今日の朝日新聞に「巨大加速器 揺れる誘致」という題で、
ILC誘致についての記事が載りました。
学術会議は「時期尚早」、政治判断が焦点になどと書かれた
見出しが目立ちますがその隣の、計画責任者リン・エバンス氏の
インタビュー記事が良かった。
その主な内容は、
・ILCは2020年代中頃までの運転開始を目指す。
・欧州は、大きな努力と費用をLHC(スイス)の注いでいるので、
ILCの建設はできない。ILCができれば、欧州連合はこれに参加する
長期戦略を示している。
・LHCを作るときに、日本は米国、カナダなどとともに我々を助けて
くれた。同じ状況が今ある。・・・
今度は、日本がリーダーになる番だ。
写真は、KEK(高エネルギー加速器研究機構)にある、ILC建設準備を
行っている加速器の写真です。世界中の国が協力している様子が、
1台の機械からわかります。
リン・エバンス氏のインタビュー記事の最後に
ILCを評価する際、最も重要なのは科学的な必要性だ。
2番目は教育、3番目は真に国際的な協力に貢献できるかどうか。
経済効果は4番目だ。
とあります。
まさに、日本が世界から評価される国になる絶好の機会です。
「日本がリーダーになる番。」
まさに、素粒子物理学の先頭を走る日本の英断を期待します。
写真は、ILC戦略会議議長の山下了東大准教授