今日(11月24日)の用務は、全国都市会館で開催される「地域公共交通の維持・
確保問題に関する特別委員会」有識者との意見交換会への出席です。当市議会は、
委員となっているため出席しますが、会議開始時間が午後3時と遅いため、事務局の
計らいで、抽選に当選した内外情勢調査会11月全国懇談会に出席することとしました。
品川駅から歩いて数分のところにある「グランドプリンスホテル新高輪」が会場
でした。数年前、娘の大学入試に備えて、大学訪問をした際に利用したホテルでした。
当時の品川駅は、非常に外国人が多かった記憶がありますが、娘と東京に行くので、
少し気の張ったホテルを選んだ気がします。もちろん、最も廉価なツインルームでしたが、
それなりに満足していましたが、洗面所の排水溝が詰まっていて水が流れませんでした。
部屋を変えますと言われましたが、なおればここでいいですと言って、少し待ちましたが、
結局修理に時間がかかるという事で、部屋チェンジ。案内されたのが、15・16Fのクラブ
スイートでした。娘と二人、思わぬ幸運に喜んだことが思い出されます。
そのグランドプリンスホテル新高輪の会場は、かつて多くの有名人や著名な方が結婚式を
開いたと思われる「飛天」という会場でした。うずしおというエントランスホールを抜け、
会場に入りました。
演題「ポストコロナ時代における日本の私立大学の役割」
早稲田大学総長 田中 愛治氏
私は、大学に進学しませんでしたので、非常に興味深く日本を代表する大学の総長の講演
を聴くことができました。演題にある通り、2020年から21年にかけて全世界を震撼させた
新型コロナに関して、大学としてどのように対応したのか、そして、これからの対応について
の話が中心でしたが、総長としての判断の的確さ、そして判断の速さ、そして今後の取り組み
について、実に興味深い話が続きました。
今後の大学の役割として、DX(デジタルトランスフォーメーション)が世界中で加速することを
念頭に、新たな取り組みについて話されました。
30年後の大学の姿を念頭に、学生の減少時代の戦略を描く考え方は、私たちの自治体経営にも
つながるものであり、大きなヒントを得た思いがしました。
講演の中で、日本の大学の8割が私立大学で、その8割の学生が文系であり、文系と理系を
高校時代から分けて教育するのが良いのか?日本人は、「答えのない問題への挑戦が苦手」
であり、地球温暖化などの未知の問題の解決策を仮説として提案できる・・・
などの話が続きました。教職員の採用において、優秀な人材をリクルートすることの重要さは、
大学経営のみならず、議会にも当てはまる事だと思いました。優秀な人材を議会にリクルート
する。できる、できないは別にして、今後、必要な事だと認識しました。
文系、理系の話を聞いていて、一関市役所においても技師採用の職員が総務部長や市長公室長
になるような時が来ると面白いなと一人想像していました。
地域公共交通の特別委員会に関しては、名古屋大学 加藤博和教授の熱弁が熱く、新幹線の
時間が迫る中、もう少し余裕を持って日程調整すべきだったと思いました。この件に関しては、
あらためてブログで紹介したいと思います。