“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

■科学技術書<新刊情報>■「生命の惑星」(C・H・ラングミューアー他著/朝倉書店)

2015-03-19 08:08:23 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:生命の惑星~ビッグバンから人類までの地球の進化~

著者:チャールズ・H・ラングミューアー、ウォリー・ブロッカー

訳者:宗林由樹

発行:京都大学学術出版会

 さまざまな生命を育む地球は,どのようにして生まれ,現在のような豊かな環境を作り出したのだろうか? 地球と同じような「生命の惑星」は他にも存在するのだろうか? 同書は,ビッグバンによる宇宙の創生から,太陽系の誕生,地球の進化,人類文明の台頭に至るまでの137億年の地球の歩みを辿る壮大な物語である。また,この物語を明らかにするために科学者たちがいかに考えて理論を組み立てたか,またその理論はどれほど信頼できるのかを,予備知識のない読者にも理解できるよう丁寧に解説する。

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■科学技術ニュース■東北大学など、超硬物質ダイヤモンドと窒化ホウ素の接合界面の原子構造を特定

2015-03-19 08:08:01 |    化学

 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の幾原雄一教授らのグループは、物質・材料研究機構(NIMS)およびファインセラミックスセンター(JFCC)と共同で、最先端の超高分解能走査透過型電子顕微鏡と第一原理計算手法を駆使し、最も硬い物質として知られるダイヤモンドと、ダイヤモンドの次に硬い立方晶窒化ホウ素同士の接合界面の原子構造、結合メカニズムを、原子レベルで決定することに初めて成功した。

 同グループは、近年の原子分解能走査透過電子顕微鏡法の技術革新と第一原理による大規模な理論計算を併用することによって、ダイヤモンドと窒化ホウ素の接合界面では、炭素とホウ素が結合していることや、転位と呼ばれる欠陥が特徴的な構造をとっていることを明らかにした。

 今後、同研究を起点にし、このような欠陥構造の形成を制御することで、デバイス材料の特性向上や格子欠陥構造を活用した新規デバイスの設計、新機能材料の研究開発につながることが期待される。

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