研究会、今回の粉は長野県産“信濃一号”薄緑したきめ細かなしっとりとした粉で「十割でも水でも打てる」と製粉所からの伝言もあったそうだが、しばらくぶりにOさんにモニターを依頼していたので、失敗は許されず“十一(つなぎ粉一割)”で打った。
“水回し”に発する香りは以外に少なく期待外れも“練り”では生地の肌触りも大変滑らかで弾力も十分にあった。若干“ズル玉(軟い)”に仕上って“延し”では乾燥分を差引いてベストかなと思ったが、意に反して軟らかくなるばかりだった。
外は朝方降ったみぞれ雪もまだ残る曇天で、室内も高湿度だったのか、こんな現象は初めてだった。
どんな粉なのかWebで検索すると「昭和19年長野県中信農業試験所が福島在来種から選抜固定した品種で、関東北部から中国地方にかけて広範囲に栽培され、品質的に高く評価されている」と記述されていた。
福島の蕎麦=会津在来種だったが、地域活性化町(村)おこしには新たなブランド品が必要と、県農業試験場では会津下郷在来種を品種改良して“会津のかおり”が誕生した。
3年ほど前から一般に流通して、今や福島の主力品種になり、関係者は「香りと弾力のあるコシが特徴で大変美味しい」と絶賛しているが、研究会仲間内の評価は低く、自分も在来種に軍配を揚げてしまう。
会員参加者11名+この会には荷の重いゲスト参加者2名で研究会は進行した。こんな事になってからは雰囲気が変ってしまった、と感じるのは自分だけだろうか?