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交付金事業、課題が山積 アイヌ新法1年 曖昧な認定基準/意向反映が不十分

2020-05-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/24 10:37

 アイヌ民族を法律で初めて先住民族と位置づけたアイヌ施策推進法が24日、施行1年となった。国はアイヌ政策推進交付金を創設し、道内各地で関連事業が動きだしている。ただ、国に認められない事業もあり、提案する自治体は手探りの状態だ。アイヌ民族の意向を十分反映しているのか不鮮明な事業が採択されるなど課題も浮き彫りとなってきた。専門家は交付金事業の決定にアイヌ民族が関与できる仕組みの整備など同法の運用を見直すよう訴えている。
■追加決定に望み
 日高管内平取町は4月、平取アイヌ協会などとの共同出資で町アイヌ文化振興公社を設立した。交付金を活用し、アイヌ工芸品の原材料となる植物を持続的に採取できるよう山林を育成する事業を行い、11人を新規に雇用した。平取アイヌ協会の木村英彦会長は「アイヌの伝統的な知識を生かし、次世代の経済的自立につなげたい」と期待する。
 ただ順風満帆ではない。町が公社の事務所かつ工芸家育成などアイヌ文化伝承の拠点として整備する計画の文化交流センターの実施設計への交付金支出に国は2月、待ったをかけた。
 センターは町が国に提出した交付金事業計画では総事業費約7億円で整備することが盛り込まれ、国も昨年度は基本設計への交付金を認めていた。その延長の実施設計費に交付金が認められず、川上満町長は「アイヌ文化の継承者を育て、雇用も生む。アイヌ民族の意向も踏まえ計画した」と国の意向を測りかねる。町は内閣官房の所管部署に改めてセンター整備の意義を説明しており、交付金の追加決定に望みをつなぐ。
 旭川市もアイヌ文化を紹介するガイド育成など8事業が「具体性がない」などとして交付金を認められず、各自治体はどういう事業が認められるか手探りだ。
 アイヌ民族の意向を踏まえたのか、評価が分かれる交付金事業も少なくない。
 胆振管内白老町に国が整備したアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を訪れる外国人向けの電話医療通訳サービス(白老町)や、ウポポイと登別温泉などを結ぶバス運行(登別市)など一部事業は「アイヌ文化を単に観光資源とみなし、自治体が都合良く観光施策に利用している」「アイヌ民族の生活向上など課題解決につながるとは思えない」と冷ややかな見方がある。
■「大企業が利益」
 札幌市が2月の雪まつりで、大手広告代理店に約7300万円で委託したアイヌ文化発信行事も賛否がある。アイヌ料理の販売や伝統舞踊の披露のほか、アイヌ民族の少女が活躍する人気漫画との協力企画もあり、「アイヌの世界観を世界中から来る人に知ってもらえる」と前向きな評価もあった。一方、「『アイヌ』と名のつく交付金なのに大企業が利益を得て、効果が一過性の『打ち上げ花火』のようなイベントだ」と疑問視する声も漏れた。
 アイヌ問題に詳しい札幌大の本田優子教授は交付金事業について「法が掲げる『アイヌの人々の自発的意思の尊重』という理念を具体化する仕組みに欠ける。多数のアイヌ民族が加わった協議会で決める規定を設けたり、アイヌ民族と協議したかを交付金の審査基準に加えたりして、運用を改善することが必要だ」と提言している。
■差別許さぬ姿勢示して 北大アイヌ・先住民研究センター・北原准教授に聞く
 アイヌ民族で、北大アイヌ・先住民研究センターの北原モコットゥナシ准教授にアイヌ施策推進法を巡る現状と課題を聞いた。

 法律に差別禁止が明記されたのは、アイヌ民族への差別の存在を認め、根絶に取り組むべきだという国の意思表示です。実効性を持たせるため、どのような表現が差別に当たるのかを明らかにし、市民に啓発し、加害者には是正を求め、被害者の救済につなげていくことが不可欠です。
 無知や無関心もアイヌ民族を否定し、排除することにつながりかねません。「山に住んで狩りをする」「カムイ(神)と共に生きる」など過剰に神秘化する言葉や、「北海道は開拓者の大地だ」のように先住性を否定するような言葉は、アイヌ民族に不快感を与える「マイクロアグレッション(見えにくい攻撃)」になり得るものです。
 胆振管内白老町で開業予定のウポポイは多くの人が訪れる分、アイヌ民族を含む職員が差別的な言動にさらされる懸念もあります。国や運営主体のアイヌ民族文化財団は率先して偏見を解消する対策をとり、社会に差別を許さない姿勢を具体的に示すことが大切です。
 市民の取り組みも重要です。地方自治法は有権者の50分の1以上の署名があれば、市町村長に条例の制定を求めることができると定めています。人口5000人なら100人の署名で差別禁止条例の制定を求めることができます。市民活動の広がりを期待します。(斉藤千絵)
◆北原モコットゥナシ准教授のシは小さい字
<ことば>アイヌ施策推進法 「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」。アイヌ民族を初めて先住民族と明記し、誇りを持って生活できる社会の実現をうたう。交付金を設け、19年度は13市町(道内12)に計約6億5千万円、20年度は24市町(道内23)に計約15億6千万円の交付を決めた。本年度は最大約7億円まで追加決定もある。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/423770

先住民の死亡率が2倍の水準、新型コロナ感染 ブラジル

2020-05-25 | アイヌ民族関連
CNN 5/24(日) 16:18配信

ブラジル先住民連合(APIB)は24日までに、新型コロナウイルスに関連し感染した先住民の間の死亡率は他のブラジル人と比べ2倍の水準にあると報告した。
同連合は先住民90万人の感染者数や死亡件数を調べている。確認された感染者数は980人以上、死者は少なくとも125人とし、死亡率は12.6%と説明。他のブラジル人は6.4%とした。
先住民は学業や仕事の確保でより大きな町や都市部へ移り、公共サービスの提供が乏しい劣悪な住宅環境に直面する事例が多い。結果的に健康障害を被る危険性が高い。
一方、遠隔地に住む先住民族は基礎的な公衆衛生対策が貧弱で、関連施設もないような環境の中で暮らしている。
ブラジルでは今年4月、アマゾン地域の村落に住んでいた先住民ヤノマミ族の15歳少年が新型コロナに感染し死亡した。先住民の間の最初の犠牲者の1人だった。
ブラジルではここに来て新型コロナウイルスの感染者や死者の増加が目立つ。同国保健省は23日、国内で新たに1万6508人の感染が判明、総数は34万7398人に達したと報告した。死者数は1日で965人増え、合計で2万2013人となった。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、ブラジルの感染者の総数は世界規模ではロシアを抜き米国に次いで2番目に多い。
ブラジルではまた、「ファベーラ」と呼ばれるスラム街でも発症例が報告され、爆発的な流行への警戒が高まっている。貧困層が集中する人口密集地でもあるファベーラには全国規模で推定1300万人の住民が居住。最低賃金もしくはそれ以下の収入で毎日を暮らし、仕事は新型コロナで打撃を受けた職種に頼っている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200524-35154253-cnn-int

朽ちるのもまた芸術 伝説のアイヌ彫刻家の作品、倒壊

2020-05-25 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2020年5月24日 8時00分

 北海道を代表する彫刻家、砂澤ビッキ(1931~89)のトーテムポールが、4月下旬、倒壊した。音威子府村にある、北大中川研究林の事務所前に立っていた。素材の木が倒れ、朽ちていくのも、また自然。ビッキの思いを継ぎ、しばらくは倒れたままの姿を残すという。
春嵐の夜、高さ6メートルのフクロウは崩れ落ちた
 倒壊したのは、81年に制作された「思考の鳥」というトーテムポールのうち、「フクロウ」。アカエゾマツで作られ、高さは約6メートル。4月21日夜、強風のため、土台から約1・7メートルを残して倒れた。広げた翼の裏には、制作に協力した人たちの名前も刻まれていた。
ここから続き
 「思考の鳥」は3本から成り、04年には真ん中に立つ高さ約11メートルの「エゾシカ」が倒壊。「キツツキ」は11年に顔の一部が、15年には翼が地面に落ちた。いずれも残った柱部分は、いまも立ち続けている。
 旭川で生まれ育ったアイヌ民族のビッキは、独創的な木彫で知られ、78年に制作活動の場を札幌から音威子府へ移した。そこで、北大の研究者たちとも酒を酌み交わして親交を深め、事務所前にトーテムポールを立てることになったという。
 材料の木は、いずれも北大の研究林から切り出された。ビッキは自ら山へ入り、使う木を自分の目で選んだ。当時、地元で材木業を営み、ビッキと親交の深かった河上実さん(82)が同行した時、1本のウダイカンバがビッキの目に留まった。「この木は雨風に弱いよ」と伝えたが、「俺、この木に彫りたいんだよね」とこだわった。その木を使ったのが、3本の中心となる「エゾシカ」だった。
「自然は、作品に風雪という名の鑿(のみ)を加えていく」
 ビッキは自らの野外作品を自然に任せていた。86年には、4本の巨大な木のオブジェ「四つの風」を札幌市の札幌芸術の森美術館に立てた。その際に「自然は、ここに立った作品に、風雪という名の鑿(のみ)を加えていくはずである」との言葉を寄せていた。4本のオブジェは、その思いの通り、すでに3本が倒れ、最後の1本が残るだけになった。同美術館やビッキの妻・凉子さんによると、「フクロウ」の倒壊により、ほぼ原型のまま残るビッキの屋外作品は、「四つの風」の最後の1本だけになったという。
 中川研究林でもしばらくの間、砕け散った破片も含め、倒壊したままの姿を残しておくという。その後については、木を切り出した場所の記録が残っていることから、伐採地に戻すことなども検討している。河上さんは「倒れ、朽ち、土にかえっていくのも、ビッキの作品。ビッキの芸術は永遠に続く」と話している。(本田大次郎)
■砂澤ビッキ 木彫作品に「神の舌」「TOH」「樹華」
 彫刻家。1931年、旭川市でアイヌ民族の両親のもとに生まれる。小さなころから、ビッキ(カエル)の愛称で呼ばれる。22歳の時に阿寒湖畔に移住し、土産物屋で木彫りを始める。冬になると神奈川県鎌倉市に滞在するようになり、作家・澁澤龍彦らと交流。モダンアート協会展などに木彫を出品、注目されるようになる。札幌に拠点を移した後、1978年、47歳の時に、音威子府村の廃校になった小学校にアトリエを構えた。ここで、総重量7トンと言われるナラの原木を使った「神の舌」、塔のように垂直に立つ「TOH」、柳の枝が絡まり合って一つの塊をなす「樹華」などを次々発表。86年には「四つの風」を制作した。89年に死去、57歳だった。音威子府村にあるアトリエは現在、「BIKKYアトリエ3モア」としてビッキの作品を展示している。問い合わせは01656・5・3980。
https://digital.asahi.com/articles/ASN5M5H15N5FIIPE008.html?pn=4

道議会庁舎24日「引退」 保革対決、空転、コンサート…見守り69年

2020-05-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/23 23:07
 1951年から使われていた道議会庁舎が、新庁舎の完成に伴い24日で役目を終える。高度経済成長で社会が目まぐるしく変化する中、北海道の針路を巡る激論が繰り返された「道政の中心地」の69年間を振り返る。
 議場は道議会開設から50年目の節目に完成。議員と理事者の座席が正対しない全国の議会で唯一の「非対面・馬てい形」と呼ばれる様式で、25日から利用が始まる新庁舎の議場もこの構造を継承している。
 戦後の道政は保守系と革新系による対決の歴史が続き、議会が紛糾することも珍しくなかった。庁舎完成直後の51年の定例会では、当時の田中敏文知事に対する不信任決議案が提出される波乱の幕開け。教員の主任手当支給が争点となった78年の定例会では与野党議員がもみ合う“乱闘騒ぎ”が起きた。
 80年代後半~2000年代前半にかけての横路孝弘、堀達也両知事時代には、90億円の赤字を出した食の祭典問題、泊原発3号機増設、幌延深地層研究所の建設などで議会はたびたび空転。高い支持率を保った03年以降の高橋はるみ道政でも、道警裏金問題の真相解明を巡り、全国から注目が集まった。議会事務局に30年以上勤務する職員は「今でこそ少なくなったが、“荒れる道議会”は日常茶飯事。いろいろな人のエネルギーがぶつかり合い、議場は毎回すごい熱気だった」と振り返る。
 1994年からは、道民に親しまれる議会を目指そうと、超党派の道議による発案で議場コンサートが始まった。クラシックや合唱、江差追分、アイヌ民族舞踊など各地の文化団体を招き、昨年までに計45回開催。傍聴席も一般開放して毎回多くの市民が訪れており、コンサートは新庁舎でも続ける予定だ。
 ベテラン道議も、思い出の詰まった庁舎の引退に感慨深げだ。現職最多タイとなる当選9回の自民党・道民会議の神戸典臣氏(80)=胆振管内=は「初当選は横路道政の1期目。当時は多数派野党で大変なことも多かった」と回顧。「いつの時代も、道と議会は車の両輪という気持ちを大切にしていきたい」と話した。道議会庁舎は解体し、跡地は駐車場などとして活用する予定。(中橋邦仁)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/423726


アイヌ施策推進法、施行から1年 交付金支給も「変化ない」

2020-05-24 | アイヌ民族関連
共同 5/23(土) 14:57配信
 アイヌ民族を先住民族と明記したアイヌ施策推進法の施行から24日で1年。法に基づき市町村の文化振興施策への交付金支給が始まった一方、目玉となる文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開業が新型コロナウイルス感染拡大で延期に。国際的に復権の流れにある先住民族の権利も規定されず、アイヌからは「何も変わっていない」との声が上がる。
 同法は、市町村が作成したアイヌの文化や伝統などに関する事業計画を国が認定し、交付金を支給するとしている。本年度は4月1日時点でウポポイのある北海道白老町など道内23市町などに約15億円の交付が決定している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200523-00000069-kyodonews-soci

北海道アイヌ協会理事長 加藤忠さん(81) 「ようやく」感慨と期待 多様性認め合う大切さ発信を

2020-05-24 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2020/5/23配信
 白老町の自宅からほど近い民族共生象徴空間(ウポポイ)前を愛車の自転車で通るたび、真新しい建物を眺めては完成の喜びに浸る。北海道アイヌ協会理事長として身を粉にし国へ訴え続けた「差別のない共生社会の実現」。国がアイヌを法的に先住民族と位置付け…
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https://www.tomamin.co.jp/article/feature/upopoiomou/19987/

飯田線の歴史や風景 多彩な資料や写真で紹介 浜松・水窪

2020-05-24 | アイヌ民族関連
静岡新聞5/23(土) 17:00配信
 浜松市天竜区水窪町の水窪文化会館のロビーで6月末まで、JR飯田線に関する展示会が開かれている。
 同線の歴史秘話をまとめた「飯田線ものがたり」の著者である神川靖子さん(同区)の収集品や出版社の新評論から借りた風景、歴史写真などを飾っている。2017年の全線開通80周年の記念品、かつて中部天竜駅(同区佐久間町)の構内にあった「佐久間レールパーク」の資料など多彩なグッズが並ぶ。同線の前身の一つ、旧三信鉄道の難工事に足跡を残したアイヌ出身の測量士・川村カネトや建設当時の様子なども写真で紹介している。
 主催は地元NPO法人と観光協会でつくる地域活性化団体「よかっつらみさくぼ」。本年度から市の委託を受けて同館を管理していて、今回が初企画。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200523-00000027-at_s-l22

新型コロナ 二風谷の工芸作家「収束後、ここに来て」 アイヌ文化、動画でPR /北海道

2020-05-24 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2020年5月23日 地方版
 アイヌ文化の理解促進にはずみをつけると期待された白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の開業が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、各種施設も休業に追い込まれている。アイヌ文化に触れる機会を少しでも増やそうと、平取町二風(にぶ)谷のアイヌ工芸作家が、インターネットでPR動画の配信を始めた。
 二風谷には、国の伝統的工芸品に指定されているアイヌのお盆「二風谷イタ」や樹皮で作る布「二風谷アットゥシ」などの工芸作家の多くが生活する。企画したのは作家の作品を販売する二風谷工芸館で働く関根真紀さん(52)。自身も伝統的なアイヌの刺しゅうや作品を作るだけにとどまらず、アイヌ文様をモチーフにしたネクタイや携帯ケース、自動販売機のデザインなど新しい分野で作品を生み出している。
 同町では工芸館だけではなく二風谷アイヌ文化博物館など施設が臨時休館し、観光客は激減。そんな中で小さい頃見ていた父・守幸さんが工芸作家として後進の育成に尽力し、地域おこしにも積極的に貢献してきた姿を思い出した。休館中にできる仕事を模索し、「皆が自宅にいる状況で、何とかこの地域を知ってもらい、(新型コロナ)収束後にここに来てもらえるように動画の配信を決めた」と話す。
https://mainichi.jp/articles/20200523/ddl/k01/040/068000c

新型コロナ差別、感染者らへ深刻

2020-05-24 | アイヌ民族関連
共同 2020/5/23 17:01 (2020/5/23 17:04 更新)
 新型コロナウイルスの感染者や医療従事者、外国人などへの差別が増えているとして「部落解放・人権研究所」(大阪市)が23日「コロナ差別を考える」と題したシンポジウムをオンラインで開いた。全国の差別事例が報告され、政府による感染・経済対策だけでなく差別を禁止する法律が必要だとの声が上がった。
 約160人が参加。「反差別・人権研究所みえ」(津市)の松村元樹事務局長が差別事例を報告した。感染者の家に石が投げ込まれたり「コロナ女」とネットに書き込まれたりしたほか、中国人が感染源として中傷されるなど、多くの深刻な実態が紹介された。
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/610751/

おうちミュージアム♪ステイホームを楽しむヒントがいっぱいです〜東日本編〜

2020-05-24 | アイヌ民族関連
tenki,jp 2020/05/22 17:00
「おうちミュージアム」とは、ステイホームの子どもたちがおうちで楽しく学んだり、あそんだりできるアイデアを公開しよう!という企画です。北海道博物館が呼びかけ、賛同した全国各地のミュージアムが参加中です。ぬりえや工作をはじめ、手芸に料理、紹介動画、バーチャル見学、ドリル問題…と、おとなも一緒に楽しめるヒントがいっぱい。いろいろな博物館を知る楽しみも! 今回は、東日本エリアから4つの施設をご紹介します。ミュージアムのおうち時間、ぜひのぞいてみてはいかがでしょうか?
おうちで手作り♪指織りブレスレットやアイヌの伝統料理をつくってみよう/北海道博物館(北海道札幌市)
北海道の自然・歴史・文化を紹介する北海道立の総合博物館です。標本やジオラマ、アイヌの伝統工芸品などの展示で、小さな子から楽しめます。「おうちミュージアム」では、これまでおこなったワークショップなどをもとに、さまざまなアイデアが紹介されています。とっても可愛い「指織り」のブレスレットは、毛糸を指だけで織って作れますよ! 詳しい作り方は動画をどうぞ。また、アイヌの伝統料理「チェプオハウ(魚の汁もの)」もぜひ作ってみては。かんたんレシピを参考に、昆布、野菜、鮭をお鍋でグツグツ。美味しくて、とってもヘルシーです!
北海道博物館
■所在地:北海道札幌市厚別区厚別町小野幌53-2

おうちミュージアム
■「指織りブレスレットの作り方」動画はこちら/「アイヌの伝統料理 チェプオハウ(魚の汁もの)」レシピはこちら
 ※施設詳細はオフィシャルサイトをご参照ください
おうちで縄文時代♪「むら」の動画や縄づくりでタイムスリップを楽しもう/御所野縄文公園(岩手県二戸郡)
縄文時代中期の集落跡にある、当時を彷彿させる遺跡公園です。「おうちミュージアム」では、ドローン映像で上空から「むら」を眺めることができます。おしゃれで心豊かに暮らしていたという、縄文の人々。その日常を想像しながらタイムスリップ! また、縄文土器に文様をつける縄を、ティッシュペーパーで作ってみる動画も。念を込めて「こより」にして、粘土に転がして文様をたしかめて…縄文人の思いが、近く感じられるかも? 博物館や画像などで土器の文様を見たとき「これはどんな縄を?」などと想像するのも、楽しいのではないでしょうか。
御所野縄文(ごしょのじょうもん)公園
■所在地:岩手県二戸郡一戸町岩舘字御所野2
おうちミュージアム
■「縄文時代にタイムスリップ!」動画はこちら/「ティッシュペーパーで縄を作ってみよう!」動画はこちら
 ※施設詳細はオフィシャルサイトをご参照ください
おうちで恐竜♪バーチャル展示で博物館を散歩しよう/神流町恐竜センター(群馬県多野郡)
「恐竜王国」として知られる群馬県の神流町にある博物館です。建国のきっかけとなった恐竜の足跡のレプリカ(博物館から少し離れた場所で本物も見られます)や、さわったり乗ったりできる恐竜の骨格標本、貴重な化石、大迫力のライブシアターなど、魅力的な展示がいっぱいです。「おうちミュージアム」では、ぬり絵や学習シートのほか「縫わずに5分」の手ぬぐいマスクの作り方などもご紹介! そして「バーチャル恐竜センター」がオープン! 360°ぐるぐると、恐竜センターを見学できますよ。再開後に会いたい展示物を、ぜひ見つけてみては?
神流町(かんなまち)恐竜センター
■所在地:群馬県多野郡神流町大字神ヶ原51-2
おうちミュージアム
■「バーチャル恐竜センター」はこちら/「手ぬぐいマスクのつくりかた」はこちら
 ※施設詳細はオフィシャルサイトをご参照ください
おうちで自然観察♪大人も苦戦!?鳥のなまえ漢字ドリルに挑戦してみよう/静岡県立森林公園(静岡県浜松市)
天然のアカマツ林を主体とした、豊かな自然に恵まれた公園です。森林内には温帯・暖帯の特徴を示す多種多様な植物が見られ、野鳥、昆虫とともに四季の変化が楽しめます。「おうちミュージアム」では、おうちにいながら自然のいきものたちに親しむ学びができますよ。鳥のドリル『バードリル』は、「鳥の顔でなまえ当て」「鳥のなまえ漢字ドリル」など、保護者にも手応えたっぷり!? 随時更新される予定だそうです。また、季節ごとに咲く花や実の色からも検索できる『デジタル植物図鑑』も! 園内散策に訪れる日が、より楽しみになりそうですね。
静岡県立森林公園
■所在地:静岡県浜松市浜北区尾野2597-7
おうちミュージアム
■「鳥の顔でなまえ当てドリル」はこちら/「鳥のなまえ漢字ドリル 初級編」はこちら/「デジタル植物図鑑」はこちら
 ※施設詳細はオフィシャルサイトをご参照ください
いかがでしたか? ほかにも特色ある博物館や楽しい企画がたくさんあります。各地の「おうちミュージアム」情報はこちらからご覧いただけます。お出かけができるようになったら、ぜひ現地でもワクワク体験したいですね♪
https://news.goo.ne.jp/article/tenkijp/trend/tenkijp-29817.html

夏イチゴ本格出荷 「阿寒を産地に育てたい」 夢の杜ファーム6月から

2020-05-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/23 05:00
 「夢の杜ファーム」(釧路市)は6月から、今年栽培を始めた夏イチゴ「ゆめいちご」の出荷を本格的に始める。鮮やかな赤い実とすっきりした甘さが特徴で、同社は「阿寒をイチゴの産地として育てたい」と意気込む。
 夢の杜ファームは建設資材卸の長江建材(同市)の子会社。阿寒町の所有地の活用策を探り、安定需要が見込めるイチゴに着目。釧路はイチゴ栽培に適した冷涼な気候で、高速道路や空港が近く出荷に便利なことから、事業に乗り出した。
 同社は栽培品種「赤い妖精」を「ゆめいちご」の名前で売る。ビニールハウス内では大きく鮮やかな実をつけ、初収穫した先週は数キロだった収穫量が、22日には20キロに増えた。
 8千株を植えたプランターには、土より養分の吸収効率が良い繊維「ロックウール」を採用。室温や給水、肥料はコンピューター制御で省力化し、少人数で高品質のイチゴを生産する。
 阿寒産をPRするため、同社はロゴやパッケージデザインを市在住のボールペン画家原田カーナさんに頼んだ。キャラクターは笑顔のイチゴで、パックを包むフィルムに雄阿寒岳など地元の名所をちりばめた。パックを詰める段ボールは、アイヌ文様の活用を監修する阿寒アイヌコンサルンなどがデザインを手掛けた。
 夢の杜ファームは6月から市内のケーキ店などに出荷する予定だ。長江文男社長(80)は「甘く大きなイチゴができ、店の反応もいい。他の農家とも連携し、阿寒をイチゴの産地に育てたい」と話している。
 一般向けには中園町の飲食店「ぱらだいすかふぇ」で、22日から数量限定で販売を始めた。200グラムパックで550円。要予約。問い合わせは同店(電)0154・32・2040へ。(光嶋るい)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/423467

「ゴールデンカムイ」バス6月運行 道南バス、室蘭―札幌で

2020-05-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/22 20:06 更新

【室蘭、登別】道南バス(室蘭)は6月1日から、アイヌ民族の少女らが活躍する漫画「ゴールデンカムイ」のアニメキャラクターを車体に描いたバスを、室蘭―札幌間の高速バス路線で走らせる。
 ゴールデンカムイは野田サトルさん(北広島市出身)作の人気漫画で、今回のバス運行は北海道観光振興機構などが取り組むキャンペーンの一つ。日露戦争の帰還兵、杉元佐一や、アイヌ民族の少女アシリパらを描いたバスを登別市が用意した。同社に無償貸与し、室蘭―札幌間を1日1往復する。
 バスは当初、登別温泉―アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(胆振管内白老町)―新千歳空港などでの運行を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でウポポイ開業が延期されたため当面、路線を変更する。
 バスは22日に登別市役所前で関係者に披露され、同社の長谷川義郎社長は「地域活性化につなげたい」と述べた。(久保耕平)
★「アシリパ」のリは小文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/423442

フリーマン・ダイソンさん(物理学者、米プリンストン高等研究所名誉教授) 2月28日死去 96歳 人類の未来 宇宙規模で構想

2020-05-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/22 10:34
 核兵器廃絶をどう実現していくか、宇宙進出も含めて人類の将来はどうあるべきか―。こうした重要テーマを考え抜いた生涯だった。「核兵器と人間」「多様化世界―生命と技術と政治」「ガイアの素顔―科学・人類・宇宙をめぐる29章」など邦訳も多い。
 核廃絶への道筋も米国の奴隷解放の手法にならうべきだとし、道徳面の確信、忍耐、客観性とともにどこかでは妥協も要ると説いた。「実現」を最重視しての現実的なアプローチが真骨頂だった。
 英国出身でケンブリッジ大学卒業後に渡米。1949年に物理学者、朝永振一郎らの理論の意義を示す論文をまとめ、それが朝永のノーベル物理学賞受賞につながったとされる。
 自身は宇宙船の開発計画に携わり、息子のジョージさんは海洋民族アリュートの伝統カヤックの復元に取り組んだ。親子のそれぞれの生きざまは「宇宙船とカヌー」の題名で出版され、映画にもなった。自身は龍村仁監督のドキュメンタリー映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第3番」にも出演している。
 記者とは本社社会部時代の94年、米ワシントン州のジョージさんからアイヌ民族の舟の構造について照会を受けたのを機に、父親のフリーマンさんとも手紙やメールのやりとりが始まった。
 当時、一番知りたかった「ソ連の崩壊は民主主義の勝利と言えるか」という問いを投げかけると、手紙で「歴史がどう動くか、将来を見通せるなんてことはありません。私たちは今まで以上に不確実性が増す中にいます。今後数百年の最も重要な要素は中国の発展でしょう」という返答が来た。
 四半世紀たった今、いかに先見の明の持ち主だったか、あらためて感じずにいられない。(編集委員 小坂洋右)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/423242

コロナ禍から何を学ぶか 厄災を乗り越えてきたアイヌの提言【動画あり】

2020-05-23 | アイヌ民族関連
東京新聞 2020年5月22日 朝刊
 古来、人間に猛威を振るい、社会に不安をまん延させてきた疫病。2019年に日本の法律で初めて「先住民族」と明記されたアイヌ民族は、自然と共に生き、厄災を乗り越えてきた。今、私たちは先行き不透明なコロナ禍にどう向き合えばいいのか。アイヌの人たちの言葉に耳を傾けた。(文・木原育子/写真・木口慎子、松崎浩一)
◆「生き方を変えなければ、ウイルスはもっと人類を襲う」

刺繍(ししゅう)が入ったアイヌの衣装を着る宇梶静江さん=埼玉県白岡市で
 「ワッカウシカムイ(水の神)、アペフチカムイ(火の神)、レラカムイ(風の神)…。アイヌ民族は、全てにカムイ(神様)が宿ると考える」。アイヌ民族の宇梶静江さん(87)=埼玉県白岡市=がアイヌの世界観を語り始めた。「コロナは、ウエンカムイ(悪い神)だ。でも、人間がいかに大地に残酷なことをしてきたのかを知らせるために来たのだろう」
 アイヌは自然を敬う民族だ。全てに宿るカムイは崇拝の対象というより、対話を続ける存在といえる。宇梶さんは「自然と矛盾して生きてきた現代人は多い。今、生き方や考え方を変えなければ、ウイルスはもっと知恵を付けて人類を襲うだろう」と警告する。
◆感染者、医療従事者もアイヌも 差別の根底に国の姿勢の問題
 宇梶さんは北海道の貧しい家庭で育ったが、知識を学びたいと二十歳で札幌の中学校に入学し、卒業後の二十三歳で上京。差別から逃れるため、自身がアイヌということは積極的に公言してこなかった。
 ただ、子育てが落ち着き、詩の創作で言葉と向き合ううちに「アイヌは卑しいわけではないのに、なぜ沈黙したままなのか。出自を明らかにしないで生きることほど存在の否定はない」と思うように。一九七三年に東京ウタリ(同胞)会を設立し、アイヌ差別解放運動の中核を担ってきた。
 一八九九(明治三十二)年制定の差別的な「旧土人保護法」により、アイヌには粗末な土地しか与えられず、戦後も格差に苦しめられ続けてきた。今、コロナの感染者や医療従事者らが差別を受けていることに、宇梶さんは「差別の根っこには国の姿勢の問題がある。国は曖昧な役割しか示せず、偏見は広がった。ひとりひとりが大事にされない構造はアイヌも同じだ」と指摘する。
 「密」を避け孤立を強いるコロナ禍の中で、「真の孤独」を突きつけられてきたアイヌ民族の宇梶さんは訴える。「人間とは何か、人間らしい生き方とは何かが問われている。自然と向き合うアイヌ民族は、地球が抱える困難に光を投げかけることができる。その光は、世界三億人の先住民の光でもある。お互いの立場を理解し、認め合う。そんな未来の始まりにはできないか」
◆「人間も自然の一部」音楽で表現
 アイヌ文化アドバイザーの宇佐照代さん(48)は、娘の瑠依乃(るいの)さん(7つ)=新宿区=と伝統楽器トンコリ(弦楽器)やムックリ(口琴)を奏でながら、終息を待つ日々を送っている。
 雨垂れの音、親グマが子グマを呼ぶ声…。アイヌ音楽が自然の音色を奏でることが多いのは、人間も自然の一部であることを表現するためだ。瑠依乃さんが「ムックリを奏でると、優しい気持ちになるよね」と話しかけると、照代さんはゆっくりうなずいた。
 照代さんの祖母・西村ハツエさん(故人)は、アイヌの権利獲得運動に奔走した。照代さんは十歳で北海道から上京。首都圏のアイヌが集まる会合で、伝統舞踊や楽器に接する中で、自身のルーツを強く意識するようになった。
 照代さんの言葉は力強い。「若い世代が伝承していかなければアイヌ文化は消えてしまう。祖母たちからアイヌ民族としての誇りを受け継いだ。多くの人に理解してもらえるよう活動していきたい」
◆交易盛ん…疫病のリスク 祈りで祓う
 北海道の阿寒湖アイヌシアター運営協議会事務局長の尾田浩さん(64)によると、古くから交易が盛んだったアイヌ民族は、常に疫病のリスクと隣り合わせだった。疫病の神パヨカカムイは旅をしていると考えられており、疫病がはやるとコタン(集落)の入り口にパヨカカムイが嫌う魚の骨や行者ニンニクなどをぶら下げ、村を避けてもらう祈りをささげたという。
 道内では4月からパヨカカムイを祓(はら)う儀式をしている。大正期のスペイン風邪流行時は、政府の同化政策でアイヌ文化が禁止されていたので、150年ぶりの開催になる。屈斜路古丹(くっしゃろこたん)アイヌ文化保存会の豊岡征則会長(74)は「アイヌには共生と循環の思想がある。ウイルスと戦うのではなく、『パヨカカムイ、帰ってください』との願いを込めている」と話した。
動画:アイヌに学ぶコロナ禍
https://www.youtube.com/watch?v=BvLgVU3koqQ&feature=emb_logo
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202005/CK2020052202100108.html

マオリ語のいまとアイヌ語のこれから web

2020-05-23 | 先住民族関連
NHK 2020年5月23日(土)午前7時51分 更新ウピシカンタ

先住民族が固有の言葉を次の世代に伝えていくためには、どんなことが必要なのでしょうか。ことし2月、ニュージーランドの先住民族マオリの学校をアイヌの若者たちが訪問しました。マオリ語はいまどう話されているのでしょうか?そしてアイヌ語のこれからへのヒントは。web版コンテンツは現場で出会った言葉をつづります。
(放送版の初回放送:2020年5月23日)
マオリ学校OB/マクドナルドマネージャー ソレンソンさん
ソレンソンさんは、マオリ学校のOB(写真左)でマクドナルドのマネージャー(写真右)。facebookで24万回再生された動画の当事者の一人です。その動画とは、マクドナルドのカウンターで、女の子のマオリ語のオーダーに、ソレンソンさんがマオリ語で応える「パイ」をめぐる一幕。「バズった」理由は、聞く機会の少ない、マオリ語の日常の会話だったからと現地ではとらえられていました。
マオリ語で教育を受けたソレンソンさんは ——
「マオリ語を話すチャンスがあれば逃しません。マクドナルドでもバーガーキングでも、マオリ語が話されるとすればそれは喜びです」
マオリであることに誇りをもち、チャンスがあればマオリ語での表現を実践したいという若者に出会いました。
前・マオリ開発相 フラベルさん
マオリたちは「このままではマオリ 語は衰退してしまう」と、1980年代からマオリ語で教育を行う幼稚園や学校を作り始めました。このうち5歳から18歳までが通う学校が「クラ」、授業の90%がマオリ語で行われています。
1991年にはニュージーランド政府にマオリ開発省が発足。マオリ語教育を後押ししています。その開発省の前大臣、フラベルさんは ——
「マオリの文化と言語の復興は、20年、30年と続けられてきました。しかし、今も道半ばなのです。それは大きなメッセージです。一晩でできることではない。国を変えていくには時間がかかります」
マオリたちが粘り強く進めてきたマオリ語教育の仕組みは、いま、店先でマオリ語を使って接客するソレンソンさんのような若者を育てています。
マオリ語教室に通い始めた クラークさん
大人向けのマオリ語の講座で出会ったクラークさんは、61歳のいま、初めてマオリ語を学び始めました。はじめての授業の直後、「とてもワクワクしている」というクラークさんは——
「われわれのように1960年代から80年代にかけて学校へ通った世代はマオリ語を学んでいません。当時の教育制度が許さなかった。簡単なマオリ語は理解できますが、会話に加わることはできません。16歳になる孫とマオリ語で話したいのです」
マオリたちが時間をかけて進めてきたマオリ語教育は、その教育を受ける子どもたちの家族にも広がりを見せていました。
マオリ語教育の第一人者 バードさん
北海道のアイヌの若者たちが訪ねたマオリの学校の校長がペム・バードさんです。ニュージーランド政府で教育の仕事などに携わったあと、20年前、故郷のムルパラにもどって学校を設立、現在も校長を務めています。
マオリ語が話せるということについて、バードさんは ——
「マオリにはそれぞれ、自分たちの山、自分たちの川があります。わたしの山はそこにある(学校から見える小山を指差して)。あの山は英語で話しかけてほしくないと思っています。山はずっとそこにあり、人々はマオリ語で語りかけてきた。そのことはアイデンティティの一部なのです」
マオリの学校教育について、マオリ開発省の担当者ジャレス・フォックスさんも「マオリがどこからやってきたのか、これまでにどんなことが起きてきたのかも学びます」と、カリキュラムを説明していました。マオリの学校は、言語だけでなく、アイデンティティについて学ぶ場になっていました。
平取町出身 この春から大学生 織田瑞希さんマオリの学校を訪問したアイヌの若者のひとり、織田瑞希さんには「アイヌの学校を作りたい」という夢があります。織田さん自身は、平取町でアイヌ語教室に通ってアイヌ語を学んできました。この春からは、札幌の大学でアイヌ語、アイヌ文化について学びます。マオリ語教育の現場を見た織田さんは ——
「子どもたちは前向きに活動しているというか、マオリであるということに誇りを持って学んでいるなと。アイヌにも学校が必要だと改めて思いました」
織田さんは、校長のバードさんから、「1人ではできない。志をもった仲間をつくりなさい。われわれもあなたを助けるために、いつでもここにいる」とアドバイスと激励の言葉を受け取りました。
web版動画はこちら
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-nf3a194751822