ケガ・病気で走れなくなった人から、「どのくらい走らなかったら、筋力が落ちるのか」と聞かれることがあるが、わからない。今回、自分が足腰を痛め走れなかったので、このことについて調べたみた。
いろんな観点から書かれてあったが、わかりやすものをいくつか参考にしてみた。
●筋力: 2週間も走らなかったら、すぐ筋力は落ちるそうです。ただ、すぐ練習を再開すれば、数週間で元に戻るとのこと。当然、1ヶ月も走らなかったらさらに筋力は落ちるでしょうし、それを回復するにはそれだけ余計時間がかかると思います。
ただ、筋量の減少に比べると、元にもどしやすいとのこと。
●筋肉量: 筋肉は使わなければ細くなっていきます。筋肉の体積が減るのは、筋力の低下よりも遅いそうで、1ヶ月以上ぐらい運動しない期間が続かないと筋肉の萎縮は起こらないとのこと。
問題は減った筋量を戻すにはかなりの日にちがかかるということ。2ヶ月休めば4ヶ月。4ヶ月休めば8ヶ月と、倍かかるとも書いてある。
もうひとつ問題があります。
●筋肉が硬くなる: 筋肉・腱・靭帯は損傷すると瘢痕化して治りますので、損傷前の柔らかい組織ではなくなります。
固定が終わり、動かせるようになったら、一生懸命動かさないと、元の柔らかい筋肉にはなりません。よく、「どのくらい経ったら動くようになりますか」と聞かれますが、時間が来れば動くというものではありません。何もしなければ、いつまでたっても関節は硬いままです。
傷・炎症は安静にすることで治っていきますが、筋肉の硬さは安静にしていても改善しません、逆に筋力も落ち、筋量も落ちてきます。よく1ヶ月休んで久しぶりに走ったら痛かったということを聞きますが、1ヶ月も何もせず、久しぶりに走れば筋肉痛が起こるのは当然です。
●結論: 年齢、走歴、走行タイム(実力)によって筋肉の状態は違うので、全員が同じようになるとは思わないが、普通の民間ランナーレベルで考えると、こんなとこでしょうか・・・
・2週間ぐらい走れなくても、さほど問題はない。
・1ヶ月走らないと、筋肉量が減少する。2ヶ月の練習が必要。
・ケガが治癒した後は積極的にストレッチをして、練習ができる足をつくる。
今回1年前に痛めて、そのまま走っていたら、別のところも痛めてしまい、10kmも走れない状態にまでなり、それでも練習会、大会に参加していました。当然みなさんとは一緒に走れないので、ゆっくり走っていましたが、それが筋力を落とさずに済んだのかもしれません。
1年経過し、もう元にはもどらないかもと、半ばあきらめていましたが、やっとフルを3時間30分台で走れるまでに戻りました。あきらめてはイカンですね。
もっとも必要なのは・・・・やる気、やめん気・・かも