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“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Python科学技術計算<第2版>」(Christian Hill著/東京化学同人)

2024-02-23 09:40:38 |    化学



<新刊情報>



書名:Python科学技術計算<第2版>~物理・化学を中心に~

著者:Christian Hill

訳者:大窪貴洋、松本洋介、飯島隆広、堀田英之

発行:東京化学同人

 【訳者序より】同書は、物理化学者である Christian Hill の物理・化学・生物にわたる幅広い知識をPython と見事に融合した内容となっている。おもな対象は、物理や化学へのPythonの応用を目指す中級者である。翻訳の過程で,講義に関連した例題や問題と数多く遭遇した。これらの問題は、物理や化学を専攻している人にとって、学んだことを具体化する点で興味深く学習を進められることと思う。数式をプログラミングして可視化する作業を通じて、抽象的な概念が一気に身近になる。一方、物理や化学研究のためにPythonを指導する側からみても、講義で扱いたい優れた演習が散りばめられており、課題作成にとても役立つであろう。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「スキルアップ有機化学」(Mark C. Elliott著/東京化学同人)

2024-02-22 09:31:40 |    化学



<新刊情報>



書名:スキルアップ有機化学~しっかり身につく基礎の基礎~

著者:Mark C. Elliott

訳者:岩澤伸治、豊田真司

発行:東京化学同人

 正しい習慣を身につけて、よくあるまちがいを完全攻略。あらゆる反応に応用できる基礎の基礎を徹底解説。有機化学の基礎を学ぶ上でつまずきやすい内容を、教科書には書いていない別視点から考え直す独習書。有機化学の習得に必須の基本事項に内容を絞り、学生の目線に立ってとことん懇切丁寧に解説した初心者必携の副読本。初心者がどのように有機化学に取組み、その習得に努めればよいか、そしてどのような誤りをしやすく、それに対してどうすれば直せるのか、という点を強く意識して解説。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「よくわかる化合物命名法」(荻野 博、笠井香代子、柘植清志著/丸善出版)

2024-01-24 09:39:47 |    化学



<新刊情報>



書名:よくわかる化合物命名法~IUPAC勧告(無機2005, 有機2013)準拠~

編著:荻野 博

著者:笠井香代子、柘植清志

発行:丸善出版

 化合物命名法は、IUPAC(国際純正・応用化学連合)の勧告に原則として則るのが国際的なルールである。だが命名法はその性質上、膨大で無味乾燥になりがちであり、初学者が全体像をつかむことは難しい。同書は、日本化学会 命名法専門委員会の委員長を長く務めている著者が中心となり、最新のIUPAC命名法の要点と注意点をわかりやすくコンパクトに解説。問題も多数掲載しており、理解を深めることができる。無機化学命名法は2005年に、有機化学命名法は2013年にそれぞれ大改訂がなされ、特に有機では化合物のIUPAC名のつけ方が大きく変更されるなどの変化があった。同書は、それら最新のIUPAC命名法の最適な入門書である。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「手で解く量子化学 II」(中井浩巳著/丸善出版)

2024-01-22 09:37:57 |    化学



<新刊情報>



書名:手で解く量子化学 II~電子相関法・密度汎関数理論 編~

著者:中井浩巳

発行:丸善出版

 量子化学計算プログラムの進歩は目覚ましく、いまや化学研究において不可欠なツールとなっている。一方、プログラムに実装されている内容は、量子化学の教科書で述べられる「解析的な定式化」とは大きく異なり、その理論的背景を理解するのは難しい。同書は、量子化学計算プログラムで用いられている作業方程式(working equation)を実際に「手で解く」ことで、その理論的背景の理解を目指した書籍。II 巻では,定量性を高めるために欠かせない電子相関の理論を、多数の演習問題や「手で解く課題」とともに解説する。近年多用されている密度汎関数理論(DFT)については第5章で取り上げる。また、巻末に掲載された問題の詳解は、読者の理解を大いに助けるであろう。著者による長年の大学院教育の成果を凝縮した、渾身の一冊。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「理工系学生のための基礎化学 化学熱力学編 」(沖本洋一、小松隆之著/化学同人)

2023-12-15 09:33:18 |    化学



<新刊情報>



書名:理工系学生のための基礎化学 化学熱力学編  

著者:沖本洋一、小松隆之

発行:化学同人

 東京工業大学の1年生必修の化学教科書の化学熱力学編が一般読者にも公開。同書は熱力学第一の法則と第二の法則に基づいて熱力学を整備・展開し、エントロピー、ギブズエネルギー、化学ポテンシャルなどの新概念がさまざまな熱現象をいかに説明するかを明らかにする。付録に反応速度論を掲載。熱力学的論理や考え方の対象を身近な化学の熱現象(化学反応におけるヘスの法則、クラペイロンの式、化学平衡定数、ルシャトリエの原理、沸点上昇、凝固点降下など)に焦点を絞って解説。各章には練習問題(解答解説付き)と章末問題があり、理解の確認ができる。化学科の教員による執筆で、化学熱力学のエッセンスが凝縮されている。4学期制に使いやすい。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「理工系学生のための基礎化学 量子化学編」(大島康裕著/化学同人)

2023-12-12 09:33:58 |    化学



<新刊情報>



書名:理工系学生のための基礎化学 量子化学編~東京工業大学の1年生の化学教科書の量子化学をコンパクトに収録~

著者 大島康裕

発行:化学同人

 東京工業大学の1年生必修の化学教科書の量子化学編が一般読者にも公開。同書では化学現象を微視的根本原理に基づいて理解する学問である量子化学の基礎を解説する。全7章構成。まず、量子力学の基礎原理を学習し、波動関数の意味と性質を理解する。次に、粒子の1次元・2次元・3次元運動について、量子力学的取り扱いに習熟する。そして、ここまでの基礎知識をもとに、原子内での電子の運動を理解する。最後に、量子力学における近似法を利用することにより、分子の電子状態や結合性について量子論的描像を得る。各章には練習問題(解答解説付き)と章末問題があり、理解の確認ができる。化学科の教員による執筆で、量子化学のエッセンスが凝縮されている。4学期制に使いやすい。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「元素手帳2024」(化学同人編集部編/化学同人)

2023-12-07 09:31:14 |    化学



<新刊情報>



書名:元素手帳2024  

編者:化学同人編集部

絵:寄藤文平

発行:化学同人

 いにち、元素に親しめるスケジュール帳。好評既刊書「元素生活 完全版」に登場するキャラクターをはじめ、元素のウンチクや科学者の名言などが随所に散りばめられている。元素の資料集としての情報量はもちろん、手帳としての使いやすさにもこだわっているので、小学生から大人の方まで幅広く、男性にも女性にもおススメ。2024年も元素手帳のテーマは、引き続き「元素×歴史!」元素を100倍楽しめる! 好奇心をくすぐるディープな元素エピソードをご堪能ください。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「機械学習による分子最適化」(梶野 洸著/オーム社)

2023-11-08 09:33:01 |    化学



<新刊情報>



書名:機械学習による分子最適化~数理と実装~

著者:梶野 洸

発行:オーム社

 機械学習を用いた新規分子構造の生成や最適化にまつわる技術について、基礎理論から実装まで一気通貫して解説。同書は、機械学習の初学者であっても分子構造の生成モデルや分子構造の最適化手法を理解できるように、機械学習の基礎から分子構造の生成モデルや最適化手法にいたるまでを体系的にまとめた書籍。さらに、機械学習に関する技術はプログラミングを通じて実践することでより理解が深まるものであるため、数理的な内容だけではなく、Pythonによる実装を織り交ぜて説明している。分子構造の生成モデルや最適化手法に関する基礎知識を得ることができるだけでなく、それらを実践に活かすところまで習得できる。また、分子構造を取り扱うための手法や、特有の事情についても詳しく説明しているので、機械学習の研究者が分子構造を取り扱った研究を始めたい場合にも参考になる。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「化学で世界はすべて読み解ける」(左巻健男著/SBクリエイティブ)

2023-11-02 09:57:04 |    化学



<新刊情報>



書名:化学で世界はすべて読み解ける~人類史、生命、暮らしのしくみ~

著者:左巻健男

発行:SBクリエイティブ(SB新書)

 同書では、この世界を構成する主要な物質・素材を取り上げている。章ごとに、生活に密着した視点からのみなさんの問いに答えるような、各物質・素材の歴史的変遷やサイエンスメカニズムをわかりやすく紐解いていく。【目次】1章 水 「氷は0℃」と思っていませんか? 2章 水と衛生 古代ローマ人のお風呂愛はお湯より熱かっ!? 3章 火 「大気」と「空気」はどう違う? 4章 金属 小魚にはカルシウムは含まれていな!? 5章 セラミックス 粘土を焼くと、なぜ硬い土器になるの? 6章 ガラス クレオパトラもガラスビーズを眺めていた? 7章 ダイナマイト 家庭用コンロのガスが臭いのはなぜ? 8章 染料 アイシャドーと口紅、化粧品はどこで生まれた? 9章 医薬品 使いすぎるとどの抗生物質も効かなくなるって、ホント? 10章 農薬 世界80億人の命を、化学肥料が支えている? 11章 合成繊維 ストッキングの糸は、細いのになぜ強いのか? 12章 プラスチック 紙おむつの吸収力がすごいのはどうして? 13章 石油 石油、ガソリン、灯油、軽油、重油……違いは何?
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「哲学は化学を挑発する」(落合洋文著/化学同人)

2023-09-15 10:02:53 |    化学



<新刊情報>



書名:哲学は化学を挑発する~化学哲学入門~

著者:落合洋文

発行:化学同人

 化学とは何だろう? 哲学の眼から見える化学とは? 個別的、具体的な問題を追求する化学に対し、哲学は熟慮や内省によって全体を俯瞰する。同書では、両者をつなぐ「化学哲学」の可能性を議論し、化学に対しても哲学に対しても、新たな知見を提供する。月刊「化学」好評連載「化学者のための哲学 哲学は化学を挑発する」を大幅に加筆・修正し、待望の書籍化。【目次】 第Ⅰ部 化学の哲学を発掘する 第Ⅱ部 化学の歴史的、哲学的な背景 第Ⅲ部 化学では解けない化学の問題 第Ⅳ部 哲学の問題を化学から見ると 第Ⅴ部 哲学と化学の、これから
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