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今を精一杯生きたい

橘湾岸320km~記録分析

2019年11月26日 07時38分07秒 | 日記

橘湾岸320kmを完踏するには、どのような走りをするといいのか、今回320kmに出走した54名の記録を調べてみた。

●注意: 対象数が少ないので、あくまで傾向です。さらに、スピードランナーには、まったく必要のないデータです。

★小浜(217km)到着のギリギリタイムは?

小浜に着いた選手は40名。全員の到着時刻を調べた(右グラフ)。

 ●一番多いのが17時台、13名(32%)。

 ●18時台ゴールまで(19時以内のゴール)の選手は、大半の選手が完踏(青棒)している。

 ●19時台(19時~20時)ゴールは7名いるが、そのうち6名がリタイアしている。1名しか完踏していない。19時台では完踏は危ない。

 ●20時台(20時以降)に到着して、ゴールした人が2名いるが、これは相当脚力がある人でしょう。例外。

  ◆ 小浜の関門は「23時までに再スタートすること」となっているが、23時では絶対ゴールはできない。グラフから見て、「19時までには到着したほうがいい、19時以降は危ない」。

★小浜のリスタートのギリギリタイムは?

217kmの時は21時以降のレスタートは危険、20時30分までにレスタートしたほうがいいという結果でした。

320kmの場合は(右グラフ)
●20時スタートが一番多く23名中13名が完踏している。

●21時スタートまでは完踏者が多い。

●22時と22時30分にスタートしてゴールされた方が2名おられるが、これは後半、かなり急がれたと思います。

 ◆ 小浜のリスタートは21時までにした方がいい。22時以降は極めて危険。

 

★島原城(274km)に何時までに着いた方がいいか?

島原城に着いた選手は29名。全員の到着時刻を調べた(右グラフ)。

 ●一番多いのが午前8時台、11名(37%)。

 ●8時以前にゴールされた選手は、全員完踏している(青棒)。

 ●8時台にゴールした選手は11名。そのうち9名が完踏。

 ●9時以降にゴールした人は完踏してない(数が少ないので、なんとも言えないが)

  ◆ 島原城の関門は10時だが、9時以前に到着してないと、完踏は危ない。

    これまで「8時までに島原城に着けば、大丈夫」といわれていたが、9時まではなんとか大丈夫。

    平成新山CP以降、リタイヤ者はいませんので、平成新山(282km)をクリアできたら、完踏の可能性は大!

★島原城(274km)からゴールまで、どのくらい時間がかかるのか?

島原城を再スタートした選手は26名。全員のゴールまでにかかった時間を調べた(右グラフ)。

 ●一番多いのが8時間台、13名(50%)。

 ●平均タイムは9時間弱。

 ●島原城からゴールまで、9時間かかるとすると、ゴールに17時に着くには8時には島原城をスタートしてないと、間に合わない。

 ●島原城を8~9時の間にスタートした選手は、少し急がないと、関門にかかる危険アリ。

  ◆ 島原城からゴールまで9時間弱かかるので、島原城は8時までにスタートするのがベスト。9時はギリギリ。

★小浜(217km)からゴールまで、みなさん、どのくらい時間がかかっているのか?

完踏した26名、全員の時間を調べた(右グラフ)。

 ●一番多いのが20時間台、13名(50%)。

 ●一番速い人は16時間台で走っている。すごい。

 ●平均時間は20時間強。

 ●20時間半かかるとすると、小浜を20時半に出ないと間に合わない。

   ◆ 小浜からゴールまで20時間強かかるので、小浜は20時半までに再スタートするのがベスト。21時はギリギリ。

★睡眠時間はとれるか?

●小浜で2時間仮眠するつもりなら: 小浜は20時半までに再スタートしたほうがいいようですから、小浜での休憩、着替え等の時間を考えると、18時ぐらいには小浜に到着しておかないといけない。7時スタートなら、217kmを35時間以内で走る。 

20時に小浜に着いたら、もう寝る時間はない。

●小浜からゴールの間で仮眠をとるなら: 制限時間は(7時スタートの場合)21時間ある。しかし、走行時間が平均20時間半ぐらいかかっているので、寝る余裕は30分しかない。

2時間も寝たいのなら、起きてる間、18時間ぐらいのスピードで走らないと間に合わない、おそらく、これは無理。

仮眠しただけ、起きている時は急いで進む(早歩き・ラン)しかない。

 

<まとめ>

・小浜には19時までには着いた方がいい。

・小浜は21時までにリスタートした方がいい。21時がギリギリ限度。

・島原城は8時までにスタートしたほうがいい。9時がギリギリ限度。

・平成新山エイドを通過できたら、完踏の可能性は大。

・睡眠時間をとる余裕がほとんどない(スピードランナーは別)。ゆっくり進んでたら、ほとんど寝る時間がとれなくなり、途中で睡魔にやられる。 1~2時間寝るためには、小浜に早く着くようにするしかない。もしくは、小浜~ゴールを18時間ぐらいで走るか。

・リタイヤの原因は睡魔、腰痛、脚が動かなくなった、むかつき、という方が多かった・・・各自、対策を考えときましょう 

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橘湾岸~完踏率について

2019年11月24日 12時23分34秒 | 日記

橘湾岸の結果を調べてみた。

★100kmの部

●スタート時間別の参加数(青棒)、完踏者数(赤棒)、完踏率

・0時以降は80%の完踏率、しかし23時・22時は50%。

  やはり、早くスタートした方が、完踏率がいいとは言えない。

●スタート時間別のゴールの時刻分布

・全員が14時~16時台にゴールするのが理想ですが、なかなかそうはいかないようです。

・2時スタートの選手は13時以前にゴールしている。赤枠は12時間を切っている選手です。これらの方は3時スタートでもいいぐらいですが、0時スタートに2人もおられる。来年は2時スタートですね。

・特別速い人を除けば、だいたい14~16時台に集中しており、選手の分別がうまくいっているようです。どうやって調べておられるのか、感心します。

★276kmの部

●スタート時間別、出走者数(青棒)、完踏者数(赤棒)、完踏率

・スタートは7・10・13・16・17時以降に分かれている。早くスタートした方が完踏率はいいだろうと思えるが、調べると10時が一番悪い、25%。7時も33%しかない。

・逆に13時以降のスタートでは完踏率は50%を越えている。13時以降のスタートの方が完踏率はいい。

●年度別参加者数(赤棒)、完踏者数(青棒)、下左グラフ

・276kmは2年おきに5回開催されているが、参加者は前回までは年々増えてきたが、今回は30名ほど減少。

・原因としては今回は320kmができたため、そちらに50数名が移行したため。

・次回はさらに320kmに参加する人が増えると思われ、さらに減少するのでは。

●年度別完踏率、下グラフ右

・年々完踏率が上がっていたが、今回は39%と減少。

・320kmの開催で完踏できる人が減ったためでは。

・完踏率を上げるには、参加基準を変えるという方法もあるが・・・

  

★320kmの部

●スタート時間別完踏率

・ここでも、早くスタートすれば、完踏率が上がるというわけでもないようです。

・9時スタートは72%の完踏率なのに、7時スタートは41%しかない。

・9時は強い選手が多いということでしょう。

・320kmのスタート配分もうまくいっていると思います。さすがです。

◆ 感想: 関門時間を長くしても、完踏率が上がるというわけではないようです。

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橘湾岸320km~完踏記

2019年11月20日 11時25分27秒 | 日記

今春「橘湾岸スーパーマラニック320km」の開催が発表された。制限時間58時間(午前7時スタートの場合)というのを聞いて驚いた・・・できるわけがない。よほどのスピードランナーでないと無理だろうと思った。

●320kmという距離: 320kmというのは九州縦断の距離(高速道路で鹿児島→八幡間)に匹敵します。私はこれまで九州縦断を7回してきました(4回成功)。67時間ぐらいかかりますし、仮眠もビジネスに泊まったり、銭湯で仮眠したり、だいたい9時間ぐらい休んでいました。それを58時間で走るとなると、9時間も早く走らなければなりません。当然、仮眠の時間も数時間しか取れなくなります。数時間の仮眠で320km走れるわけがありません。「個人のマラニックとレースでは気合が違う」とは言いますが、これはあまりに違い過ぎます。このレースはもう体力の限界に挑戦するような「サバイバルレース」です。

●ワンステージ走: 全国には400km、500kmのマラニックもありますが、たいてい300kmを越すと、数回、宿泊所に泊まって、数日かけて走る「ステージ走」で行われます。今回は一気に320km走るという「ワンステージ走」です。

以前からワンステージ走の限界は何キロだろうとラン友と話すことがありましたが、橘湾岸276kmを完踏してからは「276kmが限界だろう」と言っています。320kmは276kmより44km長いだけですが、276km走ったあとの44kmは、普通の44kmとはまったく違います。足だけではなく膝、腰、首、肩など全身の筋肉に異常な収縮が起こり、さらに内臓にも異常が、めまい、胃痛などを引き起こしてきます。どう考えても、320kmはワンステージで走る距離ではありません。

●春の217kmレースの後: 320kmの参加資格はさほどきびしくはなく、同大会の217kmと100kmを完踏すれば参加資格を得ることができます。私は春に217kmを完踏して参加資格をとりました。しかし、217kmのゴール後、両大腿部の筋肉痛が強烈になり、歩くのもままならない状態になり、「これからさらに100km走るのは無理だ、320kmは走れない」と思いました。

そのため320kmの受付が始まっても、参加をためらっていたのですが、320kmは2年に1回の開催。次の開催は2年後、私は70歳になっています。それを考えると、今やっておかないと後で後悔するのではと考え、ダメもとで挑戦だけはしようと、締切り間際に申込みました。

参加する以上は絶対完踏をしたいと思い、夏から320km対策のマラニックを数回実行。6月「甘木キリンビールマラニック」、7月「湯山温泉マラニック」、8月「南九州周回マラニック322km」、9月「福岡アサヒビールマラニック」。

とくに、南九州周回マラニックで脚のトラブルもなく322km完踏できたのが自信になりました。

 11月1日早朝、長崎市内の出島表門橋公園に選手が集まった。320kmには58名がエントリー、名前をみると、萩往還250kmの常連さんが多い。スタートは7、9、11、13時に分かれ、走力によって決められます。私は7時一番スタート。7時スタートは38名。気温14度、晴れ、絶好のマラニック日和り。

今回はいろいろと作戦を考えました。春の217kmの教訓から、後半に余力を残すために、小浜(217km)までの前半はゆっくり行く「前半ゆっくり作戦」。さらに小浜での仮眠を3時間とれるように17時に到着する「3時間睡眠作戦」。ところが・・・・

●「前半ゆっくり作戦」: スタートしてすぐに稲佐山山頂(7km)でチェック。ここまでの道は自由に決めていいようになっているので、以前見つけた最短・急上り坂コースを行くことに。案の定、稲佐山には1番でゴール、こうなると調子に乗りスピードが益々アップ。鳴見ダム(33km)までトップで走行。伊王島を終え、100km地点を12時間52分で通過。川原関門(143km)は春の大会で最大の難関とされ午前4時の関門に多くの選手がアウトになった。今回は関門時間が7時に延長されたので、午前5時ぐらいに通過予定にしていたのだが3時半に到着した。急がなくてもいいのに、なぜか急いでしまう。案の定、茂木(160km)から脚のこわばりが強くなり、歩きが多くなってきた。結局、小浜温泉(217km・仮眠所)には予定より1時間も遅く到着してしまった・・・ゆっくり作戦失敗。

●「3時間睡眠作戦」: 再スタートの20時まで3時間ゆっくり寝る予定だったが、1時間遅く着いてしまい、さらに予想以上のからだの損傷があり、体調を整えるために、全身を拭いてケアして、上下着替えて、食事をしていたら、結局、20時までに1時間しか寝ることができなかった・・・「3時間睡眠作戦」も失敗に終わった。

23時までに再スタートすればいいので、もう少し寝ていてもいいのだが、過去のデータで20時以降に再スタートした選手は完踏率が悪いため、無理してでも20時にスタートしたかった。

●「歩け歩け作戦」: 小浜・南本町公民館(217km)再スタートは20時から23時まで自由にできる。320kmと276kmの選手が一緒にスタートする。

20時に再スタートしたが、選手は100名ほどしかいない。すでに半分の選手がリタイアしていた。てれっとのメンバーは7名中5名が再スタートにいた。ゴールできたのはそのうち4名だった(写真の5名)。

残り103kmは時間が21時間もあるので走らなくても早歩きだけでも十分間に合う計算だ。そこで、最後まで脚をもたせるために、走るのは下りだけにして、早歩きで進む「歩け歩け作戦」で行くことに・・・・ところが、そううまくはいかなかった。

歩くと決めると、やたら自販機に寄ったり、椅子に座って靴を直したり、汗を拭いたりして休憩するようになってきた。20kmを4時間で行く予定だったが、なんと4時間を大きくオーバーしてしまい、このペースでは関門に引っかかる可能性がでてきた。結局、遅れた時間を取り戻すために、いつものように走らざるを得なくなった。歩かずに普通に小走りでもしておけばよかったと反省・・・・「歩け歩け作戦」も失敗。

●睡魔と幻覚: 2回目の夜を迎え、深夜0時を過ぎるとさすがに眠い。寝ているのか真っ暗な所を歩いているのか区別がつかなくなってきた。気がつくと立ったまま寝ている。この100kmコースは今までに7回走って周知のコースなのだが、見る景色がいつもと違って見える。雑木林が大きなビルに見えたり、高架が突然目の前に現れたりして、道を間違えているのではと何度も地図を開いたりして、なかなか先に進めない。

途中のバス停のベンチには多くの選手が寝ていた。私も寝たかったが、関門に間に合わなくなるのではと思うと寝れなかった。走っては止まりの繰り返しでなんとか島原城(275km)に7時15分に到着。ここのギリギリタイムは8時。45分の余裕があるが、進むスピードはかなり落ちているので安心はできない。少なくとも仮眠をするような時間の余裕は完全になくなってしまった。

●腰痛・めまい: 島原城から眉山ロードの上り坂(7km)、雲仙温泉までの上り坂(10km)とすごい上り坂が続く。上り坂を前屈みで進んでいたら、腰を伸ばすと腰に痛みが出るようになった。エイドでビールを飲むと、やや腰痛が和らぐが、30分もするとまた痛くなる。さらにまた飲むと和らぐのだが、これを繰り返していたら、酔っぱらって眠くなりそうなので飲むのはやめた。

雲仙温泉エイド(304km)に着いたのは14時。残り16km下りのみ、3時間。普通なら楽勝なのだが、下りは振動が腰に響くので痛くて走れない。さらに悪いことに、休もうと腰をかがめた瞬間、強烈なめまいが起こり、すってんころりん。数回転倒した。腰をかがめるとめまい、伸ばすと腰痛でどうしようもなくなってきた。しばらく横になりたいのだが制限時間が気になって休めない。腰を手で支えて、めまいが起こらないように頭を起こして早歩き(写真)。

●最終関門: 最終関門はゴール6km手前の小浜木場集会所(314km)。ここまできて関門アウトにはなりたくない。他の選手は下りをドンドン走って行くが、走ることができず、とにかく休まず必死に進んだ。

最終関門が見えた時は思わず「ヤッター」と叫んだ。関門35分前に着いた。エイドの人に「完踏したですね、すごい、おめでとうございます」と言われた。目もうつろで相手が誰だかわからなかったが、近づいて顔をみたらXL姉さんだった(写真)。

 最終関門はクリアできたが、やはり最終ゴールテープを17時前に切りたい。残り6kmも早歩きで進んだ。下りを終え、ゴールの南本町公民館が見えてきた。ゴール手前には多くの人たちが出迎えてくれた。みんなが見ているので無理して走った。「もう少しだよ」「よくやった」「おめでとう」。ハイタッチをすると腰痛がひどくなるが笑顔で答えた。

●ゴール: 16時35分、到着。320kmは終わった、もう走らなくていい。両手を膝についてしばらく動けなかった。

ゴールゲートに立って記念撮影、まっすぐ立とうと思うのだが、腰が伸ばせない(写真)。周りからの拍手、ラン友との握手で涙が出てきた。渡されたビールを一気に飲み干した。もう最高の気分。

57時間35分!320kmは54名出走し26名完踏、完踏率48%。20位(26名中)完踏者では私が最高年齢だった。

 前代未聞のワンステージ320kmマラニック。絶対無理だと思っていたが、完踏できた。それもたった1時間の仮眠だけで、57時間半という時間で・・・なにもかもが信じられない。運が良かったとしか思えない。おそらくもう一回個人で走ったとしても、こんな記録は絶対出ないだろう、いや完踏すらできないだろう。

これで大会本部から「ハイパー金龍ランナー」の称号をいただけました。320kmは2年後にまた開催されますが、こんなきついレースはもう出るつもりもありません・・・と言いながら、無意識に再来年の11月のカレンダーを調べている自分がいるんですね。

★320km完踏してわかったこと

①睡眠: 普通に走行していると、小浜にも20時ギリギリに着いてしまい、仮眠する暇はない。後半の103kmで時々数十分寝るしかない。ある程度、スピードをあげないと、仮眠する時間がとれなくなる。

②コースアウト: やはり、深夜は道を間違えやすい。伊王島を出てから国道に入るまでの道は要注意。権現山、椛島灯台も要注意。

③筋肉痛: 腰、脚、肩に痛みが出る。そのときの対策を考えておくこと

④飲食: 脱水に要注意。胃がもたれて食欲がないときでも、塩分を必ずとる(ポカリ・OS1)。水分だけの給水は要注意。

*最後に、こんな大変なレースを開催された大会関係者に感謝です。エイドの準備は相当大変だったと思います。とても気持ちよく走れました。エイドでの会話が疲れたこころを癒してくれました。ほんとうにありがとうございました。

 

★長崎橘湾岸スーパーマラニック320km~写真アルバム

http://ultramaranic.sakura.ne.jp/xa19tatibana3203.html

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橘湾岸~276kmの意義

2019年11月14日 05時08分52秒 | 日記

橘湾岸320kmの参加資格基準は

   ①E217km部門とP103km部門を完走した方 または

   ②E217km部門とW276km部門を完走した方

となっています。これはコースを把握してもらいたいという考えからだそうです。

これが発表された時から、気になっていたのですが・・・・「276kmの完踏」が絶対条件になってないこと。

276kmを完踏できなくても、100kmを完踏すれば、320kmに参加できます。ならば、あえてきつい276kmに挑戦するより、100kmを完踏した方が楽です。

そうなると、276kmに参加しようとする人が減っていくのではないかと心配します。さらに、絶対276kmを完踏しないといけないという気持ちも薄らぐのでは。

今回の276kmの完踏率の低下の原因のひとつではなかろうか。

320kmができる前は、276kmを完踏することが、選手の最高の目標でしたが、今は、276kmよりも217kmを完踏して320kmに出ることが、目標になっています。

276kmは絶対条件に入れた方がいいような気がします。

320kmを完踏するには、276kmの完踏はしておいたほうがいいし、276kmが完踏できなくては、320kmを完踏するのは、極めて困難では。

217kmの完踏だけでは、320kmの完踏はむずかしいような気がします。小浜で終わるか、小浜からさらに100km走るのでは雲泥の差があります。

ということで、参加資格は、「コースをすべて把握していること」だけではなく、さらに「250km以上のランを完踏できる脚力をもった人」を加えてはどうでしょうか。

参加条件は「217kmと276kmの両方を完踏された方」のみ。そうしたら、276km離れもなくなるのでは・・・今回のレースの結果をみて思いました。

しかし、現在の条件でも、217kmの関門をきびしくしてあるので、それをクリアできないと276kmも完踏はできないぞ、という意味にとらえれば、いいのかも・・・・また、多くの方に320kmに挑戦してもらうという意味では、今の方がいいかも

●320kmへの手順

320kmに挑戦するまでに、理想としては、まず100km完踏、次に217km完踏、これで320kmの参加資格がとれる。

次に276kmを完踏して、250km以上を1回体験しておく、そして320kmに挑戦が理想的。

私は100km、276km、217km、320kmの順でした。

いきなり276kmに参加しましたが、萩往還250kmの経験がありましたので、なんとかいけました。それでも、最後の320km挑戦はビビりました。

今までに九州縦断(鹿児島中央駅→博多駅)を7回やりました(3回は失敗)。距離は310kmほどありますが、いつも67時間ぐらいかかっていました。仮眠も途中で合計9時間ぐらいはとります。それでも、最後は眠いですし、ゴールは大変です。

今回の橘湾岸320kmは、制限時間58時間(7時スタート)ですから、9時間も早いです。これは私にはとうてい無理ではないか、という不安がありました。

結局、仮眠1時間、走行時間57時間半で320km走れましたが、個人で走るのと、大会では気の持ち方が違うのでしょうか。いまだに、完踏できたことが信じられません。

320km終わって10日ほど経ちましたが、足腰、睡眠などにまだ影響が残っています。かなり、体を痛めたようです。

320kmはワンステージの限界の距離です・・・いや、限界を越してます・肉体の限界に挑戦しているようなもの・・・・276kmが限界では・・・・しかし、今、再来年の11月のカレンダーを調べてる自分がいます・・・・再来年は70歳になりますが・・・また、いい年してと言われそう・・・凝りませんね・・・

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橘湾岸320km~参加者data

2019年11月08日 08時39分14秒 | 日記

「橘湾岸320km」の結果が出たようですので、今後のために、完踏するのに役立つデータがないか、調べてみました。

●参加者の年齢分布(右グラフ参照):  

参加者は58名、完踏者は26名、完踏率44%

・やはり40歳台が一番多い。平均年齢48歳ぐらい。

・なぜか、60~65歳も9名と多い。

・65歳以上が4名で最高年齢は69歳。私は2番目でした。

・女性は8名。

 *まとめ:40歳台のパワーがある年代が多いが、320kmは忍耐力も必要、熟練の60歳台もがんばってます。

●完踏者の年齢分布(右グラフ参照):

・やはり40歳台が一番多い

・各年代完踏率を比べると

  65歳以上 50%(2名完踏) 

  60~64  11%(1名)

  55~59  40%(2名)

  50~54  50%(2名)

  45~49  41%(5名)

  40~44  54%(6名)

  35~39  76%(3名)

  35歳以下 100%(1名)  女性50%(4名)  

 *まとめ: 若い人の方が完踏率はいい。しかし、65歳以上も50%の完踏率がある。一番少ないのは60~64歳台。

●スタート時間別の完踏率(右グラフ参照)

・7時スタートは39名中15名完踏(38%)

・9時スタートは12名中8名完踏(66%)

・11時スタートは5名中2名完踏(40%)

・13時スタートは1名で完踏(100%)

・9時スタートが一番完踏率がいい

*まとめ: 早くスタートしたから、完踏率がいいかと言うとそうではない。かえって7時スタートのほうが完踏率は悪い。どのスタート時間も完踏率の大きな変化はない。要するに、大会本部の振り分けが、正確だったといえます。

●県別参加数、完踏数: 参考までに参加数の多い10県を調べてみました

・一番参加の多い県は「福岡県」14名

・その次は、大阪、兵庫、東京、長崎と続く

・完踏者が最も多いのは「東京」の4名

・完踏率が一番いいのは、東京で100%。4名参加で全員完踏

・福岡は参加は多いが、完踏者は3名、完踏率は25%

 *まとめ: 福岡県・大阪県は出走者は多いが、完踏する人は少ない。 熊本県は3名参加して2名完踏、完踏率66%と高い。その2名は共に「てれっとクラブ」。

 *東京都の人で40歳台で、9時スタートになると、完踏の可能性が高くなる、という結果が出ました!?

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橘湾岸320km~ゴール

2019年11月07日 08時04分34秒 | 日記

「長崎橘湾岸スーパーマラニック320km」~完踏できました。これで「ハイパー金龍ランナー」の称号を得ることができました。

56名スタート、26名完踏、完踏率46%。タイム57時間35分、20位。

完踏者では最高年齢。68歳。

★参加記録

今回、橘湾岸には区切りよく10回目の参加でした。ここ2年、やたら橘湾岸に参加しているようですので、過去の記録を調べてみました(右表)。

昨年までは春は「萩往還マラニック250km」に参加(15年連続)していましたので、秋の100kmだけ参加していました。

2年前の秋に273km(4回目)が開催され、特別枠で参加できるようになり参加完踏。これが、橘湾岸超ウルトラにのめり込むようになったきっかけです。

昨年で萩往還は終わり、今年の春から橘湾岸の217kmに参加完踏。これで217km、273km、100km完踏できましたので、秋の320kmに参加することができるようになり、今回参加。

ここ2年間の、橘湾岸マラニック大会への参加は、273km(2017年秋)、、100km(2018年秋)、217km(2019年春)、320km(2019年秋)と超ウルトラばかり。

若ければ、「これからドンドン超ウルトラを走るぞ」と思いますが・・・・・若くはないし、橘湾岸との付き合いをどうするかは、今のところ未定。

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