9月議会を前に、緑清会ではクリーンエネルギーの取組(葛巻町)、
中心市街地の活性化(三沢市、八戸市)の視察研修を行いました。
9月議会では、私を始め3名が、木質バイオマスの活用、林業振興、
環境対策の観点から「新エネルギー」の導入等について一般質問を
行う予定です。また、中心市街地の活性化は、私の公約でもありますし、
地方自治体が抱える大きな課題となっています。
中心市街地の活性化対策では、三沢市においては、
米軍三沢基地をはじめとした全国有数の航空施設をがあるまちとして、
居住者の5人に1人が、米軍人、軍属及びその家族が暮らす国際都市として、
中心市街地の活性化にを図るために「アメリカ村構想」を策定しています。
米軍基地の入り口が中心市街地にある事もあり、その施設は、異国情緒が
漂う国際都市の様相が漂います。
空軍基地という事もあり、米軍との問題も無く、普通にアメリカ人が
まちにとけ込んでいる印象を受けました。拠点施設「MGプラザ」には、
民営の保育園があり、普通に外国人が子供を預け、それを迎えにくる様子
からは、国際都市としての成熟が感じられました。また、高校生とおぼしき
女子生徒が気軽に記念写真に納まってくれたりする感じが非常に明るく、
米軍基地をうまく取組んだまちづくりが成功している感じを受けました。
その後、「八戸ポータルミュージアム はっち」に移動し、八戸市の
中心市街地の活性化事業について研修を行いました。議会事務局の説明に
よると、八戸市の行政視察の約半数近くがこの施設に集中しているという事で、
多くの自治体は成功例として捉えているのかもしれません。
「はっち」は、様々な施設と事業、八戸の魅力を紹介する展示、そして、
ショッピングや食事が楽しめるまさに中心市街地の真ん中に建つ、
全面ガラス張りの斬新なデザインの5階建ての施設となっています。
約3年前、震災の1ヶ月前に完成したそうですが、毎年100万の入場者があり、
大きく市街地の活性会に寄与したものと思います。
施設の案内は、地元の2名の女性の方が、八戸の魅力を熱っぽく語ってくれ
ました。観光のみならず、その文化的な話や、全国的にも有名な石灰鉱山を
はじめとした八戸の工業などについても知る事ができます。
近くに図書館があるため、図書館機能はありませんでしたが、本を貸し出し
(館内のみで利用)するサービスや学習スペース(休憩施設)では、多くの
学生が勉強していました。
読書コーナーには、著名人の本棚と称したスペースがあり、市長をはじめとした
八戸ゆかりの方のおすすめの本が紹介されていました。
一関市の「なのはなプラザ」と同様の立地条件であり、多くの学ぶべき点がありました。
貸し教室にしても、
和の空間を上手に利用し、見せる和室の貸部屋は面白い取組であると思いました。
また、子供たちが利用するスペースは、100円で利用できる施設で、木を
ふんだんに使った遊具やからくりのおもちゃなど、何度も足を運びたくなる
施設となっています。
建設費約40億円、維持管理費年間約1億円に対する市民の反応は様々であると
想像しますが、入館者の数がある程度の評価となっていると思い、施設を後にしました。
葛巻町の「クリーンエネルギー」の取組については、後日あらためて
ブログにアップしたいと思います。