kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

学生時代の実験

2008-03-24 | 陸上競技
150mという距離での練習について書きます。これも影響を受けている方の話が大きく関係しているのは確かですが、本気で導入する時にblogにも書いた事がある「学生時代の経験」が最大の要因です。

学生時代後半、たまたま「乳酸値測定」が出来る「ラクテートプロ」という簡易測定器を手に入れました(実験の道具を借りただけですが…)。とにかく使ってみたくてどうしたら乳酸値を上げれるかを考えました。強くなるための練習の方法を見つけようではなくて、乳酸値を上げる事がメインの理由(笑)。邪道です(笑)。
乳酸が筋肉から血液中に出て来るまで3~4分かかります。この辺りはかなりマニアックになるので興味があれば個別に。少しズレがあるのは確かです。とにかく採血も含めてRestを5分以内で実施する事で血中乳酸濃度を上げようと。300をMAXでこのRestで行ったら間違いなく2本で撃沈します。150mならいけるんじゃないかという安易な理由から実施しましたが、地獄でした(笑)。最初からMAXですから16秒ちょいで入ります。この時点でかなり来てます。それをスピードを持続させる事だけを考えて(負荷が軽い&スピードが低いと乳酸が生成されない)、5本走りましたがケツワレするわ吐きそうになるわで大事でした。大学生の男子にとってこのスピードレベルの負荷は本当に地獄でした。それでこれはひょっとしたら効果があるんじゃないかと考えていましたが、あまり確かめる時間も無く引退してしまいました。残念。

その後顧問になって2年目、国体最終の数日前「狙っているわけではないからしっかり負荷をかけておこう」とハイスピード持続=爆発的乳酸蓄積として150mを実施しました。短長に女子が多かったので先程のパターンとは少し変えて。これがまたかなりダメージが大きかったみたいで国体最終は撃沈。minamiにかなり怒られました(笑)。試行錯誤でした。この時から本当の意味の「スピード持続」について考えるようになりました。学生時代の「乳酸を溜めるため」とは少し違う部分です。

それからも色々と走練習をしながら探っていく中で、ある方から話を聞きました。ん?以前から思っていた部分と重なるものがある。が、経験則が強すぎて、本当に切り替える事がいいのかどうかかなり悩みました。まー学生時代の私の練習が正しいかどうかの判断は今ではできません。ひょっとしたらもっと違う生活が出ていたかもしれません。動きの悪さからすれば形を変えても良かったかもと今は思います。

自分の経験、他の方の経験、指導者として目で見た動きの分析から「効果」を考えた場合、150m中心に切り替えても問題はないと判断。今に至ります。

これも「考える」事で見つかってくる部分です。やはり奥が深いと思います。最初は全く目的が違う所からのスタートでしたが、試行錯誤の中で練習方法を確立していきつつあります。もちろん、まだまだですが…。先程の加速走と同様少しずつ見えて来ています。

信じてついてきてくれる選手達のためにもしっかりと情報を集め考えて最善の道を選んでいきたいと思います。

長々と書きましたがお許しをm(__)m
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予想通り

2008-03-24 | 陸上競技
昨日はかなりひどい雨でした。日付が変わる頃には止んでいたと思いますが、予想通り競技場は使えません(*_*)。もちろんグランドは水溜まりもありませんし、100%走れる状態ですがたまには引くのも必要かな~と思い遠慮して交渉しませんでした。

あまり練習が積めていなかった者は土曜の練習のダメージが残っているみたいで若干の筋肉痛の様子。グランドが使えないのもあったので加速の練習をしっかりやることにしました。以前から区間ごとに分けて動きを意識させていました。加速走の距離を少しずつ伸ばしていき「加速段階」「中間疾走」「減速区間」の3つの段階をそれぞれ意識させることで動きの改善を図ろうというものでした。当時は動きをイメージして10m加速の20m、30m加速の30m、60m助走の30mで実施していました。これは加速してピストルを鳴らしてタイムを測定する形で記録の低下を防ぐという意味合いでした。学生時代の最後の方で「100m選手のための練習」として考えたものです。これを顧問になって2年間は実施していました。

きちんと考えていたつもりですが今となっては非常に恥ずかしいと思います。意識するポイントを適切に押さえる事ができていなかったのです。だから途中からタイムを計るという方法をとっていたのだと。今は同じ距離を使いますが「流れ」を重視するようになりました。以前から実施している距離はkida先生と同じでしたが、多分前の形では意味合いが違ったと思います。単純に「ぶつ切り」で存在した区間分けでした。タイム云々よりも重視するポイントがあるのは間違いありません。7秒走からの発展型です。ここを中心として「加速段階」と「減速区間」を考えていき今のパターンにしました。細かい事を質問した事がないので今が「正しい」かどうかはわかりませんが、私なりの「答え」は見つけたつもりです。

blogに自分の未熟さを書くのはちょっと気が引けます。過去の選手も今の選手もこのblogを見る可能性がありますし、陸上関係者が見る可能性もある。「先生は良く分かってないのに指導してるのか?」と思われますからね(汗)。しかし、それが現実だと思います。世の中には「形」ばかり真似をして意味を理解しない(考えないで)練習を実施する指導者がいます。それとは私は少し違うと思っています。具体的には説明できませんが…。私自身、目指す方々の影響を受けているのは確かですが、完全に「受け売り」では意味がないと思います。今の私の考えが「正しい」かはスポーツの世界ではなかなか証明できないと思います。

少し話がそれましたが、30mずつ増やしていって150mまでやってみようと思ったのですが冒頭の話のように競技場が使えなかったので最後は(60+60)に変更。これではトータルの距離は同じでも課題とする部分が十分にできない可能性があります。だからそれに合わせた指示を出しました。何が違うかは考えたらわかるんですけどね。ガッツリ追い込むならこれで本数を増やせばかなりいけると思いますが…、今日は気持ち抑え目に(笑)

この手の話は150mという距離にもあります。また書きます。
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