一関市議会議員 勝浦のぶゆき

「新一関市の未来を考え、行動します」

地方自治は、民主主義の学校(ブライス)

2024-11-05 21:34:04 | 日記

 一関市議会では、令和5年度岩手大学地域解決プログラム「地方議会の議員活動の見える化および議員のなり手確保について」の調査研究を岩手大学地域活動プログラムに提案し、採用され様々な連携活動を続けています。主な活動としては、

・岩手大学・人文社会学部の憲法の講義に、講師として参加すること。

・一関市議会と岩手大学をネットでつなぎ、意見交換を行うこと。

・さらには、一関の高校生(今回は、一関一高・大東高校)と岩手大学の学生、市議会議員がワークショップ方式で意見交換を行い、最終的に「模擬請願」を作成することを行いました。

 あらためて、学生のみなさんと地方自治の勉強を進めていると、その意義と重要さが浮き彫りになってきます。特にも、岩手大学の学生の講義に2度ほど参加させていただきましたが、担当教授の先生が、まず学生に問いかけるのが、・・・イギリスの政治学者であるジェームズ・ブライスは「地方自治は民主主義の学校である」という言葉を残しています・・・という有名な一文です。まさにその通りですが、大きな転機となったのが、平成11年に制定された「地方分権一括法」です。そのような社会環境の中で、今回の「NEC跡地の利活用」、「農地現状変更問題」、「契約に係る不正行為問題」、「清掃センターの建設」等々がまさに、私たちの暮らす一関市にとって大きな事業となります。このような事業や条例の制定が、まさに「市議会」の場で決められています。隣の奥州市では、市立病院の建設、北上市では大学の新設問題などが、大きな市政課題として議論されています。

  

そのような中、私たちの政治の現状を見ると北上市では、前々回の市議選、奥州市では前回の市議選が無競争となりました。また、投票率も驚くような形で数字が落ちています。今回、岩手大学の学生の皆さんが中心になって、「一関市議会に関心を持つことの意味」というリーフレットを作成し、各高校に配布していただきました。あらためて、このリーフレットを読み返し、市議会が取り組んでいる「主権者教育」の重要性を再認識しています。

このリーフレットを作成するにあたり、高校生へのアンケート調査を行っています。その結果として、「高校生が情報を手に入れる手段としてSNSが一番多く挙げられています。高校生はインスタグラムやX(旧Twitter)を使い、市議会議員はFacebookを使っています。このことから、議員は情報発信を有効に行っていると認識しているが、高校生との情報取得とはすれ違いが生じています。・・・議会は主体的に活動する市民の声を行政に届ける役割があります。」とまとめられています。

冒頭で紹介したブライスについて、わかりやすい記事がありましたので、抜粋すると、「ブライスは、1870年に初めてアメリカを訪れて以来、その社会に魅了され、ニューイングランド地方におけるタウンミーティングについて紹介しています。タウンミーティングでは、住民が、学校の建設、道路の整備、地域の清掃、共同牧場の管理などを議論し、そのための費用を住民がどのように分担するかも含め、自分たちが決定していました。
ブライスは、こうしたタウンミーティングのあり方を、政治において、汚職や無駄遣いを防ぎ、注意深さを促すとともに、満足度を高める最良の仕組みだと考えました。」

先般の総選挙で国民の大きな意思が、選挙結果に表れました。ブライスが魅了された民主主義のお手本となるアメリカで今まさに、大統領選挙が行われています。政治に関心を持つことの重要さを毎日の報道で見ながら再認識しています。

 今、多くの市政課題が山積している時、私たちが知りうる情報を提供し、市民の皆さんと意見交換を行い、議会の見える化をますます進めていく必要があります。

 


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秋の行事・・・ブラボー、東日本合唱祭、

2024-10-14 05:12:29 | 日記

恒例の「東日本合唱祭」に出かけてきました。かつて、阿部こうきさんが元気な頃は、

いつも夏の終わり頃にお会いして、今年の招聘団体の皆さんの歴史やご活躍のレクチャーを受け、

事前学習して出かけましたが、最近は会場で出場団体の紹介を読み、合唱を楽しんでいます。

3つの団体の合唱が終わり、休憩時間に旧知の那須さんにお会いし、「ブラボー」まだ?と

声をかけられました。阿部こうきさんとご一緒した頃、こうきさんが「ブラボー」と感動を

伝えるのを見て聞いて、私も感動を素直に表現したいと真似を始めました。

難しいのが、「タイミング」で、曲を聴いて感動して気持ちが高まった拍手の出る寸前が、

ベストかな?と思ったりしながら、「ブラボー」と素晴らしい歌を表現してくださった皆さんに

お伝えしました。次は、「久しぶりの第九」が楽しみだねと妻と話しながら会場をあとにしました。

   

公務が多忙で、写真を残しながも「ブログ」を書く暇がない・・・と言ってしまえば簡単ですが、

勝浦さんのfacebook、「最近、議会の記事の貼り付けばかりですね」と言われ・・・、反省しつつ

貯まった写真を見ながらブログをアップしていきたいと思います。

9月議会終了後は、本当に忙しく、平日は議会対応、暇があれば「米検査」そして土日は、

行事出席です。唐梅館絵巻では、河合郁人さんとツーショットの機会をいただき、一関ふるさと会では、

会長のご指示で、長い祝辞をさせていただきました。全国市議会議長会が盛岡で開かれ、旧知の

全国市議会議長会の坊会長、副会長の畑中副会長とお会いし、今後の市議会の重要性を確認し、

固く握手し、共に頑張りましょうと話をしました。

第13回一関・平泉バルーンフェスティバルの開会式では、ここ2年体験できなかた「フライト」

の搭乗させていただきました。秋の素晴らしい景色を見ながら、ため池の多い風景を見ながら、稲刈りの終了した

花泉の田んぼに無事着陸しました。

   

私事では、7月に生まれた孫の「お食い染め」を家族みんなでお祝いして、家族写真も撮りました。

3人の孫と写真を撮ったら、「親子のようですね」とお世辞を言われ、そうかまだまだ若いと勝手に

思いました。

子供の頃は、あんなに一日、1ヶ月、一年が長かったのに、今は飛ぶように時間が過ぎていきます。

家内と毎年恒例の紅葉登山もできていません。

忙しい、急がしい、ばかりはダメで、時間を見つけて秋の余韻を楽しみたいと思います。

 


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「地方自治に夢や希望を託すことはできるか」、岩手大学にて

2024-07-05 09:47:12 | 日記

岩手大学を訪問して、表題のタイトルの講義にゲストとして参加してきました。

昨年に続いてのお招きでしたので、早い時期に議会日程を確認し、日程調整を

行いました。が、まさか、官製談合防止法違反等により、市役所庁舎が2度も

捜査の対象とされる想定外、そして異例の状況下での講義となりました。

 

議会最終日の6月28日には、議長として挨拶を行いました。

「・・・事案の重大性を鑑み早急に、調査権限と調査範囲・手法を明確化し、

すべての会派・議員の共通理解を得たうえで、全議員を委員とする調査特別

委員会を設置し、現下の非常事態に二限代表制の一翼として議会一丸となって

役割を果たしてまいりたい・・・」

私が議長に就任して、ほぼ3年前に改選後の新しい議会活動がスタートしましたが、

当初、継続案件の「治水対策特別委員会」以外には、「特別委員会」の設置があり

ませんでした。

その後、「NECプラットホームズ株式会社一関事業所跡地を含む・・・特別委員会」

「農地現状変更等に関する調査特別委員会」、そして来週には、新たな特別委員会

の設置が予定されています。まさに、当市にとって非常事態であり、6月議会で

提案される予定であった中里市民センター建設工事や大東「道の駅」建設工事など、

市民生活や関係者の皆様に多大な影響が見込まれます。

講義の内容として、「二限代表制」としての議会の重要な役割、そして今後地方分権

改革によって、首長の権限が拡大するなか、チェック機能の重要性が増している事、

人口減少社会の到来によって、例えば「グローバル化が進み、地域社会が疲弊」する

なか、多様な民意の形成・合意形成の必要性が増し、地域に根差した政策立案が必要

となります。

講義おいての質問では、ILC誘致に関する質問などがありました。私からは、このような

巨額の投資となる大型政策において、最も重要なことは「政治、そして政治家」のはたす

役割が、非常に大きいと思います。と少しだけ持論を述べてきました。

今年度は、各種総会、様々な講演会、要望活動が以前のように通常開催されるため、非常に

タイトな日程となっています。そのような中、東北地方整備局岩手河川事務所長に7月1日付

で着任された長田 仁所長とも久しぶりに再会できました。

 

週明けには、新しい特別委員会が設置される予定となっています。市議会として、しっかりと

対応していきたいと思います。

 

 

 


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「人口戦略会議」の分析結果の公表、そして当市の現状について考える

2024-05-13 11:10:58 | 日記

4月24日、民間の有識者グループ「人口戦略会議」が、人口戦略シンポジウムにおいて、

「持続可能性自治体」などのリストを発表しました。公表がいいのか悪いのか、様々な

意見はあると思いますが、10年前に行われた同様の分析結果との比較もあり、非常に関心

が高く、市民の皆さんの反響も大きいものがありました。市長は、市の最も大きな課題として

人口減少対策が最重要であるとして、様々な施策に取り組んでいますが、簡単に解決できない

非常に難解な課題であり、その成果も時間がかるためその評価も難しいと思います。特にも、

当市においては、消滅可能性自治体として、10年前より悪化したと報告されています。改善に

努力しても直ちに数字に現れにくい数字であり、一定の時間と努力が必要と思われます。

2月通常会議終了後多くの公務が続きました。3月18日には、岩手・宮城県際議長会として、

復興政務官、農林政務官、厚生労働省、文科省、議員会館等をめぐり、県際議長会で承認された

要望項目の陳情に伺いました。農林省では、特にも一関市議会で条例制定した「地元の森林を

活かす一関市林業振興条例」の思いを議会を代表して、農林水産大臣政務官・舞立参議院議員

に思いを伝えてきました。また、文科省では文科大臣政務官・復興大臣政務官を兼務している

本田参議院議員にILC誘致、そして復興に関連して県際市町村の課題である、国道343号線の

新笹ノ田トンネルの整備、国道284号線の高規格道路の整備について、懇談をしてきました。

省庁や議員会館での要望活動は、時間が限られますが、地元の思いを対面で、そして熱量を持って

国会議員や官僚の方々と意見交換できるため、貴重で重要な時間であり、大切な仕事と認識しています。

特にも舞立議員、本田議員はそれぞれ鳥取、熊本選出の国会議員であり、地方そして被災自治体の

現状に詳しく、真摯に意見に耳を傾けてくださいました。選挙区の見直しや人口減により岩手の

国会議員はかなり少ない状況となっています。宮城県と比べてもその差は歴然です。地方の声を

いかにして国政に生かしていくのか?このままの制度で正しいのか疑問が残ります。

そして、一関市議会の代表として出席する各種総会においては、出来る限り当市の現状を示し、

要望項目の理解を深めていただく他、議会が抱える課題についても岩手県内の議長さん方に同意を

求めて発言を行なっています。

    

 

3月29日には、退職者をお送りする会に議会代表で出席し、退職者、定年延長者、若くして職場

を去る人、ここ数年の様子を見ると退職する職員も様々であり、時代の変化の時であることを実感します。

4月は、多くの総会や議会対応などが続き、ほぼ毎日の公務が続きました。そのような中、県際議長会、

そして栗原市さんとともに3市交流を続けている登米市議会から、2月定期議会の結果を中心とした

議会報が届きましたので、目を通しました。開いて驚いたのは、「委員会審査活かされず」、そして

「スケートボード場整備事業・整備費5500万円を削除」という見出しでした。一関市では、昨年予算化

され整備が完了して「水辺プラザスケートボード場広場・船着場オープン記念イベント」が先日開催

されたばかりですが、隣の市では、「ちょっと待った」が議会審査であったようです。登米市、栗原市は

市長選挙で接戦が続いた経緯もあり、議会と当局の緊張感があるようです(想像)。また、一関市議会でも

委員会審査と違う議決が行われることがありますが、記憶ではそれは請願審査であり、条例案の委員会採決が、

変わる議決はかなり気にかかります。

議長として、全国の議長さんと意見交換を行う機会がかなり増えましたが、地方政治は地域それぞれの

事情があり、各地域で多くの様々な課題を抱えていることを知ります。人口減少問題は、ほぼどの地域に

おいても大きな課題であり、その対応に苦慮しています。

   

6月議会を前に、「農地調査特別委員会」の開催、清掃センター建設、駅東口・・・市政課題が山積する

中、議会が果たす役割の重要性を市民の皆さんに認識していただく事の重要性を改めて肝に銘じて

前に進んでいきたいと思います。

 

 

 


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2月通常会議、特別委員会設置

2024-03-05 09:06:13 | 日記

新年のご挨拶をして、あっという間に2ヶ月が過ぎ「3月通常会議」がスタートしました。

今年は、新型コロナ5類以降後の新年という事もあり、多くの行事が開催され大変忙しい

年のスタートとなりました。あらためて、カレンダーをチェックしてみると1月で予定の入って

いないのは1日だけ、2月も5日だけという多忙な2ヶ月でした。コロナも収束とは言えず、

さらにインフルエンザの流行もあり、かなり神経を使う1年のスタートでした。

また、1月には市長を団長として、商工会議所会頭、一関高専校長、とともに、副団長として

「ベトナム」を訪問し、ハノイ、ホアビン、クイニョン、ホーチミンとかなり強行日程で

ベトナムを南から北まで駆け足のように訪問してきました。ハノイ電気短期大学と一関高専

との連携協定、クイニョン市表敬訪問、一関市に本社を有するアーアール研究所のベトナム

工場、LIXILベトナム工場視察、そして、在ベトナム藤沢会との交流会など、非常に中身と

意義のある訪問となりました。

  

写真をアップしてみると、本市にとって重要な訪問であったと思います。

 

そして、2月20日から「2月通常会議」がスタートしました。2月通常会議は、予算議会

であり、例年「予算特別委員会」を設置して、新年度予算の精査を行うため、日程も長く予定

します。そのような中、新聞等で大きく報道された「白い農地」問題が、市政においての大きな

課題となる中、市議会として「農地現状変更等に関する調査特別委員会」を設置する事に

なりました。この問題は、非常に重要であり慎重な調査が必要と思っております。

今年の冬は、温かく雪の少ない日が続きましたが、3月に入り少し寒い日が続いています。

今日からは、予算審査特別委員会の分科会がスタートしました。通常会議の最初に、

市長の施政方針演説がありましたが、人口減少に対する予算措置が重要な議論の中身となります。

15年前に議員に立候補しましたが、わかっていた事とはいえ、この10年の人口減少のスピード

が想像以上であり、私もこの問題に真摯に向き合うとともに、多くの声を聞きながら、

市の施策を精査していきたいと思っています。


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