先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

知里幸恵、教科書に復活 登別

2011-05-28 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 05/27 15:00)

 【登別】教科書出版の教育出版(東京)が、来年度から使われる中学1年の国語の教科書に、登別出身で「アイヌ神謡集」の著者知里幸恵(1903~22年)の伝記を、11年ぶりに復活させる。地元からは「幸恵の生涯を全国に発信できる」と喜びの声が上がっている。
 掲載するのは、幸恵の伝記を執筆した作家の藤本英夫さん(故人)が、教科書用に書き下ろした「銀のしずく降る降る」。同社によると、1981年度版~92年度版、97年度版~2001年度版に掲載されたが、02年度版以降はゆとり教育による教科書のページ数削減などのため、掲載されていなかった。
 08年の学習指導要領改定で、国語では伝統的な言語文化の重視が掲げられ、同社は「アイヌ民族の文化を言葉を通して後世に伝えた幸恵の功績を、全国の生徒に知ってもらう意義は大きい」と再掲載を決めた。また、5年ほど前から道内の教師から「幸恵を取り上げてほしい」との声が寄せられていたという。
 内容は前回掲載時と変わらず、B5判で10ページ。尋常小学校時代、成績優秀で低学年の勉強の相談相手になっていたことや、言語学者金田一京助との出会いと交流などを分かりやすく紹介している。
 歴史の副読本などで取り上げられることは従来もあったが、国語で幸恵の生涯を詳しく解説しているのは同社の教科書だけのため、「知里幸恵 銀のしずく記念館」(登別本町)の横山むつみ館長は「若い世代の人たちに幸恵さんのことが浸透していくきっかけになる。再掲載は大変うれしい」と話している。(井上雄一)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/295318.html

第1回文化学部『北方文化フォーラム』を6月10日開催 -「アイヌ語復興の道筋」を考える

2011-05-28 | アイヌ民族関連
札幌大学 2011.05.27

札幌大学文化学部では、学部開設以来、学生と一般市民を対象とした公開講座「北方文化フォーラム」を毎年開催しています。
今年度第1回は、6月10日(金)18時から、アイヌ語研究の第一人者で、千葉大学文学部教授の中川裕氏を講師にお迎えし、アイヌ語を取り巻く状況についてお話いただきます。
長らく、日本のアイヌ語・アイヌ文学研究をリードし、様々なアイヌ語講座の講師としてアイヌの人々にアイヌ語を教える活動を担ってこられた中川先生とともに、アイヌ語復興への道筋について深く考えていきます。
受講料無料、事前の申し込みは不要です。
日 時:平成23年6月10日(金)18:00~20:00
場 所:札幌大学 3001教室(札幌市豊平区西岡3条7丁目3-1)
講 師:中川 裕(なかがわ ひろし) 氏 (千葉大学文学部教授)
演 題:『アイヌ語復興の道筋』
問い合わせ先:札幌大学文化学部 本田優子研究室(TEL 011-852-9325)または、池田正之研究室(TEL 011-852-9062)

http://www.sapporo-u.ac.jp/news/info/2011/0527091325.html

南米チチカカ湖で日本人旅行者ら足止め、先住民ストライキのため

2011-05-27 | 先住民族関連
afpbb.com2011年05月26日 12:01 発信地:リマ/ペルー
 ボリビアとの国境沿いにある南米ペルーのチチカカ湖(Lake Titicaca)沿岸で25日現在、鉱山開発に反対する地元住民のストライキのため、日本人を含む外国人旅行者約300人が立ち往生している。
 ペルー観光局によると、数千人規模にふくれあがったストライキが24日、チチカカ湖畔にあるプーノ(Puno)の町を占拠し、港はまひ。日本人と欧州人を中心とする外国人旅行者約300人が移動手段を断たれて足止めをくらっているという。
 プーノ周辺では、カナダの鉱山会社ベア・クリーク(Bear Creek)の進出に反対する地元先住民族アイマラ(Aymara)の人びとが16日前、ペルー南部とボリビアを結ぶ幹線道路を封鎖し、混乱が続いている。ベア・クリークでは同地域での銀の採掘を計画しているが、住民たちは河川や湖沼が汚染される懸念から反対している。
 チチカカ湖は、世界で最も標高が高い船が航行可能な湖として観光客に人気。普段、観光客たちは陸路を避け、プーノの港から湖を船で渡り、ボリビア側へ入国している。
 ペルーは銀の産出量で世界トップ、亜鉛と銅が2位など鉱山資源に恵まれている。しかし、開発に対する住民の反対も強く、4月には南部の大規模な銅鉱山事業をめぐって衝突が発生し3人が死亡、50人が負傷して、開発は中止に追い込まれた。2009年にはアマゾンの先住民たちが長距離輸送のルート上にあたる道路を封鎖、これを解除しようとした際の衝突で34人が死亡している。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2802490/7263433?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

八王子で「不便さを楽しもう」テーマにイベント-浅川の河川敷を会場に

2011-05-27 | アイヌ民族関連
(八王子経済新聞 2011年05月26日)
 八王子市庁舎前の浅川河川敷で5月29日、国際交流や多文化共生をテーマとしたイベント「みんなちがってみんないい」が開催される。
 2008年から毎年5月末に同所で行われている同イベント。2007年まで15回にわたって開催されていたイベント「国際交流みんなちがってみんないい」を発展させたもので、今回で4回目、通しでは19回目になる。
 メーンテーマは「河原で不便を楽しもう!」。「使い捨て容器を使わない、電気はソーラー発電、車は使わないで歩きや電車・バスなど使って来場していただくなど、ちょっとした不便を楽しくやる」と同実行委員会代表で喫茶店「馬天使」(明神町3)の穂高さん。「この社会で一緒に暮らしている外国人や障害を持っている人たちなど、いろいろな人たちが集まって楽しい時間を持てないか、ということから始まった」
 河原の空間をステージ代わりにさまざまな催しを行うなど、毎年工夫してイベントを行っている。「幸いにしていろいろな方から面白いイベントだといわれ、年一回だが続けてくることができた」と穂高さん。
 当日は河川敷に2つの広場を設け、アイヌ民族の歌と踊りを伝える「SANPE & ヤイレンカ」や「三線テーゲーの会」、ジャズと民族音楽を融合させた「ロッサ」などさまざまアーティストがライブイベントを繰り広げる。岩手県の岩泉町小本に伝わる郷土芸能「中野七頭舞」を舞う「一の会」など踊りやダンスの披露も予定。
 市内に牧場を持つ磯沼ミルクファーム(小比企町)による「羊の毛刈り」「子牛の散歩」などの体験型イベントも開催。各所に設けるテントにはエスニック雑貨を扱うブースやペルシャ料理、ケバブなどの露店も並ぶ。「人間ジュークボックス、自転車発電でシャボン玉を作る体験なども人気がある」と穂高さん。
 会場では公式パンフレット(300円)購入者を対象に西アフリカの太鼓「ジャンベ」やオーストラリアの民族楽器「ディジュリド」などが当たるくじ引きを実施。宮城県都城市出身で八王子を中心に整体師として活動している松本智子さんが描いた今年のイメージイラスト「空飛ぶくじら」をキービジュアルにしたオリジナルTシャツ(1,800円)なども販売する。このほか、東日本大震災への義援金を受け付ける募金箱や1口500円の「ワンコイン協賛」も実施。集めたワンコイン協賛金は全額義援金に充てる。
 開催時間は10時30分~16時。入場無料。
http://hachioji.keizai.biz/headline/864/

【白老】ネパール先住民族の一行がアイヌ民族博物館を訪問

2011-05-26 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 5/25)

 伝統音楽の継承に取り組むネパールの先住民族グループが24日、白老町のアイヌ民族博物館を訪問し、文化の伝承方法などについて理解を深めた。
 メンバーは、ネパール東部のグルン族の2人とマガル族の1人。いずれも40代で、伝統音楽の分野では国内トップクラスのミュージシャン。約3週間の日程で今月19日に来日し、北海道でアイヌ文化、東京で歌舞伎を学ぶ予定だ。
 100を超える民族がひしめくネパールでは、英語教育の拡大や多数民族との生活格差などが担い手の不足を招き、民族固有の音楽や踊りが消滅の危機にひんしているという。
 一行は1997年に制定された「アイヌ文化振興法」を知ったことがきっかけで、今回の来日。この日はユネスコ無形文化遺産「アイヌ古式舞踊」の公演などを見学した。同館関係者らにお礼の気持ちを込め、太鼓や竹笛を使ったネパール伝統音楽のコンサートを開催。ヒマラヤ山脈に抱かれた風景を連想させる壮大な音色を奏で、聴衆を魅了した。
 グルン族のゴビンダ・グルンさん(42)は「アイヌの人々は差別の長い歴史を歩みながらも結束し、文化を伝える努力をやめなかった。われわれはその姿勢を見習うべきであり、政府に支援を求める上でも今後、仲間の輪を広げていきたい」と話していた。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11052502.html

観光シーズン到来告げる 美幌

2011-05-26 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 05/25 15:00)

 【美幌】本格的な観光シーズンの到来を告げる第57回美幌峠まつり(美幌観光物産協会)が22日、道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」で開かれ、観光客の交通安全などを祈願した。
 美幌峠一帯を濃い霧が包むあいにく天気の中、道の駅のレストハウスに関係者約100人が集まった。
 冒頭、全員で東日本大震災の犠牲者らを追悼して黙とう。同協会の三坂重弘会長が「(震災で)道内観光も厳しい状況だが、事故が1件もなく1年を過ごせるよう祈っています」とあいさつした。
 交通安全祈願に続き、アイヌ民族の伝統儀式のカムイノミが行われ、北海道アイヌ協会副理事長の豊岡征則さん(66)=釧路市阿寒町=が祭司となり、自然の神々への祈りをささげた。(中原洋之輔)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/294828.html

5月24日付 編集手帳

2011-05-24 | アイヌ民族関連
(読売新聞 2011年5月24日01時40分 )

〈この吉里吉里(きりきり)という言葉はアイヌ語の「砂浜」からきたらしゅうございます〉とある。東北地方の独立国を舞台にした井上ひさしさんの長編小説『吉里吉里人』(新潮文庫)である。浜辺を歩くときに砂がきしむ音、キリキリから生まれた言葉である、と◆「鳴き砂」という。石英の奏でる音はキュッキュッともクックッとも聞こえる。不純物が混じると音がしなくなるため、自然環境が守られているかどうかのバロメーターといわれている◆宮城県気仙沼市の「十八鳴(くぐなり)浜」と「九九(くく)鳴き浜」が天然記念物に指定されるという◆震災で津波に襲われながら、鳴き砂の海岸は奇跡のようにほぼ無傷で残った。地元の中学校では校歌にも歌われる郷土の誇りである。歩けば復興の槌音(つちおと)ならぬ“砂音(すなおと)”が聞こえるだろう◆小説では、東北の海や川のそばに吉里吉里、木里木里などの地名が幾つもあることを挙げて登場人物が言う。同じ地名の場所に住む人は皆、遠い縁つづきではないのか――〈つまり東北人(とーほぐづん)は誰も彼もが皆親戚。もひとつ言(ゆ)えば日本人(ぬっぽんづん)はみな仲間〉だろう、と。そのセリフがいまほど胸にしみる時もない。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20110524-OYT1T00080.htm

NHK:台湾で10月「のど自慢」 06年以来の海外開催

2011-05-24 | 先住民族関連
毎日新聞 2011年5月23日 19時32分

 NHKは23日、毎週日曜日に放送している「のど自慢」の台湾大会を10月2日に実施すると発表した。放送は同月下旬の予定。
 海外での開催は、06年以降途絶えていた。NHKによると、日本と交流の盛んな台湾を選んだという。在日台湾人らが開催をNHKに要望する署名運動を展開していた。
 台湾をめぐっては、09年4月放送のNHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー 第1回アジアの“一等国”」で、事実と違う内容を放送されたなどとして、取材を受けた台湾の先住民らがNHKを相手取って東京地裁に提訴するなど、トラブルが起きていた。
http://mainichi.jp/enta/music/news/20110524k0000m040060000c.html


タイから観光視察団が新千歳空港に到着

2011-05-24 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 5/23)

 東日本大震災と福島第1原発事故の風評被害で激減したタイ王国から観光客回復を図ろうと、同国のマスコミや旅行業者の視察ツアーが21日、新千歳空港に到着した。
 ツアーは、北海道ツアーに実績のある同国の旅行会社プロアジアトラベルと、海外からの健康診断ツアーなどを受け入れている札幌のNPO法人健康保養ネットワークが企画した。タイの全国紙や全国ネットのテレビ局などから21人が参加した。
 空港では、同ネットワークのほか、アイヌ民族博物館(白老町)や登別江戸時代村(登別市)、びらとり温泉(平取町)など観光関係者が出迎えた。アイヌの民族衣装や忍者姿での歓迎にツアー参加者も大喜び。企画したプロアジアトラベルのルンナパ・カンパヤ副社長は「自然や食が素晴らしい北海道には大きなお世話になっている。放射能の影響がなく安心、安全な正しい情報をタイの人たちに伝えたい」と話していた。
 一行は25日までの日程で登別や札幌、小樽、層雲峡などを訪問する。
http://www.tomamin.co.jp/2011c/c11052303.html

ニュース争論:岐路に立つ、調査捕鯨 小泉武夫氏/大久保彩子氏

2011-05-23 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2011年5月23日 東京朝刊

 日本が87年から続けてきた南極海などでの調査捕鯨が重大な岐路に立たされている。反捕鯨団体の激しい妨害で事実上、実施が困難になっているためだ。一方、東日本大震災で宮城県石巻市の調査捕鯨船が被災したが、調査捕鯨を復興のシンボルにしようという動きも出ている。捕鯨はどうあるべきか。【立会人・小島正美編集委員、写真・西本勝】

 ◆今やめたら、復活は困難--東京農大名誉教授・小泉武夫氏

 ◆南極海まで行く必要ない--東海大海洋学部講師・大久保彩子氏

 ◇外交的な負け
 立会人 反捕鯨団体「シー・シェパード」の妨害で2月半ば、南極海で活動していた調査捕鯨船団が3月末までだった予定を切り上げて帰国することになりました。調査捕鯨は来年以降、どうなるのでしょうか。

 小泉 日の丸を掲げた公海上の船が「怖い、怖い」と言って逃げ出したわけですから、外交的に見て、日本の弱い面を世界にさらけ出したことになりましたね。調査捕鯨は国際条約にのっとった科学的な調査です。このままでは来年も同じことの繰り返しですが、日本は正論を貫き通すべきです。

 大久保 船が引き返したのは乗組員の安全確保もあり、妥当な判断でした。南極海での調査捕鯨をやめれば、シー・シェパードは妨害活動の格好の舞台を失いますから、日本側にプラスでしょう。約8億円もの税金(補助金)を費やして捕ってきても、クジラの肉はあまり売れず、在庫は1年分近い四千数百トンもあるなど、調査捕鯨は消費や産業の現状とあまりにもかけ離れています。調査捕鯨はもう終わってもよい時期です。

 小泉 クジラの肉が高いのは政府の補助金が少な過ぎるからです。もっと支援すれば、値段は安くなって、みんなが食べるようになります。ここで調査捕鯨をやめたら、牛肉を売りたくて仕方のない米国や豪州の思うつぼです。

 大久保 なぜ、多額の税金を投入してまで南極海に行くのでしょうか。仮に商業捕鯨が実現したとしても、どの水産企業も南極海までクジラを捕りに行くことはないと思います。どの企業も参入の意思を表明していないのは採算が合わないからです。

 立会人 補助金がなくても南極海へクジラを捕りに行く企業が現れるかどうか、それはクジラの資源いかんにもよりますね。

 小泉 IWC(国際捕鯨委員会)の科学委員会が認めているように、南半球ではクロミンククジラが約76万頭、マッコウクジラは世界で200万頭もいます。増えたクジラは、人間が食べるサンマ、サケなどを大量に食べ、なんと人間の口に入る魚の約4倍もがクジラに奪われている。北海道沿岸ではサンマやタラがクジラに食べられる漁業被害も出ています。持続可能な範囲内でクジラを捕ったところで、どこからも文句が来る筋合いではない。

 ◇不確かなクジラの数
 大久保 クジラの数の推定値は、計算方法によって大きく異なります。不確かな面が強く、クロミンククジラが増えているのか減っているのか、世界の科学者の間で合意はありません。局地的にクジラによる漁業被害があっても、世界全体で漁業資源がクジラのせいで減っているとはいえません。漁業資源の減少の一番の原因は漁業による乱獲でしょう。

 小泉 欧米の人たちは保護のことばかり言いますが、例えば、米国産牛肉と鯨肉の環境比較をすると、牛肉1キロを作るには10キロ以上の飼料が必要です。その飼料を育てるには肥料や農機具などを作るための化石燃料がいります。また、世界中にいる牛はげっぷを出して、温暖化作用のあるメタンを大量に発生させています。クジラは海で自然に育つので、断然クジラを食べるほうがエコです。調査目的ではなく、公海で堂々と捕ればよいのです。

 大久保 畜産業の方が環境汚染の負荷が大きいのは事実でしょう。ただ、畜産業は日本にもありますし、反捕鯨国を説得する材料としては弱いと思います。

 立会人 商業捕鯨は国のやる気で実現するのでしょうか。

 大久保 日本が商業捕鯨を再開するには、IWCで82年に決まった商業捕鯨モラトリアム(一時停止)を解除することが必要です。それには88カ国ある加盟国の4分の3以上の賛成が必要ですが、今は反対、賛成が半々なので、解除は非常に困難です。環境に配慮した厳しい規制を掲げたり、貿易問題などと絡めて、反対国の譲歩を迫る方法もありますが、日本の政府は長い間、効果的な対応を取ってきませんでした。IWCを脱退すべきだ、との声もありますが、国連海洋法条約の規定により、脱退しても自由に捕鯨ができるわけではありません。

 小泉 しかし、ここで捕鯨をやめてしまったら、もう二度と復活することは難しい。いずれ世界的に食糧不足の時代がやってきます。その時にはクジラは貴重なたんぱく源として見直されます。ここで引き下がってしまうと次はマグロ、カツオも捕れなくなる。そして日本の水産業自体が衰退していく。捕鯨は日本の伝統文化です。昔はクジラに戒名までつけて葬ったところもあります。クジラの歯などを活用した工芸文化、多様な料理文化も絶やしてはいけません。3月には不運にも、東日本大震災があり、水産業への打撃だけでなく、今後は食料自給率が低下することも懸念されます。となると、いま一度、日本人はクジラに助けてもらう日がやってきます。宮城県石巻市の漁師さんたちが調査捕鯨を復興のシンボルにしようと頑張っています。みんなで応援しましょう。

 ◇食文化70年代から
 大久保 食文化というと、随分昔からというイメージがあるようですが、捕鯨が食文化という言葉で語られ始めたのは広告キャンペーンの一環として登場した70年代です。私もクジラをたまに食べますし、おいしいとは思います。しかし、沿岸捕鯨で捕れたクジラをたまに食べるぐらいのぜいたくで十分です。日本人の大半は「捕鯨には賛成」とアンケートで答えていますが、そのわりにクジラをほとんど食べていない。郷愁で国の政策を決めるべきではありません。ただ東日本大震災で、沿岸捕鯨の拠点の一つである鮎川(石巻市)が大きな被害を受けたことはとても残念です。産業の復興支援なら、南極海ではなく、沿岸捕鯨を重視する方向へと政策のかじを切るべきでしょう。資源の持続可能性を大前提に、操業を沿岸に限った捕鯨なら国際的にも妥協が成立すると思います。

 小泉 米国民を対象にしたアンケートでは、約7割の人は捕鯨に賛成しています。さらに米国政府は自国の先住民の捕鯨は認めています。外交の駆け引きで日本はもっと強くならないといけない。大久保さん、一度一緒にクジラを食べに行きましょうよ。

 ■聞いて一言

 ◇どちらも「分かる」だけに…
 どちらの言い分も分かるのがつらい。クジラの食文化が大切なことも分かるし、民間企業では採算の合わない南極海での捕鯨に国民の税金まで費やす必要性があるのか、という理屈も分かる。私自身、クジラを食べる機会は数年に1度くらいなので、南極海での捕鯨が中止になっても、それほど苦痛は感じない。ただ、国際的な外交舞台で日本が敗北を喫し、捕鯨中止に追い込まれる姿を見ると愛国的心情もわいてくる。まして日本の調査捕鯨を破綻させることが目的であるシー・シェパードの思惑通りになるのは心中穏やかではない。実に悩ましい。(小島)

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 ■人物略歴

 ◇こいずみ・たけお
 43年生まれ。東京農大卒。東京農大教授を経て名誉教授。「クジラ食文化を守る会」会長。専門は発酵学や食文化論。

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 ■人物略歴

 ◇おおくぼ・あやこ
 74年生まれ。東大大学院博士課程単位取得退学。在スウェーデン日本大使館専門調査員などを経て東海大講師。専攻は環境政策論や国際関係論。
http://mainichi.jp/select/opinion/souron/news/20110523ddm004070025000c.html

飯田市川路小で合唱劇「カネト」上演

2011-05-23 | アイヌ民族関連
信濃毎日新聞  5月23日(月)

JR飯田線の前身「三信鉄道」の測量・建設を指揮したアイヌ民族の技術者、川村カネトさん(1893~1977年)を題材にした合唱劇「カネト」の公演が22日、飯田市川路小学校で行われた。苦難に打ち勝って事業を成し遂げた川村さんの歩みに、災害復興や今後の地域づくりを重ね合わせた。
http://www.shinmai.co.jp/news/20110523/a-6.htm

歌姫アーメイが米CNNインタビュー登場、極貧生活や亡父への愛語る―台湾

2011-05-22 | 先住民族関連
中国ニュース通信社 2011-05-21 12:24:04 配信

 2011年5月19日、台湾の歌姫アーメイ(張恵妹)がこのほど、米CNNのトーク番組「TALK ASIA」インタビューに登場。これまでのアーティスト人生を語った。中央社が伝えた。
 11年ぶり、2度目の「TALK ASIA」出演。複数回登場は中華圏芸能界で前人未到の快挙。ファンから「台湾のマドンナ」と呼ばれ、男女を問わず高い人気を誇るアーメイが、これまでのアーティスト人生を振り返った。
 92年から歌謡オーディション番組に参加し、96年に正式デビューを果たしたが、一番の心残りはデビュー直前に最も応援してくれていた父親が他界したことだという。台湾の先住民族・ピュマ族出身の出自に誇りを持っている彼女は、キャリアを存分に重ねた後の09年、本名のクリーライ・ アミト (Gulilai Amit)を名乗り、別人の歌手としてアルバム「阿密特」をリリース。同アルバムでは楽曲「掉了」を父親に捧げ、長年の心のつかえを取り除いている。
 幼い頃は実家が貧しかったため、あやうく養女に出されかけたと過去の思い出も語った。「自分の歌声が関係緩和に貢献できたら…」と、台湾と中国の微妙な政治問題についても語っている。(翻訳・編集/Mathilda)
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=51452&type=5

道アイヌ協会:不適切会計処理 委託事業5件の1776万円全額返還 /北海道 

2011-05-22 | 日記
毎日新聞 2011年5月21日 地方版

 道アイヌ協会は20日の総会で、道や道教委の委託事業5件の不適切経理で、総額1776万円を2月までに全額返還したと報告した。(1)問題があった各支部が委託事業を一般会計と独立させ、透明性を高める(2)専任の会計担当者を置き、出入金を明確にする(3)本部が定期的に支部を監査する--などの再発防止策も決めた。【千々部一好】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110521ddlk01040289000c.html

ネットワーク:展覧会 /東京

2011-05-22 | 先住民族関連
毎日新聞 2011年5月20日 地方版

☆七つの海と手しごと展vol・1「カリブ海とクナ族のモラ」
 6月11日まで、世田谷区太子堂4の1の1キャロットタワー3階生活工房電話5432・1543。パナマのカリブ海沿岸に住む先住民クナ族の民族衣装に施された美しいアップリケ刺しゅうの紹介。色とりどりの布を使いおおらかなデザインが特徴のモラ約50点と写真、映像など。無休。

http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20110520ddlk13040304000c.html

本邦雄も含めたアンソロジー

2011-05-22 | アイヌ民族関連
(2011年5月20日 読売新聞)

 年も経ぬ祈る契りははつせ山をのへの鐘のよその夕暮れ 藤原定家
 革命歌作詞家に凭(よ)りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ 塚本邦雄
 王朝歌の伝統を受け継いだ鎌倉時代の定家と、戦後の前衛歌人、塚本邦雄の巻が同じ初回配本に並ぶ。日本人に脈々と受け継がれてきた短歌の変遷を一望できるアンソロジー「コレクション日本歌人選」(笠間書院)=写真=が刊行されている。
 歌人や分野ごとに40~50首を気鋭の研究者らが選定し、最新の研究に基づいて解説する。既刊11冊は柿本人麻呂、小野小町、斎藤茂吉といった歌人に、「戦国武将の歌」「辞世の歌」など分野別の巻を加える。
 来年夏までに3期、計60冊を刊行する予定。藤原為家や伏見院、細川幽斎、木下長嘯子(ちょうしょうし)ら中世・近世への目配りは厚い。沖縄のおもろさうし、アイヌのユーカラに一巻をあてる。そして戦後歌人からは寺山修司と塚本邦雄が選ばれた。
 塚本の巻を執筆した島内景二・電通大教授(55)は、「今までのイメージとは違う顔ぶれがそろっている」として、「よくぞ塚本を入れてくれたと思う。現代文学の最先端として、現代短歌が位置づけられるといい」と期待する。歌の歴史を通覧できるシリーズだけに、伝統に立脚しつつも新たな要素を付け加えた定家、西行や定家の影響を受けながら新たな地平を切り開いた塚本――という風に読み比べることもできる。
 アンソロジー自体は30年以上前から企画されていたというが、今回は和歌文学会から「改めて一般の人に向けて歌の世界を紹介したい」と提案があり、その編集協力で実現した。橋本孝編集長は「30年前はまだ研究は発展途上だったが、若い研究者も育ち、ようやく機が熟した」と話す。
 初回配本は偶然、東日本大震災と重なった。「歌人にとって、今何をすべきかの一つの回答になる」と島内教授。ここから、また新たな歌の世界が開かれるかもしれない。(金巻有美)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20110517-OYT8T00705.htm?from=navlk