暇があれば本屋に足が向きます。昨日は、今月号で一旦休刊になるという
ガーデニング誌「BISES」をとりに行きました。創刊25周年だそうですから、
私は、約22年位定期購読してきたことになります。この本は、私にとって
とても大事なものであり、本棚に大事に並んでいます。
ガーデニングに関しては次回ということで、本題に入ります。
過日、テレビを見ていると「のん」(能年玲奈)さんが、出ていて、アニメ映画
「この世界の片隅に」という作品について紹介されていました。今は、便利なもので、
すぐに隣にあるipadで、検索してみます。いろいろ見ていると「平成のはだしのゲン」という
紹介が目にとまりました。興味を持ち、一関図書館に電話します。
電話に出たのは旧知の職員さんでした。
「この世界の片隅に」という本、コミックはありますか?
「あります。上中下巻があります」との答え、
「借りたいんですが」
「今、とても人気があって1ヶ月ほど待つようになります。」
「わかりました。予約をお願いします。」
内容はこういうことなのですが、いろいろとこの会話の中から様々な課題が見えました。
まず、
・3巻セットだが、まとめて予約は難しい事。
・帰ってきた本から貸し出しなので、最初に下巻が届く可能性もある事
・連続ものは、1、2巻が貸し出し中だと、その後本が死に在庫(こういう言い方かわからないが?)
となってしまう事
・人気のある本は、一時的に貸し出しが集中するが、あまり買いすぎると余ってしまう事
・この本は、大東、千厩・川崎図書館が購入しているとの事
一関図書館では、購入しないのですか?と聞くと、担当者は答えにくそうなので、深くは
立ち入らず、後ほど調べてみました。
要は、一関図書館では、購入する本の選書の際、コミックには大きな壁があるようです。
個人的には、なぜ?と思ってしまう事が、公立図書館では当たり前のように、選書できない
事情があるようです。
実は、本屋に行くとこの本「この世界の片隅に」が売っていましたので、待つよりも
と思い購入しました。早速読んでみると、戦争の悲惨さが暖かいアニメ画の中から、
訥々と心に訴えてきます。
私は、昨年娘のインターハイの応援で初めて広島に行く事が出来ました。
せっかくの機会ですから、原爆ドーム、平和記念資料館に足を運びました。その写真や
資料によって戦争の悲惨さが伝わってきましたが、この本は、違う意味で心に響きます。
アニメに関して少し書いてみます。
隣町には、「石ノ森記念館」、県をまたげば「釣りキチ三平」記念館、全国的には、
両さんやゲゲゲの鬼太郎で町おこし、海外ではフランスをはじめとして、日本のアニメが
文化として堂々と紹介されている今、未だに一関市の図書館では、コミックに
対して厳しい意見があるのが現実です。
もちろん、何でもかんでも良いと言っているわけではありませんが、
コミックに対して未だに偏見を持つ方がいるというのは事実のようです。
優秀な司書の揃う一関図書館です。選書に関して、図書館職員の考えを聞く事の
重要性を改めて実感しました。