日立造船は、中国瀋陽農業大学(中国瀋陽市)をパートナー、南京中船緑洲環保有限公司(中国南京市)、瀋陽隆泰生物工程有限公司(中国瀋陽市)を協力企業として、国際協力機構(JICA)中華人民共和国事務所と中華人民共和国科学技術部が共同で実施する「2021 年度中華人民共和国科学技術部日中連携事業」に「農畜産廃棄物からの資源循環システムの実用化研究」をテーマに応募していたが、このほど採択され、中国遼寧省政府の協力のもと、同省瀋陽市において農畜産廃棄物処理の実証事業を行うことが決定した。
同日中連携事業は、中国における「環境(省エネルギー含む)」「医療」「防災」の課題解決に貢献することおよびこれらの課題解決に貢献できる技術を有する日系企業と中国側パートナー(研究機関や大学など)が協力し、中国国内で実証試験の実施などを通じて産業化を目指し、中国の課題解決に貢献するとともに日系企業の中国ビジネス展開の促進を目的とするもの。
同社は本採択を受け、同社が有する畜ふんからのリン回収技術である「EFCaR(エフカル、Energy Free Carbonizing for Resource recovery)システム」を活用した農畜産物廃棄物処理の実証事業を 2021 年度から 2024 年度まで行う。
日立造船は、2009 年から畜産廃棄物の資源循環型技術の研究開発を開始しており、2014 年には農林水産省の公募事業において宮崎県小林市で実証事業を行い、エネルギー自立型炭化システムEFCaR システムを開発しました。EFCaR システムは、廃棄物が保有するエネルギーを利用して連続的な炭化処理を実現する省エネ型の廃棄物処理技術。
また、同技術は、廃棄物中に含まれるリン等の栄養素が可溶性を伴った状態で炭化物に濃縮できることを特長としている。
同実証事業では、循環型経済・脱炭素型事業の創出を目的としており、処理量 4.8t/日の実証設備を建設し、EFCaR システムの個別効果(化学物質分解、CO2低減、次世代型炭化物肥料)の検証や、将来的な事業化および普及を念頭においた EFCaR システムの事業展開に係る現地導入体制、サプライチェーン等の実現可能性を確認するもので、得られた炭化物の認証や設備の認定を得ることを目指す。<日立造船>
同社は本採択を受け、同社が有する畜ふんからのリン回収技術である「EFCaR(エフカル、Energy Free Carbonizing for Resource recovery)システム」を活用した農畜産物廃棄物処理の実証事業を 2021 年度から 2024 年度まで行う。
日立造船は、2009 年から畜産廃棄物の資源循環型技術の研究開発を開始しており、2014 年には農林水産省の公募事業において宮崎県小林市で実証事業を行い、エネルギー自立型炭化システムEFCaR システムを開発しました。EFCaR システムは、廃棄物が保有するエネルギーを利用して連続的な炭化処理を実現する省エネ型の廃棄物処理技術。
また、同技術は、廃棄物中に含まれるリン等の栄養素が可溶性を伴った状態で炭化物に濃縮できることを特長としている。
同実証事業では、循環型経済・脱炭素型事業の創出を目的としており、処理量 4.8t/日の実証設備を建設し、EFCaR システムの個別効果(化学物質分解、CO2低減、次世代型炭化物肥料)の検証や、将来的な事業化および普及を念頭においた EFCaR システムの事業展開に係る現地導入体制、サプライチェーン等の実現可能性を確認するもので、得られた炭化物の認証や設備の認定を得ることを目指す。<日立造船>