萩往還マラニック250kmのスタートは2分間隔のウェーブスタートになっています。50名弱ずつ18時0分、18時2分、4分・・・・14分と8組に分かれてスタート。
さて、この8組で完踏率に差があるでしょうか?
調べる前には・・・・「まず関係ないだろう。あるとするならば関門時間は全員一緒のタイムだから、遅く出発する人に関門にひっかかる人がいて、少しは完踏率が悪いかも・・・」と考えていました。
調べてみて見てびっくり、意外な事実が分かりました!なんと遅く出発した方が完踏率がいいのです!(表は縦軸はスタート時間、横軸は完踏率)
18時0分(53%)、18時2分(47%)、18時4分(45%)、18時6分(56%)、18時8分(70%)、18時10分(64%)、18時12分(76%)、18時14分(77%)
●第1組~3組は完踏率が53%以下しかありません。それに対して5組以降は64%以上。とくに第7,8組は76%以上とかなりの高率。
●後方の組が完踏率がいい理由:
①タイムのいい方は後方からスタートする傾向にある。40時間以内でゴールされる方を調べると50%は18:10以降にスタートしています。
②完踏の常連者は後方から余裕をもってスタートする。
要するに、完踏するような人は後方に集まるのではないか。
●1~3組目が悪い理由:
①余裕のない選手は1分でも早く出て、関門時間にひっかからないようにと考える(関門時間は全選手一緒で、後方から出た選手は数分短くなる)。
②後方スタートは損するという気がする(ゴールはネットタイムですから、まったく関係ありません)。
要するに、完踏の可能性が少ない人ほど早くスタートしたがる。
1組目になるために2時間前から並んでいる人がいます。無駄な努力です。その2時間ゆっくりしていた方がいいようです。
・・・・ところで、私はいつも1~3組でスタートしておりました。早めに並んだ理由は、各ポイントの通過時間を早くしたかったためです。それとやはり後ろに並ぶのは不安・・・・・要するに気が弱い、反省!
しかし、今回のデータをみて考え直しました。今年は5組以降からスタートしましょう。少なくとも3組目は止めましょう。
萩往還250kmまでとうとう2ヵ月半となりました。ヘッドライトのいいやつがあるとのことでしたので、調べてみました。
これまで萩では3年目までは手持ちのライトでした。単2X3本という重い、でかいライトでしたが、明るさはすごかった。隣にいる人が驚くほどでした。
4年目からぺツルのヘッドライトに変えました。明るいのですが、重いのと寿命にやや問題があります。いいライトの条件・・・
① 明るいこと
② 寿命がながいこと
③ 軽いこと
この3つを満たすものがあれば最高ですが、明るいと電気の寿命が短くなります。明るく寿命が長いと重くなります。3つを同時に満たすものはないようです。
ということで、どれを優先的に考えるか・・・当然明るさです。
夜間走る道は舗装されている所だけではありません。舗装されていても、穴があったり、側溝のふたが取れていたりします。ケガをしたらレースはそこで終わりです。ひょっとしたらランナー生命が終わるかもしれません・・・・・夜間走で必需品は明るいライトです。
萩往還でライトなしで走っている人を時々見かけます・・・・言語道断です、ウルトラマラニッカーの資格取り消し!
どんなライトが最近あるのか調べてみました。私が持っているものより、すばらしいものが多いのに驚きました。(表の照度は最大光度、そのときの耐久時間、値段はおよそ)
● 明るさ: 私のミオXPは85ルーメンあり明るい方ですが、今は90~100ルーメンのものがでてます。これは明るいでしょう。もう60ぐらいでは物足りないですね。130ルーメンの物もありますが、重量279gもあります、失格。
● 重量: 私のミオXPは175gもあります。今は100g以下のものがあります。さっそくパワーヘッドライトを購入しましたが、まあ軽いこと。オモチャじゃないかと思うぐらい。
● 寿命: これがくせ者です。私のミオXPは最高光度で80時間とか書いてありますが、とんでもありません。6時間で暗くなります。説明書をみると、30分で○%落ちるとか書いてあります。「80時間」とはかろうじて点灯している時間ではないでしょうか?
寿命は電池を変えればいいことですから、あまり購入の際の参考にはならないと思います。
・・・ということで、明るさ100ルーメン前後、重量100g以下のライトがいいように思います。値段も安かったのでモンベルの「パワーヘッドライト」を購入してみましたが、まだ長時間使ってないのでいいのかどうかわかりません。
3月25日(日)にてれっとの練習会で「観海アルプス・トレラン」があります。
まだ、1度も行ったことがないので「観海アルプス」とはどんな所か調べてみました。今回のトレランは2か所で行うようです。
●「太郎丸嶽・次郎丸嶽トレラン」
まず最初は「観海アルプス」ではなく、「太郎丸嶽・次郎丸嶽トレラン」。
この二つの山は、「天草海鮮マラニック」をしているとき、天草5号橋を渡り切った先で長い下り坂があるのですが、そこで目の前に見える山々です。夜明け前にそこを通るので、早くそこを通る時は見えません。さほど高くはないですが、風情のある山景です。いつか山頂を走りたいなと思っていましたので、ちょうどよかった。
天草5号橋を渡って325号線を南下。4.5km先の今泉という所から登山開始(地図のStart1、緑線)。太郎丸嶽、次郎丸嶽と行って折り返します。折り返しで5.5kmしかありません。1時間半では終了するでしょう。ここからのながめはとてもいいそうです。
標高は太郎(兄)が281m、次郎(弟)が397mと、弟の方が高くなっています・・・・何故か?・・・・・・この理由には美しい兄弟愛のお話があるのです・・・・・登山口の案内板を読むと・・・・・
・・・・・・・むか~し昔、太郎丸・次郎丸という仲のええ兄弟山があったげな。ある日、兄が弟に「次郎丸、いつ見ても松島の島々に沈む太陽はきれいかな~」と言うと、弟が「なんば言いよっとね、兄ちゃんはよかよ、毎日きれいか夕日ば見られて。おらー兄ちゃんの影でいっちょん見られんとよ」と。
「えっ本当や、そりゃ知らんだった。そんなら位置ば変わろか」と言って兄が弟の後ろに動こうとした瞬間、兄の山頂が少し崩れてしまった。
そのとき弟が「あっ兄ちゃんの頭が崩れたおかげで低くなって、松島の島が見えるごとなったよ。もう動かんでよか。そんままでも見えるけん」・・・・それ以来、次郎丸も松島の美しい夕焼けを見れるようになったそうな・・・・・(注:原文をかなりアレンジしています)
山頂から松島の島々がきれいに見え、天草では3,4位を争う観光地だそうです。案内板、駐車場、道標がきれいに整備されているそうです。
●「観海アルプストレラン」
次にバスで移動して、「観海アルプス縦走」へ行きます。
本来の「観海アルプス縦走」は龍ヶ岳→高舞登山です。その尾根には九州自然歩道が造ってあり、そのスタート・ゴールは倉岳町の尾串と高舞登山口。総走行距離約25km。(地図で赤線+青線)
今回は途中の二弁当峠からスタート(地図のStart2、青線)。全コースの56%になります。コースは下図の高低差図でわかるように、アップダウンの連続。
*「二弁当峠」は「のべっとう」と読むそうです。「のべっとうとうげ」ではありません。
矢岳、白岳、蕗岳(つわだけ)、牟田峠、金毘羅山、高舞登山(たかぶとやま)と7つもの山を縦走します。
走行距離14km、最高峰は白岳の373m。標高はさほどありませんが、その特異な地形から「観海アルプス」と呼ばれているそうです。
ゴールの「五橋苑」は最後の高舞登山から3kmと近い。
観海アルプスの全行程の累積高度でも1237mしかありません。今回の行程では581mです。岡の里名水マラソンより少し多いぐらい。しかし、山に登ってきれいな海が見れるというのは、阿蘇でも九重でも体験できません。
天気がよければ、楽しいトレランになるでしょう。
2月20日(月)から受付開始しますといいながら、申込み書が来ません。
大会本部曰く、早く郵送すると、申込開始日以前に申し込んでくる人がいるので、受付開始日ぎりぎりに郵送しますとのこと。
だったら、申込開始日とか決めないで、「申込み書が郵送されたら記入して申し込んでください」でいいのではないか。インターネット申込はしなくてもいいのでは。
今日21日(火)夕方にやっと来ました。何人かは、申込書が来ないので、インターネットで申し込んだとか。
私は若い番号が欲しいのですが、数年前インターネットで早く申し込んでも、若い番号にはなりませんでした。どうも郵便局申込の方が若い番号になるような気がしますが・・・・さっそく申込
私も今年で10回目となります。13時間17分ゴールから始まって、10時間48分まで記録は伸びました。今年こそ10時間半を切りたいものです。今年がラストチャンスでしょう。
昨年のパンフレットには私が写っていました。今年はパンフレット右下の写真に、U働さん?(A)、釘さん?(B)らしき人が写っています。どうでしょう。違っていたら、失礼。
さらにもうひとつ、この写真にはすごい人が写っています。真ん中の女性C・・・なんとXL姉さんでした。カッコよく写っていますね。別人に見えますが、ゼッケン調べたら確かに本人でした。デカイだけに目立つのも派手ですね。
いろいろ物議をかもした大会でしたが、どうにか終わりました。運営の問題点を、市民の応援、ボランティアの活動でカバーして盛り上がった大会でした。
とにかく市民のみなさんの応援はすごかった。こんな大会は他にないでしょう。
ところで、今回はハプニング・失敗・感動・笑いの連続で、とても楽しい大会でした。
12月は絶好調でしたが、そこでパワーを使い果たしのでしょうか、今回はパワーが全くなく、最後はフラフラしながら走りました。クラブのみなさんは好記録続出・・・うらやましい
●新水前寺駅から市電で熊本城に行こうと思ったが、電停は大行列。来た電車もすでに満員。これはいけないと思い、水前寺からお城まで3km走った・・・・馬鹿なことした
●走っているときは温かくなってよかったが、熊本城に着いたらどっと汗がでて、ランニングシャツはもうぐっしょり。じっとしていると寒いこと。スタート前から汗かいて・・・・大失敗
●スタートの最前列に近いところに並んだ。スタートすると周りの人の早いこと。5km22分ぐらいの速さ。自分が遅いのかと勘違いして、そのスピードでしばらく走っていた。5kmで筋肉痛が出現。筋肉痛はしだいに増強し、ゴール時はピークだった。スタートしていきなりこんなスピードで走ったことはない・・・大失敗
●厚手の手袋をしていたため、カメラのスイッチ、シャッターがうまく押せず、何回も止まって調節・・・・指先破っておけばよかった
●川尻駅の下り坂で、早く走ればこわばりは取れるかと思い、下りを全速力で走ったら、よけい痛くなった・・・・これが致命的だった
●ゴール手前の上り坂は絶対走ろうと思っていたが、脚が痛く歩いてしまった。後で人に歩いていたねと言われた。テレビに写っていたそうである・・・ついてない
●初めは3時間25分切りを狙っていたが、10kmで30分に変更、20kmで40分に変更、30kmでは4時間以内にゴールできるだろうかと心配になり、35kmではとうとう完走できればいいと妥協してしまった。
●ゴール後、知らない男の子が私に「おじちゃん、ゴールおめでとうございます」といって、手作りの完走バッチを渡してくれた。みんなに渡しているようではなかったので、たぶんお年寄りに見えた人に渡していたのではなかろうか。しかし、うれしかった。
●ゴール後、CACのM本会長と話をしていたとき、TVのインタビューを受けた。「どちらから」と言われて、偶然二人は近くの住所だった。そうするとインタビュアーが「いつも二人で練習されているのですか」と。松本さんが「そうです」と勝手に言うので、私もそれに合わせて話を続けてしまった・・・・これは22日(水)午後5時30分TKUで放映されました。私は見てません・・・残念
●走っているとき、抜かれてばかりで選手を抜いた覚えがない。相当順位は下だろうと思っていたが、全体で795位、60歳台で27位だった・・・思ったほど悪くなかった
●翌日の新聞に選手の記録が載った。700位まで。私は795位。載らなかった。数人から「載っていなかったですね、参加されなかったのですか」と言われた。「明日載りますから」と言い訳するのもつらい。
・・・・・・
ところで、今回の大会にはてれっと55から6名が参加。ハンディ戦の対象となりますので、さっそく結果報告と行きたいところですが、OBS選は脚の故障、H本選手は発熱でDNS。結局、M村選手、U野選手、GO選手、K村選手の4名だけとなりました。
M村選手、てれ55に入って初めてのフル参加。本人もフルを走るのは数年ぶりで12月に大会に出て3時間24分の記録。さすが元サブ3選手。今回は20分切りを狙うとか。ハンディは30分と、てれ55では最も多いのですが、それでも優勝候補。
GO選手も30分切りを狙うと意気盛ん。今回も最初からまた飛び出すのか。
K村選手は2回目参加。前回は4時間0分3秒とサブ4できなかったが、ここ最近の走りを見る限り、サブ4はもちろん3時間30分を切るのではないかとの評判。ハンディ0なので、優勝大本命。
レースの状況を説明します。
スタート直後からM村選手飛び出した。U野選手がそれを追いかけるが、早さが違う。みるみる差が広がる。この後方にGO選手、今回はゆっくり走法なのか。K村選手はスタートのハンディを取り戻そうとややスピードアップ。
そのまま20kmまで順位は変わらず、中間地点では、M村選手ダントツ、10分遅れでU野選手、100m後方にGO選手、さらに10分遅れてK村選手。
ここでU野選手のスピードが落ちてきた。脚を痛めているようす。何回も止まってはストレッチを始めた。その間GO選手が追いついて23kmあたりでU野選手を抜いて2位へ。
K村選手も次第に追い上げ、U野選手に近づいてきた。追いつくかK村選手。U野選手、完走できるのか?
優勝争いはM村選手とGO選手にしぼられたが、二人の距離は1km以上あり追い抜きは無理か・・・結局順位はこのまま変らず
最初にゴールしたのはM村選手、3時間18分。すばらしい記録。
ハンディからU野選手が3時間21分、GO選手が3時間23分、でゴールすれば優勝だが、GO選手3時間26分でゴール。3分遅い、逆転ならず。U野選手は40分経っても帰ってこない。
あとはK村選手が3時間48分でゴールすれば、K村選手優勝・・・帰ってくるだろうとのみんな期待しましたが、残念ながら48分には帰って来なかった。
これで優勝はM村選手、2位GO選手、3位K村選手、4位U野選手となりました。
優勝M村選手にはハンディ5分プラスの副賞を差し上げます。また、初めてサブ4を達成したK村選手には敢闘賞(拍手)を差し上げます。ご両人ともおめでとうございました。みなさんお疲れさまでした。
①阿蘇ぐるっと外輪山1周(南阿蘇外輪山とミルクロードを走り、阿蘇外輪山を1周する)
②阿蘇五岳4山(阿蘇五岳に4つの山まで制覇、無理なら3山)
この二つナント累積高度が2600m以上もある。私のこれまでのトレランベスト4は・・・
①2234m・・・九州脊梁山脈トレイルラン
②2172m・・・九重1700m超9座
③1990m・・・阿蘇五岳
④1790m・・・九重12座
「九重1700m超9座」の時は、最後の上りのとき足が途中動かなくなった。それよりも500mも長いとは、相当覚悟しないといけないようだ。
しかし、UTMBの9500mは格別としても、日本のUTMFの8000m、ハセツネの4600m、おんたけ2537m・・・と2500m以上のトレランはいっぱいある。2100mぐらいできついとは言っておられない。
累積高度ときつさの関係・・・
①1500m以上・・きついトレランと言える
②1700m以上・・半端なきつさではない。ため息が出る。
③2000m以上・・かなりきつい、笑顔が消える。なんとか耐えられるきつさ。
④2500m以上・・耐えられる限界に近いきつさ。危険が伴う。
⑤3000m以上・・無理。死を覚悟。
ただし、これらは半日でする場合。長い時間、距離のトレイルなら3000m以上でもさほどきつくはない。例えば萩往還250kmは累積高度は3802mもあるが、48時間かけるので、上の分類でいえば③2000mぐらい。
逆に金峰三山山岳マラソンは1689mしかないが、5時間以内で走る山岳マラソンであるため、メチャクチャきつい。これも③2000mぐらいの感じ。富士登山競争3000mに至っては、私にとっては⑤無理であろう(・・・と言いながら、いつか挑戦してみたい)。
●「スーパートレイル」
累積高度2000m以上のトレイルランを「スーパートレイル」と呼ぶそうである。私は今まで4回しかしていない(九州脊梁X3、九重9座)。
「阿蘇五岳」「九重12座」は2000mない。ということはこのくらいでは「きついトレイル」とは言えないようだ。今年から事前に累積高度を調べて、2000m以上になるようにコースを考えましょう。阿蘇、九重は「阿蘇5岳+1山以上」「九重12座以上」ということですかね。
「スーパートレイル」はタイムはどうでもいい、どのくらいきついトレイルをしたか、ということに意義があるそうです・・・・・私も同感
今年からスーパートレイルに挑戦してみましょう!
酔っ払って、氷点下10度の外に寝ていると翌朝には凍死するそうです。さらに氷点下20度以下に数10分じっとしていても凍死の可能性があるそうです。
みなさんのコメントを読んでいて、驚きの連続です。「肉まんに指を突っ込んで指を温めた」というのは、体験した人でないと考え付かないこと・・・すごい!
氷点下10度で走るとどうなるか、実際体験された方々の言葉をまとめてみました。
①道路 : 路面は凍結して滑るので走れない。とくに白線の所はよけい滑る。
②手足 : うで・スネが痛いどころではない、激痛。
③指 : 指が震えて物がとれない、握れない。
③衣類 : 衣類の表面が凍って白くなる。とくに帽子は雪をかぶったように白く盛り上がる。蒸気が凍っているため。帽子にツララがいっぱいできた。
④歩行 : 止まっていると凍死しそう。動いていないと凍ってしまいそう。
⑤水 : ペットボトルの水は凍って飲めない。
⑥ストック : ストックはドライアイスのように凍って、冷たくて1分も握れない。
⑦動き : 中腰になって立ち上がろうとしても服が凍ってさっと伸びない
⑧保温対策 : コンビニの肉まんに指を突っ込んで温めた。
もし、氷点下10度の中を走られる方がおられるなら・・・・全身が凍りますので、ホッカイロなどを持って手足を温め、ペットボトルはバッグに中に入れ、ストックは凍りますので役に立ちませんのでご注意を・・・・・走る人いるわけない
今回のことで、いろいろ考えました。
これから、天気予報をみて、あまりに過酷な時は中止しましょう。冬は天気予報で氷点下5度以下、夏は35度以上の予報の時が出たらやめる。その他、台風、雷の時も中止。
「由布院温泉ウルトラマラニック103km」は無事終了しました・・・・・という連絡がありました・・・・壮絶なマラニックだったようです
3日前まで天気予報は金曜日土曜日は寒さも和らぎ、普通の冬の天気になるとの予報でした・・・・ところが2日前になって一変!
気温氷点下6度!くもりの予報。さらに金曜日スタート数時間前に、阿蘇地方は雪が降り、強風でふぶき状態との情報。ふぶきで氷点下6度となれば、当然道路も凍結しているでしょう。
・・・・メンバーの一部から「危ないから今回は中止しよう」との意見が出ました。金曜日夜「さくら」に「てれっと55」のメンバー5名が集合。中止するか、決行するか、翌朝ワープして行くか・・・相談することに
気温が低過ぎる(今までウルトラマラニックでは氷点下4度までしか体験したことがない)。道路が凍結して滑って転倒する危険がある。車もスリップしてぶつかってくるかもしれない。ふぶきの中無理して行き風邪でも引いたらどうする・・・などなど
しかし、現在の熊本市内は気温も4度ぐらいで無風。これから荒れてくるとは思えません。そこで相談の上・・・・行ける所まで行こう、ふぶきで進めなくなったらその時考えよう、ということに・・・(私は中止になって、ここで宴会になると思っていたのですが・・・)
午後9時、CTCの吉村会長の「宇宙戦艦ヤマト」のサックス演奏で送られながら、「さくら」をスタート。走っていると汗がいっぱい出ます。「氷点下6度になる」ということがウソのよう。
しかし、大津(16km)あたりからしだいに空気が冷えてきました。午前1時30分、立野のヒライで休憩。気温0度。風もさほどなく、雪も周囲には見当たりません。まだ大丈夫。
仲間から「このままこのくらいの冷え込みでいくのでは・・氷点下6度は間違いだろう」と余裕の言葉がでるくらいでした。
私は翌日が仕事で宿泊ができないため、不参加の予定でしたが、阿蘇東海大の横の国道を避ける道をみんなに教えるために、阿蘇登山道路付近(30km)まで同行することに。
道を教えて午前2時半にみんなと分かれて、一人で帰宅。家に着いたのは午前6時、熊本市内でも氷点下2度の寒さでした。・・・・・阿蘇は別れたあとが相当大変だったようです
気温はドンドン下がり、内牧(43km)で気温氷点下6度の表示。手袋を2枚重ねしても指が痛く、持っているものをすべて着込んでも震えが止まらなかったとか・・・
大観峰(50km)を上り最高峰に午前5時到着。気温なんと氷点下10度まで低下!(私も俵山山頂で氷点下10度は体験しましたが、そのときはすぐに下山しました)。
路面は凍結して滑るため走れなかったとか・・・・ストックを出してつこうとしたそうですが、あまりの寒さにストックが凍りついて持つことができなかったとか・・・・とにかく寒くて寒くて、止まると余計寒いため、動き続けたとか・・・ペットボトルの水が凍って飲めなかったとか・・・コンビニで温かいお茶で凍傷になりかけた指をとかしたとか
・・・・まるで八甲田山の雪中行軍!
幸いなことに、お昼からは天気がよく、風も止んで普通に走ることができたそうです。午後2時にゴール予定でしたが、大幅に予定時間遅れ。
午後4時、19時間の死闘は終わりました。ゴールしたとの電話口の声は、阿蘇五岳を初めて成功した時のように、「ついにやったぞ」という達成感あふれる声でした。
県境あたりで、福岡の江口さんが車で応援に現れたそうです(延岡マラソンに行く途中とか)。わざわざありがとうございます。サプライズにみんな喜んでいました。
右の写真は有働さんが撮ったゴール地点から見えた由布岳です。山頂は真っ白、富士山のようにきれいです。
さぞかし、この山を見てみなさん「やったー」と大歓声を上げられたことでしょう。有働さん、松原さん、金山さん、木村さん、お疲れさまでした。みなさんの気力・根性には脱帽です・・・・・・うらやましい
「阿蘇カルデラスーパーマラソン100km」の受付が2月20日から始まるようです。また早めに出して、若いゼッケンをもらいましょう。
ところで、コースを調べてみて、いくつか気づいたこと・・・・
①最高峰 : 案内ではコース最高峰は大戸ノ口(40km地点・900m)となっているが、調べるとコース最高峰は大戸ノ口より3.5km手前(36.4km)で標高910mでした。
「阿蘇高森ゴルフ倶楽部」の手前200mのカーブの所にいつもエイドがあります。そこが最高峰のようです。
②距離 : 選手間では「100kmないだろう」と言われていますが、私が計測した範囲では99.4kmでした。あちこち道路工事があっていて、道が直線になってきています。おそらくその分短くなったのだろうと思います。
フルマラソンに公認コースの条件というのがあります。
A:スタートとゴールの距離が全体の50%以上離れていないこと
B:ゴールがスタートより1000分の1(42m)以上低くないこと
C:1000分の1(42m)以上短くないこと
100kmマラソンに公認ルールがあるのか知りませんが、これに当てはめると・・・
A:は11.6kmしか離れていませんので、12%以下・・・・合格
B:ゴールは低いどころか43mも高くなっています・・・・合格
C:1000分の1は100mです。600m短いので・・・・不合格
しかし個人的には・・・短かくなっているし、±1kmまでは容認!
ちなみに、昨年ボストンマラソンでケニアの選手が2時間3分2秒を出しましたが、B,Cがクリアできていなかったので、未公認となったそうです。
③高低図 : パンフに載っている高低図がおかしい(右図上はパンフ、下はコンピューターで調べたもの)。
*Aの地点 : 黒岩峠の最高峰の距離が24.4kmになっているが、計測すると23.5km。1km違う?しかし、坂の全長は2.4kmと2.5kmで100mしか違わない?
*B・Cの地点 : パンフはCの方が高くなっているが、計測するとBの方が高い。最高峰の位置がCになっているが、実際はB。
*D地点 : 中間地点の波野支所の高度が700m以上になっているが、計測すると685m。
*E地点 : ゴールの標高が500m以上になっているが、計測すると477mしかない。
*全高低差 : 500mになっているが、計測すると559m。
20年前の高低図だから、かなり実際と違っていると思います。そろそろ書き換えてはいかがでしょうか。