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閑話つれづれパートⅡその15

2009年10月13日 | Weblog
K大臣の逆襲

 小泉元首相との総裁選に敗れてしこりを残し、郵政民営化反対で自民党を離れたK金融相の鼻息が荒い。何といっても郵政民営化見直し担当大臣でもある。さる関西系テレビの報道番組に呼ばれたK大臣は、居並ぶコメンテーターの発言をひとつひとつ切り返して吼えまくっていた。「私は、わが党のために政治をやっているのではないですよ。存在感を示そうなどと考えてもおりません。国民のための政治です。」「どこで郵便局のサービスが良くなったなどと、地方に行ってみなさい。みな泣いていますよ。」多少異なった表現になっているかもしれず、K大臣がこれを読めばまた怒るだろうけれど、趣旨はそんな感じだった。

 コメンテーター諸氏は従来の自民党政権時代の大臣相手とは勝手が違い、声なく茫然としておられたけれど、本来が無責任な政権批判で飯を食ってきた連中には丁度よい刺激であったかもしれない。

それにしても、K大臣は当初防衛大臣で決まりのような報道があったけれど、現大臣ポストに急遽変更になったそうな。どうも今回の組閣の妙は到底鳩山総理のご発想ではなかろうと思う。これは囲碁などのお強い方の思慮遠謀というか策謀というか、私など囲碁の級位者にも透けて見える欠点はあるけれど、一般にそこまで考える国民は少ないであろうし、証拠もないから問題は少ない。敢えて内容には触れない。
   
しかし、流石がK大臣にも読めている。大学時代の学園祭の運営でもあるまいに、何かとニタニタとしている新大臣の多くに反して不機嫌である。他の大臣に対しても結構挑発的な言葉を発している。騒ぎを起こしたくない民主党の足元を見ながら、せめてもの影の総理への反発ではないか。

 それにしても、K大臣が何と言おうと、郵政民営化は進めるべきだが。私など就職したての頃、宅配便などない時代、故郷の家族に郵便小包で贈り物を送ろうとして、宛先か何か書く場所を間違えただけで、田舎の特定郵便局のおばちゃんにひどく怒られた不愉快な記憶がある。親方日の丸の連中は仕事がない方が楽でいいんです。手の掛かる仕事を持って来る奴は、地元の名士でもない限り邪魔なだけだったんです。しかしこの頃は、郵便局に行くと、このおっさんでもいつも笑顔で迎えてくれる。民営化はやはりいいことなんです。真に過疎地で不都合があるなら、それは別途その地域の救済策を考えればいい。

大臣であろうが東大出ていようが、それだからこそか所詮本当の庶民のことなど分かってはいない。自分の主張を正当化するための方便に、恵まれない人々とか弱者とかを使っているようにしか見えないのだけれど。

 ただし、K大臣、経団連会長を捉まえて「家庭内殺人などが増えたのは、小泉構造改革に便乗した経団連の諸策の所為だ」と言ったという話は大いに結構である。