先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

【日高】ホースサミットに33人

2009-10-31 | 日記
(苫小牧民報2009年 10/30)
 「人・馬・文化」をテーマに情報交換し市町村の活性化を模索する第19回全国市町村ホースサミットが29日、日高町のホテルをメーン会場で開かれた。市町村長、来賓ら33人が出席し、総会と歓迎レセプションが行われた。
 1990年の「午(うま)年」を機に、馬と深い結びつきを持つ全国の市町村が連絡協議会を設立した。メンバーは、えりも、浦河、新ひだか、新冠、日高、安平町、釧路管内鶴居村と、青森県十和田市、東通村、七戸町、岩手県滝沢村、遠野市、福島県南相馬市、茨城県美浦村、山梨県北杜市、宮崎県綾町の16市町村。第1回サミットは浦河町で開催された。
 開会セレモニーで、渡辺一成同連絡協議会長(南相馬市長)が「これまで開催のサミットを礎に、今後とも加盟市町村間の連携を一層密に、都市・地域間交流の具体的発展と未来を展望し人と馬・新たな文化創造に向け研さんし、馬を通して人々の幸せにつなげて」とあいさつし、鹿島信一日高町議会副議長が馬文化創造へ「第119回全国市町村ホースサミット宣言文」を声高らかに読み上げた。
 歓迎レセプションで情報交換など交流を深めた後、夕方からはグランシャリオナイター開催の門別競馬場を視察した。
 また、30日にも二風谷アイヌ文化博物館、門別温泉とねっこ館などを視察し、帰途に就いた。2年後の次期は浦河町で開かれる。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09103004.html

課題山積、"害獣"エゾシカ 食材消費と捕獲で期待されるアイヌ民族の「知恵」 前編

2009-10-31 | 日記
(BNN北海道365 09年10月30日(金) 14時28分)
農林業被害額と個体数は増加、捕獲は頭打ち。
 10月26日、札幌市中央区にまでエゾシカが出没した。繁殖力が強く増える一方のエゾシカは深刻な農林業被害を及ぼしている。道は狩猟期間を延長したり、メスの捕獲を無制限にするなどの規制緩和策を進めているが、増加の勢いはいっこうに止まらない。
 今季も10月24日からエゾシカ猟が解禁となったものの、ハンターの減少で捕獲目標数を達成するのは難しい情勢だ。加えて食肉としての流通拡大もうまくいっていない。「アイヌ新法(仮称)」制定が視野に入る中、エゾシカ対策には狩猟民族である先住民族・アイヌの知恵に学ぶ必要があるのではないか。現状と問題点をリポートする。
 増加を止めるにはメス7万6000頭の捕獲が必要
 現在、道は「エゾシカ保護管理計画」で、全道を東部(網走、釧路、根室、十勝支庁管内)、西部(石狩、空知、上川、留萌、宗谷、日高、胆振支庁管内)、南部(渡島、檜山、後志支庁管内)の3地域に分け、生息数などを把握している。これ自体、大変大雑把なエリア分けであるが、東部で26万頭、西部でもほぼ同数、南部でもかなり増加しているとされ、52万頭以上は生息していると見られている。
 農林業被害額は、1996年度にピークの50億円に達した。98年度に8万4000頭(メスは4万頭)を捕獲してから被害額は減少傾向が続いたが、ここ数年は増加して40億円のレベルになっているようだ。
 エゾシカによる被害は約半分が牧草。ほかはビート、水稲など。牧草は家畜の飼料になるため、農家は被害に遭った分、高い輸入飼料を購入しなければならなくなる。食べるものがなくなると樹皮まで食べ、樹木が枯れ死することになる。
 さて、捕獲対策の柱はハンターによる銃殺である。ところが、銃殺はハンターの高齢化や免許所有者の減少からうまく進んでいない。最近の捕獲数は7万8000頭ほどだ。道の自然環境課は「少なくとも1年間に7万6000頭(東部、西部地区で各3万8000頭)のメスを捕獲しないと、全体の個体数は減らないと考えている」と話す。
 対策の2つ目の柱は、主に東部地域の山間部と平野部の間に敷設された柵。300キロメートルに及ぶ柵は、ある程度の被害防止になっているはずだ。
 銃殺頭数の増加が期待できない現状で注目されているのが、前田一歩園財団(釧路市阿寒町)の罠捕獲だ。
 前田一歩園財団の罠捕獲について、道自然環境課は「多い年は罠によって600頭を捕獲している。用心深いエゾシカは、たやすく罠には近寄らない。だが、長いこと餌付けをしていたこともあり、警戒心を緩めたエゾシカは、仕掛けた罠に入るようだ」と説明する。
 注目されるアイヌ民族の罠捕獲
 アイヌの人たちが07年に設立させたウタリ共同養鹿加工組合(大川勝組合長)は、エゾシカを罠捕獲し、食肉を処理・加工する施設を建設、かなりの実績を上げている。大川組合長によると施設の総工費は1億円。国から3分の2が融資され、道も20分の1を拠出、残りは自己資金だという。組合では罠捕獲で常時60頭から100頭を養鹿し、処理・加工・流通の体制を整えている。
 大川組合長は「道は掛け声だけで、なかなかエゾシカの流通は拡大していかない。消費が拡大すれば、さらに罠捕獲の実績を上げることは可能なのに、たくさん捕獲してもさばけないのが実情だ」と嘆く。
 組合が用いる罠は網囲い。エゾシカの搾餌行動の生態を熟知するアイヌ民族独特の仕掛けだ。誘引するための餌を置き、網囲いに群れが入ると電波センサーによって囲いが閉じられる。その後は囲いの奥部に設置されている輸送用の檻にエゾシカを追い込む、というものだ。
 大川組合長が「道が掛け声だけ」と言う背景には、40億円もの被害が生じているにもかかわらず、被害対策の予算はせいぜい6000万円程度という実情があるためだ。
 もっとエゾシカを知ってもらおうと、さまざまなPRを続けているエゾシカ協会の井田宏之事務局長は「昔から日本人はエゾシカを食べていたのに、いったん絶滅の危機に瀕したため、保護政策がとられて食べる文化が廃れてしまった歴史がある。復活させるにはまだまだ時間がかかる」と消費が拡大しない理由を話す。
 自治体は総じて財政難。「本腰を入れたエゾシカ対策を」と唱えても、先立つ物が不足しているのが現状だ。となれば、狩猟民族・アイヌの知恵を借りるのが、懸命な策ではないか。アイヌ民族に罠免許を広く与えるための法改正、使用場所は公有地はもちろん、私有地の許可を緩やかにすることも必要だろう。
 新法がアイヌ民族の生活と地位向上を目標とする以上、こうした具体的項目の審議を早急に進めてもらいたいものだ。後編は、消費拡大に関してレポートする。(文・長縄)
http://www.hokkaido-365.com/feature/2009/10/post-477.html

馬のまち全国から 日高で「サミット」開幕

2009-10-31 | 日記
(北海道新聞10/30 14:14)
 【日高】第19回全国市町村ホースサミットが29日、ホテル「グランオーベルジュホッカイ」を主会場に始まった。中央競馬会のトレーニングセンターがある茨城県美浦村や、チャグチャグ馬コで知られる岩手県滝沢村など、馬にゆかりのある道内外の16市町村の首長ら約40人が出席し、交流を深めた。
 サミットは1990年の浦河町を皮切りに、毎年、全国各地で開催、馬にかかわる施設の視察などを行ってきた。2007年からは隔年になり、道内での開催は4回目。
 開会セレモニーで、同サミット連絡協議会長の渡辺一成・福島県南相馬市長が「青少年の人格形成などにホースセラピーが注目されている。地域振興にもつながり、各市町村で発展することを期待したい」とあいさつ。続いてホッカイドウ競馬開催中の門別競馬場を視察した。
 また、次回の開催地を浦河町に決定、連絡協の新会長に三輪茂・日高町長を選任した。任期は次回まで。30日は平取町の二風谷アイヌ文化博物館の視察などを行い、散会する。(成田智加)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/197222.html

提言続け25年 来月最終号 ミニコミ誌「てぃんさぐ通信」

2009-10-31 | 日記
(日本海新聞2009年10月30日)
 鳥取ピース・クロスの池原正雄さん(64)=鳥取県倉吉市湊町=が書きつづってきたミニコミ誌「てぃんさぐ通信 てんさくからあなたへ」が、200号となる来月の11月号で最終号を迎える。沖縄、被爆、ハンセン病、アイヌ民族、在日コリアンなど平和、人権問題をさまざまな角度から検証・提言して25年。現在、最終号の編集作業を進めており、四半世紀の歴史にピリオドを打つ。
 1984年、家庭文庫「てぃんさぐの花」を自宅に開設し、その近況報告にと始めた。「てぃんさぐ」は沖縄の言葉でホウセンカのこと。家庭文庫は97年にやめたが、通信は以来25年間続けている。
 「この通信があったから、さまざまな不満を酒のさかなにせずに済んだ」と笑いながら振り返る。
 通信はA4判、約20ページ。年10回程度、北海道から沖縄までの128人に送信している。
 アイヌ問題では、鳥取県人の北海道移住を取り上げ、現地を訪問して感じたことをリポート。新聞記事や投稿記事を引用して考察、問題提起してきた。
 執筆で心掛けてきたのは、どんな事象でも“忘れ物”があるということ。あまのじゃく的発想で常識を疑って考えてみることに重きを置き、平和・人権問題へアプローチする。
 アイヌ問題、ハンセン病問題など日本史の重大事件を、鳥取と関連付けて考えることを編集方針としている。
 最終号の200号には、9月に定期貨客船で旅行した韓国・東海から、山陰と朝鮮半島の歴史考察などを掲載する予定で、現在、編集作業が進む。
 通信をきっかけに多くの人と出会った。アオギリの種を譲り受け、平和を訴えている広島市の沼田鈴子さん。その被爆アオギリ二世を第五福竜丸のふるさと静岡県焼津市にも送った。
 「どんなに重いテーマも、社会問題も大事な自分の友達の問題として、平和や人権を考えることができた」ことが、書き続けられた源となったという。
 また違った目線で事象を見つめようと、今回ひと区切りする。来年3月には、これまでの通信をまとめた本を自費出版する予定だ。
http://www.nnn.co.jp/news/091030/20091030057.html

博物館まつり

2009-10-31 | 日記
(朝日新聞2009年10月29日)
◆博物館まつり
 11月3日(火・祝)、午前9時~午後5時、旭川市神楽3の7、市博物館(旭川駅からバス、電話:0166・69・2004)。同博物館のリニューアル1周年記念。入館料が無料になる。「古玩具パタパタをつくろう」(全2回、各回15人)や「10分でできる化石のレプリカ作り」(全11回、同10人)、「アイヌ語早口言葉大会」(全3回、同10人)など、来場者が気軽に参加できるイベントが盛りだくさん。直接会場へ。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000170910290002

オープンカレッジ:知的障害者にも体験--島根大 /島根

2009-10-31 | 日記
(毎日新聞 2009年10月29日 地方版)
 「知的に障がいのある人のオープンカレッジin松江」が24、25両日、松江市西川津町の島根大松江キャンパスで行われた。
 学ぶ機会が少ない18歳以上の知的障害者にも大学で学ぶ体験と交流の輪を広げてもらおうと、同大法文学部社会文化学科福祉社会コースの学生など27人で構成された実行委員会が主催。08年の10月から講座を開いている。受講生は年2回(各2日間)、前期10月と後期3月に分け、2年間、計4期講義を受けることができる。
 24日の講義には受講生21人が参加。同大学生らボランティアサポーターが付いた。午前中に行われた全体講義では同大の福井栄二郎准教授(36)が、アイヌ民族を題材にした民俗学を講義。福井准教授はアイヌ民族の風習や文化などをパネルや民族衣装のレプリカなどを使いながら分かりやすく説明し、受講生らは真剣な表情で聞き入っていた。受講生から「アイヌ民族はどんな言葉を使っていたのですか」などの質問もあった。午後からは、英会話▽考古学▽ダンス--から選ぶ選択講義が行われた。
 松江市古志町から来た陰山和也さん(35)は「勉強になった。アイヌの人たちに興味を持てた」と話していた。実行委員長の同大3年の高松愛(めぐみ)さん(21)は「5月から準備をしていたので、受講生の方たちに喜んでもらえてうれしいです」と語った。【目野創】
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20091029ddlk32040671000c.html

■ 自然の中でリフレッシュ―白老で癒やしの森事業ツアー

2009-10-31 | 日記
【室蘭民報2009年10月29日(木)朝刊】
 白老町内の関係機関が進める「癒やしの森事業」のモニターツアーが27、28の両日行われ、道内外から参加した20人が森林散策、アイヌ伝統食、温泉入浴法講座などを体験した。主催した「白老町癒しの森活用ビジネス協議会」は参加者の意見やアンケートなどを参考に新たな観光プログラムを開発していくことにしている。
 道内は札幌圏のノルディックウオーキング愛好者が中心、大阪からの参加もあった。初日はポロトコタンのアイヌの伝統的家屋内でだ液検査や血圧を測定してストレス度合いをチェック、いろりを囲みながら伝統料理を食べた。
 萩の里自然公園では森林を散策、ウヨロ川でサケのそ上を見学した。落ち葉を踏みしめ、紅葉真っ盛りの木立の中を自然ガイドボランティア・めむの会の案内で進んだ。「見て、きれい」と色づいた葉に感嘆の声も。夜はホテルいずみで温泉マイスターから効果的な入浴方法を勉強、「癒やし」メニューいっぱいの初日を終えた。
 随行した白老観光協会職員は「皆さん楽しんでくれていたようです」と手応えをつかんでいた。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/10/29/20091029m_08.html

【白老】森を観光資源に モニターツアーに手応え

2009-10-31 | 日記
(苫小牧民報 2009年 10/28)
 森がまちの新たな観光資源になるか実証しようと、白老町癒やしの森活用ビジネス協議会(小西秀延会長)は、27日から1泊2日の日程で「白老癒しの森モニターツアー」を初開催した。札幌圏からバスで20人が参加し、町内各地で森林浴を楽しんだ。自然を五感で味わう内容に「来て良かった」と上々の手応えを得た。
 協議会は観光協会、町、ネイチャーガイドめむの会など官民8者がメンバー。国のふるさと雇用再生特別対策推進事業の採択を受け、森林観光のビジネス化や自然ガイドなどの新たな雇用発掘を狙っている。
 ツアー初日はアイヌ民族博物館~萩の里自然公園~虎杖浜温泉を回る行程。萩の里自然公園では、園内の森林や隣接するウヨロ川のフットパスを約2時間散策した。参加者はキノコやヤマブドウなど里山の実りを見つけたり、サケの遡上風景に感動し、札幌市から来た江川淳さん(43)は「都会には無い魅力をたくさん感じられる。首都圏に住んでいる方々にも受けるのでは」と満足顔だった。
 アイヌ民族博物館では、健康食としても注目の高い「チェプオハウ」(サケの汁物)に舌鼓を打ち、虎杖浜温泉では「しらおい温泉入浴マイスター」から、温泉の効果を最大限得られる入浴法を学習。2日目はポロト自然休養林でノルディックウオーキング、森のクラフト体験もした。
 ツアーで「癒やし効果」があったかどうかを検証するため、参加者からは血圧や唾液(だえき)のデータを収集した。
 協議会では2010年2月にも日帰りのモニターツアーを企画している。「既存の観光資源と組み合わせ、より魅力的な内容に仕上げていきたい」と意気込んでいる。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09102804.html

街角:白老・民芸会館が閉店 /北海道

2009-10-31 | 日記
(毎日新聞 2009年10月28日 地方版)
 胆振管内白老町のポロト湖畔の物産館「民芸会館(ミンタラ)」が31日閉店する。白老観光商業協同組合(壬生龍之介理事長)が75年、アイヌ民族博物館の隣接地にオープン。組合員55人が木彫などを扱う物産店を営み、ピーク時は年商約23億円を計上した。しかし、最近は組合員も減り、売り上げも1億円程度に減っていた。各店舗は「感謝セール」を開催中。閉店を惜しむ町民も多い。建物は町が道などの補助金で解体。跡地はアイヌ民族の文化・伝統を伝えるスペースに活用する計画だ。
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20091028ddlk01040195000c.html

■ 白老・ポロト稲荷神社が解体へ、厳かに「納め式」

2009-10-31 | 日記
【室蘭民報 2009年10月28日(水)朝刊】
 白老・民芸会館の閉鎖、解体に伴い、取り壊すことになったポロト稲荷神社で27日、関係者20人余が集って神事「納め式」が行われ、長年にわたって地域の人々によって信仰のあった同神社に別れを告げた。
 ポロト自然休養林にあった同神社は平成11年同会館横に遷座。その歴史は明治末期にさかのぼり、地元商工業者が商売繁盛を願い建立、大正初期に白老の前浜にあった同神社をポロト湖畔の尾根に建立したと伝えられている。昭和10年代には紅白の幕が張られた社前で宴会が行われ、子供が相撲をとったりしたという。
 現在地に移ってからはポロト稲荷大明神奉賛会(壬生龍之介会長)が中心になって、初詣でや例大祭、月参りを実施してきた。壬生会長は「極めて残念ですが、この地域はアイヌの文化伝承の地であり、アイヌの神々に委ねられるという意味では将来展望ができうれしい」と話した。
 神事には役場や町議会、地域住民、アイヌ民族博物館、道アイヌ協会白老支部などの関係者が集い、3基の朱色の鳥居をくぐって玉ぐしをささげた。同奉賛会の「解散の儀」も兼ねた。
 ご神体は白老八幡宮に納められた。民芸会館は今月末に営業を終え閉鎖、その後は町発注の解体作業に入る予定だ。 (富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/10/28/20091028m_08.html

おはなしめぐり:「コロボックル物語」誕生から50年 佐藤さとるさん

2009-10-31 | 日記
(毎日新聞 2009年10月28日 東京朝刊)
 ◇変わらぬ人間の本質、底流に--佐藤さとるさん(81)
 身長3センチ、体重1グラムほどの小人が自然や人間と共生する「コロボックル物語」(全6巻、講談社)の誕生から50年。日本のファンタジーの先駆けといわれる物語を書いた佐藤さとるさん(81)は「時代は変わっても人間の本質は変わらない。変わらぬことを書いたから、3世代にわたって読み継がれてきたのでは」と話す。【聞き手・木村葉子】
 私の両親は、屯田兵が開拓した北海道の剣淵(けんぶち)という町の出身です。小さいころ、両親からアイヌに伝わるコロボックルという小人の話を聞いていました。また小学校の教師だった母が、80巻以上もある「小学生全集」(菊池寛編、文芸春秋社)を買ってくれていて、その中にコロボックルを題材にした「蕗(ふき)の下の神様」(宇野浩二著)があったんです。面白くて何度も読みました。これらが「コロボックル物語」の素地になりましたね。
 2歳上の双子の姉から字を教わり、5歳くらいで初めて「イソップ童話集」を読みました。アンデルセンやグリムの童話にも夢中でした。お話を考えるのも大好きでしたが、書くのは下手。小学2年生の時、先生がクラス全員の前で、悪い見本として私の作文を読み上げたほどです。4年生のころ、アンデルセンの「人魚姫」の結末を幸せになるように書き換えました。人魚姫が泡になってしまうのが許せなかったんです。
 旧制中学3年の時、海軍の職業軍人だった父がミッドウェー海戦(42年6月)で戦死しました。1週間ほど前の朝、通学の際に、戸塚駅まで父と一緒でした。先に私の電車が来たので、乗って父に敬礼したんです。いつもはうなずくだけの父が、ガラスの向こうでさっと靴をひきつけ、白い手袋で海軍式の敬礼を返したんです。ひらりと動く手袋の白さが目にしみましたね。珍しいこともあるものだと思いましたが、それが父を見た最後でした。
 後で知りましたが、出撃する朝だったんです。軍国少年でしたから、父の死を悲しむより身が引き締まりました。自分も戦って死ぬつもりでしたし、死ぬのは何でもなかった。でも心の底で、海外童話の華やかな世界をうらやんでいました。日本にない妖精の話を書いてみたかったんです。
 戦後は焼け野原で何もかもなくなり、価値観も覆されました。「コロボックル物語」は、私の人格の作り直しでもあったんです。コロボックルは小さいけれど、とても強い。人間なんか怖くないし、許せなければ自分で倒せる力を持っています。でも好戦的ではない。自分たちの国をちゃんとつくって、つぶされそうになると仲間になってくれる人間を探してうまく使うんです。異質なものとの共生でもあります。
 人間の本質は、人を信じ、家族愛や人間愛を持つことです。私はどちらかというと「性悪説」の考え方ですが、それに反発し「人間は悪だが、それを乗り越えられる」と思っています。「コロボックル物語」の底流にこれらが流れているので、多くの読者が長く読み続けてくれたのでしょう。
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 ■人物略歴 ◇さとう・さとる
 1928年神奈川県横須賀市生まれ。関東学院工業専門学校(旧制)卒。横浜市職員、中学教員などを経て、実業之日本社勤務の傍ら、59年にコロボックル物語の最初となる「だれも知らない小さな国」を著し、毎日出版文化賞を受賞。67年「おばあさんのひこうき」で野間児童文芸賞、07年「本朝奇談(にほんふしぎばなし) 天狗童子」で赤い鳥文学賞。
http://mainichi.jp/enta/book/news/20091028ddm010040111000c.html

■ 「食材王国しらおい」の総合サイト開設、情報たっぷり

2009-10-31 | 日記
【室蘭民報2009年10月27日(火)朝刊】
 「食材王国しらおい」の豊富な食材をデータベース化した総合サイトがこのほど、インターネット上に開設された。食材、加工品、生産者、調理法、アイヌの食文化、「食の風景」などさまざまな食情報が盛り込まれている。
 食材王国しらおい地産地消推進協議会(会長・飴谷長蔵町長)が道のチャレンジ再生交付金を活用し、情報収集などを重ね2年掛かりで開設した。今後は販売促進を狙いにしたブランド基準づくり、「ブランド協議会」の設立、販路開拓・拡大などを視野に置いている。
 「特産品紹介」「食歳時記」「商品レシピ」「食材データベース」「アイヌの食文化」など7つのコーナーを設けた。「商品レシピ」では53種の調理法が写真入りで紹介されている。「食材データベース」は食材42品目、加工品59品目などが取り上げられ、一品ごとの詳細なデータが表になって掲載されている。
 「アイヌの食文化」は、伝統料理、野草や野菜といった食材が紹介されている。白老町のホームページからアクセスできる。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/10/27/20091027m_08.html

白糠町公民館が文科省から優良表彰

2009-10-31 | 日記
(釧路新聞2009年10月27日) 
 白糠町公民館が、文部科学省の2009年度優良公民館表彰を受けることが決まった。同館は、町が推進する「ふるさと教育」の拠点として、文化や歴史、環境、語学といった多彩な講座を開設。特にアイヌ文化については、出前講座の充実が高く評価された。

http://www.news-kushiro.jp/news/20091027/200910277.html

鳩山首相所信 「友愛」の実行問われる

2009-10-31 | 日記
(北海道新聞10月27日)
 鳩山由紀夫首相が臨時国会で、政権交代後初めての所信表明演説を行った。
 「政治家が率先して汗をかく」。そうした言葉からは閉塞(へいそく)した社会の立て直しを脱官僚の政治主導で進めたいという気概が読み取れる。
 官僚組織から目玉政策を吸い上げ、演説の柱とした自民党時代とはひと味違う。鳩山カラーといえる。
 最も力を入れたのは、持論の「友愛政治」についてだ。弱い立場の人々の意見を尊重し、アイヌ民族の歴史や文化を含め多文化が共生する社会を目標とする-。
 その実現のために打ち出したのが「新しい公共」「人間のための経済」という概念である。
 「新しい公共」は市民やNPOとの協働で行政を進める方式だ。その先に中央主権に取って代わる地域主権の構図を描いているのだろう。
 「人間のための経済」からは成長率や経済合理性にとらわれず、国民の満足度に力点を置く発想がうかがえる。子ども手当や高校授業料無償化などの「人への投資」である。
 自公政権が進めた「官から民へ」の構造改革は格差やひずみを広げ、雇用不安、地方の疲弊を生んだ。こうした行き詰まりを、首相は新たな構想で切り開こうと軸足を定めた。その方向性は評価できる。
 ただこうした理念が40日間の政権運営で貫けたか。
 たとえば脱官僚だ。日本郵政の社長人事では「官僚の中の官僚」と言われた斎藤次郎元大蔵事務次官の起用を決めた。整合性に疑問がある。
 八ツ場(やんば)ダムの建設中止には地元の反発が続く。住民の暮らしに密接な問題を国がトップダウンで決めるのは、地域主権と矛盾していないか。
 「人への投資」は新たな予算措置が伴う。不況で税収が減る中、財源をどう確保するのか。優先順位づけが必要だが、来年度予算編成に向けて議論は収斂(しゅうれん)していない。首相の指導力が問われる場面だ。
 外交でも鳩山色が出た。国際社会の「架け橋」となることを宣言。オバマ米大統領が提唱した「核なき世界」に呼応し、核軍縮に「不退転の決意で取り組む」と言い切った。
 日米同盟については、わが国をアジア太平洋地域の「海洋国家」と位置づけた上で、地域の平和と繁栄を追求するという枠組みでとらえ直す考えのようだ。外交を再構築しようとする意欲は伝わった。
 オバマ大統領は来月中旬に来日する。両国には普天間飛行場問題をはじめ安全保障上の懸案もある。
 内政・外交の理念を肉づけし、現実の課題をどう解決していくか。
 首相は国会論戦を通じて具体的な考えを示し、実行に移してほしい。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/196573.html

所信表明―理念は現実に刻んでこそ

2009-10-31 | 日記
(朝日新聞2009年10月27日(火)付)
 自分の言葉で、分かりやすく。鳩山由紀夫首相の初の所信表明演説から、そんな思いが伝わってきた。
 具体的な政策のあれこれを説明するよりも、自らの政権が目指す社会の姿を、政治の理念を国民に語りかけたいということだったのだろう。
 従業員の7割が障害者という工場の逸話を紹介した。働く側も受け入れる側も苦労は小さくない。それでも「人間は人に評価され、感謝され、必要とされてこそ幸せを感じる」という。
 だれもが居場所と出番を見つけることのできる社会。弱い立場、少数の人々の視点が尊重される政治。これが持論の友愛政治の原点なのだと訴えた。
 具体性がなく、ふわふわと耳に心地よい言葉が並ぶ選挙演説のようだと感じた人もいたかもしれない。だが、さまざまな格差や痛み、制度のほころびが深刻になる日本社会にあって、正面から「社会の作り直し」を呼びかけた率直さが、新鮮に響いたのは確かだ。
 首相は演説の中で、障害者を「チャレンジド」と呼んだ。試練に挑戦する使命を与えられた人という意味で、欧米で使われている。先住民族のアイヌをはじめ、新しく日本社会に加わったブラジル人にも触れ、多文化が共生する社会づくりを求めた。
 経済の厳しい状況やグローバル化の進展は、人々の心を閉ざす方向に働きかねない。そこにあえて、寛容さと開かれた社会を目指すとした時代認識に共感する。
 そんな首相に国民が次に望むのは、そうした社会をどのように実現するのか、「ハウ」を語ることだ。
 基本的な方向性は示されている。官僚依存から政治主導への転換、税金の無駄遣いの排除、「コンクリートから人へ」の予算配分の見直し、「地域主権」の確立……。
 首相は、12月末に向けて編成作業が進む来年度予算案の中身や、それを審議する年明けの通常国会で具体的な肉付けを語る心づもりのようだ。政権発足からまだ40日。しっかり準備してからという気持ちは分からなくはない。
 静岡、神奈川両県での参院補欠選挙で、ともに民主党候補が当選したことも、政権の滑り出しに対する首相の自信を深めたに違いない。
 ただ、政権を取り巻く現状は甘くはない。沖縄・普天間飛行場の移設問題をどう決着させるか。経営危機に陥った日本航空の救済はどうするか。切迫した政治課題が目白押しだ。かじ取り次第で、国民の視線が批判に転じかねないことを覚悟すべきだろう。
 郵政民営化の見直しにしても、あるいは首相自身の虚偽献金疑惑にしても、政権を率いる首相の明確な説明が待たれている。
 明日から始まる国会論戦は、理念や志だけでは乗り切れない。
http://www.asahi.com/paper/editorial20091027.html