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今の世の中を見てみれば その6

2020年09月16日 | ブログ
空騒ぎ

 安倍首相の退陣を惜しむ声が、特に海外から大きいようで、改めて外交の安倍が評価され、米国大統領にトランプさんが再選されれば尚のこと、安倍首相3度目の登板さえ今から取りざたされるようになっている。

 外交の安倍というが、だいぶん前になるが野田元首相が、外交に要する経費を上げて、その費用対効果について国会で質問していたのを耳に挟んだことがあった。政権には官房機密費や外交機密費など、国民に使途を報告しなくていい巨額のお金があるようで、この8年弱の政権運営で、一体どれだけの国家のお金(国民の税金)を使って、人気取りに使ってきたのか。

 辞任を発表した後でも、それを惜しむ各界からのコメント等が新聞などに出たけれど、どれだけばらまいているのだろうかと疑念が沸く。根も葉もない憶測で論ずるなと言われればそうかも知れないだけれど、広島で新人候補に1億5千万円もの党費を支給した実績がある。原稿料数十万か数百万か知らないけれど、安いものであろう。

 つくづく自民党は三文政党に落ちぶれたものだと思う。小選挙区制で公明党に金玉を握られ、公明党は媚中でタッグを組む自民幹事長と組んで画策し、総裁や政調会長が進めた案件もひっくり返す。

 先日は「たけしのテレビタックル」に石原伸晃さんが出て、今回の総裁選挙を簡易型にした理由を、全国の党員から、総裁選の投票権者の確認作業が2か月掛ることを上げていた。総裁の投票権は党員となって2年目以降であるため、その精査に時間が掛るという。自民党では党員のデータベースでさえデジタル化されていないようだ。IT担当大臣にもPCさえ使っていない人で間に合わせたりしていたことと符合する。そんな政党が作る政権が現代社会に存在しているだけでも世界から何週も遅れている。

 要はすべて空騒ぎなのだ。偶像を作り、新政権のその継続を、国民に納得させる。安倍批判には橋下砲が出る。大学の先生へは、政治学者は自分が政治などやったことがないから総理への知性云々は僭越であると言いたいらしい。自身の知事や市長の経験を強調したに過ぎない。

 また先には、テレビの電波を使って、安倍夫妻のあり方が、現代的で理にかなっているように吹聴していた。夫婦それぞれがみごとに生きたいように生きているではないか。との趣旨であったようだった。味噌も糞もというと下品だけれど、同列に論じて無理のある話を都合よく喩えて、相手を凹ますのは弁護士の手法であろうが、首相夫人は外交舞台にも首相と同伴する特別な存在だ。首相夫人である限り私人でもない。それが嫌なら首相の外遊には同伴せず、G7が日本で行われる時もホストの席にもつかぬことだ。

 官僚も、政治家も大臣さえも首相夫人から悪くは思われたくはない。忖度の対象になる。だから自分が求めたものでない地位であっても徹底した自己統率が必要である。そんな認識もなく、弁護士で、以前どこかの知事で市長であったにしてもテレビで国民に間違った認識を植え込まないで欲しい。士業の名折れである。



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