私の住む狐禅寺から西の方向を見ると、「蘭梅山」という美しい名前の山があり、
2つの中学校がその中腹に並んで立っています。
直線距離でいえば、それほどでもない距離ですが、旧町村名を校名とする学校として、
それぞれの地域で教育の中心として大切にされてきたものだと思います。
この二つの学校の統合が決まり、今日の新聞に新校名は「磐井中学校」と
大きく紹介されています。
私の家内は、「中里中学校」出身で、思いのほか今回の統合に思いが強いのかと
思っていると、「私が中学生当時からの話であまり驚きはない」との返事・・・。
私は、それを聞き、改めて3~40年かかった統合に私は感慨深いものを感じています。
一関市内のどの地域を見ても、地域に暮らす人たちの「学校」に対する思い入れは、
特別なものがあります。今回、長い間の地域の思いとその大きな宿題を前に進め、
統合できた事は、大変な事であり、関係者のご努力に敬意を表します。
生徒数が、一定の人数を確保できていた時代は、統合の話があっても、それは現実的
な話までは進まなかった事が想像されます。旧東磐井地域の中学校の統合は、
予想を超える、生徒数の大きな減少を背景に一気に進み、大東町以外の5地域では、各地域
一つの中学校となっています。花泉も一つですから、複数校あるのは、旧一関と大東
のみとなりました。
私は、前回の一般質問(6月議会一般質問)でも取り上げていますが、学区の見直しによる大きな教育改革が
必要であると思っています。
また、以前の一般質問でも取り上げましたが、ILC「国際リニアコライダー」の誘致が現実的となってきたことを踏まえ、
国際バカロレア認定校の設置も現実的なものとなると信じています。
多くの中学生は、生徒数の減少により、クラブ活動の選択肢が
狭まり、また、極端な生徒数の減少により、運動会をはじめとした様々な活動に支障が
出始めていると思っています。
今、スポーツや進学について、早い段階から真剣に考える生徒や親が増えています。
今回の、大きな学校統合を機に、大きな学区を考える検討委員会の設置を進め、
より大きな視点で、一関市の教育環境を整えるべきと考えます。
学区の見直しに合わせ、給食センターの配置、プールの設置や学校施設の整備を
市民、PTAなどと協働の考えを中心に、教育委員会はもっともっとリーダーシップを発揮し、
待つ教育委員会から、前進する教育委員会にならなければいけないと思います。
写真は、秋田市にある国際教養大学の図書館です。