今朝の地元紙の投稿スクランブルに、議会改革についての厳しい投稿が
ありました。3月にも同様の投稿があり、各議員にはこのような記事が
出た際には、タブレットを活用し共有していただくようにしています。
奇しくも、つい先日20年ほど前に同じ新聞の同じ投稿欄に掲載された
記事を手にしました。合併前の一関市議会の定数削減に関する投稿ですが、
まさに、同じような観点で記されています。個人的には、投稿に賛同できる
部分が多くあります。特にも。市民協働体の役割が、ここ数年で確実に
前進し、地域の課題解決において重要な役割を果たしている点、厳しい
人口減少に伴う行財政改革は、私がこれまで強く主張してきたものです。
市議会では、平成17年の合併後、41人(地域別で選挙)→34人
→37人(藤沢町より3増)→34人→30人(議会の特別委員会で決定)
と定数削減について議論を重ねてきました。特にも、平成34年の条例制定の
際の議決では、賛成19名、反対15名と大きく議会が破れる投票となりました。
毎回、大きく議論されるのは、合併により市域が広くなり、特にも郡部の声が
届きにくくなるという意見です。30人に定数削減された際には、旧川崎村
の人口を一つの目安として定数の決定をみました。今現在の議員数を見ると
人口割合と大きくかけ離れ、旧一関地域選出議員が11名で、3分の1の
議員数となっています。定数を減らしても同じ傾向となることが予想されますので、
郡部の声が届きにくくなるということはないような気がしています。
改選後に、議会運営委員会で議論を進めることとなった今回の改革では、
出来る限り議論を尽くし、各会派の意見をまとめ、市民の意見を聞きながら
その改革を進めることとしてきました。
議会運営委員長として、この難しい議論の取りまとめを進めることとなり
ましたが、定数・報酬問題で予想以上に難航していることは現実です。
それ以外の項目については、議論が進み順次その改革が、現議会で運用
されています。また、現議員の任期中に運用を始めることが望ましいとして、
「通年議会」の導入も進めています。
問題は、定数問題であり3月中の決定を予定していましたが、未だ決定できて
いません。コロナウイルスによる「緊急事態宣言」という、これまで経験した
ことのないような大災害に見舞われていますが、議会改革は、期限があり
前に進めることが大前提ですので、この議論をこの問題を理由に先延ばしは
できないと思っています。
「有言実行と突破力」をキャッチフレーズに、議員活動を続けてきましたが、
今回の問題で、「猪突猛進」する訳にいきません。
私個人としての考え方はありますが、委員長としてこれまでの議論をまとめる
事に苦慮しています。市民と議員の懇談会でいただいた意見を参考にして
いきますが、最終的には議会運営委員会でしっかりとした議論を進め、結論を
出したいと思っています。