「橘湾岸スーパーマラニック」、正式には「2008長崎橘湾岸スーパーマラニック273島原半島100km」という。長い。
そもそも「橘湾岸スーパーマラニック」は長崎市をスタートして橘湾を周り、小浜町、南島原半島、島原、雲仙、小浜までの273kmの大マラニックとしてつくられたそうです。しかし、道路事情で1度にするのは危ないということで、長崎市-小浜町までの173km(春実施)と小浜町-南島原半島-島原-雲仙-小浜の100km(秋実施)のふたつに分けて行うことにしたそうです。今回はその100kmの方。
100kmマラソンはいろいろ参加してきたが、この大会は普通の大会とは違う。始めは島原半島の南半分の平地を回って、島原から57号線を通って雲仙、小浜町に帰るだけと思っていた。雲仙に上るのが多少きついかなぐらいにしか思っていなかった。
甘かった。ゴールタイムを見ればそのコースの難易度がわかる。阿蘇カルデラは10時間台、玄海100kmは12時間台、今回の橘湾岸は15時間台である。飛びぬけて時間がかかっている。マラソンというより耐久レース。
まず、スタートは深夜。電灯を持って海岸沿いの道路を走る。歩道はほとんどない。車が来るたびに避ける。一列になって走ってくださいとのことで、競争ではなく集団走。
次に坂。平成新山と七面山の間の眉山ロード。これが第1の難関。かなり急な坂が8km続く。筋肉が張り裂けそうである。そのまま雲仙に行くのかと思ったら、また平地にもどる。
そのあと今度は57号線のだらだら上りが続く。これが第2の難関。15kmも上りが続くと脚がつってくる。最後が95kmでの2km上り。ダメ押しの第3の難関。
昨年の記録みても平均が16時間前後なので、自分も16時間でゴール(午後4時)できればいいと思っていた。途中脚が痛くなったときは制限時間に間に合うかと心配したが、何とか15時間でゴールできた(てれっと仲間はF地12時間台かも、S田14時間20分、N藤14時間21分、M原・U野15時間6分・・・この中では一番遅いが昨年の記録をみると、私は8位。今年はみんな速い!)。
しかし、この大会はエイドがとても充実しており、うどん、中華粥、島原具雑煮、ざる豆腐、ぜんざい、そうめん、豚マン、白玉、杏仁豆腐、フルーツポンチ、パイナップルといろいろなものが置いてあった。ボランティアの方が作ったものもあり感激した。
またコースに雲仙の地獄めぐりが入っており観光もできた。これもほかの大会ではないことである。さらに平成新山のふもとを走れるし、眺めも最高である。
要するにこの大会は①超ハードなコースに挑戦してタイムトライアルするか②関門が17時間なので、エイド・景色を楽しみながらゆっくり周るか、の2つの楽しみ方がありそうです。今回はゆっくりでしたので、次回はタイムトライアルして・・・・と言いたいですが、私にはきつ過ぎます。思案中。
http://www2.ocn.ne.jp/~astu/xa08tatibana.html