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JR四国(四国旅客鉄道)新しい駅が誕生

2020年07月14日 | 新たに発見好古揮毫石碑 魚沼市で

令和2年3月14日、JR各社はダイヤ改正を行いこれに合わせて、JR各社に5つの新駅が誕生した。
知名度の高い新駅は、JR東海(東海旅客鉄道)の「高輪ゲートウェイ駅」である。
そして新駅の一つに、JR四国(四国旅客鉄道)でも国鉄民営化発足後、5つ目の新駅となる「南伊予駅」が誕生した。

これは、松山駅及び周辺の高架化に伴い、松山駅に併設されていた車両基地・貨物駅を移転しなければならなくなり移転新設され、それに伴い新駅「南伊予駅」が新設設置された。

当初JR四国は、車両基地(松山運転所)と貨物駅(松山貨物駅)の移設だけを計画していたが、地権者や地元住民の条件に駅の新設設置があったのではないかと・・・・私個人の考えであるが?

駅の周囲は田園地帯で無人駅、トイレもなく、駅のホームは1本のみで、自動券売機が置かれたシンプルな駅で、販売機からホームまではスロープがあり、プラットホームの長さは90m、一部10mに屋根を付け4席の椅子が置かれただけのシンプルな駅である。

駅名は「南伊予駅」

車両基地は、JR四国松山車両基地

貨物駅は、JR貨物松山駅

新駅「南伊予駅」を画像で紹介します。

JR南伊予駅の駅名標の左側に同駅発車時刻表が掲示されている。

新駅「南伊予駅」前からで画像右側に乗車券自動販売機が置かれている。

駅前にある伊予市コミュニティバスの停留所「南伊予駅」その後ろ側に駐輪場が設置されている。

駅入口にあるJR南伊予駅の乗車券自動販売機。

小さな屋舎に設置されている、乗車券自動販売機。

乗車券自動販売機前にあるプラットホームに出るスロープ。

プラットホームに上がると真新しい90mのホームと、右側に新しい車両基地が見えてくる。

線路は、JR四国予讃線で、松山方面から宇和島方面を見た風景、右手に新設された車両基地が見える。車両基地の一番奥にJR貨物(日本貨物鉄道株式会社松山駅)の基地がある。

スロープを歩きホームに出ると、90mのホームとホームの一部に10mの屋根が設置されていて、4席の椅子が置かれている。

プラットホームは90mあるので車両が停止する表示がしてある。

プラットホームが長いので乗客の利便性を考慮して停車位置が表示してある。

JR南伊予駅周辺は画像のように田園地帯でまばらに民家がある。

ホームに入場して写真撮影していると、女性の声で「まもなく列車が通過しますのでお気を付け下さいと」アナウンスが流れた。
14時28分松山駅発の予讃線下り「特急・宇和海17号」宇和島行きが通過した。

14時28分松山駅発の予讃線下り「特急・宇和海17号」宇和島行きが通過する。

伊予市駅までは電化されているが、大洲・宇和島までは非電化なので車両は気動車である。

松山駅を発着する特急列車は、「しおかぜ号」「いしづち号」「宇和海号」の3種類で、
「しおかぜ号」は、岡山県岡山市の岡山駅から、愛媛県松山市の松山駅間で、電化されているので電車車両である。

「いしづち号」は、香川県高松市の高松駅から、愛媛県松山市の松山駅間で、電化されているので電車車両である。

「宇和海号」は、愛媛県松山市の松山駅から、愛媛県宇和島市の宇和島駅間で、非電化なので気動車である。

90mの真新しいプラットホーム、左側に松山車両基地13本の引き込み線と、JR貨物の専用引き込み線が2線あり合わせて15本の引き込み線路がある。
何故無人駅に90mの長いプラットホームを設置したのか、将来都市化され住宅化が進み人口が拡大すると特急列車を停車させるのでしょうか?

車両基地で運転待機する「特急・アンパンマン車両」

「特急・アンパンマン車両」は一日数本、特急しおかぜ号・特急いしづち号が、アンパンマン列車で運転する。

予讃線は、香川県高松市の高松駅から愛媛県松山市の松山駅を経て、愛媛県宇和島市の宇和島駅に至るJR四国の幹線鉄道で、利用者の一番多い路線である。
営業距離は297,6kmある。

松山駅側から見たJR南伊予駅ホームと松山車両基地。
予讃線の電化は、香川県高松駅から愛媛県伊予市駅間で、伊予市駅から宇和島駅間は非電化で、電化されている路線距離は206kmである。

車両基地の一番奥にJR貨物松山駅がありそのコンテナが見える。

JR貨物松山駅のコンテナが見え、上部に引き込み線番号が見える。

松山駅側からみた車両基地の引き込み線路。一番手前がJR四国予讃線の線路で、予選線は単線である。
車両基地・貨物駅の施設内に、車両を乗せたまま方向転換する転車台が設置されているそうです。

新たに設置された自動車両洗車機。

自動洗車機で洗車出来てない個所は、担当職員が手作業で洗車していた。

宇和島行きの普通列車が入線した。乗客者は居なかった。
ホームの長さは90mあり、松山よりのホームに10mの屋根がついており4席の椅子が設置されている。

松山自動車道上り伊予灘SA (愛媛県伊予市宮下)から見た、松山車両基地&松山貨物駅(矢印がその範囲)画像上に東レ愛媛工場があり、ここで旅客機ボーイング787型機に使用されている炭素繊維を製造しており、時折ボーイング者の担当技師が来るそうです。
沖に見える海は「瀬戸内海伊予灘」です。

車両基地・貨物駅基地の広さは、6,3ヘクタールで東京ドームが4,7ヘクタールですから、東京ドームよりも少し広い面積です。1ヘクタールを畳(本間サイズ)枚数に換算すると9,259枚です。

現在のJR松山駅で、全国の都道府県県庁所在地の駅舎中、一番小さい駅です。

松山駅拡張とその周辺部開発計画を実施するために、車両基地と貨物駅の移転先を今回の基地に選定したが地権者との折り合いが難しく長引きやっと解決し基地が完成した。

先日松山駅に隣接する、集合住宅土地買収で所有者との調印出来たが、入居者が退去しないので強制執行された。

松山に観光にお越しになる皆さんからよく言われる言葉に「松山駅は可愛らしい駅ですね」と遠慮して小さいとは言われない。

新しい松山駅舎は、令和5年に完成予定で駅周辺は開発され新たに西口も建設される予定である。

松山駅舎は小さいが、正岡子規の句碑「春や昔  十五万石の 城下哉」の松山で一番大きな句碑が建立されていて、松山観光にお越しになった方々を出迎えている。新しく拡張される新松山駅になったらどの場所に再建立されるのでしょうか?

参考までに

正岡子規の幼馴染である秋山眞之は、日清戦争でお国のために戦っていた。子規は自分も何かお国の為に働きたいと考え、従軍記者として戦地に赴くことにした。明治28年3月14日宇品より故郷である松山に帰り、父の墓に詣で、16日料亭「明治楼」で送別会を受け、翌日広島に帰り4月10日御用船「海城丸」にて近衛師団司令部と共に乗船、宇品から清国へ向かった。

子規は、松山はこれが見納めかと思いを込めて、「春や昔十五万石の城下哉」を詠んだ。

コメント (1)
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