先住民族関連ニュース

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マラソン札幌開催 官邸は前向き 都知事との距離感背景に

2019-10-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/31 05:00
 東京五輪のマラソン・競歩会場の行方について、中央政界も注視する。政府・与党幹部は札幌開催に理解を示すが、世論が割れていることもあり、与野党から懸念も出ている。
 菅義偉官房長官は30日の記者会見で「検討状況を静かに見守ってるところだ」と述べるにとどめた。だが周囲に「(札幌開催は)北海道にとって最高だ」と繰り返し、道内出身の橋本聖子五輪相も前向きとされる。
 菅氏らが理解を示すのは札幌開催が浮上した経緯と関係する。国際オリンピック委員会(IOC)から打診を受けた大会組織委員会会長の森喜朗元首相は、安倍晋三首相の派閥の大先輩だ。森氏は公表前、首相や橋本氏らに根回しした。
 官邸内には、五輪に合わせて胆振管内白老町に開業するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の集客に期待する声がある。ウポポイは菅氏の発案で年間来場100万人の高い目標を掲げる。
 東京開催を訴える小池百合子東京都知事との距離感も背景にありそうだ。自民出身ながら、2017年の衆院選前に希望の党を結成し、政権を脅かした。「北方領土でやったらどうか」とも発言した小池氏に政権幹部は冷ややかで、関係が良好な二階俊博幹事長ですら「(札幌で)仕方がないんじゃないか」と話す。
 小池氏に同調する声はある。当初は札幌賛成が優勢だった報道各社の世論調査で、反対が上回る結果も出始め、東京選出の自民衆院議員は「札幌だと残念だ。もはや東京五輪ではなくなる」と指摘する。
 野党は地域間対立を避けたいとして静観する向きが多いが、こうした中、立憲民主党の初鹿明博衆院議員(比例代表東京ブロック)は30日の衆院文部科学委員会で「日程をずらすのが一番だ」と主張し、あくまで東京で行うべきだと求めた。(金子俊介、佐藤陽介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/359942

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初の北方領土ツアー、国後上陸 火山展望や博物館へ

2019-10-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/30 12:01 更新

古釜布郊外の海岸に立つローソク岩を観光する日本人ツアー客ら(エフゲニー・シャバショフ助手撮影)
 【ユジノサハリンスク細川伸哉】北方四島での日ロ共同経済活動の試験事業として行われている日本人向け観光ツアーの一行44人が30日午前、国後島に上陸した。日本人が観光目的で、公式に北方領土を訪れるのは戦後初めて。天候にも恵まれ、古釜布郊外の海岸に立つローソク岩などへの観光をスタートした。午後は南部の火山・泊山の展望台などを訪問する予定。
 北海道新聞ユジノサハリンスク支局のエフゲニー・シャバショフ助手が国後島で取材した。
 29日午後にチャーター船「えとぴりか」で根室港を出発した一行は、30日朝、古釜布沖で入域手続きを済ませた後、はしけで港に到着。気温は14度と、この時期としては恵まれた気候で、参加者はダウンなどを着込み、リュックサックなど動きやすい姿で降り立った。
 一行は2グループに分かれ、貸し切りの悪路専用車でローソク岩や市内の博物館を訪ね、アイヌ民族の歴史などについて日本語ガイドから説明を受けた。福岡県から参加した男性は「6月に行ったモスクワより暖かく感じる。四島らしい悪路専用車が面白い」と語った。
 現地ではロシア側の旅行会社が宿泊施設の手配やガイドを担当。国後では古釜布の「友好の家」に宿泊して31日まで滞在し、11月1~2日に択捉島の火山や温泉施設などを訪れ、3日に根室港に戻る予定だ。
 ツアーは、元島民らを対象にした既存のビザなし渡航制度を活用し特例措置として行われている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/359599

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白老で中札内商工会女性部と交流

2019-10-31 | アイヌ民族関連
室蘭民報社2019/10/30 10:12 (JST)
 白老町商工会女性部(熊谷あき子部長)は27日、中札内商工会女性部11人を「おもてなし交流事業」として受け入れ、白老町コミュニティセンター内の「かふぇ・ピラサレ」ではアイヌ文様刺しゅうを体験してもらった。
 「世界に一つだけの刺しゅうを作ってください」と熊谷部長。指導に当たった岡田育子さんは「アイヌ文化の一つであるアイヌ文様刺しゅうを体験してお土産にしてください」と呼び掛けた。
 一行はこのほか町内の白老牛レストラン、虎杖浜たらこ販売店などを訪れた。「食材王国しらおい満喫&アイヌ文化を学ぶ体験研修」をテーマにしたおもてなし交流事業は今年で6年目。これまで全国各地の51商工会女性部、745人を受け入れた。(富士雄志)
https://www.oricon.co.jp/article/977285/

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中野区役所前広場で「チャランケ祭」 アイヌと沖縄が出会い、踊り歌う2日間

2019-10-31 | アイヌ民族関連
中野経済新聞 2019.10.31

 アイヌと沖縄の踊りの祭典「チャランケ祭」が11月3日・4日、中野区役所広場(中野区中野4)で開催される。
(関連フォト)「チャランケ祭2019」メインビジュアル
 同イベントは「祭りは天と地を継ぐ、踊りは人と宇宙を継ぐ」をコンセプトとする歌と踊りの祭典で、人と人とが触れ合い、交流を深めることを目的としている。アイヌと沖縄人が東京で出会ったことがきっかけとなり、1994(平成6)年から中野駅北口広場で始まり、今年で26回目を迎える。一昨年は中野四季の森公園、昨年からは中野区役所前に会場を移した。イベントの名称である「チャランケ」は、アイヌの言葉で「とことん話し合うこと」を意味する「ちゃらんけ」と、沖縄の言葉で「消えんなよー」という意味の「ちゃーらんけ」が似ていることから、付けられたという。
 初日は「カムイノミ」というアイヌの儀式を行い、2日目には沖縄の儀式「旗あげ・旗おろし」「シタク」という沖縄の儀式を行い、2日間を通して歌と踊りが繰り広げられるほか、ニュージーランドの先住民族「マオリ」のグループ「Nga Hau E Wha (ナ・ハウ・エ・ファ)」も出演する。期間中、それぞれの民俗芸能を披露するとともに、アイヌ料理や沖縄料理などの屋台、木彫りや刺しゅうなどの文化交流コーナー、歴史を学ぶブースなどを用意する。
 実行委員長の上里尭さんは「踊りや唄、ブースの展示だけでなく、飲食出店や民芸品などの物販を通して、皆さんが民俗文化への理解を深めていくことを願っている。五感を研ぎ澄ませて楽しんでほしい」と話す
 開催時間は12時~19時(4日は10時~17時)。入場無料。雨天決行。
https://nakano.keizai.biz/headline/1772/

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伝統文化発信に大忙し ウポポイ開業などで関心高まり依頼増える-苫小牧アイヌ協会

2019-10-31 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2019.10.30

歌や踊り、楽器演奏の練習を重ねる苫小牧アイヌ協会の会員ら(写真中央に澤田会長)
 苫小牧アイヌ協会(澤田一憲会長)は10、11月の両月、苫小牧市内外で、伝統儀式や踊りの披露、出前授業に大忙しだ。来年4月に白老町での民族共生象徴空間(ウポポイ)開業を控え、アイヌ文化への注目が高まっており、澤田会長(64)は「理解、関心を深めるきっかけになれば」と話す。
 同協会は現在、市内在住の60~70代の15人で構成。毎月第1木曜と第3日曜に市生活館(矢代町)に集まり、ムックリなどの伝統楽器やウェカプ(友を迎える踊り)、ク・リムセ(弓の舞)など7種類の演奏、歌、踊りを練習している。例年、市内の勇払川や錦多峰川河口などで儀式を行っている。
 今年は2月、後志管内ニセコ町での観光PRイベント(道主催)や苫小牧市議会の議場コンサートで古式舞踊を披露。5月には、苫小牧港・西港に英国のクルーズ客船カレドニアンスカイ号が初寄港した際、踊りで歓迎し、民族衣装を試着してもらうなどしてインバウンド(訪日外国人旅行者)と交流した。現時点で市内外の自治体、大学などから演舞や講話の依頼が予定を含めすでに13件入っている。
 今月は、2日に胆振地区連合アイヌ協会主催による慰霊式が札幌医科大学の納骨堂であり、澤田会長が祭司を務めた。5、6日の両日は宮城県宮古市の産業まつりで会員6人が民族衣装に身を包み、踊り、演奏した。
 ウポポイ開業が来年に迫り、若者を中心に、アイヌをテーマとした漫画「ゴールデンカムイ」も大人気。来年7月24日の東京五輪の開会式で、道内のアイヌが古式舞踊を披露する準備を道アイヌ協会が進めており、衣装や民具などを含むアイヌ文化全般に関心が高まっている。
 「注目度がアップする一方で、踊り手が道央圏に少ないことも(出張依頼増の)要因では」と同協会事務局。木彫りなどの講習会参加者数も、前年比約3割増しで「昨年はほぼ皆無だったのに、今年に入って問い合わせが急に増えた」と驚く。
 11月15日には苫小牧沼ノ端小4年の66人を対象に、市内では初となる出前授業を予定。その後も、道博物館(札幌)や国立民族学博物館(大阪)などへの出張を控える。
 同小は総合学習の一環でアイヌ文化についての調べ学習を進めており、授業では講話のほか、歌なども披露する予定。澤田会長は「アイヌが平和を愛する民族であることなどを子どもたちに伝えたい」と意気込む。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/14368


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ラグビー準決勝 イングランドがNZの「ハカ」妨害で罰金

2019-10-31 | 先住民族関連
NHK 2019年10月30日 19時52分ラグビーW杯
ラグビーワールドカップ日本大会で、今月26日に行われた準決勝の試合前に、ニュージーランドが先住民族の踊り「ハカ」を行った際、対戦するイングランドの選手たちがハーフウェイラインを越えて妨害したとして、大会を主催するワールドラグビーが罰金を科しました。
これはワールドカップを主催する国際統括団体のワールドラグビーが明らかにしました。
今月26日、横浜市で行われたイングランド対ニュージーランドの準決勝では、ニュージーランドが試合前に先住民族の踊り「ハカ」を行った際、イングランドの選手たちがV字の陣形をとりました。
このとき、選手の一部がグラウンドのハーフウェイラインを越えたということです。
これについて、ワールドラグビーは「文化的チャレンジを受けたチームの選手は、ハーフウェイラインを越えてはいけない」と定めた大会のルールに違反するとして、イングランドに対して罰金を科したことを明らかにしました。
具体的な額は公表していませんが、罰金はアジアの貧困に苦しむ子どもたちを支援する国際NGOの「チャイルド・ファンド」に寄付されるということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191030/k10012157361000.html

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【ツーリズムEXPO 2019】ブースグランプリは「ワンダフルセトウチ/DISCOVER WEST連携協議会」と「北海道観光振興機構/JR北海道」

2019-10-31 | アイヌ民族関連
 インプレスウオッチ 10/30(水) 18:15配信
 世界最大級の旅イベント「ツーリズムEXPOジャパン2019」が10月24日から27日までの4日間にわたり、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催された。
 最終日のステージでは、来場者や関係者、出展者の投票で選ばれる「ブースグランプリ」各賞の発表があった。審査基準は「オリジナリティ溢れるブースデザイン、魅力的な演出」「スタッフの接客やホスピタリティ」「心を動かされる内容」「ブース訪問前後で国・地域・企業・団体の印象が変わったか」の4点で、全出展ブースが対象になる。
 なお、今回から業界日(10月24日~25日)に投票する「旅のプロが選ぶブースグランプリ」と、一般日(10月26日~27日)に投票する「旅の愛好家が選ぶブースグランプリ」の2部門に分かれている。
■旅のプロが選ぶブースグランプリ□グランプリ「ワンダフル セトウチ/DISCOVER WEST連携協議会」
 業界日のグランプリは前回準グランプリだった「ワンダフルセトウチ/DISCOVER WEST連携協議会」。瀬戸内と中国地方5県が連携して、効果的に周遊できるアイディアやプランを提示したこと、地酒やチーズ、地ビールの試飲、和三盆型抜きなどを体験できたこと、JR西日本(西日本旅客鉄道)の「ハローキティ新幹線」のグッズ販売、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の調度品の展示などが目を引いた。
ブースレポート:岡山県/広島県/愛媛県/香川県の魅力を発信する「ワンダフルセトウチ」。SNS投稿で試食・試飲サービスを提供
ブースレポート:JR西日本が鳥取/島根/岡山/広島/山口や「ハローキティ新幹線」「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」をアピールする「DISCOVER WEST」□準グランプリ「公益社団法人北海道観光振興機構/北海道旅客鉄道株式会社」
 ステージで北海道ウイスキーセミナー、アイヌの伝統楽器の演奏などを実施したほか、ワインやチーズの試食が行なえた。
□特別賞「キューバ共和国観光省」
 クラシックカーのフォトスポットが目立ったキューバブースでは、キューバコーヒーの試飲や伝統楽器の展示などを行なった。
ブースレポート:クラシックカーの聖地、キューバの街並みで記念写真。SNS投稿でお土産も□実行委員長賞「韓国観光公社」
 前回・前々回でグランプリを獲得していた韓国観光公社は、今回も会場内最大規模のブースを展開。リピーター向けにまだ知名度の低い見どころを紹介したほか、ゲーム体験のできるカジノブースや航空券が当たる航空会社ブースなどと一体になって韓国をアピールした。
ブースレポート:「こんな韓国はじめて!」がテーマの韓国ブースは、リピーター向けに地方の魅力を訴求。アンケートに答えれば景品も
ブースレポート:韓国・チェジュ航空はクレーンゲームで航空券や東方神起グッズGETのチャンス!
ブースレポート:バカラ体験やスロットゲームで景品ゲット。韓国カジノブースを遊びつくそう■旅の愛好家が選ぶブースグランプリ□グランプリ「公益社団法人北海道観光振興機構/北海道旅客鉄道株式会社」
 一般日のグランプリに輝いたのは「北海道観光振興機構/JR北海道」ブース。パネル展示では北海道へのアクセスやアイヌ文化を紹介したほか、アイヌ伝統衣装の着用体験も行なえた。また、道内のワインやチーズの試食、トナカイの角細工のワークショップなどが評価された。
□準グランプリ「ワンダフル セトウチ/DISCOVER WEST連携協議会」
 業界日グランプリのワンダフル セトウチ/DISCOVER WEST連携協議会は、一般日でも準グランプリを受賞している。
ブースレポート:岡山県/広島県/愛媛県/香川県の魅力を発信する「ワンダフルセトウチ」。SNS投稿で試食・試飲サービスを提供
ブースレポート:JR西日本が鳥取/島根/岡山/広島/山口や「ハローキティ新幹線」「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」をアピールする「DISCOVER WEST」□準グランプリ「台湾観光協会」
 メジャーな台北エリアだけでなく、東部や中部、南部にスポットを当てた展示を行なった台湾ブース。チャイナエアラインやエバー航空と連携してキャンペーンも実施した。
ブースレポート:遊んで食べて魅力を満喫!の台湾ブース。東部、中部、南部を巡る手がかりも□特別賞「ウガンダ政府観光局」
 コーヒーの試飲やギフトの当たるクイズなどを実施したウガンダブース。観光PR動画などを通じて知られざる魅力の発信を行なった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191030-00000147-impress-life

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アイヌ遺骨 11月から白老に 北大など12大学から移送

2019-10-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/30 05:00
 アイヌ民族の遺骨を保管する北大など全国12大学と文部科学省は、11月上旬から胆振管内白老町に建設中の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」内の慰霊施設に順次、遺骨を移す。25日に各地のアイヌ民族団体に対する地域返還の受け付けが終了し、施設に納める遺骨が確定したことから集約を本格化させる。
◎ 遺骨を保管しているのは北大、札幌医大、東大、京大などで計1574体(1体として特定できなかった計346箱を含む)。各地から返還の求めがある遺骨を除き、いずれの大学も集約に合意しており、年内にも移送を終えたい考えだ。
 地域返還の希望があった遺骨については今後、第三者委員会で適否を判断し、周知する。別のアイヌ民族団体から反対意見がある場合は協議の上、合意に至れば返還する方針。文科省は、希望があった団体数や地域について「静かな環境で議論してほしい」として公表していない。ウポポイに集約した後も、地域返還の要望は受け付ける。
 遺骨は、明治時代から1970年代にかけ、旧帝国大の研究者らが墓地から掘り起こすなどして収集された経緯がある。ウポポイへの集約は、国と道アイヌ協会などが「過去の研究者の不正義に対し、尊厳ある慰霊を行うため」として合意したが、「研究に利用される恐れがある」「国が責任をもって各地に返還すべきだ」などの批判がある。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/359488

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北海道と学校法人札幌大学が包括連携協定を締結

2019-10-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/29 20:05
北海道と学校法人札幌大学は、地域社会が抱えるさまざまな課題の解決や、魅力ある地域づくりや人材育成などの面において、相互に協力し、本道の地域活性化や文化振興に寄与することを目的として、包括連携協定を締結する。両者による協定調印式を11月1日(金)に実施する。
 札幌大学は1967年の開学以来、建学の精神である「生気あふれる開拓者精神」のもと、地域に根ざした大学として、道内のさまざまな分野で活躍する多くの卒業生を輩出している。
 このたびの協定は、民間企業等のノウハウやアイディアを生かした協働の取り組みを進めている道との連携により、北海道創生など社会への貢献と本学の教育研究の充実を図っていこうとするもの。
 具体的には、道や市町村とのつながりを拡大する中で学生たちの地域に関する学びや関わりを深めていくこと、ウポポイの開設に向けた協力などアイヌの歴史・文化に関する独自の教育研究の成果を一層発信していくこと、道と海外の友好地域との交流の一環として、札幌大学が進めている国際交流をさらに活発化していくことなどに取り組んでいきたいと考えている。
 こうした連携事業を通じて、札幌大学の学生が実社会での活躍に向けた知識や経験を身に付けることも期待される。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/359475

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教育旅行視察会 北海道ならではの体験学習を

2019-10-30 | アイヌ民族関連
教育家庭新聞 2019年10月29日
(公社)北海道観光振興機構は9月15日・16日の2日間で、首都圏の中学校・高等学校の教職員を対象とした「北海道(道央圏)教育旅行現地視察会」を実施。来年春に完成する白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)のほか、一昨年に開園したNACアドベンチャーパークの樹上アクティビティ施設なども体験した。
【行程】
1日目: 羽田空港=新千歳空港=ノーザンホースパーク(苫小牧市)=民族共生象徴空間「ウポポイ」(白老町)=旧札幌通り~旧室蘭駅舎(室蘭市)※室蘭市内で宿泊
2日目: 室蘭市内=洞爺湖有珠山ジオパーク(壮瞥町)=NACアドベンチャーパーク(ニセコ町)=新千歳空港=羽田空港
樹上で安全に遊ぶ
NACアドベンチャーパーク(ニセコ町)
国際化が急速に進むニセコ町では、高さ5~13m、9265㎡の敷地にある難易度別の10コースで樹上アクティビティが体験できる。身長115㎝以上対象のノーマルコース6つ、身長140㎝以上対象のアドベンチャーコース2つのほか、今春に新設された初心者コース(身長制限なし)が2つある。最大収容人数は120人。
つり橋など、様々な難易度の「エレメント」をクリアしながら木から木へと移動する。コースの最後には必ず、木々の間に張られたワイヤーロープを滑車で滑り降りるジップラインがある。
遊ぶ前に装備する2つの安全装置(クリキット)はハーネスと直結しており、エレメントからエレメントへ移動する際に1つを外すともう片方は強力な磁石でロックされる。2つ同時に木の上で外れることはないので、命綱は常に1本以上用意されている設計だ。エレメントに挑戦している間は必ず、ロックされた2本の命綱で常に支えられるので、安心して目の前の課題に挑戦できる。
体験した教員からは地上からの高さに驚く声もあったが、最後には全員が怪我なくコースをクリアした。
HP=www.nacadventures.jp/summer/adventurepark
大自然を五感で実感
ノーザンホースパーク(苫小牧市)
一行が最初に訪れた「ノーザンホースパーク」は、引退した競走馬やポニー、馬車馬などを保有する広大なテーマパーク。今年で開園30周年を迎えた。
新千歳空港からバスで15分と近いため、初日や最終日の食事・体験学習などにも適している。旅行の導入として来訪する学校も多い。
80人を収容できる「K’sガーデン レストラン」のほか、500人まで受け入れ可能なバーベキューレストラン「Back Yard Grill(バックヤードグリル)」では、ジンギスカンなど地元の食材を使った料理をビュッフェ形式で提供している。
実際に馬を連れてきて馬の習性を紹介するだけでなく、馬と一緒に学級の集合写真を撮影することも可能。ポニーショーも1日2回行われており、体験内容は多岐にわたる。
HP=https://www.northern-horsepark.jp/
山頂で育む防災意識
洞爺湖有珠山ジオパーク(壮瞥町)
噴火が20~50年周期で「嘘をつかない山」とも呼ばれている有珠山は、噴火での人的被害がゼロなことで有名だ。山頂の展望台までは、片道6分のロープウェイが運行し、106人乗りのゴンドラ内ではDVD映像による解説も用意されている。
噴火によって生成された洞爺湖や昭和新山を眼下に眺めながら、地殻変動や防災について、当時の写真・イラストや質問を交えながら案内するのが「火山マイスター」だ。
火山マイスターは昭和新山の隆起前後の比較写真を見せながら、平地だった土地が農家の家屋ごと隆起し、たった2年で昭和新山が形成されたことなどを解説する。危険度別のエリアごとの対応や、地震の発生場所から、次の噴火ポイントを推測できることも紹介した。
子供たちは災害時にどう動けばいいのかを自分で考えながら、火山との共生・防災をアクティブ・ラーニングで学習できる。
噴火を予測し、前例のない事前避難を実現させた人々を紹介する「山頂防災シアター」もある。
HP=www.toya-usu-geopark.org/
まち歩きで学ぶ歴史
旧札幌通り~旧室蘭駅舎(室蘭市)
室蘭市内に到着後、一行は(一社)室蘭観光協会の職員の案内で市街をめぐった。
室蘭市は、小樽市や函館市のように坂が多い。現在の室蘭市につながる産業基盤についての解説を受けながら、市の中心にある「旧札幌通り」を歩いた。
札幌へと続いていた旧札幌通りから道を外れて坂を下ると、国の登録有形文化財である「旧室蘭駅舎」に到着する。
日本遺産「炭鉄港」の構成文化財でもあるこの駅舎は、現在では観光案内所としても使用されている。1912年に建築された明治期の洋風建築で、道内の駅舎の中では最古の木造建築物だ。
同駅舎では、当時の国家プロジェクトとして空知・小樽・室蘭をつないだ石炭輸送と産業発展の歴史を解説する映像も鑑賞できる。
北海道の炭鉄道は屯田兵の時代が始まりで、石炭の空知、鉄鋼の室蘭、港湾の小樽でつなぐ鉄道を舞台にした産業革命の歴史がある。北海道の近代化を推し進めたそれらの石炭・鉄鋼産業が、やがて苫小牧を中心とした石油産業に移り変わっていくまでの過程を学習できる。
同市は、これまで室蘭市青少年科学館の屋外で展示していた蒸気機関車(SL)「白鳥号(D51560号)」を今年8月に同駅舎の隣へと移設している。11月上旬には、同駅舎だけでなく、1974年まで石炭輸送を支えていたSLも見学できるようになる予定だ。
夜景も見どころが多く、白鳥大橋を渡ると、工場夜景を中心とした室蘭市の景色を一望できるなどの魅力もある。
TEL 0143・23・0102
アイヌ文化に触れる
民族共生象徴空間「ウポポイ」(白老町)
白老町の観光文化の歴史解説
白老町は、函館・札幌間を結ぶ線路が早い段階で開通していたため、長年アイヌ文化を学ぶ観光地として講話活動などが盛んに行われてきた。戦後1964年には、同町への観光客が56万人にのぼった。
その経緯から、現在のポロト湖畔周辺がアイヌの観光地となっている。冬のポロト湖は凍結するため、スケートリンクにもなり、ワカサギ釣りなどもできる。
入場料金も決定
多種多様な体験学習を
来年4月24日のオープンに向けて建設が進む「ウポポイ(民族共生象徴空間)」は、同町にあるポロト湖畔を中心とした、先住民族との共生がテーマのフィールドミュージアム。国立アイヌ民族博物館、伝統工芸品の工房や体験学習館、体験交流ホール、伝統的コタン(家屋)などから構成される。
体験交流ホールは1日4回ほどの公演を予定。これまでの伝統的プログラムと、最新技術を使った最新演出プログラムの2本立てを計画している。最大収容人数は530人(座席430席、立見100席)。
伝統的コタンでは、今後もコタンを敷地内に建てていくので、すでに完成したものに限らず、建築途中のものも随時見られる。
「その人ができることをその人らしくやるという文化がアイヌにはあり、SDGsにもつながる」と同施設職員は語った。
入場料金も決定した。大人(一般)1200円、(団体)960円。高校生(一般)600円、(団体)480円。中学生以下無料。
来年度は9時から開館するが、閉館時間は季節によって17時から20時までの間で変動する。
HP=ainu-upopoy.jp/
参加者の声
深い学びにつながる充実した体験学習
■ノーザンホースパーク
「北海道へ来た」という雰囲気を味わうにはもってこいの場所。食事会場の広さも十分にあった。(湘南白百合学園中学・高等学校)
多数の学生を上手に受け入れるノウハウを感じた。(香蘭女学校)
■ウポポイ(民族共生象徴空間)
SDGsともリンクさせ、様々なことを考え、解決していく力を身につけられる素材にあふれていた。(北豊島中学校・高等学校)
新学習指導要領で美術館や博物館を活用することが求められており、豊かな自然を舞台に、多様なテーマと体験活動を備えた学習の場として魅力的だ。(東京都立第一商業高等学校)
■旧札幌通り~旧室蘭駅舎
「炭鉄港」として日本遺産に登録されたこともあり、「日本の近代化を下支えした北海道」という視点で学ぶうえで良い題材になる。(湘南学園中学校高等学校)
室蘭に民泊して、生徒に「室蘭をどう観光地にできるか」というテーマで探究活動を行ったら面白いと思う。(常磐大学高等学校)
実際に歩いてみて、今まで持っていた町のイメージが変わった。北海道の近代化・発展の過程を知ることは、教科書からだけでは得ることができない、貴重な学びの機会になる。(北豊島中学校・高等学校)
■洞爺湖有珠山ジオパーク
地学の教科書などとタイアップして教材開発すると、探究学習のきっかけにもなる。(常磐大学高等学校)
今でも蒸気が立ち上がる昭和新山を目前に有珠山から眺める洞爺湖の歴史は、座学が苦手な生徒でも防災減災について考えるきっかけになる。(東京都立晴海総合高等学校)
いまだ活動を続ける火山を観光名所としていても、火山による犠牲者を一切出していない点。この努力に学ぶ価値はある。(昭和第一学園高等学校)
火山マイスターによる案内は、大地の変動や防災について、質疑応答方式で、アクティブ・ラーニング的な学習ができる。(東京都立第一商業高等学校)
■NACアドベンチャーパーク
様々な難易度があり、自分の体力やチャレンジ精神に合わせ選べる。安全対策をしっかりしていることも安心できる。(安田学園中学校・高等学校)
特に小学校や男子校に向いている施設。(文京学院大学女子高等学校)
https://www.kknews.co.jp/post_travel/20191028_6a

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<北海道>苫小牧市議会IR誘致へ 決議の狙いは?

2019-10-30 | アイヌ民族関連
HTB 10/29(火) 19:16配信
 28日、異例ともいえる深夜にIR=カジノを含む統合型リゾートの誘致推進の決議が行われた苫小牧市議会。そこにはどんな狙いがあるのでしょうか。
 28日午後1時から、のべ9時間半にわたって続いた苫小牧市議会。IR誘致推進を求める決議案は、賛成19、反対8の賛成多数で可決された。
 苫小牧のIR構想。カジノ、ホテル、温泉やアイヌ文化を体験できる施設などが計画され、年間860万人の集客が見込まれている。その候補地は新千歳空港から車で15分。外国人観光客を多く取り込めるアクセスのよさが最大の魅力だという。
 すでに複数のIR事業者が市内に事務所を構え、誘致の行方を固唾を飲んで見守っている。
 一方、鈴木知事はIRを誘致するかどうか年内にも最終判断を下す意向だ。苫小牧市議会の決議案も実質は知事に向けられたものだ。
 誘致決議を提案した矢島翼苫小牧市議「苫小牧市議会としての誘致に向けた考えや意思、考え方を明確に示すことで、知事の決断を早く引き出す効果があるのではないか」
 苫小牧市 岩倉博文市長「(可決は)一歩前進とうけとめている。知事なりの感性で、北海道のためにどうあるべきか決断してほしい」
 議論を傍聴した誘致に反対する市民団体は…
 カジノ誘致に反対する苫小牧市民の会 篠原昌彦共同代表「市議会独自で市民の声を無視して市民不在で決めたこと、怒りを感じました」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191029-00000007-htbv-hok

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古墳時代の群馬 おおらかな社会に憧れ

2019-10-30 | アイヌ民族関連
上毛新聞 [2019/10/29]
「武人ちゃんたい焼き」ができました。当面イベントでのみの販売となります。粉の配合と火加減によってリアルな埴輪の肌合いになって驚きます。
 「武人ちゃん」でいろいろ調べ物をして面白いなと感じたことを述べます。
 古墳時代は「失われた4世紀」と言われます。中国で戦乱が高まったため歴史書から倭国(後の日本)の情報がなくなってしまうのです。今に伝わる文化を調べると、たいてい「奈良時代に仏教とともに大陸から伝わり」とあり、それ以前がわかりません。発掘調査で暮らしが見えます。
 この時代に精巧な埴輪を作っていたのは日本だけで、中国の兵馬俑は軍事関係が主、中東で土偶があるくらいだそうです。埴輪には人物動物の他、船や組み立てられる家、栃木では織機の埴輪もあります。
 当時はオシャレが盛んで埋葬品からもアクセサリーをじゃらじゃら身につけていたと思われます。素材も水晶・ヒスイ・瑪瑙・黒曜石など豊富です。髪形は明治時代まで前髪を切る習慣はなく左右にきれいに分けていました。巫女埴輪は頭に板を載せています。板にしかみえません。江戸時代まで続く島田髷だと言われていますが、奈良時代は垂髪で長く垂らしています。
 古代はさぞ戦争ばかりだったのかと思いきや、東国は平和なようです。ヤマトタケルも東征を命じられて北陸まで旅していますが拍子抜け。豪族たちが協力するので大きな古墳が作れたとも言われます。戦乱なら城を作ったはずです。上毛野国(後の群馬)は馬や武器を生産して西日本に輸出していたようです。
 多民族でもありました。豪族の長に朝鮮系の特徴があったり、ある調査によると、榛名山周辺にアイヌ語の地名があります。
 食生活では牛も多く、牛乳を煮詰めたチーズとも違う蘇というスイーツがありました。米は災害に弱いので畑作も盛んで、動植物はテレビの「池の水ぜんぶ抜く大作戦」で知られるようになった在来種ばかりでした。
 当時の交通は主に水路で、利根川は南の東京湾に注いでいました。関東平野は水浸しで開拓して田畑を広げました。陸路では東西に延びる幅広い道があり、碓氷・高崎・新田とかに大きな駅がありました。古墳は豪族のお墓というには数が多すぎ、分布を見ると山と平野の境に多いので治水・利水・対災害の役割ではないかと私は思います。治水が一段落すると古墳時代が終わります。
 住居は風通しの良い高床式と半地下の竪穴式が近くにありました。そうです、夏は涼しく冬は暖かくと引っ越ししていたんです。合理的でうらやましいですね。
 便利でないかもしれませんが、古代のこの地のおおらかで豊かな社会に憧れます。
https://www.jomo-news.co.jp/feature/shiten/169686

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なぜアマゾンが破壊されるのかー日本のメディアが報じない本当の理由

2019-10-30 | 先住民族関連
ヤフーニュース10/29(火) 11:54 (有料記事)
志葉玲 | フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
 今年の夏、世界に衝撃を与えた、南米アマゾン熱帯林の大規模火災。地球最大の熱帯雨林の危機は、今年8月にフランスで行われたG7サミットでも最重要課題とされたものの、日本では報道の扱いは小さく、また表面的なものばかりであった。そこで筆者は、現地NGOでの活動歴があり南米の環境問題に詳しいエコロジストの印鑰智哉さんを講師に、勉強会を開催した。アマゾン破壊の歴史的経緯や昨今のブラジルの政治的な問題と今回の大規模火災の関係、日本の政財界の関わりなど、日本の報道ではほとんど語られることのない、極めて濃厚な内容であった。印鑰さんとのトークセッションを数回に分けて配信する。
☆今回配信の記事の主な内容
・アマゾン森林火災をまともに伝えない日本のメディア
・アマゾン破壊の歴史的経緯
・アマゾン破壊と日本の「開発援助」
・水源地セラードの開発と日本
・大豆畑が自然破壊、日本の商社も関与
・新たなセラード開発の危機
・ボルソナーロ政権がアマゾン破壊、日本の対応は?
○アマゾン森林火災をまともに伝えない日本のメディア
印鑰:今回のアマゾンは何が起きているかということなんですけれども、ご覧のように大規模火災が発生しているわけです。これがもう実際にブラジルの国立宇宙研究所の衛星写真、そこから確認されていて、確実にこれはもう「こんなのうそだ」とか日本ではそういう情報が流れましたけれども、うそではないという状態で、非常に多くの森林が既に破壊されてしまっているという現実があります。
 まず、アマゾンはどこにあるのか、ちょっと基本的なことを確認したいと思うんですけれども、アマゾンというのは9カ国にまたがっているんですね。一番大きいのはブラジルなんですけれども、ブラジルの北半分がアマゾンです。ブラジルというと全部、アマゾンと勘違いされる人がいますけれども、アマゾンは北半分になっています。

 特に普通、南半球ですと夏と冬の関係が逆転しますよね。だから、日本が夏のときは向こうは冬のはずなんですけれども、アマゾンは実は違うんですね。アマゾンは7月、8月が乾期なんです。乾期になると雲がなくなりますよね。雲がなくなると暑くなるので、7月、8月がアマゾンの夏になります。そのときは非常に乾燥しますので、暑くなりますし、火災も起こりやすいということになります。
 そして、この間、ずっといろんな情報が流されました。特にSNSなんかでもよく出てきましたけれども「アマゾンの森林火災というのは大して増えていないよ。あんまり変わっていないんだということ」が言われています。そして、これは結構、いつもだったら、まともな報道をする側の海外の通信社などの報道でも、このアマゾン森林火災の原因というのは「地元の農家の野焼きが原因」であると。つまり、地域の農業の問題だみたいなことが、そういう報道がされてしまったこともあります。そして、例えば「報道ステーション」は、びっくりしたんですけれども、アマゾンの森林火災の背景にあるのは中国の動きなんだ。何か中国のほうに責任転嫁するようなこと。確かにこれは中国も関係しているんです。だけれども、日本がどのように関わっているのかを問わずして、中国の問題にしちゃうというのは報道機関として僕はかなり違和感を感じました。
 じゃあ、実際にこのアマゾン森林火災はいつもと変わらないのか、ちょっと見ていただきたいと思います。このグラフを見ていただくと、確かに去年に比べて倍近く増えている。しかし、あんまり変わらないんじゃないのというふうにも見えるかもしれません。これは森林火災の発生数だけ、件数で見ると大して大きな差が見えないんですけれども、ここは森林破壊の面積で見なければ、もうこれは駄目だと思うんですね。
アマゾンで失われた木々 引用先:MONGABAY
https://rainforests.mongabay.com/amazon/amazon_destruction.html
 実際にこのグラフを見ていただきますと、これはまだ去年と今年のデータは入っていません。2016年、2017年と急激に上がっていますよね。2016年はどういう年かといいますと、ブラジルの進歩的な政権、大統領だったジルマ・ルセフという人が弾劾で追い出された年なんですね。このあたりから、もう大規模地主、アグリビジネスといったりしますけれども、そういった人たちがアマゾン破壊を急速に強めたというのがこの段階です。
 2016年、2017年では相当増えていまして、まだここでは2018年、2019年のデータがないんですが、こちらのデータを見ていただくと分かるんですけれども、これは2015年、2016年、2017年と比べて大幅に2019年が増えているということがこれで見て取れると思います。ですから、今年のアマゾン森林破壊が大きく進んでしまっている可能性が非常に高いと言わざるを得ないと思います。
○アマゾン破壊の歴史的経緯
 そして、このアマゾン破壊の構造は、非常にアマゾンだけに注目してしまうと見えなくなってしまうんですね。といいますのは、これは幾つもの層があるんです。16世紀頃、この段階のブラジルというのは海岸線にしか存在しなかった国なんですね。そして、内陸は先住民族の地域だった。こういう状態が実はずっと続いたんですね。もちろん徐々に白人が内陸に入っていきますけれども、この中にはこの海岸線上に畑がいっぱいつくられていったと。そして、ここにはアフリカから奴隷貿易で黒人奴隷がたくさん連れてこられて、そこには大規模な農場がつくられました。サトウキビとか、コーヒーとか。コーヒーは後のほうですけれども、そういった大規模農場がつくられていくというのがブラジルの歴史です。
 しかし、その農場は内陸にはなかなか入っていけなかったんです。なぜかといいますと、ブラジルの生態系というのはこんな形になっているんですね。マタ・アトランチカ、アトランチカ森林といわれるは、比較的、農耕に適している、そういう地域です。ここをまず農業開発が進んでいくんですね。それに対して、アマゾン熱帯雨林ですね。そして、セラードというサバンナ地帯がある。実はこの関係がとても大事なんですね。と言いますのは、なぜ、なかなかこの海岸線から出ていくことができなかったのかといいますと、セラードというのは簡単には開発できない。開発を拒むような非常に厳しい、そういう地域だったんです。このセラードという地域は、厳しい乾燥の時期が続きます。雨は一定あるんですけれども、極めて乾燥が厳しいために、なかなか農耕が難しい、そういう地域でした。しかも高原地帯でしたので、なかなか入っていけなかった。

 しかし、ブラジルという国はまずどういう国として発生したかというと、先ほど言いましたように、この海岸線を通じて奴隷労働に基づく奴隷制社会を築きました。この奴隷制は1888年、ほんのちょっと前まで奴隷制廃止前にいた人が生きていた、そういう時代だったんですね。そして、その奴隷制に基づいて、大規模な土地所有に基づく国がつくられました。つまりほんのわずかな地主が数十万ヘクタールを持っている。もう王様みたいな人がいっぱいいる。そういう国といってもいいと思います。
 しかし、奴隷制度が1888年に廃止されて、その後の労働力としてはイタリア人移民とか、日系人移民とかがどんどん入ってきます。そして、そういった人々が自分たちの権利をだんだん主張していくわけですよね。民主化を求める力というのがどんどん強くなります。それに対してブラジルの権力者たちはどう対応したかといいますと、自分たちが持っている土地は手放したくないんですよね。どうしたかというと、こういうスローガンをつくり出したんです。「土地なき人を人なき土地へ」。つまり土地を持っていない貧しい人たちはこの人なき土地へ入っていけばいい。こういう政策だったんですね。つまりセラードやアマゾン、こういう地域にどんどん入っていきなさい。これがブラジルの権力者たちの発想になったわけです。
この記事は有料です。
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道文化財保護功労者にさっぽろ時計台の会など

2019-10-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/28 21:49
 文化財の保存伝承に携わる個人と団体を表彰する、一般財団法人北海道文化財保護協会(角幸博理事長)の本年度の北海道文化財保護功労者表彰式が28日、札幌市中央区のかでる2・7で行われ、札幌市時計台の愛護活動などを続けるNPO法人さっぽろ時計台の会など1個人4団体が受賞した。
 1965年から表彰を始め今年で55回目。個人で受賞した岩見沢市の尾崎和男さん(77)は郷土史を学ぶ会を設立し、35年にわたり歴史の掘り起こしに努めた。十勝の自然史研究会(帯広)は、50年前に旧忠類村(現・十勝管内幕別町忠類)でナウマン象の化石が発掘された際に設立され、十勝管内の地質に関する研究を続けている。釧路管内白糠町の白糠駒踊り保存会は今年で初演から100年の節目の年を迎えた。阿寒アイヌ民族文化保存会(釧路市)は68年の結成以来、民族芸能の伝承に尽力した。
 さっぽろ時計台の会の谷征輝(せい き)会長は「大変光栄。市の象徴として時計台を後世に残していきたい」と喜びを語った。(内山岳志)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/359081

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北海道ブースが初グランプリ 大阪のツーリズムエキスポ

2019-10-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/28 19:36
 大阪市で24~27日に開かれた国内最大級の観光見本市「ツーリズムエキスポジャパン2019」(日本政府観光局など主催)で、道と北海道観光振興機構が設けた北海道観光PRブースが、来場者投票による「旅の愛好家が選ぶブースグランプリ」で最高賞のグランプリに輝いた。北海道の最高賞受賞は初めて。
 100カ国・地域から計1475企業・団体が参加し、4日間で約15万人が来場した。北海道ブースでは、14管内ごとに観光情報を提供したほか、ステージでアイヌ舞踊を披露し、来年4月に開業するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(胆振管内白老町)をPRした。道産の酒やつまみを味わう「北海道バー」や木彫りなどの体験コーナーも人気を集めた。
 北海道ブースは今回初めて実施された業界関係者による「旅のプロが選ぶブースグランプリ」でも準グランプリに選ばれた。(佐藤元彦)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/359037

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