先住民族関連ニュース

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領土問題「早期解決を」 知事、首相面会で要望

2019-06-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/08 05:00
 鈴木直道知事は7日、大阪で29日に予定される日ロ首脳会談を前に首相官邸で安倍晋三首相と面会し、北方領土問題の早期解決や墓参の訪問先の拡充、共同経済活動の早期実現などを求める要望書を手渡した。
 面会には千島歯舞諸島居住者連盟の脇紀美夫理事長や、根室管内1市4町の首長らが同席。首相は「しっかりと受け止めさせていただく。平和条約交渉を前進させるよう全力を挙げる」と述べた。脇理事長は空路墓参について「同じ場所にしか行けておらず、1カ所でも多くの墓参を実現してほしい」と求めた。
 知事は面会後に記者団に対し、丸山穂高衆院議員が戦争による北方領土の奪回に言及するなどした問題に関し「北海道には日ロの相互理解や交流事業に影響が出かねないという懸念の声があることを伝えた」と述べ、首相に再発防止も申し入れたことを明らかにした。(文基祐)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/313220

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道、アイヌ相談員設置 不在地域補完、予算計上へ

2019-06-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/08 05:00
 道はアイヌ民族のための生活相談員を置いていない市町村をカバーするため、専門の人員を配置する方針を固めた。アイヌ施策推進法が先月施行されたことに伴う対応で、関連経費約950万円を盛り込んだ本年度補正予算案を20日開会予定の第2回定例道議会に提出する。
 生活相談員はアイヌ民族の子供を対象とした奨学金や生活向上につながる各種補助制度に関する問い合わせ、日常の困りごとなどの相談に応じている。現在、札幌市や旭川市、胆振管内白老町、日高管内平取町など道内22市町が計30人の生活相談員を配置している。
 2017年度の道のアイヌ民族生活実態調査によると、道内63市町村にアイヌ民族が居住。生活相談員のいない地域のアイヌ民族の中には、隣接する自治体の生活相談員に相談するケースもあるという。
 道はこうした実態やアイヌ施策推進法の施行を踏まえ、生活相談員不在地域に暮らすアイヌ民族のための相談員2人を置く。具体的には北海道アイヌ協会(札幌)に委託。相談員は同協会事務所に常駐し、対応に当たる。
 一方、道のアイヌ民族施策をまとめた「第3次アイヌの人たちの生活向上に関する推進方策」は20年度までが対象期間。道は21年度以降の方策の検討費用として約200万円も本年度補正予算案に計上する。17年度の生活実態調査によると、アイヌ民族の大学進学率は33・3%で、居住63市町村の平均の大学進学率よりも12・5ポイント低い。(村田亮)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/313206

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アイヌ遺骨、札医大と和解 浦幌協会に8月返還へ

2019-06-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/08 05:00

記者会見で和解が成立した喜びを語る差間正樹会長(右)
 十勝管内浦幌町の浦幌アイヌ協会(差間正樹会長)が、札幌医大を相手取り、同大が保管しているアイヌ民族の遺骨1体の返還を求めた訴訟は7日、札幌地裁(武藤貴明裁判長)で和解が成立した。8月に同協会に返還される。札医大から裁判で遺骨が返還されるのは初めて。
 原告側が同日、札幌市内で記者会見して明らかにした。訴状によると、遺骨は1979年に浦幌町の町道拡幅工事の際に出土し、町から札医大に寄託された。
 同大は遺骨の取り扱いについて、保管責任者の浦幌町の意向に従うとした一方、同町は「町内で出土したアイヌ遺骨だと確認できない」としていた。地裁は2月、専門家の意見を踏まえ「遺骨は浦幌町で出土したアイヌ遺骨」との見解を出した。同町は4月、文書で同協会への返還を求め、札医大が受け入れた。
 差間会長は「先祖の遺骨を地元で迎えられ、うれしく思う」と述べた。
 また浦幌アイヌ協会は同日、今秋にも東大を相手取り、同大が保管する遺骨の返還を求める訴訟を起こす方針であることも明らかにした。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/313188

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第20部 白老・ウポポイで共に生きる(1) アイヌ文化発信 堂々と

2019-06-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/08 05:00
 胆振管内白老町には来年4月、アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が開設される。第20部は4回。アイヌ民族の文化の伝承と発信とともに、差別なく多様で豊かな社会の実現を、白老から―。共生の心を育もうと奮闘する人々を追う。
■子どもへ伝承を
 テレケ(はねる)、イルシカ(怒る)、ミナ(笑う)―。子どもたちが単語に合わせて体を動かす。アイヌ語を学ぶ紙芝居だ。ウポポイでは子ども向けプログラムが実施される。「子どもは一番大事な文化の担い手ですから」。5月下旬、アイヌ民族文化財団(札幌)の秋山里架さん(33)の笑顔の向こうに、固い決意がにじむ。
 秋山さんは昨年4月から白老事務所のある旧社台小学校で、このプログラムの準備の中心を担う。アイヌ民族の生活用品を取り入れた「ままごとセット」では、包丁のメノコマキリ(女性用小刀)や食器のニマ(木鉢)など、業者が制作できない道具は自ら作る。「遊びの中でアイヌ文化を感じてほしい。幼い頃に異なる文化を持つことが当たり前と思えば、差別もなくなる」
 同管内むかわ町出身。物心がつく前から祖母吉村冬子さん(92)に連れられ、近所の生活館に古式舞踊の練習に通った。フチ(おばあさん)たちの会話にはアイヌ語が交じり、家ではおかゆのことを「サヨ」とアイヌ語で呼んでいた。
 忘れられない出来事がある。中学生のとき、好きだと告白されて親しくなった同級生から、突然避けられるようになった。「アイヌの子だからやめなさい、って親に言われたと人づてに聞いた。自分にはどうしようもないことがあるんだと知った」
 それでもアイヌ文化と関わり続けた。苫小牧駒沢大で専門教育を受け、2011年に町内のアイヌ文化施設の学芸員に。小中学校で出前講座を担当した。「アイヌってまだいるの」と質問する小学生に踊りを見せると「かっこいい」と目を輝かせた。子どもたちの柔軟な理解力に希望を持つようになった。
 どうしたら、子どもたちの興味を引く仕掛けができるだろう―。長女(4)が遊ぶ姿を心に留めながら、工夫を重ねる。
◆テレケのレ、イルシカのシは小さい字
■舞踊に正面から
 建設が進むウポポイから東に4キロ。閉校した旧社台小学校の体育館に若者たちの掛け声と足踏みの音が響く。踊り手の足運びに目を凝らすのは、山道ヒビキさん(30)。ウポポイのステージ公演に向け、舞踊グループ35人を束ねる。中にはこの春、新たに加わった19人もいる。
 ウポポイでは、サロルンチカプリムセ(鶴の舞)やユカラ(英雄叙事詩)を披露する。アイヌ文化に初めて関わる職員もいて、アイヌ語の発音の座学から始める。開設まで1年を切り、準備作業は急ピッチだ。「多くの来場者にとってウポポイが初めてアイヌ文化に触れる場になる」。意欲は尽きない。
 日高管内平取町二風谷出身。幼い頃は家族とのホリッパ(輪踊り)が当たり前だった。しかし、思春期に入ったころから、「誰もアイヌに注目しない。自分たちの文化は遅れているのでは」と思うようになった。恥ずかしくて下を向いて踊った。
 二風谷を離れ、名古屋のファッションビルで働いていた19歳のとき、知人と見学した札幌の「先住民族サミット」で、同年代の若者がクリムセ(弓の舞)を堂々と踊っている姿に衝撃を受けた。踊りの完成度ではなく、アイヌ文化に真正面から向き合う姿勢がかっこよかった。
 「自分たちの文化は恥ずかしくないものだということを確かめたい」と伝承者を志した。白老町で実施していた担い手育成事業で3年間学び、町内のアイヌ民族博物館に就職。昨年4月からは財団に移った。
 ウポポイで披露する舞踊のため、大正時代に撮影された映像などを参考に踊りを検証する。独特の間や地域ごとに異なるステップの踏み方に戸惑う新人も多いが、グループ一丸となって演目を作る。
 「共にアイヌ文化と向き合う仲間がいる」。もう下は向かない。
<ことば>民族共生象徴空間 国が胆振管内白老町のポロト湖畔に整備するアイヌ文化復興の拠点。道内初の国立博物館となる「国立アイヌ民族博物館」、古式舞踊を披露するホールや伝統的なコタン(集落)を再現する「国立民族共生公園」、各大学などが保管するアイヌ民族の遺骨を納める「慰霊施設」からなる。総工費は約200億円で、国は年間来場者100万人を目標に掲げる。来年4月24日オープン予定。愛称ウポポイ。

 秋山里架さん、山道ヒビキさんが所属する公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌)は、6月22日に胆振管内白老町で開かれる「第3回イランカラプテ音楽祭inしらおい」で古式舞踊を披露する。音楽祭は、「こんにちは」を意味するアイヌ語の「イランカラプテ」を普及させる国や道の運動の一環。白老町コミュニティセンターを会場に午後1時半~同4時半、国内外の音楽家や町内の子どもたちが出演する。音楽祭の問い合わせは実行委事務局の白老町アイヌ総合政策課(電)0144・82・7739へ。(金子文太郎)
◆サロルンチカプリムセのム、ユカラのラ、クリムセのム、イランカラプテのプは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/313079

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観光入り込み、150万人台に 3年連続減も外国人宿泊伸びる-白老

2019-06-09 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2019/6/8配信
 白老町の2018年度の観光入り込み客数は約150万5404人となり、前年度を約23万人下回った。宿泊、日帰りが共に減少し、調査結果をまとめた同町は、民族共生象徴空間(ウポポイ)整備に伴う昨年3月の旧アイヌ民族博物館の閉館が大きく響いたとみている。
 同町の入り込み客数は3年連続で減少。17年度はポロト温泉の営業終了などを要因に落ち込むなど、集客施設の動向が同町の入り込みに影響を与えている。
 18年度は前年度の86・7%にとどまり、23万166人減少した。宿泊客は8万4366人で5107人減(マイナス5・7%)、日帰り客は142万1038人で22万5059人減(同13・7%)。日帰り客の落ち込みが大きい。
 この理由について町は「旧アイヌ民族博物館が昨年3月末で閉じたことが主因」と分析する。アイヌ文化復興拠点ウポポイの建設用地にあった同館が、工事の本格化に伴って閉館。17年度の来館者は約19万3000人を数えたが、閉館によって18年度の日帰り客全体の減少に直結した。
 宿泊客の落ち込みに関しては「昨年9月の胆振東部地震の影響もあるのではないか」とみている。白老地区(社台~北吉原)の宿泊客は6679人で、ウポポイ工事関係者の利用で前年より403人増えたものの、虎杖浜温泉地区(竹浦・虎杖浜)がダウン。5510人減の7万7687人にとどまった。
 一方、訪日外国人の町内全体の宿泊客数は伸びた。客数は1万1686人で、17年度比555人増えた。主な国籍は中国2430人、韓国1475人、香港467人、台湾165人など。地震の影響を大きく受けることなく、引き続き増加傾向を示した。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/16468/

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【シネマパラダイス】麻薬で息子を失った父親の痛快報復劇 「スノー・ロワイヤル」

2019-06-09 | 先住民族関連
zakuzaku2019.6.8
 ノルウェー出身のハンス・ペテル・モランド監督が自身の「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」を自らハリウッドリメークした復讐劇。アクション俳優のイメージも定着した、演技派リーアム・ニーソン主演。7日公開。1時間59分。
 雪の町キーホー。模範市民賞を受賞した除雪作業員ネルズ(ニーソン)は、麻薬の過剰摂取で息子を失う。だが息子を信じる彼は偽装殺人を疑い、地元の麻薬組織の関与を突き止め、下っ端から1人1人殺していく。敵対組織の仕業と勘違いした彼らは、敵を襲撃。報復合戦が始まる-。
 【ホンネ】怒れる父親が黙々と仕事をこなしていくがごとく、除雪作業で培った知識や技術を駆使し、抹殺していく様に度肝を抜かれつつ、何とも痛快。勘違いが勘違いを生むオフビートな笑い、雪山、先住民族などが絡みつき、漂う空気も独特の味わい深さ。(映画評論家・折田千鶴子)★★★★
 ★5つで満点
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/190608/enn1906080006-n1.html

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アイヌ遺骨 返還へ 浦幌協会、札幌医科大と和解 札幌地裁 /北海道

2019-06-09 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2019年6月8日 地方版
 浦幌アイヌ協会(浦幌町)が札幌医科大の保管するアイヌ遺骨1体の返還を求めた訴訟は7日、札幌地裁(武藤貴明裁判長)で札医大が返還することで和解が成立した。
 訴状によると、遺骨は1979年に浦幌町十勝太で工事中に出土し、町から大学側に移管され、研究用に保管されていた。2017年に協会が返還を求めたが大学は拒否していた。今回の…
この記事は有料記事です。
残り243文字(全文405文字)
https://mainichi.jp/articles/20190608/ddl/k01/040/195000c

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「武四郎物語り」披露 松阪の記念館 紙芝居師三橋さん、故郷で 三重

2019-06-09 | アイヌ民族関連
伊勢新聞 2019-06-08
【紙芝居「武四郎物語り」を上演する三橋さん=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で】
【松阪】北海道の名付け親として知られる三重県松阪市出身の松浦武四郎の紙芝居を制作した紙芝居師、三橋とらさん(36)=東京都荒川区東日暮里=は7日、同市小野江町の松浦武四郎記念館で観光客ら約50人に紙芝居を上演した。
三橋さんは北海道アイヌ協会から頼まれて昨年10月、武四郎とアイヌの交流を描く「武四郎物語り」を作り上げ、道東の標津町のアイヌ文化祭で初披露した。旭川市や札幌市など道内各地で上演し、内閣官房アイヌ総合政策室の依頼で東京・有楽町駅前広場でも公演した。
今回は伊勢市のおかげ横丁で始まる「夏まちまつり」に日本神話の紙芝居で出演するため来県したのに合わせ、同館へ立ち寄った。
三橋さんは北海道からのツアー客や同館友の会会員らを前に、21枚の場面で武四郎のアイヌとのかかわりと生涯を語り、「ちょっぴり時代を先取ったヒーローだったと思います」と締めくくった。
三橋さんは「標津のアイヌ文化祭ではアイヌが酷使される場面は『見たくない』と言われた。東京では松浦武四郎って誰?という感じ。受け止め方は全然違う」と話していた。
http://www.isenp.co.jp/2019/06/08/32779/

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