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★水素ニュース★トヨタ、米ロサンゼルス港プロジェクトに投入する 燃料電池(FC)大型商用トラックを公開

2019-04-25 10:22:31 |    ★水素ニュース★

 トヨタ自動車の北米事業体である北米トヨタモーターは、米国カリフォルニア州ロサンゼルス港で開催された、貨物輸送の「ゼロ・エミッション化」を目指してロサンゼルス市港湾局が推進するプロジェクトのお披露目イベントにおいて、米トラックメーカーのケンワースと共同で開発した燃料電池(FC)大型商用トラックを公開した。今秋から、この FC 大型商用トラックを使用した貨物輸送オペレーションを開始する予定。

 同プロジェクトは、貨物輸送トラックによる大気汚染問題が深刻なロサンゼルス港やロングビーチ港において、FC 技術などを用いた貨物輸送の「ゼロ・エミッション化」を目指してロサンゼルス市港湾局が中心となって進めているもので、「ZANZEFF:Zero-and Near Zero-Emission Freight Facilities Project」と呼ばれており、トヨタは、ケンワースやエネルギー企業のシェルなどとともに参画している。

 同プロジェクトは、カリフォルニア州大気資源局より、全体費用(約 8,300万ドル)の約半分となる 4,100 万ドルの補助を受けている。これらの取り組みを段階的に進め、最終的には 500 トン以上の温室効果ガスと、窒素酸化物や PM10 などの有害物質を 0.72 トン削減することを目指す。

 プロジェクトで使用するFC大型商用トラックは、トヨタが2017年から行ってきた14,000マイル以上の走行実証で得られた知見をもとに、ケンワースのトラック「T680」をベースに用いて、パワートレーンはトヨタ「ミライ」の FC システムを応用して搭載している。航続可能距離は、平均的な 1 日の運送距離の 2 倍となる 300 マイル(約 480km)。

 ロサンゼルス港を拠点に、近隣のインランド・エンパイア地域やウィーニーミー港周辺のほか、北部のメルセド郡などのエリアで貨物輸送を行う予定。今秋から 1 台目のオペレーションを開始し、順次10 台まで拡充していく。

 


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