kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

自問自答

2024-06-21 | 陸上競技

もうこれは今更なのですが。途中までかなり上手くいっていると感じていました。年度が変わったあたりから自分自身に余裕が全くなくなりました。尋常ではない仕事量。ブラック企業という話もありますが、それを越えるくらいの内容でした。実際、blogを書く時間の確保さえできない。帰ったら力尽きて寝てしまう。空き時間は全て様々な部分の対応。「空いている時間」というのがほとんどない状況でした。放課後も最初の1時間は練習に出れないことも続く。元々、タイムを計ったりすることもありませんから「動き」だけで判断する部分があります。ここも自分自身の足りなかった部分です。もっと何かを犠牲にすることができたら「グランドに行く時間」が確保できたのかもしれない。

 

県記録会の時に400選手が「四頭筋が痛い」ということで400mの出場を辞めました。本人は走りたいと言っていたのですが「無理はさせない」という判断。この時点で怪しさはありました。その2週間後に支部大会。ヨンパ選手が「足が痛い」ということでレースに出れませんでした。年明けまではかなり動いていたのですが体調不良などがあって筋力低下。そのままかみ合わないまま冬季を終える。結局、支部大会に出れないのでリレーも個人種目も経験値を積めないまま。県選手権では100の選手がリレーの直前で大臀筋が痛いということで棄権。急遽、メンバーを変更して出場する。これまでの経験上、ここまでメンバーが安定しないレースというのはありませんでした。この時点ですでに「結果」として現れていたのかもしれません。情けない話ですが。どう対応することもできませんでした。

 

そのまま負の連鎖が続いて県総体前の状況になります。不安定でした。3走を任せている選手には本当に申し訳ない部分があります。リレーメンバーが安定しない。更には県総体直前に練習を全く見ることができにあ。不安の中での県総体。さらに中国ではほとんど走っていない状態での選手を投入しなければいけない。結果、走った選手も辛い思いをしました。これだけ負の連鎖が続くと「要因」を探ることができなくなります。極めつけは100mH選手が決勝で力を出せなかったことです。ハードル種目なので当然起き得ることです。しかし、ここまで順調に来ていて「IHで勝負」と思っていた選手がIHに進めなかった。指導者として失格だと思っています謝っても謝り切れない。許されるものでもない。

 

中国大会の1日目終了後。選手に申し訳ないなという話をしました。まだ終わったわけではありません。だからこそ「ここで辞める」という選択はできない。IHを目指してやろうという状況は変わらないからです。できるだけ感情を抑えて話をしました。私が不安定になったら選手はもっと動揺するからです。これだけ歯車がかみ合わない中でどう対応すればいいのか。自分自身に問いながらの時間でした。当然ながら夜は浅い眠りしかできません。県総体の前からしっかり寝ることができない。どうやって「試合に出るか」という部分を考えていました。「勝つか」ではなく「走れるかどうか」を考えていたからです。

 

本当はもっともっとしんどいこともあります。blogには書けないことも。できれば選手と指導者の関係だけであれこれできればいいなと思っていました。全く別のことに気を取られてやっていかないといけない部分が多々ありました。なぜそこに気を配らないといけないのか分からない。「競技に集中する」ということができない。何が必要で何が必要ではないのか。そう考えると本当に「自分たちのやりたいこと」ができたのかどうか分かりません。今シーズンの前半部分に関しては「惨敗」としか言えない状況です。それに対して「批判」もあるでしょう。それはすべて私の責任です。選手が言われることは絶対に避けないといけません。

 

今の3年生が1年の時。「中学校の時に県のトップだったんだからもっと活躍しないとおかしい」「何が原因なのか」と言われたことがあります。傍から見れば「結果を出して当然」と言われるのだと思います。私自身、今の学校で指導するからには当然背負うべき責任だと思っています。その責任を果たせなかったのだから批判をされるのも当然。そうであれば「指導者」としての私にのみ批判をしてもらいたいと思います。選手は関係ありません。私の指導が不十分だったため、選手の持っている能力を最大限に引き出せなかった。取り返しのつかない「苦しい思い」「辛い思い」をさせてしまったのです。この子たちの努力を結果として実らせてあげることができなかった。このことはどのような形で謝罪しても許されるものではないと思っています。

 

「次があるから」という言葉は一切発しませんし、発するべきではないと思っています。高校生にとってIHがどれだけの重みがあるかはこれまで見てきて痛感しています。だからこそ「自分に何ができたのか」「これからどうするべきか」は問い続けないといけないと思っています。正解がどこにあるのか。これは今の私には見えません。選手や保護者に対して何をどのような形で返せるのか。せめてもの救いは「マイル」でIHに進めたことでしょうか。3月末に4分1秒で走っていましたが中国総体の準決勝で3分57秒でしか走れませんでした。これでも「IHに進んだ」ことで選手の気持ちの一部分は「救われた」のかもしれません。

 

上手く言葉にできないですし、直接的な表現ができない部分もあります。それでも記しておきたい。そう思って書いています。

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