6月26日、岩手県民会館で開催された「ILC県民集会」
に参加してきました。講師は、そうそうたる顔ぶれで、
村山 斉 氏(東京大学カブリ数物連携宇宙機構 機構長 他)
駒宮幸男 氏(東京大学素粒子物理国際研究センター センター長 他)
山下 了 氏(ILC戦略会議議長 他)
の3名が、それぞれの立場でILCについての講演を行いました。
約、4時間の講演予定だったため、その長さに少し不安がありましたが、
その心配は無く、あっという間に時間が過ぎ去りました。
5年前に、このブログを立ち上げて、何度ILC関連の事を書いてきたか、
定かではありませんが、多分記事としては、最も多いと思います。
講演の内容やその様子は、新聞やニュースで報道されていますので、
詳しく書きませんが、確か、山下先生が語った「国際里山文化圏」という
フレーズが特に耳に大きく残りました。
先日、日本創世会議が示した、未来の人口予想は、私たちの暮らす岩手、一関市に
とって、大変厳しい数字が示されました。
そのような中で、これからの地方を守り育てていくキーワードとなりそうな、「
里山」と言う言葉に敏感にならざるをえません。講演では、私たちが持つ、
「1000年の文化、古い町並みとの融合、豊かな環境」について、語られていました。
東京から、たった2時間で到着する、地の利、そして、大切に守られてきた文化と自然、
確かな教育力。誘致に向けて、何も障害となるものが無い事をあらためて実感しました。
先日の視察で訪れた真庭市の「里山資本主義」の取組、そして、新たに聞く
「国際里山文化圏」。里山に暮らす私たちが、一日も早く、その優位性に気付き、
その利活用に一歩前進すべきと考えています。
私は、その最初の一歩を、今一関市の最も大きな課題となっている、「新清掃センター」
建設を大きなチャンスと捉え、ILCを誘致する市として、施設を大きな「エネルギー基地』
として建設し、今話題の水素を燃料とする、「燃料電池車」を市内に走らせるための
「水素供給基地」の建設も視野に入れた政策を見据えるべきと考えています。
課題は、山積していますが、夢の実現に向け前に進みたいと思います。