連日、自民党による新たな農業政策についての記事が
目につきます。
私は、この20数年、中山間地の農業とともに仕事を続けて
きました。
国(農水省)が何を目指そうとしているのか理解できません。
これまでも、何度も同じような議論がされてきました。
同じ過ちを何度繰り返せば気がすむのでしょうか・・・。
国の農業政策の失政により、地方の疲弊が進んだ事を現場で
見てほしいと思います。
本当に、この国で大規模農業化によって、国際競争力のある
農家が育成できるのか疑問です。
一関市の一部を除いた多くの地域は、中山間地農地であり、
とても、オーストラリアやアメリカの農地に対抗することはできません。
集約しても農地の広さに限度があります。
国は、この美しい瑞穂の国を守る農業政策を進めるための努力を
見失い、TPPによる国際競争力ばかりを議論しているように私には見えます。
私が仕事を行っている、大東町猿沢は、この10年で大きく町が変わりました。
10年先を考えるのが怖いくらいです。
大規模化によって、農産物の値段を下げるのでなく、中山間地の農地の
価値をあげる政策に転換することが、今行うべき農業政策だと思っています。
・・・一関市の商店街の街並みを支えてきたのが、その周辺に暮らす農家の
人々であり、その恵まれた農産物と商業で一関市は、成長してきました。
今こそあらためて、国の根幹である農業問題をみんなで考える時期だと思います。