一関市議会議員 勝浦のぶゆき

「新一関市の未来を考え、行動します」

草刈りは、誰が担うのか・・・

2015-05-12 07:37:20 | 日記

以前、同僚議員に面白い本があるよと紹介されたのが、現代農業の増刊号「季刊 地域」です。

5月増刊号の特集が、

・草刈りを担うのは誰だ

・小さい木質バイオマス発電(山を元気にできる)

・廃校にさせてたまるか

どの特集も、今、私が非常に関心を持つことばかりです。そのため、さっそく、書店で手に入れました。

特集で、特に気になったのが、「草刈りを担うのは誰だ」です。

 もう、20年近くガーデニングを趣味として楽しんできましたが、庭は、

「手をかければ手をかけるほど美しくなる、正直な鏡・・・」かな?と思ったりしています。

雑草の繁殖力はものすごく、片手間で処理できるものではありません。

担える面積に応じた無理のないガーデニングが、理想だと思います。

ガーデニングは、家族が担います。

ところが、問題は、一関市の多くの地域が該当する「中山間地域」の草刈りです。

地域によっては、公共的な場所の草刈りを全戸参加で行ってきたり、不参加者が「お金」を

出して一斉清掃ならぬ、草刈りを行ってきています。ところが、この作業にも、高齢化の波と

農地を持つが農業を行わない世帯が増えて、今後は、ますます危機的な状況になると思われます。

私自身は、大東町の一つの集落で仕事をしていますが、空き家、高齢化、少子化の大波は、

ものすごい勢いで進んでいます。私は、25年ほど前からここで仕事をしてきましたが、

当時、元気だった60歳、70歳の方が、80歳、90歳となり、当時、小、中学生だった

子供達の多くの姿が見えなくなりました。

後継者がないまま、空き家そして、耕作放棄地が増えていきます。

そのような中、各地域で問題となるのが「草刈り」です。

今、国では「多面的機能支払い(旧農地・水)」の交付金を制度化しています。

この制度を活用して、畦畔の草刈りに取り組んでいる団体が増えています。

ただし課題は、その制度を利用する上での申請書類の複雑さです。大きな農業法人であれば

可能かもしれませんが、今度は、その制度を活用するための人的不足が生じているようです。

国の農業政策について、ここでは意見を書きませんが、農地、山林の価値をあげていかないことには、

中山間地の過疎化には歯止めがかかりません。

都市に一極集中する人の流れを止める一つの方法が、「農業再生」であると信じています。

 

 

 


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教育の現場は、大丈夫か・・・

2015-05-06 13:48:52 | 日記

長いGWを利用して、あちらこちらの観光地を巡ってきました。

  

産業経済常任委員会に所属していると、各地域の観光が気になります。

観光情報は、後日あらためてブログで紹介したいと思います。

 

先日、GW前に、大変お世話になった元校長先生の容体がよくないということで、

盛岡までお見舞いに行ってきました。車でご一緒にしたのが、元小学校校長会と

元中学校校長会の会長を務められたお二人でした。お一人は懇意にしている先生ですが、

もう一方は、多分初めて?お会いする先生でした。

現場を離れた二人の経験豊富な先生にいろいろ意見を伺う、絶好の機会となりました。

 

今日の新聞にも、学校の先生の不祥事が掲載されました。また、「いじめ問題」に関する

記事が新聞に載らない日はないような気がします。教育問題は、大きく報道される

ためかもしれませんが、まさに、

「教育の現場は、大丈夫か・・・」と考えてしまいます。

当地域では、急激な少子化により、地域の大きなうねりもないまま、私からすると

「あっさり」と学校統合が進んでいます。

閉校や開校の大きなニュースの中で、子供達に関わる現場の厳しい状況が、あちらこちら

から耳に入ります。長い間PTA役員を務めたこともあり、直接相談を受けることも少なくありません。

もちろん、議員になる前もPTA会長として、様々な問題に直面し、学校(校長先生)と

様々な話し合い、意見交換を行ってきました。

PTA活動に関しては、様々な意見があるのは十分すぎるほど承知していますし、それが良いか悪いかは

ここでは、取り上げませんが、自分自身にとっては本当に楽しい思い出ばかりが記憶に残ります。

素人PTA役員でしたから、教頭先生と大げんかをしたこともありますし、今回体調を崩された

校長先生とは、部活動のあり方について、かなり真剣にやり合いました。

おかげさまで、当時の経験と人脈が教育問題を取り上げる際の大きな武器になっています。

 

元校長先生のお二人には、たくさんお話を伺うことができました。その中で、私が一番気になったのは、

簡単に一言で言えば、「現場の先生方は、大変な仕事量で非常に疲れている」ということでした。

 教師としての本業以外にも今は、いじめ問題、不登校、親や家族の問題、果ては給食や登下校・・・

そして、大きな学校行事があり、さらにPTA協賛の行事・・・が続きます。

 

モンスター・・・なんとかという言葉が一時期よく使われましたが、

逆の意味での、学校や先生方にとって、本当に力になってくれる PTA役員が必要なのではないでしょうか。

また、様々な形で地域が学校を支えていく仕組み作りをしていかなければなりません。

先生方には、大きな夢と希望を持ち、ゆとりを持って子供達を育てていただきたい。

素晴らしい先生方に出会う子供達は幸せです。

また、私たちもPTA活動を通して、社会に協力できる仕組み作りを学ぶことができると信じています。

地域、そして保護者が、先生方が安心して教育に取り組める環境を作っていくことが、今更のように

とても大切なことだと思わずにいられません。

 

 

 

 


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