一関市議会議員 勝浦のぶゆき

「新一関市の未来を考え、行動します」

2月予算議会・政治がもっと身近なものに

2025-03-06 09:10:24 | 日記

2月議会も予算審査の総括質疑、分科会が終了し、委員長報告・議案審査

追加補正(?)の議決に向けて各議員は議案思考の時間となっています。事務局

は、分科会終了後が大変忙しく、終了後ただちに分科会報告をまとめ、各議員

に送付をします。タブレットが導入される前は、すべて紙での配布でしたので、

各常任委員会の委員長は、その中身の確認等で議会に足を運び確認を行い、

紙の膨大な資料が配布されました。議会もある意味でのDXが進み、議会改革の中で、

一歩進み、以前に比べ情報の伝達が圧倒的に早くなりました。今回の議会でも

市長の施政方針で語られたDX(デジタルインフォメーション)への取り組みがあり、

それに関して各議員から質疑がありました。質問にしても答弁にしてもDXなど

横文字の省略文字が普通に使われて、聞いている人はすぐに理解できるのかな?

と疑問を持つ事もありますが、今はそれが普通で、それを前提に議論が行われて

います。私でさえ、タブレットで、その意味を確認することもあります。

前置きが長くなりましたが、今回の2月通常会議で市長は、秋の市長選への

立候補を表明しました。4年前に人口減少対策を語り、その取り組みを進める

意欲を市民の皆さんに示し、前に進める決意を示されたことは素晴らしい決意

と思います。

そのような中、次の政権をにらんだ予算編成を行ったと思いますが、今回の一連

の代表質問、一般質問、予算審査の議論を聞きながら、議論を深めていただきたい

事がありました。「人口減少が予想以上のスピードで進んでいる」というフレーズが

様々な場所で聞かれ、当市の人口もまもなく10万人をきるという現実です。

このような現状を踏まえ、人口減、少子高齢化対策を予算に反映させ、それを

議論していくのはもっともなことですが、総務省が公表している人口の長期的推移を

見て、当市の10年後、20年後の姿はある程度把握できます。それを少しでも

遅らせる、地域に人が残る政策を進めることに異論はありませんが、議会として

10年後の人口の数字と広い市域の姿を聞き、行政ができる市民サービスの現実を

議論する必要があると思いますし、市長の考え方を聞き、議論を深めるべきと思い

ました。どこが人口減の底なのか、その時一関市はどのような形になっているのか、

議論すべき大事な要点だと思います。

この問題は、あらためて考えていきたいと思います。

昨年の総選挙で、政治がかなり身近になったと感じています。市議会でも何度も議論

されてきた給食費の無償化、教育費の問題、103万円の壁等々・・・たった一度の

選挙で大きく政治が動くことにある意味驚いています。

今朝の日報には選択的夫婦別姓について書かれた記事もありました。毎日、ニュースで

トランプ大統領が驚くような発言を続けています。NHKの「映像の世紀」を見ながら、

繰り返される歴史の現実が、良い方向に向かうことを願うしかありません。様々な

政治課題は賛否両論があります。最終的に議会が判断する事になります。そして、

その成果は歴史が証明します。

議員になってから、議会改革に真摯に取り組み、議会の重要性を訴えてきました。

二元代表制の重要な意義をしっかりと心に持ち活動を続けていきたいと思います。


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令和の米騒動・・・

2025-02-06 09:20:26 | 日記

朝のワイドショー的なニュースを見て、大袈裟なタイトルで書き始めました。

私は、議員になる前には、様々な事業をおこなっていました。主な事業としては、

表題の米集荷業(数十年前は、JAが約9割を集荷、民間は1割以下)、鉱山、ガス、

油類販売等・・・を父親の事業を整理する形で、行っていました。様々な要因で

ほぼ全ての事業を廃業、財産も放棄という形で整理しましたが、唯一、米の集荷業

だけは私の仕事として継続しています。したがって米の集荷業は、実質35年以上

続けています。

かつては、米、タバコ、塩、お酒のような国の許可によって販売を行える事業は、

その流通販売の仕組みが厚く守られ、超安定商業でした。したがって、昭和の時代の

地方議会には、酒屋さんとか米屋さんのご主人が必ずいたような記憶もあります。

ところが、米業界は斜陽産業のトップを走るような業界で、規制緩和の大波によって、

街の中に米屋さんが消えてしまいました。そのよう中で、これまでに、今回と同様の

「米騒動」的な大きな変化というか事件があったのかと、記憶を辿って見ると、

①次男が生まれた年なので、よく覚えていますが、平成5年の冷害による大凶作があり

ました。大東町の小さなお米屋さんの店の前に、朝早くからお米を買いに来る人が列を

作る異常事態でした。この年は、集荷業者は米を検査することはできませんでしたが、

集荷契約している生産農家さんに輸入米を配達しました。

②もう一つの大きな変化が「自主流通米」の扱いの大きな変化でした。1995年の

新食療法の施行、そして、2004年の食糧法改正で、計画流通制度が廃止され、ほぼ

町中の米屋さんが消える事となりました。この改正の前には、「闇米(やみごめ)」

が、戦後の食糧難の時代でもないのに、この米が市場を席巻しました。

35年以上、この業界で生産者である農家の皆さんのお米を預かり、検査業務を行って

きましたが、大きな変化はこの程度でした。2004年以降は、減反、減反、で生産者

さんの意欲が失われ、価格も下落の一途でした。若干の上げ下げはありましたが、

ほぼ小規模農家さんは、赤字申告せざるを得ない状態だったと思います。それでも、

先祖代々の農地を守ってきた皆さんは大変だったと思います。

年が明けましたので、一昨年の米価がほぼ6,500円程度(30k玄米)だったと記憶しますが、

去年のJAの買取価格が、8,000円でスタートして、1万円程度で最終清算となるのでは

ないかと私は、想像しますが、市場価格は全くその価格を反映していません。本当に

不思議です。ほぼ、私どものような正規の集荷業者は、生産者さんのお米を預かり、検査して

直ちに清算を終えます。これは、30数年同じようなことを繰り返してきました。

  

数年前には、5,000円に近い価格(30k玄米)で検査されたお米が、大きな不作もないのに。この

事態になっていることは、本当に疑問です。正直、去年の秋の米騒ぎの時は、新米が

出れば落ち着くと言っていましたから、数十年もこの業界にいて、不思議でなりません。

ただし、私がこの仕事を始めた頃(35年ほど前)の価格が、今の価格に近く、この

間、物価とは全く関係なく米価は下がり続けてきた事は、その通りです。

米価があがり、生産者の意欲が上がると思いがちですが、全くそのような事は、私の

周りではありません。農地を守り、生産者のみなさんが意欲を持って、米づくりできる

環境、かつての地方の農村のような、山と農地に大きな価値がある国に戻ることが

望まれます。

 

 

 


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新年あけましておめでとうございます。

2025-01-08 07:58:02 | 日記

早いもので、お正月恒例の「磐井若水送り」で中尊寺に出かけ新年を迎え、

もう1週間が過ぎました。カレンダーを見ると全く休みのない日が続きますが、

今年は行政の休みが9日間と異例の長さでしたので、予期せぬ空白を利用して、

初めて歌舞伎鑑賞を行い、年末の第九に感動して、クラッシックを聞きに出かけて

きました。こんな文化的なお正月は初めてです。

今年は、遅れての年賀状が例年より多く届きましたが、我が家の年賀状をみて、

返信をいただく枚数が増えています。賀状の最後には、「今年で年賀状・・・」

と書かれているのも多く、来年以降は出すと迷惑になるのか?と思いながら、

遠方にいるほぼ会えない人と縁を繋ぐことの難しさを思っています。

郵便料金の値上げは、私の議員活動にも大きく響き、いつもであれば、会報誌を作成し、

配達地域指定で郵送する「議員活動報告第19号」を出せずにいまだに手元にある状態です。

    

議長として東京出張することが多いため、時間を見つけて様々な方とお会いしますが、先日

川崎町出身の都議会議員とお話しした際、議員報酬は岩手県議会議員並みでしたが、政務活動費

が月額50万円と聞き驚きました。多くは、議員活動報告の費用に割かれると聞き、納得しましたが、

一関市議会では、個人対応の政務活動費の整備が不十分のため、各議員が活動報告を作成しても

個人で賄う形のため、大きな負担となっています。私も今後は、活動報告を見直し、紙の配布を

抑えネット利用する方向を模索しようと検討しています。

6日からは、公務がスタートしました。事務局の仕事始め式、交通指導隊初点検、

賀詞交歓会と行事が続きました。去年と大きく違うのが、1月召集会議前に

特別委員会が開かれたこと、その会議で質疑が多く続き、幹事会に持ち越された

ことなど、現在市議会が抱える課題の重要さを改めて認識した仕事始めとなりました。

明日は議運が開催され、10日に召集会議が開かれます。駅東口、不正行為、農地問題と

3つの特別委員会を抱える議会の任期も10月までとなるため、その取りまとめも進め

なければなりません。

私が座る自宅の机の正面に磐井病院が見えます。仕事始めの6日に孫が誕生しました。

 

昨年は、厚生労働省に出向き、医療体制についての要望活動を行ってきました。地方の

医療情勢が非常に厳しい中、無痛分娩の補助を東京都が行うとのニュースを耳にして、

一極集中、東京の一人勝ちのような状態がいつまで続くのか、大きな政治の変革が起きるのか、

そして、賀詞交歓会で市長が、まもなく一関市の人口が10万人をきるという話をしたことを

思い起こしながら、様々な事を考えてしまいます。

窓の外は、今日も穏やかに時間が流れています。

 


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スタンディングオベーション・・・

2024-12-21 07:09:36 | 日記

市政課題が山積する中、12月議会が終了しました。最終日には、この一年を振り返り、

あらためて、波乱の一年であった事を思わずにいられません。

それでも、時間は流れ今がすぐ過去になり、どこで何を・・・え、もうこんなに時間が

過ぎたのかと・・・。思わずにいられません。

そのような中、議会が終了した最初の日曜日に6年ぶりに「一関市第九演奏会」が開催

されました。10月に開催された「東日本合唱祭」に続き、ウキウキしながら出かけ、

大きな感動を受けてきました。あくまでも、個人的な感想ですが、特にも合唱が素晴らしかった。

もちろん、仙台フィルも4人のソリストも素晴らしかったのですが、指揮者の角田鋼亮さん

のダイナミックで熱い指揮と素晴らしい合唱が今も鮮やかに甦ります。

練習に励む、知人に「ブラボー」待ってますよ、と言われながらも「ブラボー」と感動を

素直に表現することを教えられた阿部興毅さんが舞台にいない今、とても難しいなと思って

いました。それでも、演奏が終わり、後方から「ブラボー」の声が聞こえ、私も感動を

素直に喜び「ブラボー」とともに、スタンディングオベーションで、素晴らしい演奏に

感謝させていただきました。

私が、初めてスタンディングオベーションを見たのは、かれこれ40年くらい前になります。

初めて、クラッシックを聞きに行き(オペラか交響曲かもおぼえていませんが・・・)

周りの皆さんが立って拍手しているのを見て驚いたのを懐かしく思い出します。

私は、音楽という教科が苦手で今でも楽譜も読めませんし、クラッシックもジャズも

洋楽も全く詳しくありません。それでも、若いころオーディオに興味を持ち、音を聞く

事に興味があり、いろいろなジャンルの音楽を少しづつ聞いてきました。最近、家を

片づけて、未だに残っているレコードを聴いてみようかなと思い立ち、数年前にネット

オーディオを楽しむために引っ張り出した機器にレコードプレーヤーをつないでみました。

古いレコードを見ると、歌謡曲からビートルズ、イーグルス、マイルスデービスから

カラヤン、ベームまで、まるで展覧会の絵のようだと思いながら、「展覧会の絵」に

針を落としてみました。

先日、東京出張の際、かつて毎週通った「カフェドランブル」に、まさに40年ぶりに寄って

来ました。最初に書いた、

「それでも、時間は流れ今がすぐ過去になり、どこで何を・・・え、もうこんなに時間が

過ぎたのかと・・・。思わずにいられません。」

と少し感傷的になりました。自分の給料で初めて買った「JBL」のスピーカーをまた、

手元に置くことができるのかなぁ?と思いながら、新しい時代のYouTube、そしてまた

買ってしまった「小澤征爾の第9」のDVDを観て聴きながら、今年を振り返ります。

 


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103万円の壁、そして90の壁と100の壁

2024-11-23 05:35:42 | 日記

総選挙後の政治ニュースの主役は、103万円の壁で連日その動向が気になります。そのような中、岸田前首相の定額減税のニュースはすっかり忘れ去られた感がありますが、所得税の申告の時期を迎え、そのわかりにくかった「定額減税」の実感がじわじわとか、にやりとなるのかその時期を迎えます。

今年になって、コロナの影響が一定の収束となり多くの事業、総会等が開催され大変忙しい日々を送っています。カレンダーを見てみると、この秋もほぼ毎日のように公務、地域行事、議会用務が続いていたことを実感しています。その中で、様々な講演やお話を聞いてきましたが、強く記憶に残るのが人口減少と地方の課題を歯に衣着せぬ言葉で講演された女性講師が、

「若い女性が去り行く社会減エリアに人口の未来(自然増)はありません。」

「人口の未来は、令和時代の女性に選ばれる雇用にあり・・・・・」

といった話をされ、聞き入る中

男性ばかりで年配者が多い聴講の私たちに、長生きするのは女性です。周りを見ればそれは明確で、男性の方は60歳をすぎればもうカウントダウンに入っていますというようなこと(記憶はすこしあいまいですが)を話されました。その後、記憶に残るその話題で会話していると「90歳の壁」そして、わたしの体格を見て「100㎏の壁」があると面白い話で盛り上がります。

   

日々、講演での話をいつも振り返りながら、忙しい毎日を過ごしていますが、先日お会いした方が話していた、これからの高齢者に必要なのは

「教養と教育」・・・「今日用事があると今日行くところがある」が大事ですねという話を思い起こしながら、実は私は恵まれていると思い日々を過ごしています。


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