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“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「表面処理が一番わかる」(小柳拓央著/技術評論)

2024-07-10 09:54:53 |    化学



<新刊情報>



書名:表面処理が一番わかる

著者:小柳拓央 

発行;技術評論社(しくみ図解シリーズ)

 金属の板材などの素材を加工する場合、素地のままで製品にすることはほとんどなく、防錆・防食、耐摩耗性の付加、機能の向上、外観や質感を高めるなどの目的で塗装やめっき、化成処理、アルマイトなどの表面処理が施される。同書は、工業製品の大半を占める金属材料の表面処理に絞って解説することで、表面処理の全体像をつかむことができる。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「基礎 界面とコロイドの化学」(類家正稔著/東京電機大学出版局)

2024-07-04 09:33:54 |    化学



<新刊情報>



書名:基礎 界面とコロイドの化学

著者:類家正稔

発行:東京電機大学出版局

 化学を専攻する学生のために書かれた界面化学およびコロイド化学の入門書。理解が深まるよう家庭でもできる実験課題を用意。界面化学を身近に感じる工夫を凝らした。界面化学特有の数式の証明や導入を丁寧に解説。その他必要となる数学公式や物理定数表を付録に掲載。直感的な理解を促すため図表や写真を豊富に掲載。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「最強に面白い 周期表」(桜井 弘監修/ニュートンプレス)

2024-07-02 09:34:08 |    化学



<新刊情報>



書名:最強に面白い 周期表~小さいけれど本格派! 史上最強の完全元素図鑑!!~

監修:桜井 弘

発行:ニュートンプレス(ニュートン超図解新書)

 ロシアの化学者のドミトリ・メンデレーエフ(1834~1907)は、化学の教科書を執筆しながら、元素をどのように紹介したらいいだろうかと考えていた。「次々に発見される元素をどう整理するか」という問題は、当時の化学者たちの議論の的となっていた。発見された元素を軽い順番に並べてみたところ、何らかの規則性がひそんでいるようだったからである。そこでメンデレーエフは、元素を一つ一つカードに書いて並べて、元素を紹介するのに都合のよい並びを探した。そして1869年、ついに決定版といえる元素の一覧表を発表した。それが、世界ではじめての元素の「周期表」である。同書は、周期表と全118種類の元素を、楽しく学べる1冊。“最強に”面白い話題をたくさんそろえたので、どなたでも楽に読み進めることができる。周期表に並んでいる118種類の元素が、きっと身近に感じられるはず。どうぞお楽しみください。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「文系にもわかる 一気読み! 化学入門」(平山令明著/エクスナレッジ)

2024-05-20 09:41:01 |    化学



<新刊情報>



書名:文系にもわかる 一気読み! 化学入門

著者:平山令明

発行:エクスナレッジ

 化学が苦手な人も、挫折した人も、これから化学を学びたい人も必読の一冊。同書は、多くの書籍で誰よりも化学をわかりやすく説明してきた著者だからこそ実現した、通読して理解できる化学の入門書。この世界のさまざまな物質は、どのように成立ち、どのように変化するのか-化学の要点を基礎から順序立てて説明し、複雑な化学式を覚えなくても、原子や分子、結合、エントロピー、エンタルピーなどについて正しく理解を深めることができる。一見、多様で複雑に見える物質世界の根底にあるルールとは何か?それにより生命活動を含めた多くの現象が一気に理解できるようになれば、化学がもっと面白くなる。【著者】平山令明 1948年、茨城県生まれ。1974年、東京工業大学大学院修了。ロンドン大学博士研究員、協和醗酵工業(株)東京研究所主任研究員、東海大学開発工学部教授、東海大学医学部教授、東海大学糖鎖科学研究所所長、東海大学先進生命科学研究所所長を経て、2022年から東海大学医学部客員教授。理学博士。現在のおもな研究課題は、コンピュータ科学を駆使した、より効果的で、より安全な医薬品の開発。さらに、人間のQOL向上につながる有用物質の探索・創製にも興味を持って研究活動を展開している。著書に『「香り」の科学』『暗記しないで化学入門』『熱力学で理解する化学反応のしくみ』『分子レベルで見た薬のはたらき 第2版』『はじめての量子化学』(いずれも講談社ブルーバックス)、『教養としてのエントロピーの法則』(講談社)などがある。
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●科学技術ニュース●日立造船、オマーンでのメタネーション(メタン合成技術)実証に関する覚書を締結

2024-05-08 09:35:43 |    化学
 日立造船および同社の100%子会社であるHitachi Zosen Inova AG(スイスHZI)は、このほど、オマーン政府や日本の商社などが出資するオマーン国のLNG事業会社Oman LNG LLC(オマーンLNG)と、「メタネーション(触媒を充填した反応容器内で水素と二酸化炭素を反応させ、天然ガスの主成分であるメタンを合成する技術)の事業化に向けた協力覚書」を締結した。

 オマーンは、日本と同じく2050年までに温室効果ガス排出量ネットゼロ達成を目指しており、両国政府は2022年12月に「水素・アンモニア及びメタネーションを含むカーボンリサイクルに関する協力覚書」を交わしている。

 今回の覚書は、両国間の協力覚書に基づいた取り組みとなり、オマーンLNGが保有するLNGプラントにメタネーション装置を実装し、CO2の資源化を目指すもの。

 オマーンLNGは、既存LNGプラントの隣接地に小規模なパイロットプラント(メタネーション装置および水電解装置)を建設し、1,200N ㎥/hの合成メタン(e-methane)を生産する予定。

 同覚書の締結にあたっては、同社および HZIのメタネーションに関する知見や実績の他、メタネーションに必要な水素を製造する水電解技術や水処理技術、大型プラントを建設する EPC(Engineering(設計)、Procurement(調達)、Construction(建設))能力を同社グループが有し、全体システムの最適化を図ることができることが高く評価された。

 なお同社は、経済産業省・資源エネルギー庁が2024年1月に公募した「令和6年度「産油国石油精製技術等対策事業費補助金(石油天然ガス権益・安定供給の確保に向けた資源国との関係強化支援事業に係るもの)」」に採択されており、同覚書のパイロットプラントの基本設計と商業化検討については当該補助金を活用する。

 同社グループは、中東において水処理プラント建設で豊富な実績を有している。また、現在は、HZIを通じてごみ焼却発電プラントの分野でも中東に貢献している。

 国内外でメタネーションおよび水電解に関する事業実証や社会実装の機会創出を目指す中、環境事業の中東へのさらなる展開を図り、日立造船とHZIのそれぞれが有するメタネーションおよび水電解技術の連携を深め、グループの力を結集して同件に取り組む。<日立造船>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「生命の科学」(芝崎誠司著/三共出版)

2024-04-15 09:45:24 |    化学



<新刊情報>



書名:生命の科学~くらしと健康の化学・生化学~

著者:芝崎誠司

発行:三共出版

 同書は、生命科学の中で身近で注目度の高いキーワードを中心に紹介し、背景となる「化学・生化学」の基礎知識をわかりやすいイラストとともに解説。生命科学とその関連分野を理解する「とっかかり」を学べる入門書。くらしの中の化学を解説した前半の基礎化学編(1~8章)と、健康と生化学について解説した後半の生化学編(9~16章)の全16章で構成。大学や専門学校における「化学入門」や「生化学入門」の講義の教科書としても使いやすい構成となっている。【内容】<前編>化学入門 物質の基本 水と生命 金属 気体 食品 生活の中の素材~合成品と天然物 微生物と物質 薬と毒 <後編>生化学入門 代謝とホメオスタシス アミノ酸・タンパク質 酵素 糖質 脂質 タンパク質 遺伝子 医療と生化学
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「新版 基礎物理化学」(勝木明夫、伊藤冬樹、手老省三著/三共出版)

2024-04-05 09:32:39 |    化学



<新刊情報>



書名:新版 基礎物理化学~能動的学修へのアプローチ~

著者:勝木明夫、伊藤冬樹、手老省三

発行:三共出版

 物理化学の基礎事項を下記の要領でまとめた最新のテキスト。新版では,読者の方々から頂いたご意見などを取り入れて各章の内容およびAppendixを充実するとともに、物理化学の袖象的な概念を理解してイメージを持つための、より分かり易い表現とした。◇ 全体・各章の内容を一目でわかるようにチャートで示す◇ 各節ごとに, 学習目標を明示 ◇ 理解を深めるために, 学習目標に沿った演習問題を解くことを重視 ◇ 巻末にルーブリック表により評価基準を示す ◇ 学習目標と評価の対照を表示する ◇ 発展的な課題や演習問題の詳しい解答をWEBに掲載【目次】原子の電子構造 化学結合 物質の状態 熱力学第一法則 変化の方向とGibbsエネルギー 物質の相平衡(ΔGの応用 1) 化学平衡(ΔGの応用 2) 化学エネルギーと電気エネルギー 反応速度
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「IT'S ELEMENTAL さぁ、化学に目覚めよう」(ケイト・ビバードーフ著/山と渓谷社)

2024-03-27 09:34:39 |    化学



<新刊情報>



書名:IT'S ELEMENTAL さぁ、化学に目覚めよう~世界の見え方が変わる特別講義~

著者:ケイト・ビバードーフ

訳者:梶山あゆみ

発行:山と渓谷社

 ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル絶賛の全米ベストセラー。刺激的、根源的、すこぶる楽しい!アメリカで人気爆発の化学者“KATE THE CHEMIST”が教える知的で愉快な化学の話。たとえば朝、目覚めのコーヒーを飲むときにカフェインが体内でどのように眠気を覚ます?コーヒーを美味しく入れるために湯を沸騰させてはいけない理由とは?シャワーを浴びるときに使うシャンプーの成分の機能を知ってる?じゃあ、日焼け止めを塗ることで紫外線を防げる理由とは?テキサス大学教授として文系の学生に向けた授業を担当し、自他ともに認める化学オタクの著者が、高校から大学の教養レベルで学ぶ化学の基本原理と、日常にあふれる化学反応をわかりやすく、ユーモアたっぷりに紹介する。掃除をしたり、運動をしたり、バーでカクテルを飲み、愛する人とベッドに入るまで、実は化学が身近で親しみやすい存在であることを感じられる一冊。元素周期表の見方についても詳しい解説があり、化学を学ぶ学生にも、学び直しをしたい大人にもおすすめである。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「基礎と現場から学ぶ 最新粉体技術」(内藤牧男編著/日本工業出版)

2024-03-07 09:36:52 |    化学



<新刊情報>



書名:基礎と現場から学ぶ 最新粉体技術

編著:内藤牧男 

発行:日本工業出版

 ㈱徳寿工作所の創立100周年を記念して出版された最新の粉体技術書。粉体工学と粉体を取り扱う現場技術やノウハウなどとの「谷間」を埋め、双方の知見を融合して、現場の粉体技術者に「生きた粉体技術」を身に着けてもらうことを目的とした。一つ目に粉体工学の本質を分かりやすく解説。二つ目は、ハードルの高い、企業が独自に保有する技術、ノウハウの開示。三つ目は、粉体工学の専門家と企業の技術者が技術開発を行った「サクセスストーリー」を紹介。随所にQRコードを挿入し、動画から視覚的に技術が理解できるようになっている。粉体技術の現場で起こる課題に挑戦する技術者には大いに役立つ一冊。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「無機化学<第3版>」(田中勝久、中平 敦、平尾一之著/東京化学同人)

2024-02-27 09:35:33 |    化学



<新刊情報>



書名:無機化学<第3版>~その現代的アプローチ~

著者:田中勝久、中平 敦、平尾一之

発行:東京化学同人

 無機化学の中心的な領域として研究が活発になっている固体化学や材料化学に重きを置くとともに、社会的関心の高い、環境、生命、エネルギーと無機化学とのかかわりを意識した教科書。【目次】序章 無機化学への招待 1章 原子の構造と周期律 2章 化学結合 3章 元素の性質と化合物 4章 溶液化学 5章 配位化学 6章 固体状態と無機材料 7章 生命と無機化学 8章 環境と無機化学 付録 A.原子価結合法 B.結晶場理論のより詳細な記述 C.群論の初歩 D.田辺−菅野図
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