オープンスクールがあるというので、出かけてみました。
大学が高校生向けに行う「オープンキャンパス」は、知っていましたが、
高校が中学生向けに行う「オープンスクール」については、知りませんでした。
市内の中学校が夏休みに入った25日頃から各地でスタートしたようです。
二男が高校に入ったのが6年前ですから、その間にスタートしたのかもしれません。
二人の息子は、高校の選択に迷うことなく、地元の私立と公立を受験しましたが、今は
子供たちの行動範囲は広い。
特にも、最近はスポ少の活動が盛んなこともあり、運動部系の子どもたちが有力校に
進学するようです。
娘の通う桜町の子どもたちも、バスケットで盛岡に進学したり、テニスで北上、野球や陸上
で花巻、サッカーで遠野や花巻、北上とその進路は様々です。
そういえば、先日花巻東高校のソフトボール部が、勝部市長にインターハイ出場報告に
来ていました。理由は、主力選手数名が一関出身とのこと。
教育に関する問題で、時代は大きく動いていることを実感します。
娘が、陸上部の活動を見たいという事で、花巻東高校に希望を出したということで、
私も視察の気持ちで出かけてみました。
まず、圧倒されたのが、校門から駐車場まで車を誘導する野球部の子どもたちの
素晴らしい挨拶です。甲子園出場が決まったこともあるのか、素晴らしい笑顔とあいさつで
来校者を迎えます。私もPTA役員をかなり長く続けましたが、これだけ校舎内で
生徒(もちろん野球部以外もすべての生徒)にきちんとあいさつされた経験はありません。
学校の勢いと生徒の目標を持った学園生活が想像できました。
約700名近い生徒と100名ほどの引率の先生、父兄に概要説明があり、その後
それぞれ、コースに分かれて学校見学、説明が行われたようです。
引率の先生と父兄は、今回から始まったという「教育活動についての説明」を
かの有名な野球部の佐々木 洋監督から説明を受けました。
「アスリート特進コース」の説明では、今が旬の大谷選手の話題を絡めながら、
「有名大学進学」と「スポーツでの全国大会出場」に関して「二刀流」という言葉
を使い、楽しくお話しされていました。
123名の野球部員は一人も脱落することなく、部活動を続けるそうです。
レギュラーになれなくても、指導者を目指したり教育者を目指す部員が多いと聞きました。
監督の人柄がとてもよかった。
言葉は悪いと思いますが、一昔前は公立高校の滑り止めの学校として、専願で
受験する生徒が30%台であり、資料にはH17年に45%だったものが、現在は、
専願が75%であるという学校の説明に、花巻東高校の勢いを感じました。
その成功の理由として、2000年に行った学校改革が成功したことをあげられました。
機会があり、小田島校長先生と話す時間がありました。
自信に満ちた学校経営の成功が、その笑顔にあらわれていました。
娘は、滝沢中学校の陸上の友人と運動場に見学に行きました。
学校の施設は、花巻市の運動施設と隣接しており、市がこの学校経営に
対して大きくバックアップしていることがうかがえます。
一関市には、現在2つの私立高校がありそれぞれ素晴らしい活動を続けています。
ただ、私が見る限り少子化の影響による生徒数の激減は大きな課題だと思っています。
一関市の教育委員会は、高校教育にはいまだに一線をひいていますが、
様々なバックアップも含めて、少し踏み込んだ議論も必要と考えます。