kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

1日練習(私だけ)3

2015-09-27 | 陸上競技
午後からは学校の練習。13時開始にしていましたから結局食事をする時間がない。これも仕方ないかなと思っています。こういうところは「無意味」なんですが。これで体調を崩したら元も子もないのです。分かってはいますが時間がなかった。それでも練習は最初から見たいという気持ちがあります。

この日は他校から来校者がいました。昨年の県の冬季合宿で指導してから試合ごとに話をしたりする選手です。県総体終了後も「自分のレースと課題」について自ら質問してきました。このことは当時のblogに書いたと思います。こういう姿勢があるから強くなれるんだと思います。夏の合宿でも指導。県新人でも大幅ベストを更新して上の大会に進みました。「先生から教えてもらったことをひたすらやっています」と言ってもらえました。もちろん、社交辞令です(笑)。分かってはいますが嬉しいですね。

この選手と県新人後に話をしました。これから自分がどのように練習をしていけば良いか?課題は何か?とひたすら質問してきました。今回の大会で県内に師匠が出した案内が配布されています。希望があれば練習受け入れをしますという文書。その話をして顧問の先生に相談するように伝えました。前任校であれば距離も近いですし、知っている選手もいるので参加しやすいとは思いますが全く知り合いのいない学校に来るのはかなり勇気が必要になります。

一応翌日に顧問の先生にこちらから連絡をしておきました。折り返し電話があり本人も希望しているし、専門的な指導を受けさせたいので練習に参加させたいとのことでした。こちらとしては師匠が提案した内容ですからどんなことがあってもやり遂げます。私ができる恩返しというのはこの程度のことしかできません。お世話になっている方々がやりたいこと、やろうとしていることを全力でバックアップするために出来ることをやります。学校の枠を取り払ってやっていく部分も必要なんだと思います。

このこともあり前日にうちの選手には文書を配布しました。文面に不安があったのでもう1人の顧問の先生に確認してもらう。その流れで国語の先生に確認をしてもらいました。趣旨だけ伝えて余計な文言は削除。練習公開をする、中学生や高校生の参加があるという部分だけを伝えました。理解してもらえるかは分かりませんが、「強化委員としての責務」を果たす事も必要です。

うちの選手を最優先します。が、こうやって来てもらった時にはやはり来客者に対応する事が増えます。選手は不満を感じるかもしれません。それでも立場と責任があります。うちの選手は基本的に毎日見ています。動きに関しても見ています。逆にこうやって少し距離を置いた時に自分達で意識して練習ができるかどうかが大切なんじゃないかと考えるようになりました。「見て指導するのが当たり前ではない」という部分です。こうやって「強くなりたい」と切実に願って行動する選手が存在するというのを感じてもらいたい。

前半は一緒に練習をしました。基本的な動き。その中にハードルに必要な要素を入れています。特別な練習ではありません。その中に意識するポイントを入れていくだけ。抜き足のつま先が下がります。この部分は絶対に修正しないといけない。これは基本です。そこの部分を修正するための練習をどうするか?本人にはしつこく伝えました。

途中からハードルアプローチ&一歩ハードル。これを繰り返します。リード脚が開く。更に踏み切った時に腰が残る。リードが開けば着地が悪くなる。踏切で腰が引けてしまうと勢いがつかない。基本的な部分の練習をしっかりとしておきたい。この日は練習を3時間としていたのでできる事が限られます。その中で学校に戻ってもできる事を徹底的にやっておく事が大切だと思います。かなりしつこくやっていきました。その中である程度のことは改善できました。何度も書いていますがまた元に戻るので繰り返しやるしかないのですが。

この子の最大の特徴は「できるようになるまで妥協せずにやる」という所です。教えてもらったことを自分で納得するまでひたすらやる。うちの選手はこの姿をどう見るのかなと思います。「特別な存在」として見ていくのか。それとも「自分にも出来る」と思うのか。これまでやってきた「自分の中の殻」から抜け出すヒントはこうやって与えています。

もし自分が逆の立場だったらどうか?全く知らない学校へ「強くなりたい」と思って足を運ぶ事ができるか。やはり強くなるためにはこうやって「積極的に動く」という部分が必要になるのです。絶対に二の足を踏むと思います。他校からわざわざ「強くなりたい」と思って電車に乗って練習に来る。その意味だと思います。同じ高校生。何が違うのか?強いからそれができるのか?いや、昨年この選手はそれほど実績はありませんでした。それでも積極的に動くことで自分で自分の人生を変えていったのです。

その話もしました。伝わるかどうは分かりません。「特別だから」ではないと思っていますが、それはあくまで私の「価値観」でしかない。私はチャンスを与えることしかできません。最後は選手次第だと思います。この選手は可能であればまた今後も来たいと言っていました。どこまで実現できるかわかりませんが。こうやって「何とかしよう」という姿勢の子は強くなる。「教えてもらえる」のが当たり前のように存在していたらそこまで考えなくなります。この違いだと思いますね。

この子が来てくれたおかげでこちらも刺激を受けました。この日の練習に関してはまた別に書きます。もう一つ書いたら終わりそう。長いな。

長くて読めないかもしれません。お時間がある方はまたお付き合いください。
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