠が明確でありません。

利用率がこれくらいになるとか、学校のパソコンで教育用に利用したいとか、

導入した図書館での評価等も私の質問に対して、教育長の口からは何も語られませんでした。

非常に残念です。

 

産業経済常任委員会では、「花と泉の公園」関連予算について、様々な意見が交差しています。

また、施政方針で示された「SDGs」の取り組みにおいて、17の目標として示されている

6番目の目標「安全な水とトイレを世界中に」という項目に注目しています。

市では、トイレの洋式化にあって場所によっては、「簡易水洗」を選択しようとしていますが、

これはまさに時代に逆行する取り組みであり、「SDGs」の目標に沿った取り組みを進めるべきである

という観点で、今後新たな取り組みを提案していこうと思っています。

 


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