一関市議会議員 勝浦のぶゆき

「新一関市の未来を考え、行動します」

「地方自治に夢や希望を託すことはできるか」、岩手大学にて

2024-07-05 09:47:12 | 日記

岩手大学を訪問して、表題のタイトルの講義にゲストとして参加してきました。

昨年に続いてのお招きでしたので、早い時期に議会日程を確認し、日程調整を

行いました。が、まさか、官製談合防止法違反等により、市役所庁舎が2度も

捜査の対象とされる想定外、そして異例の状況下での講義となりました。

 

議会最終日の6月28日には、議長として挨拶を行いました。

「・・・事案の重大性を鑑み早急に、調査権限と調査範囲・手法を明確化し、

すべての会派・議員の共通理解を得たうえで、全議員を委員とする調査特別

委員会を設置し、現下の非常事態に二限代表制の一翼として議会一丸となって

役割を果たしてまいりたい・・・」

私が議長に就任して、ほぼ3年前に改選後の新しい議会活動がスタートしましたが、

当初、継続案件の「治水対策特別委員会」以外には、「特別委員会」の設置があり

ませんでした。

その後、「NECプラットホームズ株式会社一関事業所跡地を含む・・・特別委員会」

「農地現状変更等に関する調査特別委員会」、そして来週には、新たな特別委員会

の設置が予定されています。まさに、当市にとって非常事態であり、6月議会で

提案される予定であった中里市民センター建設工事や大東「道の駅」建設工事など、

市民生活や関係者の皆様に多大な影響が見込まれます。

講義の内容として、「二限代表制」としての議会の重要な役割、そして今後地方分権

改革によって、首長の権限が拡大するなか、チェック機能の重要性が増している事、

人口減少社会の到来によって、例えば「グローバル化が進み、地域社会が疲弊」する

なか、多様な民意の形成・合意形成の必要性が増し、地域に根差した政策立案が必要

となります。

講義おいての質問では、ILC誘致に関する質問などがありました。私からは、このような

巨額の投資となる大型政策において、最も重要なことは「政治、そして政治家」のはたす

役割が、非常に大きいと思います。と少しだけ持論を述べてきました。

今年度は、各種総会、様々な講演会、要望活動が以前のように通常開催されるため、非常に

タイトな日程となっています。そのような中、東北地方整備局岩手河川事務所長に7月1日付

で着任された長田 仁所長とも久しぶりに再会できました。

 

週明けには、新しい特別委員会が設置される予定となっています。市議会として、しっかりと

対応していきたいと思います。

 

 

 


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「人口戦略会議」の分析結果の公表、そして当市の現状について考える

2024-05-13 11:10:58 | 日記

4月24日、民間の有識者グループ「人口戦略会議」が、人口戦略シンポジウムにおいて、

「持続可能性自治体」などのリストを発表しました。公表がいいのか悪いのか、様々な

意見はあると思いますが、10年前に行われた同様の分析結果との比較もあり、非常に関心

が高く、市民の皆さんの反響も大きいものがありました。市長は、市の最も大きな課題として

人口減少対策が最重要であるとして、様々な施策に取り組んでいますが、簡単に解決できない

非常に難解な課題であり、その成果も時間がかるためその評価も難しいと思います。特にも、

当市においては、消滅可能性自治体として、10年前より悪化したと報告されています。改善に

努力しても直ちに数字に現れにくい数字であり、一定の時間と努力が必要と思われます。

2月通常会議終了後多くの公務が続きました。3月18日には、岩手・宮城県際議長会として、

復興政務官、農林政務官、厚生労働省、文科省、議員会館等をめぐり、県際議長会で承認された

要望項目の陳情に伺いました。農林省では、特にも一関市議会で条例制定した「地元の森林を

活かす一関市林業振興条例」の思いを議会を代表して、農林水産大臣政務官・舞立参議院議員

に思いを伝えてきました。また、文科省では文科大臣政務官・復興大臣政務官を兼務している

本田参議院議員にILC誘致、そして復興に関連して県際市町村の課題である、国道343号線の

新笹ノ田トンネルの整備、国道284号線の高規格道路の整備について、懇談をしてきました。

省庁や議員会館での要望活動は、時間が限られますが、地元の思いを対面で、そして熱量を持って

国会議員や官僚の方々と意見交換できるため、貴重で重要な時間であり、大切な仕事と認識しています。

特にも舞立議員、本田議員はそれぞれ鳥取、熊本選出の国会議員であり、地方そして被災自治体の

現状に詳しく、真摯に意見に耳を傾けてくださいました。選挙区の見直しや人口減により岩手の

国会議員はかなり少ない状況となっています。宮城県と比べてもその差は歴然です。地方の声を

いかにして国政に生かしていくのか?このままの制度で正しいのか疑問が残ります。

そして、一関市議会の代表として出席する各種総会においては、出来る限り当市の現状を示し、

要望項目の理解を深めていただく他、議会が抱える課題についても岩手県内の議長さん方に同意を

求めて発言を行なっています。

    

 

3月29日には、退職者をお送りする会に議会代表で出席し、退職者、定年延長者、若くして職場

を去る人、ここ数年の様子を見ると退職する職員も様々であり、時代の変化の時であることを実感します。

4月は、多くの総会や議会対応などが続き、ほぼ毎日の公務が続きました。そのような中、県際議長会、

そして栗原市さんとともに3市交流を続けている登米市議会から、2月定期議会の結果を中心とした

議会報が届きましたので、目を通しました。開いて驚いたのは、「委員会審査活かされず」、そして

「スケートボード場整備事業・整備費5500万円を削除」という見出しでした。一関市では、昨年予算化

され整備が完了して「水辺プラザスケートボード場広場・船着場オープン記念イベント」が先日開催

されたばかりですが、隣の市では、「ちょっと待った」が議会審査であったようです。登米市、栗原市は

市長選挙で接戦が続いた経緯もあり、議会と当局の緊張感があるようです(想像)。また、一関市議会でも

委員会審査と違う議決が行われることがありますが、記憶ではそれは請願審査であり、条例案の委員会採決が、

変わる議決はかなり気にかかります。

議長として、全国の議長さんと意見交換を行う機会がかなり増えましたが、地方政治は地域それぞれの

事情があり、各地域で多くの様々な課題を抱えていることを知ります。人口減少問題は、ほぼどの地域に

おいても大きな課題であり、その対応に苦慮しています。

   

6月議会を前に、「農地調査特別委員会」の開催、清掃センター建設、駅東口・・・市政課題が山積する

中、議会が果たす役割の重要性を市民の皆さんに認識していただく事の重要性を改めて肝に銘じて

前に進んでいきたいと思います。

 

 

 


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2月通常会議、特別委員会設置

2024-03-05 09:06:13 | 日記

新年のご挨拶をして、あっという間に2ヶ月が過ぎ「3月通常会議」がスタートしました。

今年は、新型コロナ5類以降後の新年という事もあり、多くの行事が開催され大変忙しい

年のスタートとなりました。あらためて、カレンダーをチェックしてみると1月で予定の入って

いないのは1日だけ、2月も5日だけという多忙な2ヶ月でした。コロナも収束とは言えず、

さらにインフルエンザの流行もあり、かなり神経を使う1年のスタートでした。

また、1月には市長を団長として、商工会議所会頭、一関高専校長、とともに、副団長として

「ベトナム」を訪問し、ハノイ、ホアビン、クイニョン、ホーチミンとかなり強行日程で

ベトナムを南から北まで駆け足のように訪問してきました。ハノイ電気短期大学と一関高専

との連携協定、クイニョン市表敬訪問、一関市に本社を有するアーアール研究所のベトナム

工場、LIXILベトナム工場視察、そして、在ベトナム藤沢会との交流会など、非常に中身と

意義のある訪問となりました。

  

写真をアップしてみると、本市にとって重要な訪問であったと思います。

 

そして、2月20日から「2月通常会議」がスタートしました。2月通常会議は、予算議会

であり、例年「予算特別委員会」を設置して、新年度予算の精査を行うため、日程も長く予定

します。そのような中、新聞等で大きく報道された「白い農地」問題が、市政においての大きな

課題となる中、市議会として「農地現状変更等に関する調査特別委員会」を設置する事に

なりました。この問題は、非常に重要であり慎重な調査が必要と思っております。

今年の冬は、温かく雪の少ない日が続きましたが、3月に入り少し寒い日が続いています。

今日からは、予算審査特別委員会の分科会がスタートしました。通常会議の最初に、

市長の施政方針演説がありましたが、人口減少に対する予算措置が重要な議論の中身となります。

15年前に議員に立候補しましたが、わかっていた事とはいえ、この10年の人口減少のスピード

が想像以上であり、私もこの問題に真摯に向き合うとともに、多くの声を聞きながら、

市の施策を精査していきたいと思っています。


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駆け抜けた1年、ありがとうございました。

2023-12-31 11:58:48 | 日記

通年議会制となり、一年の区切りとしての12月の最終日を迎えました。

今年は、中尊寺で「磐井清水若水送り」からスタートして、4日の「議会事務局仕事初め式」

そして、6日の招集会議からほぼ1年間の会期となる議会がスタートして、ほぼ毎日のように

議員活動を行ってきました。それでも、日程の空きを見つけて、新型コロナの5類になったのを

期に、夫婦の趣味である登山も楽しむことが出来ました。高尾山や鎌倉、斑尾山、筑波山、

安達太良山、そして、100名山の大菩薩陵を登ることが出来たのが、大変うれしい旅となりました。

今、1年を振り返り予定表を見ていると、本当に多忙な1年だったことがわかります。

年4回の通常会議、そして臨時会、さらに各常任委員会・・・それぞれの議員の皆さんも多忙な

1年を過ごされた事と思います。12月議会では、合併後から検討されながらも結果の出ない

議員報酬の見直しの議決を行うことが出来ました。私が、初めて議員に立候補した際の

定数が34名、その後藤沢町の合併により一時的に37名となり、1期目の最初の定数・報酬の検討で、

定数のみ4名減となり30名、そしてその後、3期目に議会運営委員長を拝命し、人口減少、厳しい

財政状況を踏まえ、大きな議会改革に着手して、DXの先駆けとなる、タブレットの導入、通年議会

、代表質問、議会モニター制度等、様々な改革に取り組み、私自身として必ず必要と考えていた

議員定数の再度の見直し、そして議員報酬、政務活動費の改革の議論をスタートしました。

議員定数、議員報酬、政務活動費に関しては、議員それぞれの考え方に大きな違いがあるため、

市民の意見を十分に聞き、それを反映させることを大きな柱として、議員の活動時間の調査、

合併後の議会の活動量の調査等に大きな時間をかけ慎重に、改革を進めてきました。

新型コロナウイルスのパンデミックにより、議会改革の柱に、新たに議会のICT化が急務となり、

委員会条例の変更にも着手しました。報酬・政務活動費については、改選後に議論を行う事として、

2021年の改選後議論を再開し、議会での結論を出し、市長に報酬新議会の開催を議会として、

依頼し、今回の議決となりました。

報酬審議会からは、報酬引き上げに伴い、付帯意見が付されたところであり、それを踏まえ、

市民の皆様に信頼される市議会を構築していく事が課せられた課題と認識し、活動していきたいと

思います。議員の成り手不足、議員の平均年齢が65歳を超え、女性議員の割合が20%、さらに、

歯止めのかからない投票率の低下(約58%)・・・議会の抱える課題に真摯に取り組んで

いきたいと思います。

 

今年秋には、第18回全国マニュフェスト対象において、応募総数3000を超える

中から、上位40団体に贈られる「優秀賞」を受賞させていただく事ができました。

これもひとえに、議員各位の議会活動、そして改革の一環である「議会モニター制度」の導入、

議会報のリニューアル、これまで地道に続けてきた「市民と議員の懇談会」などの活動が

評価されたものと思っています。

もうすぐ、新しい1年がスタートします。

今年も「磐井清水若水送り」から、私の活動がスタートします。

今年一年、多くの皆様にお世話になり感謝申し上げます。

新年が皆様にとって、素晴らしい1年となるとともに、今後もよろしくお願いいたします。

 

 


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暑い、熱い夏が過ぎ、市議会は9月決算議会

2023-09-14 09:07:18 | 日記

暑い夏が過ぎとタイトルに書きましたが、間もなく9月も半分過ぎようとして

いますが、毎日暑い日が続きます。記憶は曖昧ですが、私が子供のころは30度

を超える日は数えるほどで、35度を超える日はなかったと記憶します。したがって、

学校にはエアコンはなく、自宅にもエアコンはありませんでした。

月曜日で、市議会9月通常会議の一般質問は終了しましたが、エアコンの購入

助成費や、電気料金の補助など、この50年で気候が大きく変わった事が実感として、

そして、日々の生活で感じます。

もう一つが、私の家業である「米の検査」に関わる、稲刈りが早くなった事も

個人的に大きな変化を感じています。30数年前、一関市に戻り家業である米の

集荷業務を仕事として行いましたが、当時はまだ「食糧管理法」があり、米は

国の統制下で厳しい集荷、検査が行われておりました。当然米の売り先も国、

農林水産省であり、今では知る人も少なくなった各地域にあった「食糧事務所」

が、その検査業務を行っていました。私が仕事を行っている東磐井郡では、まだまだ

コンバインは普及していなくて、ほとんどの米が「はせがけ」(ほんにょう)に

よる天日乾燥でした。30年前は、10月ごろに稲刈りが始まり、10月後半に入ってから

販売用の米の脱穀が始まり、終わりごろには雪が舞い始める事もありました。

30年たって今は、真夏のような暑さの中で作業がスタートしました。今は、

ほぼコンバインによる刈り取りが主流ですので、刈ったコメが翌日には玄米として

市場に出る準備が整います。

収穫の秋の「稲刈り」が始まり、一関市議会9月通常会議(決算議会)がスタート

しました。知事選、県議選の熱い選挙戦が終わり、市議会は昨年度決算の審査が

慎重に行われます。個人的にはかなり気になる案件もありますが、議長、議選監査員

を除く、23名の決算特別委員会が明日から慎重な審査を行います。

総括質疑においては、個別の案件の質疑も出ますが、市財政を大きな視点で見て

いただきその内容について疑義のある決算に関して、十分な議論を期待するものです。


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