“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「身近なプラスチックがわかる」(西岡真由美著/技術評論社)

2021-01-22 09:39:08 |    化学

 

<新刊情報>

 

書名:身近なプラスチックがわかる

監修:岩田忠久、齋藤勝裕

著者:西岡真由美

発行:技術評論社(ファーストブックシリーズ)

 レジ袋の有料化にはじまり、プラスチックについてよく耳にするようになった。そもそもプラスチックとはどのようなものなのか? 私たちの生活に密着しているプラスチックについて、実はあまりよく知られていないのではないか?プラスチックからどのような製品が生まれ、使用されているかを知り、環境に配慮した最新のプラスチック技術についてもイラストを交えながら解説。さらに、プラスチックのリサイクル事情、マイクロプラスチック、海洋プラスチックごみ問題についても考え、今後どのようにプラスチックと付き合ってゆけばよいのかを知るための糸口となる一冊。

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●科学技術ニュース●京都大学など、世界一構造秩序のあるガラスの合成と構造解析に成功

2021-01-22 09:38:37 |    化学

 京都大学、物質・材料研究機構、バース大学、早稲田大学、東京工業大学、岐阜大学、弘前大学、東京大学、琉球大学、ラウエ・ランジュヴァン研究所、筑波大学、オークリッジ国立研究所、ラザフォードアップルトン研究所、理化学研究所、ノルウェー科学技術大学、産業技術総合研究所、立命館大学、高輝度光科学研究センターからなる国際共同研究チームは、世界一構造秩序のある永久高密度シリカ(SiO2)ガラスの合成に成功し、その構造を大型放射光施設SPring-8をはじめとする量子ビーム施設を横断的に利用して明らかにした。

 また、ガラスの原子の動き方が密度だけではなく構造にも大きく影響されることを発見した。

 そして、パーシステントホモロジーをはじめとするトポロジカル解析により、その構造秩序は、ガラスに存在する原子のつながったリングの形が圧力と温度により変形しつつ形成されることによることをつきとめた。

 同研究により、ガラスを作る圧力と温度を精密に制御すれば、ガラスの構造を自在に操れることが示され、高屈折ガラスや高強度ガラス、高性能光ファイバーの合成に新たな道を切り拓いた。(理化学研究所<理研>)

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「情報システムデザイン」(高橋真吾、衣川功一、野中 誠、岸 知二、野村佳秀著/共立出版)

2021-01-22 09:38:15 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:情報システムデザイン~体験で学ぶシステムライフサイクルの実務―~

著者:高橋真吾、衣川功一、野中 誠、岸 知二、野村佳秀

発行:共立出版

 同書では情報システムの開発ライフサイクルについてユーザの立場から、基本的な要素技術の演習を通して体験しながら学ぶ。情報システムのユーザにとって役立つシステムのデザインを実現するために、ユーザが情報システム開発者とのコミュニケーションができることを目標としている。情報システム開発プロセスを学ぶ学生はもちろん、情報システム開発の初心者や企業の情報システムの利用者等を対象としている。仮想的なWEB販売会社の業務改善を例題にして、企業の業務プロセスの分析から、情報システムへの要求仕様の定義、システムの設計、プログラミング、テスト、および運用に至るまでの企業の情報システム開発過程の主なステップを実際の演習を通じて解説し、初心者が情報システム開発のプロセス、システムライフサイクルの基本事項を実務的な側面から体験できるように構成されている。 

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