「岳」という映画を見てきました。山を題材にしているということで・・・・・涙涙の映画でした。4分の1は泣いてました。
この作品は「ビッグコミック」の連載漫画を映画化したもの。ストーリーは雪山での遭難を救助するという内容です。
雪山の尾根を走って上る下るシーンは見ていて、自分も一緒に走りたくなりました。狭い山頂に立ってパノラマビューを満喫するシーンは先日登った御竃門山(おかまど)を思い出しました。
いろいろな遭難シーンが出てきますが、親子で登って父親が滑落して死亡、子供が泣きすがるシーンは涙が止まらなかった。
漫画を映画化したものなので、クレパスに飛び込むとか、人をかかえて壁を登るとか現実離れしたシーンもあったが、それを差し引いても楽しい映画だった。
山岳用語もいろいろ聞けて勉強になった。いくつか紹介。
①「山ラー」:山をこよなく愛する人達のこと。「ハギラー」も250k完踏者ではなく、何回も萩往還に参加し、大会をこよなく愛する人、としましょうかね。
②「バクダン」:爆弾のような低気圧。急に天候が悪化し雪崩の危険がある。前兆として風が強くなってくるようです。これから山で風が強くなったらすぐに下山することです。しかし、今まで何回も強風登山はしてきましたが・・・
③「お花摘み」:女性が山で用をたすこと。男は「キジ撃ち」というそうです。大の方も「キジ撃ち」と言うそうです。これからこう言いましょう。
④「ラク」:登っていて、誤って石をけって後ろに落としたとき、叫ぶ言葉。「楽」に聞こえそうですが・・
⑤「フォール」:人が落下すること。絶壁登山中に落石などで死亡して、途中の岩などに死体がひっかかっているとき・・・ヘリでも近づけないようなところ、では死体はどうすると思いますか・・・・崖下に落とすそうです・・・・・賛否両論あるようです
⑥「コル」:尾根と尾根の間で低くなっているところ。先日御竃門山から烏帽子岳に登ったとき、「コル」を通りました。
⑦「雪田」山の雪が解けずに残っていて、雪の原になっているところ。阿蘇の登山道路周囲がこうなっています。
主人公は世界の山岳をいくつも制覇したプロのクライマー島崎三歩、どこにも属さずフリー。いつも山にいるという設定。小栗旬の風貌は山男にぴったり。かなり練習をしたらしい、いい演技でした。
相手役は山岳救助隊の父を亡くし、自分も救助隊になった女性椎名久美。長澤まさみにはちょっと無理な配役だったのでは。スタイルが良すぎて、弱々しい。山女役には向かないような。
ラストは長澤と小栗の両方が遭難。長澤は隊長の命令を無視し、吹雪の中老人を助けに行きクレパスに落下。最後は力尽きて呼吸停止状態。小栗は助けに行こうとして雪崩に遭い生き埋め。なんとか脱出するも足を痛め歩けない、最後は力尽きて雪上に倒れる。
さて、このあとどうなったでしょうか?・・・・観てのお楽しみ
ラストの会話:
三歩「山に捨ててはいけないものは?」
久美「・・・・・ゴミと・・・・・」
三歩「・・・・・命だよ」