“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書<新刊情報>●「異常気象で読み解く現代史」(田家 康著/日本経済新聞出版社)

2016-06-23 08:22:59 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:異常気象で読み解く現代史

著者:田家 康

発行:日本経済新聞出版社

大飢饉、「核の冬」、温暖化。現代は人類の行為が地球環境に影響を与える時代だ。異常気象の背景にある人為の影響を明らかにする。

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★バイオニュース★理研、半炭化バイオマスを用いた土壌改良の包括的評価法構築

2016-06-23 08:22:35 |    ★バイオニュース★

 理化学研究所(理研)の国際共同研究グループは、「半炭化バイオマスを用いた土壌改良の包括的評価法」を構築し、土壌の持つ物理学的・化学的・生物学的特性が植物の初期生長に与える影響を解明した。

 国際共同研究グループは、落葉植物のヤトロファ生育時の剪定で廃棄される枝や葉から半炭化バイオマスを作製した。半炭化バイオマスとは、生のバイオマスと木炭の中間の特性を持つもの。

 半炭化バイオマスを用いて土壌改良を行い、土壌特性の変化および植物の初期生長への影響について調べるために、包括的な評価法を構築した。

 複合オミクス解析の結果、半炭化バイオマスを用いた土壌改良によって、土壌の団粒構造や保水能力が向上し、植物の茎や根の初期生長が促進されることが明らかとなった。

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★科学技術ニュース★東工大とNICT、高周波圧電共振器の課題を解消する回路技術を開発

2016-06-23 08:22:06 |    電気・電子工学

 東京工業大学科学技術創成研究院未来産業技術研究所の伊藤浩之准教授、益一哉教授らは、情報通信研究機構(NICT)と共同で、高周波圧電共振器を位相同期回路(PLL)に用いるための新しいアルゴリズムと回路技術を開発した。従来のPLLに比べ、低雑音かつ優れた性能指数(FoM)で動作することを確認した。

 この技術により、従来の無線モジュールで小型化・低コスト化のネックになっている水晶発振器を高周波圧電共振器に置き換えることができ、IoT時代に向けた無線通信システムの小型化・低コスト化・高速化に大きく貢献できる。

 高周波圧電共振器は小型で集積化でき、Q値に優れており、これを用いた発振器は優れたジッタ特性を有する。高周波圧電共振器は水晶共振器に比べ共振周波数のばらつきや温度依存性が大きいことが課題だったが、新規のアルゴリズムであるチャネル調整技術を用いたPLLの開発により課題を解決した。

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●科学技術書<新刊情報>●「森を食べる植物」(塚谷裕一著/岩波書店)

2016-06-23 08:21:43 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:森を食べる植物~腐生植物の知られざる世界~ 

著者:塚谷裕一

発行:岩波書店
 
 タヌキノショクダイ、ヒナノシャクジョウ……。植物図鑑の中でも異彩を放つ腐生植物。透明感あるその姿は、キノコからの「略奪」の賜物である。そしてキノコたちの栄養源はといえば、背後の豊かな森なのだ。腐生植物に深い思い入れをもつ著者が、その奇妙な生態をいきいきと紹介するとともに、新種探しの旅へと読者をいざなう。カラー写真満載。

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