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●科学技術ニュース●凸版印刷、DeNAとアバターの真正性付与/証明の実証実験を実施

2022-11-15 09:34:18 |    情報工学
 凸版印刷は、DeNAと共同で、メタバース空間におけるアバターの真正性付与/証明に関する公開実証実験を実施する。
 
 具体的には、DeNAが開催するメタバースイベント「Mobage 3D Park」の参加者が、凸版印刷が提供するアバター生成管理基盤「AVATECT」を活用して、真正性情報をアバターに付与できるようにする。
 
 同実証を通じて、凸版印刷は、コンテンツホルダーが抱えるメタバース活用の課題である、アバターの不正コピー防止を始めとした著作権保護効果や、真正性付与アバターの挙動に関する技術検証などを実施する。

 メタバース市場への関心が急速に高まる中、国際的な倫理規定や新たな技術に対するルール策定が進んでいないことに起因したリスクがメタバース普及の大きな課題になっており、匿名性の高いキャラクターアバターの不正利用や、バーチャル店舗における店員や窓口職員などの接客業務におけるなりすまし等の、新たなリスクが考えられる。

 このような中で凸版印刷は、アバター本体の管理や本人認証に加え、アバターに電子透かしや、NFT(非代替性トークン、Non-fungible token)を付与する、アバター生成管理基盤「AVATECT」を2022年2月に開発。メタバースに参加する個人や企業に安全/安心な体験や経済活動の場を提供することを目指している。
 
 この度、DeNA が運営するSNS「Mobage(モバゲー)」で提供しているアバターを、メタバース空間で利用できるイベント「Mobage 3D Park」がオープン。同イベントの中で「AVATECT」の公開実証実験を行う事で、コンテンツホルダーのメタバースビジネスにおける課題抽出や、その課題に対する「AVATECT」の有用性を検証。

 同実証では、ユーザーが、あらかじめダウンロードしたアバターを「AVATECT」に登録し、電子透かしによる真正性情報を付与するなどした後、「Mobage 3D Park」に参加することで、アバターの流出/改ざんを抑止できたかなどの具体的な効果を検証する。<凸版印刷>
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