先住民族関連ニュース

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7歳少女を暴行し殺害、裕福な建築家に禁錮51年超 コロンビア

2017-03-31 | 先住民族関連
AFP=時事2017年03月30日 15:14 発信地:ボゴタ/コロンビア
【3月30日 AFP】コロンビアの裁判所は29日、先住民の少女(7)を性的暴行の末に殺害したとして起訴された富裕層出身の建築家の男に対し、仮釈放なしの禁錮51年10か月と罰金2万5000ドル(約280万円)相当の有罪判決を下した。
 ラファエル・ウリベ・ノグエラ(Rafael Uribe Noguera)被告(38)は昨年12月4日、首都ボゴタ(Bogota)東部で被害者の少女を誘拐し、高級マンションの一室に連れ込んだとされる。少女はこの部屋の中で遺体で発見された。
 事件はコロンビア全土に大きな衝撃を与えた。判決文の読み上げに当たり、裁判官は「ノグエラ被告に科される刑罰には、社会全体の厳しい非難が反映されなければならない」と述べた。
 裁判でノグエラ被告は起訴内容を認めたが、犯行時は薬物と酒の影響で自分が何をしているのかよく分かっていなかったと弁明していた。
 検察はコロンビアの法律で最高刑に当たる禁錮60年を求めていた。検察と被害者の遺族は、より厳しい量刑を求めて上訴する方針だという。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3123293?cx_part=txt_topics


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採炭用米公有地リース再開に環境団体などが差し止め請求-連邦地裁

2017-03-31 | 先住民族関連
Bloomberg 3/30(木) 10:22配信
トランプ米政権が連邦政府所有地の石炭採掘用リースの再開を決定したことに抗議するアメリカ先住民や自然保護団体は、連邦環境法規に違反するとして差し止めを求め、米連邦地裁に提訴した。
  自然保護団体などは29日、ジンキ米内務長官が同決定に署名した数時間後に、モンタナ州グレートフォールズの連邦地裁に差し止めを請求した。ジンキ長官はまた、1年前に前任のジュエル内務長官が開始した同リースをめぐる広範な環境調査も停止した。
原題:Trump Coal Sale Plan Challenged by Environmentalists, Tribe (2)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-30/ONLRL36S972801

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厚真町青少年センターで常滑焼中世陶器展示

2017-03-31 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2017年 3/30)
 厚真町青少年センターの図書カウンター横で、2月下旬から町内宇隆地区で出土した常滑焼中世陶器(つぼ)が展示されている。町内で見つかるといった地域とゆかりの深い遺物などを幅広く町民に見てもらうコーナーとして整備し、第1弾として常滑焼を紹介。初夏の祭典「あつま田舎まつり」の頃までの展示を予定している。
 つぼは1959年に旧公民館の建設工事中に出土し、地元の郷土史研究会が復元。長らく須恵器と思われていたが、その後の再鑑定で12世紀の常滑産のつぼと判明し、町教育委員会が2011年に公表した。
 この種の陶器は主に岩手県の平泉地域で見つかっている。文献に数多くの記述があるものの、遺物がほとんどなかった奥州藤原氏と北方交易の裏付けとなる資料としての価値が高い。また、つぼの口の部分が均等に割られていることから「埋める前に意図的に割った」と推察。仏教的儀礼を目的に中にお経を入れて地中に埋めた「経塚」の可能性も高く、早い時期に北海道に仏教が伝わったことを示す資料としても注目される。
 旧軽舞小学校の遺跡調査整理事務所に収蔵し、希望者に公開していたほか、町民文化祭などで展示していたが、もっと多くの町民に貴重なつぼについて知ってもらおうと、利用者の多い青少年センターでの展示となった。ケースに収められたつぼのほか、これまでの研究をまとめた資料なども冊子や映像で紹介している。
 町教委では、つぼの展示以降も縄文土器やアイヌ民族の民具といったさまざまな厚真の貴重な資料などを継続して紹介していく方針としている。
http://www.tomamin.co.jp/20170349092

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アイヌ遺骨:安置場所決定まで札幌に保管…独から返還予定

2017-03-31 | アイヌ民族関連
毎日新聞2017年03月30日 07時30分
 北海道アイヌ協会(加藤忠理事長)は29日、札幌市で理事会を開き、19世紀に盗掘されドイツで収蔵されているアイヌ民族の遺骨1体を同市内に一時保管することを決めた。研究目的で海外に持ち出されたアイヌ遺骨の外交ルートを通じた初返還に向け、政府による準備が本格化する。
 対象となる遺骨は、民間学術団体「ベルリン人類学民族学先史学協会」(BGAEU)が保有している。この日の理事会で内閣官房アイヌ総合政策室の担当者が、現在の北海道大敷地付近から盗掘され、BGAEU側が「不当な収集だった」として日本に返還の意向を示していることなどを説明。埋葬されていた同市内に一時保管し、身元特定につながる調査をすることが提案され、理事会で了承された。
 政府は今後、具体的な保管場所について協議する。一時保管中に調査し、遺骨の身元が判明した場合は遺族らに返還し、特定できなければ北海道白老町に2020年開設予定のアイヌに関する国立の複合施設「民族共生象徴空間」に、国内の大学などにある遺骨の一部と一緒に安置することが検討されている。
 加藤理事長は「約150年を経て、アイヌ民族の人権回復の一歩が国レベルで踏み出されることに大きな意味がある。遺骨の返還は将来を見据え、適切に関係者が責任を持って進めていくことが最も大切だ」とコメントした。【安達恒太郎】
民族共生をアピール…解説
 ドイツの民間学術団体が返還の意向を表明したアイヌ民族の遺骨1体について、北海道アイヌ協会が札幌市内に一時保管するのを決めたことで、日本政府は今後、返還実現に向けた実務的な検討に着手する。日本は2007年に国連で採択された「先住民の権利に関する宣言」に賛成しているが、返還実現は、宣言が定めた遺骨返還への尽力を政府が履行する最初の事例になる。
 19世紀後半以降、アイヌ民族の遺骨は欧米などで、人類学の研究対象になった。北海道などの墓から持ち出された遺骨が現在も、ドイツだけでなく、英国やロシアなどに広く拡散している。
 先住民権利宣言の12条では、先住民が「遺骨の返還に対する権利」を有していることと、国が「遺骨の返還を可能にするよう努める」ことを定める。海外の遺骨について、日本政府はアイヌ民族の尊厳回復の一環として返還実現に向けた調査を進めてきた。
 先住民問題に積極的に取り組んできた豪州などの事例では、遺骨の返還に先住民の代表が立ち会うことが一般的だ。内閣官房アイヌ総合政策室は今後、遺骨の受け取りのあり方や、返還式実現に向けた対応を関係団体と協議する。また、日本への遺骨の運搬方法などについて、航空会社との協議も必要になるとみられる。
 アイヌ問題を巡ってはこれまで、衆参両院が08年にアイヌ民族を「先住民族」と認める決議を行い、政府が中心となりさまざまな政策が進められてきた。今回の取り組みは、国が海外の遺骨についても積極的に返還を進める姿勢を示したもので、政府が民族共生を目指す姿勢を、国際的にアピールする大きな機会になる。【ベルリン中西啓介】
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-0330m040181/

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故郷に感謝、アイヌの歌継ぐ 姉妹の記録映画上映へ

2017-03-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/30 11:33

姉の床絵美さん(左)と妹の郷右近富貴子さん(右)を追った映画「kapiwとapappo」の一場面(佐藤隆之監督提供)
 【阿寒湖温泉】釧路市の阿寒湖温泉で生まれ、アイヌ民族の伝承歌「ウポポ」を歌い継ぐ姉妹を追ったドキュメンタリー映画「kapiw(カピウ)とapappo(アパッポ)~アイヌの姉妹の物語~」(佐藤隆之監督)が4月、道内で初めて札幌と釧路で公開される。
 床(とこ)絵美さん(43)、郷右近(ごううこん)富貴子さん(41)姉妹は幼いころから伝統舞踊やウポポに親しんだ。映画は東京でアイヌ音楽の歌い手として活躍していた床さんが2011年に帰郷し、郷右近さんとアイヌ音楽ユニット「カピウ&アパッポ」を結成するまでを描く。昨年11月に東京で公開されて反響を呼び、名古屋、大阪、高知でも上映された。
 札幌は1~4日に映画館シアターキノが25周年記念イベントで、釧路は23日に実行委が上映会を予定する。1日午後6時50分からの上映前と、23日午後1時半から上映した後に、姉妹が舞台あいさつする。(続き)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/entertainment/culture/culture/1-0384216.html

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国境を越えて響きあう四国と台湾のサイクルツーリズム

2017-03-30 | 先住民族関連
Forbes JAPAN 2017/03/29 12:35

四国の海岸線を走る四国一周PRツアーのチーム(愛媛県提供)
海外から観光客を呼び込むならば、まずは日本政府を動かしてから、現地の政府と交渉して・・・。そんなスタイルはすでに過去のものとなった。
自治体自ら「観光」商品を作り出し、海外に売り込む。しかも、知事や市長らトップが先頭に立つ。それも、単にインバウンドの呼び込みだけではなく、相手に観光客を送り出す側にも周り、ウインウインの関係を築く──。
国境を超えた新しいスタイルのサイクルツーリズムのモデルケースがいま、四国と台湾との間で生まれつつある。
「環島」から「環四国」へ
今年3月、台湾の「松山駅」に、愛媛県の中村時広知事が現れた。中村知事は、台北の松山空港と、地元松山空港の直行便を飛ばす「夢」を掲げており、まずは自転車で「松山」をつなごうと松山駅が出発の地に選ばれた。
中村知事は、元衆議院議員で、父親も愛媛県知事を務めたサラブレッド。自転車よる愛媛と台湾の交流を推進しており、いま仕掛けているのは「四国一周」と「台湾一周」を結びつけることだ。台湾では、自転車で台湾を一周することを「環島(ホワン・ダオ)」と呼ぶ。その距離はおよそ1000キロ。7日から10日ほどかけて回るコースになる。一方、四国の一周もちょうど1000キロ。そうした「奇遇」もこの構想を後押しした。
四国一周のコース発表を控えて、そのプレイベントとして台湾一周の一部となる台北から台中までの200キロを走るため、台湾に乗り込んだ中村知事は、あいさつで、力を込めて語った。
「自転車を通じた私たちの交流が始まっています。(台湾の自転車メーカー・ジャイアント会長の)劉金標さんとの出会いで運命が大きく変わりました。自転車は人々に健康と生きがいと友情をプレゼントしてくれる。劉さんのその考えを日本で広めようと決意しました。私自身もかつて台北から宜蘭まで120キロを走ったこともあります。強烈な上り坂があって本当に苦しかった記憶がありましたが、走り抜きました。今回も全力を尽くします」
マラソン愛好家だという中村知事は、自らの体をもって、自転車の魅力をアピールする「セールスマン」になっている。
サイクリングになぜこれほど愛媛県は入れ込むのか。その点については、台湾におけるサイクルツーリズムの発展から語らなくてはならない。
自転車で島を一周する「環島」が台湾でブームになったのはそれほど昔の話ではなく、ほんの10年ほど前からだ。
台湾の自転車メーカー・ジャイアントの劉金標会長が73歳の高齢にもかかわらず自転車で台湾一周を成功させ、大きなニュースになった。劉会長はその後、自ら「自転車新文化の伝道師」を自認しながら、「健康」「環境」「レジャー」を兼ね備えたサイクリングの普及に全力を挙げた。
台湾一周が台湾人にとって人生で一度はチャレンジしたい国民的な目標になり、台湾政府も台湾を周回できる自転車ルート「環島一号線」を整備に着手。いまでは海外から環島のために訪れる人も多く、毎日数百組が台湾一周にチャレンジしている。
一方、愛媛県では2012年ごろから、瀬戸内海を一望できる「しまなみ海道」というおよそ70キロの自転車道の売り込みを本格化させた。まず日本より海外のツーリストから高く評価され、日本にその評判が跳ね返る形で、あっという間にサイクリストの聖地に成長している。
気を良くした愛媛県は、いま、四国全体をサイクリングアイランド化する構想を打ち上げ、モデルとなる一周コース「環四国」のコースをこの3月に発表した。コースの選定は、ジャイアント所属で愛媛県在住のプロサイクリスト、門田基志さんが行い、PR大使には、台湾一周の経験のある女優でエッセイスト、一青妙さんが起用され、このほど新コースを試走した。
自転車による台湾一周の経験もある一青さんは、PR大使任命の挨拶で「四国と台湾はどちらも山が真ん中にあってその周囲をぐるっと回ることができる地形も似ている。どちらも9〜10日ほどかけて一周する距離でもあり、気功や風土にも共通点が多い。両者をつなげる役割を果たしていきたい」と語った。
愛媛県とジャイアントが狙うのは、将来「環島(島一周)」というコンセプトを通して、双方のインバウント観光が刺激されあい、例えば、台湾を一周した人は、今度は四国一周に挑戦する、といった流れが出来上がることだ。
筆者も台湾については半周した経験があるが、10日間かけて一つの島を一周するというのは、毎日に100キロ以上走らなければならず、場所によってはきつい坂道や逆風にあって、つらさで投げ出したくなることもある。しかし、それを乗り越えて完走したときの喜びは格別のものがあり、何年かに一度はチャレンジしたくなるような「習慣性」を生む効果もある。
台湾では、もともと台北や高雄のある台湾西部に人口密集地が多く、台湾東部に対する台湾社会全体の理解は非常に薄かった。しかし、台湾一周を通して、自然や先住民の多様な文化に触れることができる東部の魅力が知れ渡り、台湾全体の観光振興にもプラスに働き、台湾社会の一体性が高まったとされる。
一方、四国も四つの県が、外から見れば一つに島に入っているように見えるが、四国全体の県同士の連携は競争意識もあってそれほど密接ではないようだ。お遍路という強力な観光資源はあるものの、四国大の観光コンテンツで国内外に一体となってアピールすることはなかった。
しかし、この四国一周という観光コンテンツが確立すれば、おのずとそのメリットは各県に共有され、共通の施設整備やエイドステーションの設置などに取り組まざるをえない。そうなれば、お遍路で示される四国の「おもてなし」の精神がサイクリングでも発揮される舞台が整う形になりそうだ。
"地域発"の観光のモデルケースに
自転車を通して、より大きな未来図が描けるところが、このサイクリングを通して地域振興という新しいスタイルの強みでもある。
愛媛県の成功例はいまほかの自治体を刺激しており、滋賀県が最近、琵琶湖一周コース「ビワイチ」を打ち出し、ジャイアントと協力しながら、コースの売り出しに熱中している。滋賀県の知事も今年の5月には台湾を自転車で走ることにしているなど、こちらもやはりトップセール方式で台湾と琵琶湖をつなぐことに懸命だ。ほかにも、東日本大震災の被災地である宮城県などが海岸線で新たに整備された堤防を利用したサイクリングルートの開発に取り組んでいる。
愛媛県には、この1年で外部から10以上の自治体や団体からの視察が殺到しており、いまやサイクルツーリズムによる地域振興は、中央政府を経由しない「地方」と「外国」の直取引方式の最先端となっているのである。
観光とは、本来、民間の自然な好奇心が動かすものであるが、人口減少が著しく、国際的にも観光地間の競争が激しくなっている昨今、「有名な観光地がある」ことにあぐらをかいて何もしないでいては、この競争に乗り遅れてしまう。
一つの観光コンテンツを国内外に売り出すにあたっては、行政、民間、企業の三位一体の取り組みが求められる。同時に、むしろ地域が率先して海外の観光客を呼び込む努力を重ね、一定の実績を示せば、中央政府のサポートを呼び込み易くなるはずである。その意味で、四国と台湾の自転車によるサイクルツーリズムは、一つのモデルケースになりうるものである。 文=野嶋 剛
http://forbesjapan.com/articles/detail/15682

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学校を超える、自分も超えるナレッジキャピタル超学校 

2017-03-30 | アイヌ民族関連
みんぱく開館40周年記念連動企画みんぱく×KNOWLEDGE CAPITAL 「ビーズ -つなぐ・かざる・みせる」全4回の連続講座開校決定!
時事通信-2017 3月30日(木)
[一般社団法人ナレッジキャピタル]
一般社団法人ナレッジキャピタル(代表理事:宮原 秀夫)ならびに株式会社KMO(代表取締役社長:小田島 秀俊)、国立民族学博物館(館長:須藤 健一)は、ナレッジキャピタル超学校新講座「ビーズ -つなぐ・かざる・みせる」の開校を決定しましたのでお知らせします。
 ナレッジキャピタル超学校は、一般生活者と研究者が一緒に考え対話するプログラムです。会議室での授業形式ではなく、開放感のあるカフェ空間でドリンクを飲みながら受講できるのが特徴で、2016年度は全72の講座を開催し、毎回多くの方に参加いただきました。
 今回は、今年11月に開館40周年を迎える国立民族学博物館にて開催中の特別展「ビーズ -つなぐ・かざる・みせる」の連動企画として国立民族学博物館と共同で開催いたします。また、第4回目は「国立民族学博物館」を実際に見学するツアーを開催します。
<開催概要>
日 程 : 【第1回】 4月12日(水) 【第2回】 4月19日(水) 【第3回】 5月10日(水) 【第4回】 5月21日(日)
時 間 : 19:00~20:30(開場18:30) ※5月21日(日)の展示ツアーは13:30~15:00
会 場 : グランフロント大阪北館1F「カフェラボ」 ※5月21日(日)のみ国立民族学博物館
料 金 : 500円(1ドリンク込み)
※5月21日(日)のみ 一般350円/高・大学生200円/中学生無料(国立民族学博物館の観覧料込み)
対 象 者 : 中学生以上
主 催 : 一般社団法人ナレッジキャピタル・株式会社KMO・国立民族学博物館
※ナレッジキャピタル超学校 とは
大学や企業、研究機関などのさまざまな分野の研究者と一般参加者が一緒に考え、対話するナレッジキャピタルならではのプログラムです。これまでにも「大阪大学」「京都大学iPS細胞研究所」「関西大学」「慶應義塾大学院メディアデザイン研究科」「国立民族学博物館」「大阪芸術大学」「JAXA」などと共同開催し、一般の参加者と研究者をつなぐ場と機会を提供しています。
<シリーズ概要>
みんぱく×KNOWLEDGE CAPITAL 「ビーズ -つなぐ・かざる・みせる」
私たちは、どうしてビーズをつくり、身につけてきたのでしょうか。ビーズは、およそ10万年前に誕生して現代まで受け継がれています。また、日本を含めて地球の隅々まで広がっています。今回の講座では、世界各地のビーズを紹介するとともに、私たちにとってのビーズの魅力を追究します。
■第1回 4月12日(水) 「世界はビーズでつながっている」 講師: 池谷 和信 国立民族学博物館 教授
【講師プロフィール】
人類学、地理学専攻。アフリカを中心に、日本を含むアジア、シベリア、アマゾンなど世界の狩猟採集文化、生き物と人のかかわりから世界の文化誌を研究している。主な著書に『世界のビーズ』(千里文化財団、2001年)、『人間にとってスイカとは何か』(臨川書店、2014年)など。
【内容】
ビーズはモノとモノとをつないだモノであるだけではなく、モノと人、人と人をつなげてきました。とくに貝、石、ガラスなどのビーズ
は、交易品として地域や世界をつなげてきたといえるでしょう。同時に、ビーズにはさまざまな意味が与えられています。魔除け、富の象徴、民族のアイデンティティーなど、世界各地の人びとのビーズへの思いを紹介します。
■第2回 4月19日(水) 「装身具から考える台湾原住民族の文化」 講師: 野林 厚志 国立民族学博物館 教授
【講師プロフィール】
専門は人類学。人間と動物との関係史を台湾、中国を主なフィールドとした研究に従事。また、台湾ではオーストロネシア系先住民族である台湾原住民族の物質文化研究を通じて、エスニシティが生成される過程を研究している。国内外の博物館で、台湾の原住民族文化を主題とした展示会も手がける。
【内容】
台湾の先住民族である台湾原住民族は、ガラス、陶器や土器などのセラミック、メノウなどの準貴石、貝殻、動物の骨、歯、角、ジュズダマ、トウアズキ、竹のほか、ショウブなどの植物など、実にさまざまな素材を用いた装身具を使ってきました。これらの大半は個々の素材を連結した広義のビーズと言ってよいでしょう。それぞれの民族にはこれらのビーズの使い方に個性が見られます。民族によるビーズの使い方を紹介しながら、台湾原住民族の多様性を考えます。
■第3回 5月10日(水) 「アイヌとガラス玉の交易」 講師: 齋藤 玲子 国立民族学博物館 准教授

【講師プロフィール】
アイヌ民族をはじめ、アラスカ・カナダの北西海岸先住民など北方地域先住民の物質文化と、現代の文化継承に関心をよせている。おもな編著に『極北と森林の記憶―イヌイットと北西海岸インディアンの版画』(2010年、昭和堂)など。
【内容】
アイヌの女性が盛装時に着けるガラス玉の首飾り(タマサイ)は、母から娘へと受け継がれる宝物でした。ガラス玉は13・14世紀
ころから大陸産のものが樺太経由でもたらされ、江戸時代の半ばになると大阪や江戸でアイヌ向けに生産されたものが流通する
ようになったと考えられています。最近の研究をふまえ、アイヌ文化におけるガラス玉利用について紹介します。
■第4回 5月21日(日) 「ビーズの魅力~みんぱく展示ツアー~」
講師: 池谷 和信 国立民族学博物館 教授
みんぱくでは、古今東西のビーズを一堂に集めた特別展「ビーズ -つなぐ・かざる・みせる」を開催しています。本ツアーは、みんぱくの展示場をフィールドにみたてて、世界中のビーズを見学するツアーです。私たちはものの前に立つことで、ひとつひとつのビーズから人類の知恵を読みとることができるでしょう。
※国立民族学博物館 大阪府吹田市千里万博公園10-1
http://www.minpaku.ac.jp/museum/information/access
【施設概要】
■施設名
ナレッジキャピタル
■所在地
〒530-0011大阪市北区大深町3-1グランフロント大阪 北館
■施設案内
・The Lab.みんなで世界一研究所
(アクティブラボ.・カフェラボ・イベントラボ)
地下1階~3階
・フューチャーライフショールーム
1階~6階
・ナレッジシアター
4階
・ナレッジサロン
7階
・コラボオフィス・コラボオフィスネクス
7階~8階
・カンファレンスルーム
8階・10階
・ナレッジオフィス
9階~13階
・コンベンションセンター
地下1階~地下2階
■運営組織・代表者
一般社団法人ナレッジキャピタル 代表理事 宮原 秀夫
株式会社KMO 代表取締役 三好 雅雄
■開発事業者
(五十音順)
NTT都市開発株式会社
株式会社大林組
オリックス不動産株式会社
関電不動産開発株式会社
新日鉄興和不動産株式会社
積水ハウス株式会社
株式会社竹中工務店
東京建物株式会社
日本土地建物株式会社
阪急電鉄株式会社
三井住友信託銀行株式会社
三菱地所株式会社
企業プレスリリース詳細へ (2017/03/29-15:34)
データ提供
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。
http://www.jiji.com/jc/article?k=000000054.000014551&g=prt

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北大・札幌医大はアイヌ遺骨返還へ

2017-03-30 | アイヌ民族関連
スプートニク日本2017年03月29日 09:53(アップデート 2017年03月29日 10:01)
北大が保管しているアイヌ民族の遺骨について、浦幌アイヌ協会(十勝管内浦幌町)が北大に返還などを求めた訴訟は22日、札幌地裁(岡山忠広裁判長)で和解が成立した。また、札幌医大も研究目的で保管していたアイヌ民族の遺骨1体を、発見地である北海道浦幌町に返還する方針を自発的に固めた。
原告側代理人によると、和解では、北大医学部の研究者が1934~35年に浦幌町内の墓地から持ち去ったとして返還を求めた64体に加え、北大側は新たに12体を返還対象にした。北大側からは「箱に入っている遺骨を整理した」と説明を受け、浦幌町内から掘り出されたとみられるが、詳しい発掘時期や場所などは不明という。北大は理由を明らかにしていない。
共同通信の報道に基づけば、二大で返還対象は、北大76体、札幌医大1体で、アイヌ民族の遺骨返還として過去最多の規模になった。浦幌町への搬送や再埋葬の費用約200万円は北大側が負担。浦幌アイヌ協会は6月以降、同町の協力を得て町営浦幌墓園に再埋葬する。北大は76体のうち身元が特定できる可能性がある13体についてはホームページで1年間情報を公表し、子孫などが名乗り出なければ原告側に引き渡す。
https://jp.sputniknews.com/japan/201703293484377/

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札医大も遺骨返還へ 浦幌アイヌ協会が要望

2017-03-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/29 05:00
 札幌医大は28日、十勝管内浦幌町で発掘され、同大が保管するアイヌ民族の遺骨1体を、浦幌アイヌ協会に返還する方向で調整に入った。同協会が遺骨の返還を求める要望書を札医大に提出していた。
 要望書は27日付。かつて存在したコタン(集落)が管理し、その権限は同協会が継承しているとして返還を求めた。札医大の担当者は「要望に添えるよう対応したい」としている。
 札医大によると、遺骨は1979年、浦幌町十勝太で町道拡幅工事の際に出土し、町教委から寄託された。身元は不明という。
 アイヌ民族の遺骨を巡っては、浦幌アイヌ協会など発掘地域のアイヌ民族団体が北大に返還を求めた訴訟で昨春以降、相次いで和解が成立し、返還が進む。同協会は6月以降、北大から返還される遺骨を浦幌町内に再埋葬する予定で、差間(さしま)正樹会長は「札医大からの返還が実現すれば、同時に再埋葬したい」と話す。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0383818.html

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「コロンブスの不平等交換」とは何だったのか――先住民の視点から、モノ・ヒトの移動を通じて世界史を見直す

2017-03-29 | 先住民族関連
Book Bang 3/28(火) 5:30配信

先住民の視点から、モノ・ヒトの移動を通じて世界史を見直す
[レビュアー] 稲村哲也(放送大学教授)
 今日のグローバル化の源流は大航海時代にあり、ジェノバ出身の航海者クリストーバル・コロン(コロンブス)こそが、その後の歴史に最も大きな影響を与えた人物と言って間違いないだろう。一四九二年、地球が丸いことを確信し、スペインのイサベラ女王の支援を得て、極東の黄金の国ジパングを目指し、西に向けて出帆したコロンブスとその一行は、苦難の航海の末、未知の大陸、すなわち「新大陸」アメリカに到達。それが、スペインによるアステカ王国征服、インカ帝国征服につながり、金銀財宝の略奪、植民地体制下での鉱山開発やサトウキビ栽培等によって莫大な富をヨーロッパにもたらし、コロンブスは、偉大な英雄として後世に名を残すことになる。
 しかしながら、「新大陸」(この名称がそもそもヨーロッパからの視点にほかならない)にもともと住んでいたアジア系の人びとにとっては、豊かで平和な生活との決別と、今日まで続く悲劇の始まりであった。征服、虐殺、植民地による被支配・搾取、ヨーロッパから持ち込まれた疫病による悲劇的な人口減少、現在まで続く差別と貧困。
 今では、こうした負の歴史に光を当てた書籍も少なくない。しかし、本書のように、コロンブス以後の新旧大陸間の接触と交流の影響を、モノとヒトの両面から、これほど多角的かつ緻密に、そしてダイナミックに描き切ったものはほかには無い。本書の優れた内容は、著者の研究歴をたどることで納得できる。
 一九六八年、著者は京都大学農学部の学生のとき、アンデスの栽培植物の起源に関する調査団に参加し、初めてペルー、ボリビアの地を踏んだ。そのとき、著者が最も強い印象を受けたのは、四〇〇〇メートルの高所で踏み鋤によって畑を耕す先住民インディオの農民や、雪の舞う高原で寒さに耐えながら家畜を追う少年少女たちだった。それによって、著者の関心は、栽培植物から、それを栽培する人々へと向かい、農学から民族学へと転向する。以後、五〇年近くアンデスに通いつめ、インディオの村で生活を共にし、彼らの視点に立ち、地を這うような調査研究を続けてきた。その間、アンデス研究の原点であった植物学・農学への関心も失われることはなかった。そして、著者の関心はさらに、空間的にはアンデスから世界へと広がり、時間的には過去へ─コロンブスを起点として、それ以前(先史)と以後(歴史)─広がった。
 本書は、そうした著者の研究歴の集大成といってもいいだろう。著者は、一九七八年に京都大学にて「トウガラシの起源と栽培化に関する研究」で農学博士の学位を取得し、二〇一五年には東京大学にて「中央アンデス農耕文化論」で文化人類学分野の学術博士の学位を取得している。
 学会では文理融合型の共同研究の重要性がしばしば唱えられるが、実際にはなかなか難しい。しかしながら、著者はこれまで、多くの優れた文理融合型研究プロジェクトを率いてきた。本書にみられる、理系(植物学・農学)と文系(民族学・文化人類学)の見事な統合は、そうした著者の研究歴を反映している。
 本書の内容は極めて専門的な知見に基づいているが、たいへん読みやすい平易な表現で綴られている。本書に込められたテーマは多様で、かつ相互に関連づけられている。なかでも、「インディオの貢献」としてのジャガイモやトウモロコシの栽培化とその世界への拡散、及びその食と社会への影響に関する記述は圧巻である。そのほか、アンデスの多様な環境、インディオの暮らし、旧大陸の家畜の新大陸への導入とその影響、楽器の多様性とその歴史的背景、奴隷制と三角貿易とそのインパクト、新大陸に持ち込まれた疫病の悲劇的な結果とその背景など、重要で興味深いテーマが続く。
 読者は、自分が関心をもつテーマから読み進めてもいい。そこから関心がひろがり、読み終わったときには、世界史への新しい見方を体得することになるだろう。
 ◇角川選書◇
『コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史』
著者 山本 紀夫 [著]
出版社 KADOKAWA
ジャンル 歴史・地理/外国歴史
ISBN 9784047035928
発売日 2017/01/25
価格 1,836円(税込)
https://www.bookbang.jp/review/article/527734

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大阪・みんぱく、4月から小・中学生が無料に

2017-03-29 | アイヌ民族関連
Lmaga.jp 3/28(火) 18:00配信

4月1日から小・中学生の観覧料が無料となる「国立民族学博物館」。写真は「中央・北アジア/アイヌの文化」展示の様子
人類・民族に関する資料を展示する「国立民族学博物館」(大阪府吹田市)、通称みんぱく。1977年の開館から今年で40周年となるのを記念し、4月1日から小・中学生の観覧料が無料となる。
文化人類学・民族学に関する調査・研究をおこない、標本資料や映像・音響資料、文献図書資料など100万点以上の資料類を収集、収蔵する同館。世界中の民族衣装や、生活用品、民族楽器など、詳細に追うと1日ではとうてい見て回ることができない数、普段見ることのない奇妙でポップな展示物に、足繁く通うファンも多い。これまで小・中学生の観覧料は110円(土曜のみ無料)だったが、この4月からは本館展示、企画展示、特別展示など全ての展示が全日無料で観られる。これにより、学校遠足や家族連れなどの更なる来館増をはかるという。開館時間は10時~17時、水曜休。観覧料は、一般420円、高校・大学生250円。
「国立民族学博物館」
住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1
時間:10:00〜17:00 ※水曜休
料金:一般420円、高大生250円、小中生無料(3/31まで110円)
電話:06-6876-2151(代表)
URL:http://www.minpaku.ac.jp
https://www.lmaga.jp/news/2017/03/22125/

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恐竜21種の足跡発見、「前代未聞」の規模 豪西部

2017-03-29 | 先住民族関連
AFP=時事 3/27(月) 17:25配信

豪ウエスタンオーストラリア州ダンピア半島で、シリコンを使って砂岩にできた恐竜の足跡の型を取る研究者ら。クイーンズランド大学提供(2017年3月27日提供)。(c)AFP/UNIVERSITY OF QUEENSLAND/STEVEN W. SALISBURY
【AFP=時事】オーストラリアの研究者らは27日、同国西部の海岸地帯で異なる21種の恐竜の足跡が発見されたと発表した。研究者らはこの発見について「前代未聞」の規模であるとし、映画『ジュラシック・パーク(Jurassic Park)』の世界さながらだと評している。
 豪クイーンズランド大学(University of Queensland)とジェームズ・クック大学(James Cook University)の古生物学者らは、ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州キンバリー(Kimberley)にある1億4000万年ほど前の地層で発掘調査を実施。この種の発見としては一度に最も多くの種類の足跡が見つかった例だとしている。
 米国の古脊椎動物学会(SVP)の学会誌に発表された論文の主執筆者であるスティーブ・サリスベリー(Steve Salisbury)氏は、発見された足跡について「世界でも類を見ない」と語り、「豪西部において非鳥類型恐竜が存在していたことを示す証拠としては最重要のもの」と位置づけた。その上で、同地域は「雄大な自然を誇るオーストラリアのジュラシック・パークともいえる、大変魅惑的な地帯だ」と述べた。
 サリスベリー氏はさらに、「足跡はステゴサウルスのものと確認されたもの以外にも、記録があるなかで最大級の大きさのものある」と明らかにした。
 足跡が見つかった地域は、ウエスタンオーストラリア州政府が2008年に液化天然ガスの生産地域として指定し、開発の手が加えられるところだった。しかし、この地域を伝統的に管理・保護してきた豪先住民アボリジニのグーララブールー(Goolaraboolo)の人々がサリスベリー氏に掛け合い、正式な調査が実施されることになった。調査チームは恐竜の足跡が見つかった地域での調査と記録に400時間以上を費やしたという。
【翻訳編集】 AFPBB News
https://dot.asahi.com/afp/2017032700077.html

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「世界最大1.7m!」恐竜の足跡の化石が豪州西部で発見…21種類も

2017-03-29 | 先住民族関連
ハザードラボ- 2017年03月29日 06時00分

オーストラリア北西部の沿岸部で見つかった全長1.7メートルの世界最大の恐竜の足跡(Steve Salisbury/Queensland University/James Cook University)
 「オーストラリアのジュラシック・パーク」の異名を持つ、同国北西部の沿岸地帯で、全長1.7メートルと世界最大の足跡を含む21種類の恐竜の足跡が見つかった。
 クイーンズランド大学のスティーブ・ソールズベリー博士と、ジェームズクック大学の共同調査チームは、西オーストラリア州キンバリー地方の北部に位置するダンピア半島沿岸の岩場で、21種類の恐竜の足跡を発見し、脊椎動物専門の古生物学誌に研究成果を発表した。
 調査チームが発掘したのは、約1億4000万年前の白亜紀に形成されたと見られる砂が固まってできた海岸沿いで、州政府が2008年に、液化天然ガスの処理施設の建設予定地として選んだ場所。
 建設前の事前調査として2011年に発掘を始めたソールズベリー博士らは、先住民族アボリジニの人たちの協力を得て、5年に及ぶ研究を続け、恐竜の足跡の化石のシリコン型を作成。分析の結果、オーストラリア大陸では、これまでほとんど報告がないステゴサウルスなど、白亜紀初期の恐竜の足跡だとわかった。
 21種類の恐竜は、肉食恐竜が5種類、首長竜が少なくとも6種類、装甲恐竜が6種類、鳥類の祖先4種類が特定されている。なかには、成人がすっぽり横たわれるほどの1.7メートルの足跡も見つかっていて、これは過去に地球上で発見されたなかでは最大だという。
 ソールズベリー博士は「足跡の大きさだけでも世界一だが、おそらく、ひとつの地域で足跡が見つかった数としても世界最大でしょう」と指摘したうえで、「先住民族の間では何百年にもわたって、口伝えで恐竜の足跡の存在が知られてきたのです」と話している。
 発掘を開始して以来、調査チームはこの土地への建設計画を取りやめるよう州政府や資源会社に働きかけてきたが、その声が聞き入れられて、現在は国家の自然遺産として、未来に残すべく保護の対象となっている。
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/9/19597.html

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有権者の80%、政府の人種差別禁止法緩和に反対

2017-03-29 | 先住民族関連
日豪プレス-2017年3月28日
 マルコム・タンブル保守連合政権は、保守系コメンテータや保守連合内の超保守議員の要求する「人種差別禁止法第18条c項」の禁止規定を緩和する改定法案を進めているが、フェアファクス-イプソス世論調査によると、有権者の80%ほどがこの改定に反対していることが明らかになった。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。
 フェアファクス-イプソス世論調査ではタンブル連邦与党保守連合の支持率が労働党を下回る傾向になっており、日曜祝日出勤手当減率と合わせてタンブル政権にとっては火中の栗を拾うことになりかねない。
 今週末までには連邦上院で、この改定法案が審議されるが、1400人を対象に実施された世論調査で78%がこの改定に反対している。
 人種差別禁止法第18条c項改定法案は、「その人種または民族をもって、何人かに不快感を与え、または侮辱し、または屈辱を与えることを禁止する」という文言を、「その人種または民族をもって、何人かを威嚇し、またはいやがらせをすることを禁止する」という文言に書き替えるもので、タンブル首相は、「改定法案は、第18条c項を強化するものだ」と語っている。しかし、「保守コメンテータや保守議員の歓迎する改定法案が同条c項の強化になるなどありえない」との反論が出ている。
 同条項支持は2014年以来10%増加しており、QLD工科大学の訴訟事件やオーストラリアン紙の一コマ・マンガ家ビル・リーク氏の先住民族侮辱マンガ事件など世間を賑わしたいくつかの民族問題事件が同法改定法案に対する違和感をかき立てたとも見られる。
 しかも、タンブル政権にとっては厄介なことに、保守連合支持者でも76%が現行条項を支持しており、労働党支持者ではこれが84%に、緑の党支持者は85%が現行条項を支持ている。
 バーナビー・ジョイス連邦副首相は、同条項はごく少数の保守連合忠誠派が熱中しているだけで、大多数の保守連合支持層は現行条項を問題にしていない」と語っていた。
ソース
Fairfax-Ipsos poll: Eight in 10 voters oppose Turnbull government’s 18C race hate law changes
http://nichigopress.jp/ausnews/politics/141140/


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海はだれのものか

2017-03-29 | ウチナー・沖縄
宮崎日日新聞 2017年3月28日
 なぞの少年が海辺に現れてモロボシ・ダンに訴える。「海の底は本当の地球人のものだから侵略してはいけない」と。ウルトラセブン衝撃の一編、「ノンマルトの使者」だ。
 海辺の近くでは海底調査が行われている。そこに現れた怪獣ガイロスをウルトラ警備隊とウルトラセブンに変身したダンが撃退する。さらに少年の必死の制止を振り切って海底にあった都市まで破壊。警備隊のキリヤマ隊長が「海底は我々のものだ」と宣言する。
 脚本を担当した金城哲夫さんは沖縄県出身。そのため沖縄県民を地球先住民族ノンマルトにたとえて本土からやって来た人間による侵略を比喩的に描いた一編ではないかと推察されてきた(別冊映画秘宝「ウルトラセブン研究読本」)。
 沖縄本島の沿岸で国内の生息は3頭だけと考えられている絶滅危惧種ジュゴンの新たな個体の目撃情報があることが分かった。子どものジュゴンとされ沖縄で繁殖した可能性が高い。絶滅回避に向けて今後の調査が待たれる。ジュゴンの海は国内では沖縄だけだ。
 沖縄は世界のジュゴン生息域の北限で辺野古の周辺などごく限られた海域で目撃されている。日本自然保護協会の安部真理子さんは「辺野古の海草藻場は沖縄本島最大規模で生息を支える最後の砦(とりで)だが基地建設で消滅する」と指摘する。
 くだんの一編は「地球人こそ侵略者だった」というどんでん返しの結末が準備されていた。沖縄の海を埋めてよその国に差し出そうという政府である。劇中、武器を持たぬ平和民族として描かれるノンマルトに母子らしきジュゴンが重なる。
http://www.the-miyanichi.co.jp/kuroshio/_25071.html

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