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今の世の中を見てみれば その7

2020年09月19日 | ブログ
危うい民主主義

 前首相の悪行を上げれば両手にも余る。公文書改ざん・破棄、桜を見る会に首相の選挙区から多数招待、検察官の定年延長、その他ネットで検索すればいくらでも出てくるけれど、わざわざ書くのも煩わしいだけ。日本国民の多くは知っている筈。

 ご都合主義みたいだけれど、安全保障法制に関しては現在の憲法は無視して構わない。国民の生命財産と国家の独立は、憲法に関わらず国家・国民固有の権利だから、安保法制は前首相の数少ない功績。しかし結局、在任中靖国参拝は1回。首相であれば毎年参拝すべきである。中共や韓国との関係や国際的な外交に配慮したとのことのようだが、本人にそれだけの強い想いも度胸もなかったということ。

 長期政権で1強などと持ち上げられて、後半には取り巻きにいいように操られて、中共との関係を米国からも睨まれ、心労が重なり持病が悪化したものと推測している。9月の自民党役員改選で二階氏を幹事長に留任させれば、米国は露骨な安倍おろしを画策したであろう。かといって公明党もあり、二階氏を斬る度胸などない。公明党が離反すれば、小選挙区制の解散総選挙などできなくなる。頼みの米国大統領から匙を投げられて政権を去るのはまことに不本意であると、わざわざ病院に行くことを国民に周知して辞めることにしたと推測している。ものの分かった方々が言っている、党則など変えず、2期で退いていれば良かったと。

 菅新首相がどれほどの人物かは知らないが、昔の(昭和期)自民党では、この手の方は周辺から一生懸命頼まれても、総理の席には着かなかったものだ。党内派閥間で大いに政策論争があり、派閥の長として力量を蓄えた人達が名乗りを上げて同じ土俵で権力闘争。今は例えば石破さんが安倍さんに日頃から異論を挟んでいたと敵視して、徹底的に干し上げる。もっともその手法は昭和期にもあった。今回は土俵まで作り変えて、総裁選挙では2位にさえなれないように国会議員票を操作したという。私が腐った自民党と言う所以である。安倍1強がここまで腐らせた。

 誰が総理総裁の適任者であるかは、すべて自民党員が決めることだが、候補者が出そろって立候補の所信を述べ、今後の政策を討論し合う前から、派閥単位で圧倒的勢力を誇示する。

 テレビでは元衆議院議員のコメンテーターに、政権に盾ついてきた石破さんは党内をまとめることはできないと吹聴させる。この程度の人物が自民党衆議院議員だったのだから、党内の民主主義も、国家の民主主義さえ危うい。

 お隣の中国という黄河文明を起こし、創世記の東アジアの歴史を作ってきたビッグな国は、今や共産党という政党に属する一部の人たちに独占され、現代の異端児となって世界から顰蹙を買っているのだけれど、日本人の多くはどうも未だ「中国」と「中共」を混同して評価しているところがある。共産党独裁国家などがいくら経済力を持ち軍事力を持っているとしても、中共が支配する限り、ならず者国家に過ぎない。日本にとって単に危険な国でしかない。

 しかし、多くのわが国民も独裁国家を志向するようになってきたのではないか。安倍前首相がよく言っていた「美しい国」とは、自民党独裁国家だったのか知れない。




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