昨年度に続き、一関一高の学校評議員に委嘱されました。
学校評議員も一番の古株となったためか、一番最初の席に座ることとなりました。
今日は、これまで同様14:10から事業参観を行い、その後委員会の開催の予定であり、
付属中から高校までの授業を見ることができました。以前、玉川学園の「国際バカロレア」
教室の授業を見たことがありますが、英語の授業を見る限りは、生徒の学ぶ姿勢に大きな違いが
無いことをあらためて実感しました。
また、校舎内にある図書館、進路資料室、進路相談室を見学してきましたが、その充実ぶりは、
一定のレベル以上であるように感じました。
私が一高のPTA会長を務めていたころから、もう5年以上が過ぎてしまいました。中高一貫校がスタートして、
知事が入学式に来たことや、PTAをどうするかなど、様々な事が思い出されます。
昨年、そして今年の中高一貫校の一期生、二期生の進学状況を見る限りは、まずまずの結果だと思っています。
それでも、今日資料をいただいた中では、中学生の出身地域の概況を見る限り、今年度の入学者が
県南地域(一関、奥州地域)で92%を超えていること。そして、高校在学者数においては、
女子の割合が目に見えて増えていることが目立ちます。
先日、高専においてCOC(地(知)の拠点大学による地方創生推進事業)のフォーラムにおいて、
パネリストを務めてきましたが、この地域を代表する二つの高等学校の現状のなかで、地域に対する
取り組みにおいて、違いを実感することができました。
一関一高の経営計画において、地域が望む学校への期待として、
・高い知性と教養を身につけた地域のリーダーとなる人材の育成
・住民に明るい話題を提供し、地元の活性化に寄与する教育実践 とあります。
高専においては、大学進学者以外の就職において、地元就職率が35%であり、今回のCOC事業に
よりその割合を10%増やすことを目標としています。
地方創生、地方の人口減が深刻な中、地域の人口を維持していくことは非常に困難な取り組みです。
一高の学生の地元への就職者の把握は非常に困難ではありますが、地域の要望として、経営計画に
おける地域の要望をかなえるような取り組みをお願いしました。
また、数年後に予定されている学級数の削減については、現在の勢いのある状況をしっかり把握して、
中学生の減少において、県教委が誤った数値を根拠としていることを踏まえ、一関の真ん中にある
学校としての役割を県教委に伝えていただきたいとお願いしました。
学級数の削減において、中学生の生徒数の削減について、35名学級の導入に関連して説明が
ありましたが、私は個人的見解として、一関市が、岩手県の県南に位置している事、昔から
宮城県北の学生がこの地で学んでいる事、少子化、首都圏への若い世代の流出をただ、指を
加えてみているだけでなく、他県、首都圏からの中学生枠の導入を進めるべきであり、学校経営
の観点からも県に対して要望していただきたいことをお願いしました。
週末の高総体、春の高校野球での地元高校の大活躍を応援しながら、この地域が若い力で
ますます活気づいていく事を期待する日々が続きます。